身の回りで起きている天災と思われる事故が、実は「酸性雨」の影響で引き起こされているのではないかと思われるものをいくつか取りあげてみます。皆さんは、酸性雨という言葉を聞いたことがありますか?

 

酸性雨が実のなる木を枯らしている現実、酸性雨の説明はこちら⇒☆

 

                        

「松枯れ」対策に謎の理論!! 

 

某女史さんが喧伝する効果のない学説  

某女史さんの学説をネットで調べて見ました。ここで彼女の理論を記載します。

 

1)2015年鳥取県で行われた、日本緑化センター主催の「第11回松枯れ防除実践講座のご報告」では、某女史さんは特別講演を次のように記載しております。

 

「松枯れの現状と対策~関西地域の特徴について

  「マツ材線虫病の発病機構として現時点で解明されている事項や、松枯れのメカニズムを正しく理解することの重要性、そしてそれを正しく伝えることの難しさ、更には、マツ枯れ増加の背景や、今後のマツの取り扱いを解説された。実例を挙げながらの報告の節々に、これまで某女史先生の経験された切実な問題点が提起されており、マツ枯れ対策の難しさや、落ち葉搔きや炭の施用、菌根菌などが材線虫病の予防に有効であるとする一部の学識経験者や一般市民の誤解や思い込みや、行政担当者の勉強不足などに警鐘を鳴らす内容でした。特に松枯れ対策は口で言うほど簡単ではなく、そのための松林の現況把握のほか、防除のための確固たる戦略と戦術を持っているか、加えて、人手や予算など、それ相応の心構えなしには途中で頓挫してしまうことなどを訴えられました。」

 

2)2017.09.20、日本緑化センター主催「第13回松枯れ防除実践講座のご報告」の講演会でも某女史さんは次のように述べたと記載しております。

 

「マツ枯れのメカニズム~防除・対策の課題と実践」

  「マツ材線虫病の発病機構として現時点で解明されている事項や、松枯れのメカニズムを正しく理解することの重要性、そしてそれを正しく伝えることの難しさ、更には、マツ枯れ増加の背景や、今後のマツの取り扱いのほか、同じ伝染性病害であるナラ枯れの原因と対策についても説明されました。実例を挙げながらの報告の節々に、これまで某女史先生の経験された切実な問題点が提起されており、マツ枯れ対策の難しさや、落ち葉搔きや炭の施用、菌根菌などが材線虫病の予防に有効で

 あるとする一部の学識経験者や一般市民の誤解や思い込みや、行政担当者の勉強不足などに警鐘を鳴らす内容でした。特に松枯れ対策は口で言うほど簡単ではなく、そのための松林の現況把握のほか、防除のための確固たる戦略と戦術を持っているか、加えて、人手や予算など、それ相応の心構えなしには途中で頓挫してしまうことなどを訴えられました。」

 

1)と2)は全く同じ内容を記載しております。2)の下線部分が追加された以外は 全く同じ内容です。


花咲爺さんはこう考えています。

 成功体験を持たない森林学会の会長を経験した某女史さんが「落ち葉搔きや炭の施用、菌根菌などが材線虫病の予防に有効であるとする一部の学識経験者や一般市民の誤解や思い込み」等と、「大気汚染=酸性雨」説に基づく対策に強い敵愾心を燃やし、その有意な対策である酸性土壌を中和するための炭の施用、菌根菌などが材線虫病の予防に有効であるとする一部の学識経験者や一般市民の誤解や思い込みを意味のない対策として切り捨てているのである。

 

1.「松枯れの発病機構が既に解明されていることや、松枯れのメカニズムを正しく理解することの重要性、それを正しく伝えることの難しさ、松枯れ対策の難しさ等」と発言されていると、日本緑化センターは記事にしている。

 

 この発言は、真にこの松枯れ対策が間違った対策であることを証明しています。科学的に証明された対策であるならば「正しく伝えることの難しさ、松枯れ対策の難しさ」等の発言はあり得ない。この「解明されたメカニズム」で対策で実施しているが、成果を挙げていないからこのような発言になると爺は考えています。

 

(林業従事者の皆さん、何故この不思議な理論に納得し、日々成果の出ない作業に従事しているのですか)

  

2.更に某女史は「落ち葉搔きや炭の施用、菌根菌などが材線虫病の予防に有効であるとする一部の学識経験者や一般市民の誤解や思い込みや、行政担当者の勉強不足などに警鐘を鳴らす内容でした。」と発言されていると、日本緑化センターは記事にしている。

 この発言「炭の施用、菌根菌が有効とする・・・」は、某女史が講演の度ごとに喧伝しているものです。何故某女史はこれらの対策に敵愾心を燃やしているのか。全く不思議な言い分です。某女史さんの大先輩であり、森林総合研究所に所在したことのある小川眞氏は、同氏の著書「炭と菌根でよみがえる松」で炭の効果を再確認したと述べているのです。

 

 更に「行政担当者の勉強不足などに」の発言は、全く行政担当者を馬鹿にしている発言であります。彼ら行政担当者は、科学的に証明されたという「虫因説」に基づき効果の出ない作業に日々従事しているのです。

(行政担当者の皆さん、これほど馬鹿にされてもいいのですか。怒って下さい)
 

3.花咲爺さんも「松枯れ等の対策に炭の有効性を確認」しておろます。  

  2011.01 群馬大学工学部構内の今でも枯れそうに衰弱した松に「炭入れ」

              同年6月 蘇った松

 

 ここで強く申し上げたい。「松枯れ」に始まり「ナラ枯れ」等多くの樹種を衰弱、枯死に追いやっている原因は、農水省、林野庁が自民党の協力を得て、捏造したデータに基づき昭和52年に制定した法律「松くい虫防除特別措置法」であり、効果の出ない対策を追加して平成9年に恒久法である「森林病害虫等防除法」を改正したのであります。

 

1)この法律に基づき行われている各種の「松枯れ対策」は、現在に至っても全く効果を挙げていないことは、多くの関係者が承知していることです。

 

2)この対策で、農水省、林野庁、及びその下部機関も「松枯れを止めた」と言うことに、全く成功体験を持っていない。更にこの作業に従事する全国の林業担当者も同様の成功体験を持っていない。

 

3)さらに、忖度する学者、研究者、大学教授等の御用学者等を総動員して、科学的に解明されていると言いながら、何ら彼らも成功体験を持っていない。

 

4)樹々の衰弱・枯死が進む「森の荒廃」について新聞・テレビ、ジャーナリスト等も、これらのことを研究・追及もせず、国等から発出される情報に忖度し、ただただを垂れ流しするのみである。 

 

 森林を構成する樹木は二酸化炭素を固定し、酸素をあらゆる動物に供給する能力を持ち、地球温暖化を緩和し、森林が存在するからこそ、地下に生きる微生物から、地上に生きる人間を始めとする酸素を必要とする生物が生きながらえるために、必要不可欠な条件であるのです。

 

 森林や樹木を、何のためらいもなく枯らし、国民の生命を危機に追いやるこれら林家一家は、激しく糾弾されなければならないと考えます。

 

 何故、炭の効果について某女史さんは敵愾心と言えるほどの強い意志を持って各地の講演会等で「炭の施用」を否定するのか、その原因を押し知ることができません、 

 エビデンスのある「大気汚染説=酸性雨説」に対し、その有意な対策である「酸性雨」でなった酸性土壌を中和するための「炭入れ等」を意味のない対策として切り捨てているのか全く不思議であります。

 

 参考図書:小川眞著「炭と菌根でよみがえる松」 築地書館 2007.07.04発行

 

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 このブログをお読みになって、松枯れ、ナラ枯れ等、樹木の集団・個体の枯損でお困りの地方自治体の担当者の方々、自然保護団の方・個人の方からのコメントも受け付けております。共に「効果のある樹の再生」について歩みましょう。