ガッキーのブログ -6ページ目

光の騎士後に幻想入り

紫「幻巣 飛光虫ネスト」

バシッ! バシッ!


「ッ!」

ヒュッ!

 

うぉっと…あぶないなぁ


紫「さっきから避けてばっかりねぇ キィー君」


「あはは…そうですねぇ 紫さん強いですから避けるのに精一杯で攻撃に出れませんしねー」


紫「…嘘つき 出来ないんじゃなくてしないだけでしょー」


「それは無いですよー」

あちゃー、バレてたかー…


紫「…本気で戦う気が無いのなら 退いてくれないかしらキィー君…今逃したら 面倒な事になるのよ?」


「…だからってケイゴを消す以外の方法が在る筈でしょう!」


紫「さっきも言ったけどそんな物は無いわ いい子だから聞き分けてキィー君」


「…いくら紫さんでも それだけは聞けません」


紫「…そう、分かったわ じゃあ…もう何も言わないわ キィー君を倒して行くわ」

そういって紫さんは懐からスペルカードを出した

「…ッ!?」

来るッ―!


紫「空餌 中毒性のある餌」

スペルカードを投げたと同時に無数のスキマが俺を包囲した


「やばッ―!」

バババババッ!

動き出すと同時に スキマから 凄まじい数の弾幕が放たれた


「ッ! なんの!

四方八方から飛んでくる弾幕を変身して避けていった


この程度なら…やられませんよッ!


ブワンッ

紫「残念♪ キィー君、一つの事に集中しすぎよー」


ッ―!!!?

しまったッ!! 紫さんの能力を忘れていた…ッ!


紫「終わりよ 奥義 弾幕結か―」


シャーンッ―


紫「ッ!!」

ブワンッ


「え…?」

退いた・・・?けど何故…! これは…蝶…?―見たこと無い種類だ…


ブワンッ

紫「ふぅ…危ないわねぇ 当たったらどうしてくれんのよ」


「あら、紫なら この程度普通に避けれるでしょ~」

俺の前に立ち紫さんと対峙している人が見えた

紫「万が一があるでしょ…まぁ、それはいいわ それより…どういうつもりかしら?幽々子」


「ゆ…ゆゆこさん・・・!?」

な…何故此処にゆゆこさんが…いやそれよりも、ゆゆこさんのお陰で助かった…


幽「はぁ~い キィー君~ ちょっと待っててね~ ―さてと、紫  どういうつもりはこっちよ~ 今キィー君を本気で攻撃しようとしたわよね~?」


紫「…邪魔をしないで欲しいわ これはキィー君と私の問題よ」


幽「いやよ~ キィー君を苛めるなんて私が許さないわ キィー君」

扇子で口元を隠し私の方を見る


「は、はい」


幽「紫は私に任せて キィー君は先に行くといいわ~」


「え…ですが―」


紫「なッ! 幽々子!!何を勝手な事を!」


幽「いいからいいから~ 紫相手じゃ 本気で戦えなかったでしょ~」

紫さんの言葉を無視して話を続けるゆゆこさん


「し…しかし」


幽「絶対に助けてきなさい 貴方の大事なお友達を」


「ッ!」

ゆゆこさん…知っているのか…


幽「分かったかしら~」


「は…はい! ゆゆこさん…ありがとうございますッ!!」

俺はそのままケイゴ達の向かった先へと走った


紫「あ― キィー君!!待ちなさ―」

バサッ!


幽「はーい ストップ~」

扇子を紫の顔の前に突き出し止める


紫「…幽々子、分かってるでしょ?今がどんな状況なのか」


幽「分からないわ~」


紫「幻想郷が危険になるのよ、幽々子にだって分かるでしょ!」


幽「私にはそんな難しい事分からないわよ~ 分かる事は友人が間違いを犯そうとしてる事くらいかしらねぇ~」


紫「…分かってるわよ、そんな事…」


幽「分かってて…やるのかしら?」


紫「そうよ、私は幻想郷に住む最強の妖怪であり 幻想郷を護る賢者だからこそ…私情を挟まずに 最善を尽くすだけよ…」


幽「…何が最善よ、他に方法なんて沢山思いつくでしょうに」


紫「考えてる暇なんて無いわ 早急に対処しないといけないわ だから―」


幽「…何も分かってないのは紫の方だったみたいね…いいわ 紫、久しぶりに踊りましょう~」


紫「…怪我してもしらないわよ?」


幽「もう亡霊だから関係ないわ~ 行くわよ 紫―」

何も分かってないわ 紫…貴方は何で他の皆に相談しないの どうして私に何も相談してくれないのよ…友達をもっと頼りなさいよ…馬鹿ッ―!



「ハァッ…!ハァッ!!…」

結構走ってるのにまだ二人に追いつけない…一体何処n―


ドンッ!!

「ッ! い、今の音は…!?」

ケ「…ク、クククッ――― アハハハハハハハハッ!!!!!!」


レ「ケ…イ、ゴッ…!――」


「ッ!? ケイゴにレミリアお嬢様の声!!」

行かなくてはッ!!――


「…!見つけ―た…!?」

なッ!?――


ケ「ケケッ…アハハハハハハッ!!!!!」 


レ「ケ…ケイゴッ!」

なんて事…私の吸血鬼の血のせいで…ケイゴが暴走してしまうなんて…と、止めないと!!


ケ「…?」


レ「気をしっかり…もちなさいッ…!力に飲みこまれてはダメッ!」


ケ「…アー」

私の方を見て笑うケイゴ


レ「良かった正気を取り戻してくれたのね…ッ」


ケ「…」

スタッ―スタッ―スタッ


ゆっくりとこちらに歩いて来るケイゴ


レ「さぁ…ケイゴ 帰りましょ―」


ケ「ク…クケケケケッ!!!」

グワッ!


レ「ッ!?」

人一人分の距離まで近づいた瞬間 ケイゴは豹変し、私に襲い掛かってきた


レ「くっ!(ズキッ)―ッ!?」

だ…ダメだ!避け切れないッ…――ケイゴッ


バキッ――!!


レ「…え?」


「くッ…うおぉぉぉ!」

何て…パワーだよッ…!! 抑えるのが精一杯だッ


ケ「グッ!? グアァァァ…!」


レ「オ…オオガキッ…!?」


「あはは…レミリアお嬢様 奇遇です…ねぇッ!!」


ケ「グオッ!!?」

あいている方の腕でケイゴの服を掴み木の方に投げ飛ばした


「ふぅ…やれやれ、生身だとこれが精一杯ですねぇ…」

恐ろしいなぁ…吸血鬼って…


レ「何をのん気な事を…って何でオオガキが此処に居るのよ」


「えっと…それはー…」


レ「…どうせ紫が貴方の力を貸してとか言って 教えたのね」


「うっ…」

鋭い…後夢で知ったんですけどね…


ケ「ウゥ… アァァァァァッ!」


「…話してる暇はこれ以上ありませんね レミリアお嬢様安全な場所に避難してください」


レ「何言ってんのよ…! 暴走したケイゴを止めないとッ…!」


「ケイゴは俺が止めます、レミリアお嬢様は傷を治すことに専念して下さい」


レ「この程度何ともな―」


「それに…ケイゴと戦う事が出来ますか…?」


レ「えッ!?」


「無理ですよね」


レ「ッ…! 戦えるわ…よ 戦える…」


「無理はしないで下さい 」

レ「くっ…!」


「ケイゴは…必ず助けます! ですからレミリアお嬢様…お下がり下さい」


レ「…分かったわ、貴方に任せるわ 無理はしないようにね」

そういってレミリアお嬢様は山の上の方に飛んでいった

「さて…この程度の攻撃でやられるたまではないよな」


ケ「ウォァァァァァッ!」


「…自分の意思と関係なく、レミリアお嬢様を傷つけてしまって悲しいよな…辛いよな 俺も同じ事が在ったから分かるぜ」


ケ「グゥォォォォっ!」


「今度は俺が止めてやる番だ…手加減をしてやる余裕なんてないからな大怪我してもしらないぞ…」

ケ「アァァァァァァァァッッッ!!!!」

ビュッ――!!

「覚悟しろよ…ケイゴ!!!



ドゴォッ!!



ケ「グゥゥォォォッ!?」


ガァァァァァッ! 絶対…助けてやるぜ!

ヒュンッ―


ケ「クケケッケケケェッ!!!」

ヒュッ―


ズバンッ!!!


?「ふふふっ、始まった、始まった まさか吸血鬼の血を活性化させる薬をエルクゥの爪に仕込んでいたなんて誰にも分かりませんね」


?「ふむ、しかしよく分かったな レミリア・スカーレットがケイゴ・ブランジェに血を与えると」


?「あら、簡単な事ですよ? 私が仕向けたんですから 暴走したケイゴは幻想郷を破壊してくれる」


ル「ふふふッ…私のケイゴが…こんなに…こんなに強くなってぇぇぇぇッ!」


?「…ルシフェンよ、まだ傷は完全に癒えて居ないだろう 安静にしていろ…」


ル「していられませんよぉッ! こんなに嬉しい事が起きているんですから!!!」


?「…それはそうと、貴方のお気に入りのオオガキ君が止めようとしてるけど無駄な足掻きね 私の薬で強化したケイゴには勝てないわ やられても怨まないで下さいね?」


?「…そうなればいいがな」


ケ「アァァァァァッ!!!」

ヒュンッ!


長く伸びた爪と羽を活かし凄まじいスピードで俺の体を切り裂こうとするケイゴ


っ!!とぉ

その攻撃を間合いを詰めながら紙一重でかわしていく


ケ「クアァァッ!」

攻撃をかわし続けていたせいか ケイゴの羽がどんどん紅くなっていった


ッ!?まずいッ!!!

すぐさま変化に気づき 横に避けた その直後―


ズバンッ!!


凄まじい風圧と共にケイゴが通り過ぎた


ケ「ッチィィィィッ!!!」


危ない危ない…あんなのまともに食らったら 流石にやばいよなぁ…しっかし…至近距離でも出来る何てなぁ…

至近距離で流石にスカーレットスパイラルは卑怯だろ…


ケ「アァァッ!!」

避けられた事に怒りを覚えたのかなりふり構わず突っ込んでくるケイゴ


…そろそろ仕掛けないとなぁ!!

突っ込んでくるケイゴに対し俺も真っ向から突っ込んだ


ケ「ラァァッ!!!」

手の届く距離に近づいた瞬間飛び上がり蹴りを繰り出すケイゴ


甘いんだよッ!!

ズバッ!!

姿勢を低くし蹴りを避け背中に回り肘の刃で切り裂いた


ケ「ゲェッ!?」

突然背中を切られ 離れ間合いを取ろうとするケイゴ


そんな簡単に逃がさないよケイゴ―ブラッディクロス!

逃がす隙を与えず ブラッディクロスをケイゴに叩き込んだ


ケ「グオェェェェッ!―!!」

諸にブラッディクロスを食らい退くケイゴ


どうだッ!――ッぐぅッ!?

気が抜けた一瞬目の前からケイゴが消え 風が通り過ぎた その直後ケイゴが後ろに現れ俺の全身が かまいたちの様に切り裂かれた


ケ「ケケケケケケッェ!」


ッ…何て奴だ…諸にブラッディクロスを食らったのに そのまま攻撃を返してくるなんて…

しかも…何だ今の技は…見たことないぜッ…!

ケ「ケケケッ!! ウオォォァァァッ!!」

ダメージを気にせず 再び爪で攻撃してくるケイゴ


んなろぅッ!!!

俺も応戦し 爪で応戦した


ガギッ! ガッ!! ガギィィィッ!!!

凄まじいスピードで爪がぶつかり合い 聞くに堪えない音が響く


ケ「アァァァァッ!!!」


うッ!?

突然ケイゴが咆哮をし俺は怯んでしまった


「ケケケケッ!!」

グサッ!!


うぐぉッ…!?ごフッ…!

ゆ…油断した…ぐっ!


一瞬の隙を突かれ 深く突き刺された


「ケケケッ! ッ! グホッ…!」

笑っていたケイゴだったが突然膝を付いた


やっぱり…ケイゴもダメージを蓄積しているみたいだな

はは…しかし、参ったな 俺もダメージでけぇや…すぐに立てないわ…


ケ「グッ…グオォォォォォォォォッ!!」

バッ!――


なッ!?

膝を付いていた筈のケイゴは再び咆哮を上げ俺に突っ込んできた 回復し切っていない俺はもちろん 避けることは出来なかった


ズバッ! ザシュッ! グサッ! ザザザザザザッッッ!

ケ「クケケケケケッ!!!!」


「うぐッ!…ごフッ!!?…ごほッ…!!」

成す術無くただ切り刻まれていくしかない―



ブワンッ


紫「ふぅ…まったく、幽々子のせいで無駄な時間を使ってしまったわ…」


幽「何よぉ~ キィー君を苛めてたんだから ちょっと頭に血が上っただけじゃな~い」


紫「私が攻撃するより キィー君を一人で行かせた方が キィー君が危ないのよ!まったく…」


幽「もう分かったわよ~それよりキィー君は何処に―…ゆ、紫!」


紫「何よ、幽々…子…!?」


ケ「ケケェッ!!」

ヒュンッ―!!


ッ…うぅッ…!

ダメだ…避けきれな…い


紫「キ…キィー君ッ!!!」


ズバッッッ!!―――








光の騎士後に幻想入り

「ん…んん―…」


(ククク…アハハハハハハッ!!!)


(000ッ!!正気に…戻りなさいッ!!―!?)


(クケケケッ オラァッ!!)


(ッ!!?)

ズバッ!!


「うわぁッ!? はぁ…はぁ…ッ!」

い、今のは…一体…


「何で…こんな夢を…」

ケイゴが…レミリア様を襲う夢なんて…ありえないだろうッ!


「…あぁ、取り合えず起きよう…」

所詮…ただの夢だ こんなの絶対起きえない事だ忘れよう


着替えをすませ俺は食堂へと向かった


「あ、レミリアお嬢様 ケイゴ お早う御座いますっ」

向かう途中で何やら 話し込んでいる レミリアお嬢様とケイゴを見つけた


ケ「おはようオオガキ」

(クケケケケケケケッ!!!!)

ッ!!…くぅ


レ「おはようオオガキ、昨日は夜遅くまで起きてたのだから まだ寝てていいのよ?」


「いえ…―執事ですから主より後に起きるワケには参りませんよっ」

さっきのはただの夢だろ…気にする事ではない…!


ケ「…?」


レ「そういうのは気にしなくて良いと言ってるでしょ ケイゴなんて私の後に起きたものね?」

ケ「あ、えっと…そうですね」


「あはは…っと、用事があるのを忘れていました お食事はもう作ってあるので 食べてくださいーっ」

あ、そういえば遠目で見たから確証ないけど二人共同じ部屋に入っていったよな昨日…よし


「しかし、お二人が一緒に寝ているなんて 驚きでしたよっ」


レ・ケ「ッ!!!!???」

二人が驚くのを見ながら俺は足早に食堂に向かった



トントントン―


…今日も咲夜さんに先越されたっ!

「咲夜さんお早う御座います!今日も早いですねー」


咲「あ、オオガキさん お早う御座います」


「すいません…今日も朝食を作るの手伝えませんで…」


咲「いいんですよ、オオガキさんはフランお嬢様の執事何ですから それに妖精メイド達も手伝ってくれますしね」


「そ…そうですか」

けど、やっぱり何かやって上げたいよなぁ…


咲「では、オオガキさん フラン様をお越してきて下さいませんか?」


「あ、はい!」

…取り合えず フラン様を起してから考えよう


コンコンー


「失礼します、フラン様ー 朝ですよー」


フ「すぅー…」

ノックをして寝室に入ると 何時も通りフラン様は布団に抱きついて寝ていた


「あらら…今日も一段と寝相が悪いですねぇ…」


ユサユサ


「フラン様ー 朝ですよー起きて下さい」


フ「うぅん…あ・・・オオガキ おはおう…」


「お早う御座いますっ お食事の準備出来ますので お着替えして行きましょう」


フ「うん…ふぁーっ…」

アクビをして目を擦るフラン様


「では外でお待ちしておりますねっ」

そういって俺は外に出た


「さて、今日はフラン様とご飯食べたら…フラン様と一緒にお散歩をしてっと―」


「はぁーい キィー君~♪」

ブワン  ぎゅうッ!


「うわっ!? ゆ、紫さん!」

ま、またですかぁッ!!


紫「おはようキィー君、気持ちのいい朝ねぇ~」


「え、えぇ…そうですねぇ・・・ あの、紫さん…?」


紫「何かしら~?」


「で、出来れば 離して欲しいんですけど…」


紫「キ、キィー君 私の事嫌いなのね…」


「い、いや!?そういう訳では無くて!!」


紫「じゃあ、好き…?」


「そ、それは…その・・・」

こ…これどう答えればいいんだ―


バンッ!!

フ「こらぁぁぁぁッ! オオガキに抱きつくなっ!!」

着替えを終えたフラン様が話を聞いていたのか ドアをぶち破って出てきた


「フ、フラン様!?」

朝から俺絶対絶命じゃないかぁぁぁぁ!


紫「あら、もう起きてたのねぇ」


フ「この時間にはいつも起きてるよっ! というかオオガキを早く離しなさいよ!!」


紫「あら? キィーくんは私に抱きつかれて満更でもなさそうよ♪」


ジロッ―

フ「…本当?」


「ひっ!? ご、誤解ですッ!?」

め…目が物凄く据わってますよフラン様…


フ「違うって 早く離して!」


紫「分かったわよー まったくそんな怖い目で見たらキィー君だって正直に言えないわよねー」


「…」

マジでやめて下さい…


紫「あらあら、キィー君 さぞかし怖かったのかしら」


フ「貴方のせいでしょッ!」


「そ、それより…紫さん 今日は何か用があって来たのでは…?」


紫「あ、そうだったわー けどやっぱりいいわ♪」


「そ…そうですか」

紫さん…


紫「というわけでまたね キィー君♪」

ブワン―


そういって紫さんはスキマに入っていった


フ「結局、何しに来たんだろうね…?」


オ「分かりません…」

ま、まぁ…いつもの事ですかな…


フ「―ねぇ、オオガキ」


オ「はい?」


フ「浮気はダメだからね?」


「…はい」

これ下手なこと言ったら怒られるわな…


フ「分かったっ!じゃー食堂行こうーっ」


「はーい」

けど…悪い気はしないな


フラン様と食堂に向い、一緒に朝のランチを食べた


「ふぅー 美味しかったですね!」


フ「うんっ! やっぱり咲夜の作る料理は美味しいねっ!」


「これは咲夜さんに直接言わなけれ― あれ、咲夜さん調理場に居ない…?」


フ「本当だ、違う場所のお仕事かなー?」


「あ、咲夜さんなら今日仕事オフで お出かけしましたよー」

調理場で洗い物をしていた妖精メイドが教えてくれた


「成程…それにしても咲夜さん お出かけかー」


フ「一人で何処行ったんだろうねー」


「あぁ…いえ、お一人ではなく メイリンさんとお出かけです」


フ「めーりんと?」


「あぁ、成程っ」

これは二人を見つけてもお邪魔しちゃダメですねぇ


フ「むぅー、めーりんも居ないのかぁ…どうしようかなぁ―」


チ「おーい!遊びに来たぞーっ!」


フ「あっ! チルノだっ!」


「お暇になる事は無くなりましたね」


フ「うんっ! チルノ達と遊んでくるねっ!!」


「はいっ お気を付けてー」


タッタッタッタ―――!



「ふぅ…さて、紫さん 先ほど来た用件を聞きましょうか?」


ブワンッ

紫「あらぁー バレてたのねっ♪」


「えぇ、紫さんが意味もなく来ることはありませんからねぇ」


紫「あらっ 私はキィー君が好きだから来てるのよー?」


「…」

紫さんが言わんとしている事は…


紫「あら、キィー君突っ込んでくれないのかしら…?」


「いえ…紫さんが言おうとしてる事、俺が夢で見たものと関係あるんではないかと思いましてね」


紫「…お見通しだったのね キィー君聞く覚悟は出来ているかしら?」


「…はい」

頼む…俺の考えている事にはならないで―


紫「レミリアの執事 ケイゴ君、 ケイゴ・ブランジェを殺すわ キィー君にはそれを手伝ってもらいたい」


「ッ!!?」

なっ…!?


紫「驚くのも無理はないわね…」


「…何故、ですか?理由を聞かせて下さい」

何故ケイゴを…何も悪い事などしていないはずだ…


紫「…キィー君のレプリカが、この紅魔館を襲ったのは知っているわね」


「はい、皆が力を合わせて退けたと聞きました」


紫「そうよ そして…ケイゴ君はあの時本当は重傷を負っていたいたわ 動けなく成程ね」


「え…」

ケイゴが…重傷を負っていた…?


紫「それなのに何故 無事だったと思う?」


「…」


紫「ケイゴ君は、レミリアの血を注いでもらったのよ」


「レミリア様の…血を…」

成程…なら怪我が治っていても頷ける…しかし…


「しかし…それがケイゴを討つ事と繋がるんですか…?」


紫「…ケイゴ君にはレミリアの血は強すぎるのよ、そのうち 力を抑えきれなくなって暴走する」


「暴走…?」


紫「えぇ、そうなったら多くの犠牲者が出るわ その前に始末したいの」


「そんなッ!! 何とか出来ないんですか!」


紫「…暴走を阻止する事は出来ないわ、それに…レミリアの力を得たケイゴ君を止めるのは容易ではない だから始末するしかないの」


「ッ…!」

そんな…

紫「キィー君、貴方に手伝って欲しいの あの子の友達として…」


「…」

俺が…ケイゴを討つ…?


紫「きっとケイゴ君もキィー君になら…」


「…俺には無理です」

出来るわけ…ない


紫「…そう、なら無理強いは出来ないわね…分かったわ」

そういって紫さんはスキマに入っていった


紫「キィー君、邪魔だけはしないでね?」

そう言い残し 紫さんはスキマの中に入り終わり 消えていった


「…」

紫さんがケイゴを討つのにそれ程時間は掛からないだろう… たぶん一瞬で終わらせてしまう…


俺は…こんな所でじっとしてていいのか…? ケイゴを助ける方法を考えて紫さんを止めないと…いや、いくら俺が行っても…何もならない…ならケイゴを―


「…ッ!」

おいおい…俺は今何を考えようとしたよ…ケイゴが居なくなったら 悲しむのは誰だ…レミリアお嬢様…いいやそれだけじゃない!! 紅魔館の皆…そして俺もじゃないか!!


「…そう、だよッ!」

もう二度と誰かを悲しませるなんてしたくねぇ…あいつ等にしてしまった事と同じ事になってしまうじゃないか…!


「助ける方法なんて…後で考えればいい…!」

そうと決まれば…紫さんを追いかけるしかねぇな!


外に飛び出て 俺はエルクゥになった


…レミリアお嬢様達は確かお墓参りに行ったと言ってたな…

紫さんはおそらく、殺気を出しているはずだ…それを探れば…見つけたッ!!


紫さんを探知したと同時に俺は全速力で走った


妖怪の山の方まで来た所でレミリアお嬢様とケイゴが見えた その後ろでスキマが開いて紫さんが出てきた


ッ!まずい!!」

ヒュッ!


紫「見つけた、待ちなさ―」ガシッ!


ケ「ん?」


レ「どうしたの?ケイゴ」


ケ「いえ、誰かに呼び止められたようなきがして」


レ「ふむ、気のせいでしょう それより早く行くわよー」


ケ「そうですね、行きましょう」


そういって坂を上っていった


「ふぅ…あぶないあぶない、もう少しで見つかる所だった…」


紫「…酷いわねぇ~ キィー君、邪魔しないでと言わなかったかしら」


「えぇ、言われましたね…けど折角二人っきりのデートを邪魔してしまったらレミリア様に怒られてしまいますので…お引き取りを紫さん!」


紫「…冗談に付き合ってる暇はないのよ キィー君 どいて頂戴」


「冗談ではないですよ、ケイゴは助けます」


紫「無理だと言ってるのに…いくらキィー君でも…邪魔するなら容赦はしないわよ?」

ゾクッ!


「…俺も、手加減はしません」

紫さん…すいません 全力でやらて頂きます!
















光の騎士後に幻想入り 番外編

ケ「ん~…もう朝か・・・」

昨日は夜遅くまで大宴会でいつ寝たのかすら覚えてねぇ…


ケ「いてて…飲みすぎて頭痛いな…けど、 仕事しなきゃ―ん?」

何か…部屋の景色が俺の部屋と違う…?


レ「おはよう、ケイゴ」


ケ「…! レ、レミリア様!?」

振り向くとそこには ネグリジェ姿のレミリア様が窓の方に体を向けながらお顔だけこちらを見ていた


レ「クスッ 声裏返ってるわよ?」


ケ「あ…あの・・・何で俺、レミリア様のお部屋に居るんでしょうか・・・?」


レ「…覚えてないの・・・?」

そう俺が言うと悲しげな顔になって呟くレミリア様


ケ「えッ!?おお、 お、俺…レミリア様と何か越えてはならぬ一線をこ、超えてしまったのでしょうかっ!?」


レ「…ぷっ ふふふっ、冗談よ冗談っ 昨日酔いつぶれた私をベットに運んでくれた後に貴方も寝てしまっただけよっ」


ケ「うぇ?…あ、そ…そうですか・・・」

ふぅ…ほっとしたような…残念だったような・・・


レ「な、何落ち込んでるのよ…」


ケ「い…いえ 何でもないです…」


レ「…ッ/// あぁもうっ! 取り合えず私着替えるから! 出て行きなさいっ」


ケ「はっ! はいぃぃっ!」

レミリア様に怒られ 素早く外に出た


ケ「ふぅ…朝から凄い疲れるなぁ…」

しかし…レミリア様からかった後に顔が真っ赤だったなぁ…


キィ―


レ「…お待たせ」

ドアを開け 出てきたレミリア様は いつも通りの服装だった


ケ「い…いえ」


レ「…な、何してるのよ、食堂行くわよ」


ケ「は、はいっ」



コツコツコツッ―


「あ、レミリアお嬢様 ケイゴ お早う御座いますっ」

奥の方からオオガキが歩いてきた


ケ「おはようオオガキ」

こいつ…昨日 あんだけ騒いだのに元気だなぁ…


レ「おはようオオガキ、昨日は夜遅くまで起きてたのだから まだ寝てていいのよ?」


「いえ…― 執事ですから主より後に起きるワケには参りませんよっ」


ケ「…?」

一瞬オレの方に目をやった様な気がしたが…気のせいだな


レ「そういうのは気にしなくて良いと言ってるでしょ ケイゴなんて私の後に起きたものね?」


ケ「あ、えっと…そうですね」


「あはは…っと、用事があるのを忘れていました お食事はもう作ってあるので 食べてくださいーっ」

そういって走り去っていくオオガキ 俺達の横を通り過ぎる時にオオガキは笑いながら小声で―


「しかし、お二人が一緒に寝ているなんて 驚きでしたよっ」


レ・ケ「ッ!!!!???」

反論しようとしたが既にオオガキは視界から消えていた


レ「…」


ケ「…」

気まずい雰囲気が包む オノレ…オオガキ


レ「食堂…行こうかしらね?」」


ケ「は…はい―」



レ「…」

カチャッカチャッ―


ケ「…」

トクトクトクトクッ


レ「ありがとう・・・」

コクコクコクッ―


ケ「いえ…」

き…気まずい・・・食事をしてるのに食べてる気がしない…


レ「…ケイゴ」


ケ「は、はい?」


レ「食事した後に 出掛ける用事があるから 付き添いをお願いするわ」


ケ「かしこまりました、どちらにお出かけするのですか?」

よかった普通に会話出来た


レ「ちょっとね、私達の親のお墓参りにね」


ケ「お墓参り…?」


レ「えぇ、といっても…何もかも元の世界に置いて来てしまったから ただ石を立ててお供えしてるだけだけどね」


ケ「レミリアお嬢様…」

レ「私は お父様やお母様に大した親孝行も出来なかったからね…せめてもの親孝行よ」

そういって 少し笑うレミリアお嬢様、しかし笑いながらも悲しそうな目をしていた


ケ「…お嬢様は毎年 お墓参りに行ってるんですか?」


レ「えぇ、フランには内緒でね 」


ケ「…レミリア様の親孝行は きっと届いてると思いますよ」


レ「え…?」


ケ「レミリア様は毎年欠かさず 出向いているのですから 両親はとても喜んでると俺は思いますっ」

レミリア様は…親を亡くしてもそれを受け入れている…俺と違って


レ「…ふふっ ありがとう」

今度の笑みは悲しい顔ではなくとても嬉しそうな顔をしていた


ケ「いえいえ―」

ズキッ!


ケ「ッ!?」


レ「ケイゴ? どうしたの?」


ケ「…いえ、何でもないですよ」

何だ…今の体の中を何かが駆け巡る感覚は…


レ「そ、そう…激しい戦闘をして日が経ってないから 疲れてるなら無理はしないようにね?」


ケ「はい、ご心配有難うございます」

…もう 何ともない  気のせいだったか


レ「そんじゃ そろそろ行こうかしらね」


ケ「はい、かしこまりました」

俺とレミリア様は 身支度を済ませ 紅魔館を後にした


レ「良い天気ねぇ 秋とは思えないわ」


ケ「そうですねぇ レミリア様 寒くはないですか?」


レ「大丈夫よ、まだまだ寒いなんて言う程ではないからね」


ケ「そうですか」


レ「じゃ、行きましょうか 少し遠いけど歩いて行きましょう」


ケ「え? 飛んだ方がすぐ着くのでは」


レ「飛んですぐ済ましちゃったら、それこそ有り難味を感じてもらえないわよ」


ケ「あ、確かに・・・」

レミリア様考えてるなぁ


レ「      それに貴方と一緒に歩きたいしね ―ボソッ」


ケ「?何か言いましたか?」


レ「な、何でもないわよ」


ケ「…?そうですか…」

レミリア様・・・たまにオカシイ様な…


そんな会話をちょくちょくしながら 俺とレミリア様は 幻想郷にある 中で一番高い山の 妖怪の山の入口まで来た


レ「よし、此処からは登るだけよ」


ケ「…どのくらい登るんですか?」


レ「そうねぇ、あの辺くらいかしら」


ケ「ほぼ真ん中の辺じゃないですかっ!」

結構長い道のりになりますなこれ!


レ「大丈夫よ そこまで道困難じゃないから 2時間もあるけば着くわよ」


ケ「そ・・・そうなんですか?」


レ「えぇ、分かったら さっさといくわよっ!」

そういって 山の方へ足を踏み出すレミリア様

ケ「は…はい」

レミリア様の後を追った


?「見つけた、待ちなさ――」ヒュンッー!


ケ「ん?」

今何か聞こえたような?


後ろを振り向くが何もない


レ「どうしたの?ケイゴ」


ケ「いえ、誰かに呼び止められたようなきがして」


レ「ふむ、気のせいでしょう それより早く行くわよー」


ケ「そうですね、行きましょう」

レミリア様の言った通り気のせいだったな


そういって坂を上っていった



「ふぅ…あぶないあぶない、もう少しで見つかる所だった…」


?「・・・酷いわねぇ~ 邪魔はしないでと言わなかったかしら」


「えぇ、言われましたねぇ…けど、折角二人っきりのデートを邪魔してしまったら レミリア様に怒られてしまいますので……お引取りを ”紫さん”!―」



レ「さて 着いたわ、此処がそうよ」


ケ「此処が―」

レミリア様の案内で着いた此処は 見晴らしのよい場所で周りに沢山の花が咲いていた その奥 崖になっている方に 大きい石が祭ってあった


レ「これが、私の親のお墓の代わりよ あんまりそれらしく見えないでしょ?」


ケ「…見た目ではないですよ、先程も言った通り大事なのは毎年欠かさず お墓参りに来ている事です」


レ「…ふふっ、そうだったわね」


ケ「そうですよ」


レ「よし、お花を供えてっと…」

お花をお墓の前に置いた


レ「お母様、お父様…今年も着ましたよ フランは来年には来れると思うわ」

目を瞑りゆっくりと話すレミリア様


ケ「っと…」

俺も…やった方がいいかな?


レミリア様の横に行き 目を瞑った


レ「!」

目を瞑っていて見えないがレミリア様が少し驚いたみたいだがすぐに向き直し目を瞑った



レ「……」

ケ「……」



レ「…ふぅ、貴方までやらなくても良かったのよ?」


ケ「いえ、そのフラン様の代わりになれば…と」


レ「…」


ケ「あ、すいません 俺なんかがフラン様の代わりなんて…ありないですよね!」


レ「いいえ、ありがとう ケイゴ」


ケ「そんな…お礼を言われることでは…」


レ「ううん、ケイゴはやっぱり優しいわね」


ケ「そんな事は…」


レ「謙遜しないのっ! 貴方が優しいのは皆知ってるしね」


ケ「ッ…しかし―」


レ「そんな所が私は大好きよっ」

満面の笑みで恥ずかしい事をいうレミリア様


ケ「!?」

なっ!?


レ「こんな恥ずかしい事を言わないと分かってくれないんだから…まったくっ」


ケ「うっ…」


レ「それで…私はこんな恥ずかしい事を言ったんだけど、答えは?」


ケ「そ、それは…」


レ「…それは?」


ケ「…えっと、その…」


レ「…ふふっ、冗談よ」


ケ「え…?」


レ「 今すぐに答え何て出ないでしょ」


ケ「…ッ」


レ「気持ちが決まったら答えてくれるでいいわ」


ケ「有難うございます…」


レ「 さぁ、帰りましょう?」

そう言って元来た道に向かうレミリア様


ケ「は、はいっ!」

俺もその後を追おうとした


ズキッ―


ケ「ッ!!?」

ぐ…ぐあッ!!?


レ「!ど、どうしたのケイゴ!?」


ケ「こ…こな…い、で…下さ・・・ア…アGA#$%%!?」

だ、ダメだ意識がッアァァァッ!


レ「ケ、 ケイゴッ!!!!」


ケ「……」


ケ「だ…大丈夫!? ケイ―」

ブンッ! ゴキッ!!!


レ「ぐぁッ―!?」

ドンッ!!!


ケ「…ク、クククッ――― アハハハハハハハハッ!!!!!!」


レ「ケ…イ、ゴッ…!――」