光の騎士後に幻想入り | ガッキーのブログ

光の騎士後に幻想入り

「ん…んん―…」


(ククク…アハハハハハハッ!!!)


(000ッ!!正気に…戻りなさいッ!!―!?)


(クケケケッ オラァッ!!)


(ッ!!?)

ズバッ!!


「うわぁッ!? はぁ…はぁ…ッ!」

い、今のは…一体…


「何で…こんな夢を…」

ケイゴが…レミリア様を襲う夢なんて…ありえないだろうッ!


「…あぁ、取り合えず起きよう…」

所詮…ただの夢だ こんなの絶対起きえない事だ忘れよう


着替えをすませ俺は食堂へと向かった


「あ、レミリアお嬢様 ケイゴ お早う御座いますっ」

向かう途中で何やら 話し込んでいる レミリアお嬢様とケイゴを見つけた


ケ「おはようオオガキ」

(クケケケケケケケッ!!!!)

ッ!!…くぅ


レ「おはようオオガキ、昨日は夜遅くまで起きてたのだから まだ寝てていいのよ?」


「いえ…―執事ですから主より後に起きるワケには参りませんよっ」

さっきのはただの夢だろ…気にする事ではない…!


ケ「…?」


レ「そういうのは気にしなくて良いと言ってるでしょ ケイゴなんて私の後に起きたものね?」

ケ「あ、えっと…そうですね」


「あはは…っと、用事があるのを忘れていました お食事はもう作ってあるので 食べてくださいーっ」

あ、そういえば遠目で見たから確証ないけど二人共同じ部屋に入っていったよな昨日…よし


「しかし、お二人が一緒に寝ているなんて 驚きでしたよっ」


レ・ケ「ッ!!!!???」

二人が驚くのを見ながら俺は足早に食堂に向かった



トントントン―


…今日も咲夜さんに先越されたっ!

「咲夜さんお早う御座います!今日も早いですねー」


咲「あ、オオガキさん お早う御座います」


「すいません…今日も朝食を作るの手伝えませんで…」


咲「いいんですよ、オオガキさんはフランお嬢様の執事何ですから それに妖精メイド達も手伝ってくれますしね」


「そ…そうですか」

けど、やっぱり何かやって上げたいよなぁ…


咲「では、オオガキさん フラン様をお越してきて下さいませんか?」


「あ、はい!」

…取り合えず フラン様を起してから考えよう


コンコンー


「失礼します、フラン様ー 朝ですよー」


フ「すぅー…」

ノックをして寝室に入ると 何時も通りフラン様は布団に抱きついて寝ていた


「あらら…今日も一段と寝相が悪いですねぇ…」


ユサユサ


「フラン様ー 朝ですよー起きて下さい」


フ「うぅん…あ・・・オオガキ おはおう…」


「お早う御座いますっ お食事の準備出来ますので お着替えして行きましょう」


フ「うん…ふぁーっ…」

アクビをして目を擦るフラン様


「では外でお待ちしておりますねっ」

そういって俺は外に出た


「さて、今日はフラン様とご飯食べたら…フラン様と一緒にお散歩をしてっと―」


「はぁーい キィー君~♪」

ブワン  ぎゅうッ!


「うわっ!? ゆ、紫さん!」

ま、またですかぁッ!!


紫「おはようキィー君、気持ちのいい朝ねぇ~」


「え、えぇ…そうですねぇ・・・ あの、紫さん…?」


紫「何かしら~?」


「で、出来れば 離して欲しいんですけど…」


紫「キ、キィー君 私の事嫌いなのね…」


「い、いや!?そういう訳では無くて!!」


紫「じゃあ、好き…?」


「そ、それは…その・・・」

こ…これどう答えればいいんだ―


バンッ!!

フ「こらぁぁぁぁッ! オオガキに抱きつくなっ!!」

着替えを終えたフラン様が話を聞いていたのか ドアをぶち破って出てきた


「フ、フラン様!?」

朝から俺絶対絶命じゃないかぁぁぁぁ!


紫「あら、もう起きてたのねぇ」


フ「この時間にはいつも起きてるよっ! というかオオガキを早く離しなさいよ!!」


紫「あら? キィーくんは私に抱きつかれて満更でもなさそうよ♪」


ジロッ―

フ「…本当?」


「ひっ!? ご、誤解ですッ!?」

め…目が物凄く据わってますよフラン様…


フ「違うって 早く離して!」


紫「分かったわよー まったくそんな怖い目で見たらキィー君だって正直に言えないわよねー」


「…」

マジでやめて下さい…


紫「あらあら、キィー君 さぞかし怖かったのかしら」


フ「貴方のせいでしょッ!」


「そ、それより…紫さん 今日は何か用があって来たのでは…?」


紫「あ、そうだったわー けどやっぱりいいわ♪」


「そ…そうですか」

紫さん…


紫「というわけでまたね キィー君♪」

ブワン―


そういって紫さんはスキマに入っていった


フ「結局、何しに来たんだろうね…?」


オ「分かりません…」

ま、まぁ…いつもの事ですかな…


フ「―ねぇ、オオガキ」


オ「はい?」


フ「浮気はダメだからね?」


「…はい」

これ下手なこと言ったら怒られるわな…


フ「分かったっ!じゃー食堂行こうーっ」


「はーい」

けど…悪い気はしないな


フラン様と食堂に向い、一緒に朝のランチを食べた


「ふぅー 美味しかったですね!」


フ「うんっ! やっぱり咲夜の作る料理は美味しいねっ!」


「これは咲夜さんに直接言わなけれ― あれ、咲夜さん調理場に居ない…?」


フ「本当だ、違う場所のお仕事かなー?」


「あ、咲夜さんなら今日仕事オフで お出かけしましたよー」

調理場で洗い物をしていた妖精メイドが教えてくれた


「成程…それにしても咲夜さん お出かけかー」


フ「一人で何処行ったんだろうねー」


「あぁ…いえ、お一人ではなく メイリンさんとお出かけです」


フ「めーりんと?」


「あぁ、成程っ」

これは二人を見つけてもお邪魔しちゃダメですねぇ


フ「むぅー、めーりんも居ないのかぁ…どうしようかなぁ―」


チ「おーい!遊びに来たぞーっ!」


フ「あっ! チルノだっ!」


「お暇になる事は無くなりましたね」


フ「うんっ! チルノ達と遊んでくるねっ!!」


「はいっ お気を付けてー」


タッタッタッタ―――!



「ふぅ…さて、紫さん 先ほど来た用件を聞きましょうか?」


ブワンッ

紫「あらぁー バレてたのねっ♪」


「えぇ、紫さんが意味もなく来ることはありませんからねぇ」


紫「あらっ 私はキィー君が好きだから来てるのよー?」


「…」

紫さんが言わんとしている事は…


紫「あら、キィー君突っ込んでくれないのかしら…?」


「いえ…紫さんが言おうとしてる事、俺が夢で見たものと関係あるんではないかと思いましてね」


紫「…お見通しだったのね キィー君聞く覚悟は出来ているかしら?」


「…はい」

頼む…俺の考えている事にはならないで―


紫「レミリアの執事 ケイゴ君、 ケイゴ・ブランジェを殺すわ キィー君にはそれを手伝ってもらいたい」


「ッ!!?」

なっ…!?


紫「驚くのも無理はないわね…」


「…何故、ですか?理由を聞かせて下さい」

何故ケイゴを…何も悪い事などしていないはずだ…


紫「…キィー君のレプリカが、この紅魔館を襲ったのは知っているわね」


「はい、皆が力を合わせて退けたと聞きました」


紫「そうよ そして…ケイゴ君はあの時本当は重傷を負っていたいたわ 動けなく成程ね」


「え…」

ケイゴが…重傷を負っていた…?


紫「それなのに何故 無事だったと思う?」


「…」


紫「ケイゴ君は、レミリアの血を注いでもらったのよ」


「レミリア様の…血を…」

成程…なら怪我が治っていても頷ける…しかし…


「しかし…それがケイゴを討つ事と繋がるんですか…?」


紫「…ケイゴ君にはレミリアの血は強すぎるのよ、そのうち 力を抑えきれなくなって暴走する」


「暴走…?」


紫「えぇ、そうなったら多くの犠牲者が出るわ その前に始末したいの」


「そんなッ!! 何とか出来ないんですか!」


紫「…暴走を阻止する事は出来ないわ、それに…レミリアの力を得たケイゴ君を止めるのは容易ではない だから始末するしかないの」


「ッ…!」

そんな…

紫「キィー君、貴方に手伝って欲しいの あの子の友達として…」


「…」

俺が…ケイゴを討つ…?


紫「きっとケイゴ君もキィー君になら…」


「…俺には無理です」

出来るわけ…ない


紫「…そう、なら無理強いは出来ないわね…分かったわ」

そういって紫さんはスキマに入っていった


紫「キィー君、邪魔だけはしないでね?」

そう言い残し 紫さんはスキマの中に入り終わり 消えていった


「…」

紫さんがケイゴを討つのにそれ程時間は掛からないだろう… たぶん一瞬で終わらせてしまう…


俺は…こんな所でじっとしてていいのか…? ケイゴを助ける方法を考えて紫さんを止めないと…いや、いくら俺が行っても…何もならない…ならケイゴを―


「…ッ!」

おいおい…俺は今何を考えようとしたよ…ケイゴが居なくなったら 悲しむのは誰だ…レミリアお嬢様…いいやそれだけじゃない!! 紅魔館の皆…そして俺もじゃないか!!


「…そう、だよッ!」

もう二度と誰かを悲しませるなんてしたくねぇ…あいつ等にしてしまった事と同じ事になってしまうじゃないか…!


「助ける方法なんて…後で考えればいい…!」

そうと決まれば…紫さんを追いかけるしかねぇな!


外に飛び出て 俺はエルクゥになった


…レミリアお嬢様達は確かお墓参りに行ったと言ってたな…

紫さんはおそらく、殺気を出しているはずだ…それを探れば…見つけたッ!!


紫さんを探知したと同時に俺は全速力で走った


妖怪の山の方まで来た所でレミリアお嬢様とケイゴが見えた その後ろでスキマが開いて紫さんが出てきた


ッ!まずい!!」

ヒュッ!


紫「見つけた、待ちなさ―」ガシッ!


ケ「ん?」


レ「どうしたの?ケイゴ」


ケ「いえ、誰かに呼び止められたようなきがして」


レ「ふむ、気のせいでしょう それより早く行くわよー」


ケ「そうですね、行きましょう」


そういって坂を上っていった


「ふぅ…あぶないあぶない、もう少しで見つかる所だった…」


紫「…酷いわねぇ~ キィー君、邪魔しないでと言わなかったかしら」


「えぇ、言われましたね…けど折角二人っきりのデートを邪魔してしまったらレミリア様に怒られてしまいますので…お引き取りを紫さん!」


紫「…冗談に付き合ってる暇はないのよ キィー君 どいて頂戴」


「冗談ではないですよ、ケイゴは助けます」


紫「無理だと言ってるのに…いくらキィー君でも…邪魔するなら容赦はしないわよ?」

ゾクッ!


「…俺も、手加減はしません」

紫さん…すいません 全力でやらて頂きます!