ガッキーのブログ -4ページ目

白夜の軌跡物語

「ふふん~♪」


ただいま戻った―


「ん?おやおや、影冶さん お帰りなさい」


影「すまないが、今回の任務はしくじってしまった」


「あら、有名な傭兵の貴方が達成出来ないとはねぇ 貴方でも友達を本気で殺せませんか 」


影「…そんな事はない、今回はアイツ等の力を甘く見ていただけだ それに…アンタの配下にも邪魔されたしな」


「配下…あぁ、あの出来損ないのゾンビですか すいませんねぇ それで アレはどうなったんですか?」


影「それが倒されたよ・・・」


「そうですか~ まぁ、捨て駒が減ってもどうも思いませんから良いですけど♪」


…この女


影「それと…報告しておく事がある」


「報告? 一体なんですか?」


影「実は…な―」






「成る程、そんな事があったんですか ウェリアムの持つ人形が独りでに動き出した と」


影「あぁ、そいつは圧倒的な力を持っていて アンタの配下のゾンビを一撃で粉砕した」


「ふ~む…成る程 これは面白くなってきましたねぇ♪」


影「…?」


「ご報告ありがとうございます♪ 今回の件は特にお咎めはしませんので ゆっくり休んでください♪」


影「は…?どういう意味だ?」


「どういう意味も何も 貴方以外にも 私に力を貸してくれる人はいるんですよっ♪」


その通りだぜ!―  ドスンッ!



影「ッ!?」



?「ハハハッ! だらしねぇなぁ! 影冶さんよぉ!」


影「…何だ、アークズじゃないか~」


ア「ハハッ 久しぶりだなぁ! といっても1か月ぐらい会ってないだけだったがな!」


影「…もしかして だが、今度はお前がアイツ等をやりにいくのか…?」


ア「あぁ! 梓穂様に害をなす者は全て俺がなぎ倒してやるぜ!」


梓穂、様 ねぇ 他の奴らも全員 様付けときたもんだ そんなに革命をした奴を全ての者が慕うものかねぇ


「それじゃあ、期待していますよ アークズ♪」


ア「任せてくれぇ! オオガキと並ぶ 白夜の戦闘師だろうが兄妹だろうが…全て倒してやる!!」


影「…」

アークズ…いいのかよ、 俺の言えた義理じゃないが…アイツ等を倒しに行くって事は”お前の大愛する者”まで殺すって事なんだぞ…?






か「ふぅ、これでよし! 良かったよー ウェリちゃんに怪我があまりなくて!」


ウ「う、うん ありがとう ねー様」


昴「良くないわ! 俺は所々怪我してるんだよ!」


レ「まぁまぁ~ スッチ怒るとまた傷口が開くよ~」


あれから 私の帰りがあまりにも遅いと心配したねー様が来て 倒れていた私を助けてくれた 少し離れた場所ですーさんも倒れていたみたいだけど どうやらえーじさんが来ていたらしい すーさんとえーじさん一体何をしてたのかな…すーさんは話してくれないし…と、それは置いておいて


その後すぐに私達はネコ島を後にしていた、兄さんの言った事が事実なら兄貴の変わりに私達が白夜を取り返さないといけないから 兄貴も行方不明って言ってたけど どっかに必ず居るはずだし…。


今は海の真ん中で船でゆられながらウルラ大陸を目指している最中、戦いに向かっているのに皆はいつも通り楽しくしていた…筈だったのだけど


か「昴さんの怪我はまず置いておいて、ウェリちゃん…この人ぎょ…人は一体…?」


?「…」


ウ「えっと…」

私にも何がなんだか…


レ「君、名前は何て言うんだい~?」


昴「ってて…レマッチ…相変わらず能天気というか何というか…」

?「…ジオフリートだ」


ウ「ッ!しゃ、喋った!?」


レ「お、やっと喋ったね」


昴「マジかよ…動くのはしってたが、実際見るとやっぱり驚くしかないな」


ジ「驚くのも無理はないな 普通人形は動かないわけだし」


レ「ははっ、確かにねぇ~」


か「そ、それでジオフリートさん 貴方は一体…何者なんですか?」


ジ「…拒否する」


昴「…お前がウェリを助けてくれた事には感謝する しかし、目的を話さないなら信用は出来ない」


レ「まぁ…オレッちもスッチーの意見には賛成だね 君は危険そうではないけど 理由を話してくれないと信用は出来ないねぇ」


ウ「レマッチ…すーさん…」


ジ「…」


ウ「ジ、ジオさん…! 理由は分からないですけど…助けてくれて有難う御座いました! 理由は無理に教えてくれなくてもいいですよっ」


昴「ウェリ! 敵かもしれないんだぞ!」


ウ「大丈夫だよ! 兄貴のくれた人形だもん!!」


ジ「…!」


か「ウェリちゃん…」


昴「…お前って奴は…」



ジ「…分かった 話すよ」


昴「ッ!」


ウ「は、話してくれるの?」


ジ「あぁ、全て話すよ」


か「な、何で突然…?」


ジ「ただの気紛れだ」


レ「ふふっ、気紛れねぇ~」


ジ「(ジッ)……


レ「おぉ、冗談だよ~」


ジ「…話すぞ、俺は―」


―ちょっと待ってくれ 俺も話を聞くぜ―


ギィー ―――


か「あ、ケイゴ君!!」


ウ「兄さん! 良かった…気が付いたんだ!」


ケ「おぅっ! あの程度何でもないに決まってるだろ!」


レ「結構 傷は深かったと思ったけど そうでもなさそうだねぇ」


昴「無事で何よりだ ケイゴ」


ケ「介抱ありがと皆! 俺はもう平気だよ…ってに、人形が独りでに動いてる!!?」


ジ「……」


ウ「あ、兄さん…そ、それはね――」



ケ「成る程、この人?はウェリが7歳の頃 オオガキにプレゼントされた人形で ウェリが危険な目にあった時に 突然動き出した、と」


ウ「うん、流石にもうだめだッ!って思った時に 助けてくれたんだよっ!」


ケ「ほぅ~ っと、俺はケイゴだ よろしくな ジオ!」

そういって片手を差し出すケイゴ


ジ「…」 ガシッ

無言で握手をするジオフリート 言葉数が少ないだけで 実は良い人なのかな…? ―――


ケ「ん…? 人形にしてはいやに硬いな」


ウ「あ、うん! 兄貴が言うには 中身は全部鉄なんだってー」


か「て、鉄!?」


レ「流石 ガッキーだねぇ~」


昴「7歳の妹になんてもの渡してやがるんだよ…」


ケ「ははっ…アイツならやりそうだわ」


ウ「最初は重かったけど もう普通に扱えるけどね!」


ジ「…」


ケ「ま、まぁ…挨拶は済んだし ジオの話きいてもいいか?」


ジ「…あぁ まず先に言っておくが俺はこの世界の者ではない」


か「え?」 ケ「何…?」昴「あ…?」レ「へぇ…」


ウ「うぇ? どういう事?」


ジ「俺は この世界とは違ったエリンから来たんだ 信じられないと思うがな」


昴「…それが本当だったとして、どうやって此処に来たんだ?」


ジ「それは…言えない」


レ「何かあるのかい~」


ジ「…」


ケ「その辺は事情が在るみたいだね 無理に聞かない方が良さそうだ」


昴「そうだな、じゃあ最初の質問だ この世界に来た目的は何だ?」


ジ「俺の目的は ウェリアムを護る事 それだけだ」


ウ「わ、私を…?」

何でだろう…?


か「ウェリちゃんを…護る…」


ジ「あぁ、頼まれてな」


ケ「誰から頼まれたんだ?」


ジ「…言えない」


ウ「…」

言えない…か 一体違う世界の誰が私を助けたいと思ってるんだろう…


ケ「OK それだけ聞ければ十分だよね スッチー」


昴「…一応な」


レ「疑り深いねぇ~ スッチーは」


昴「慎重と言え」


ジ「信用に値するよう 努力はしよう」


ケ「ははっ スッチーは あぁ言ってるけど 結構納得してると思うよ」


レ「まぁ、そうだよね~ ね、ウェリ」


ウ「え、あ、あぁ! そうだね!」

 ま、まぁ 考えてもしょうがないよね!


昴「…お前らな」


か「よし、取り合えず ジオさんの誤解も解けましたし 一息付けそうですね!」


レ「そうだねぇ~ 取り合えず スッチーは安静にしとかないとね」


昴「俺は大丈夫だってのに…」


か「そうですよ 昴さん! 所々 切り傷が酷いんですから!」


ウ「そうだよ! すーさん!安静にしてないとっ」


昴「…分かったよ、安静にしていればいいんだろ」


ケ「そうだね!」


か「よし、取り合えず お茶を入れてきましょうかね!」


ジ「…! 何か来る…!!」


レ「来る…?」


昴「一体何が来るって言うんだ? ここは海の上だぞ」


ジ「…ッ! 上からだッ――!!!」


ウ「え!?」

 ヒュウゥゥゥゥゥゥー ―――


ケ「おい! 何か落ちてくるぞ!」


か「あ…あれって!」


ウ「ア…アークズッ―!!」



 ドスンッ!!!


 ―やぁ、皆…数日ぶりだなぁ!ぶっ殺しに来たぜ!―














白夜の軌跡物語

昴「ッ!!」


ガイィンッ!


影「ははっー! 昴よぉ~ その程度だったか?お前の実力はよ!!」


ガギィィッ!!


昴「ッ! ふん…お前だって精一杯って顔じゃないか」


ブンッ!!


影「ははッ!お前に合わしてやってんだけだよ!」


ヒュンッ―!!


昴「そうか…よッ!」


ガッ!!


影「ははっ!楽しくなってきたなぁ! 昴よぉッ!!」


昴「楽しむ気はねぇよ…」

 ガギィッ!――


影「そうか、じゃあお前をさっさと片付けて 他の4人もすぐに始末する事にするわ―」


昴「――ッ!」

  ズバッ――!


影「おぉ―」


昴「…加減はしないぞ」


影「ははッ!そうだ昴ッ!! そうこなくちゃなぁッ!――」




か「ふぅ、後は煮込むだけで完成するよー ウェリちゃん」


ウ「わーい!ねー様のカレーうどん食べるの久しぶりだなー」


レ「お腹減ったから早く食べたいねぇ~」


か「まだですよー もう少し煮込まないといけませんし」


ウ「えー…早く食べたいよー」


か「それに、昴さんも戻ってきてませんし」


レ「あれ、スッチーまだ戻ってきてないのか~」


か「そうなんですよ、もうとっくに戻ってきていい頃だと思うんですけど」


ウ「あ、じゃあ私が探してくるよー!」


か「あ、ウェリちゃん! ってもう行っちゃった…」


レ「ガッキーに似てるね~ そういう所」


か「そうですねぇ~ オー君も行動タイプですからねぇ~」


レ「うんー おれっち達がフォローしてあげないとね」


か「オー君も ぱちりぃさんやティルさんにフォローされて何とかしてましたしねっ」


レ「うんうん~」




昴「はぁ…はぁッ!」


影「はぁ…はぁ…! ははっ、やっぱり勝負つかねぇか」


昴「…実力は同じだしな」


影「まーた引き分けか、まぁ いいか今回は退くわ」


昴「二度と来んな…」


影「おいおい、友達にそれはねぇだろー」


昴「友が本気で殺しに来るかよ…」


影「仕事だからしょうがねーだろー」


昴「お前って奴は…」


影「…まぁ、俺以外に刺客は来るだろうが…負けんなよ? 昴」


昴「…さっきまで殺しにきてやがった奴が言う台詞かよ」


影「ははっ、まぁ 今言ったのは本音だよ 俺以外にやられちまうのは 嫌なんでね」


昴「…」


影「っと、そろそろ行くか あぁ、その前に昴」


昴「何だよ」

 スッ―


影「握手だ 久々に会ったんだしな」


昴「…」


影「大丈夫だ 今日はもう何もしねーよ」


昴「…ふん」

 ガシッ


影「次は勝つぞ」


昴「返り討ちだ」


影「ははっ、それじゃあ―――」


―おいおい、契約通りに行動しねぇ、と駄目だろうよぉ~ ケケケ ――


影「ッ!?」昴「!?」


ズバッ!!


昴「ぐあッ!?」


影「ッ!昴!!」


「影治君よぉ~? 傭兵の癖に仕事しねーで帰る何てなってねぇーんじゃねーか?w」


影「ッ…てめぇ何者だ…?」

「ケケケッ…俺か?w 俺は梓穂様によって召還されたゾンビのマッグだw」


影「…お前みたいなのがゾンビ…ねぇ? お笑いだな」


「…ケケケ、てめぇ今の状況分かってねぇようだ、なぁ!?」

ドスッ!


影「ぐッ!」


「クケケッ…普通ならお前には勝てねぇけど…疲労してる状態のお前なら俺でも十分消せるんだよぉぉぉッ!」


影「ッ…てめぇ! 俺と契約してるのはお前の主人だぞ…勝手に俺を殺したらどうなるか分かってんのか」


「ケケケッ! ばれなきゃいいんだよぉぉぉ!使えない奴が居ても梓穂様の邪魔になるだけなんだよっ!! だからイねやぁぁぁぁぁぁ!!」


―すーさ……―

「あぁん?」


影「ッ!? (この声は…!)」


ウ「すーさーん!何処にいるのー? ご飯が冷めちゃうよー」


「ケケケッ ターゲットの一人かぁ、倒して持って行ったら 梓穂様喜ぶだろうなぁ~」


影「ッ! てめぇ…やめろ!」


「うるせぇぇよ!」

ゴスッ!!


影「ごはッ!?」


「ケケケ…そこで見て居ろよww お前の前であの小娘をバラバラに引き裂いてやるからwww」

 ヒュンッ――


影「ッ…ウ…ウェリ…」



ウ「うーん、すーさんやっぱり居ないなぁ…」

  薬草取りにしても遅すぎるし…どっかで寝てるのかなぁ…?


ウ「にしても…この辺昼なのに薄暗いなぁ…森が多いせいだから分かるけど気味悪いなぁ…」

 一人じゃ心細いや…


ウ「人形を操作しながら行こうかな…」

  キィッ― カラカラ―


ウ「よし、ちゃんと操作できてる!」


―お人形遊びとは、子供だなぁ お嬢ちゃん―


ウ「え?――」

ヒュンッ― ズバァッ!!


ウ「きゃあッ!?」


「ケケケッ! 良い悲鳴だぁw じっくり甚振ってやるww」


ウ「ひっ…」

 なに…こいつ・・・ゾンビ…?何でこんな所にッ…――


「んんっ? お前もしかして…あの紅い格闘家 オオガキの妹か?ww」


ウ「え…何で私の事を…って兄貴を知ってるの!?」


「ケケケッ…知ってるも何もw 俺はお前達を殺す為に梓穂様から命令を受けたんだからなぁ?w」


ウ「え…梓穂さんが…?」

  ど…どうして、梓穂さんが私達を…


「ケケケ、理由しりたいかー?w 教えねぇーけどなぁ!wwww ヒャーッハッハッハッ!!!」


ウ「うっ…!」

  シャキッ


「あぁ?何だー? 剣何か抜いちまって、まさか俺とやろうってかー?w」


ウ「うぅ…」

 怖い…本気で殺意を向けてくる相手がこんなに恐いなんて…ッ


「ククッ…小娘が俺に勝てるとか思ってんじゃねぇぇぇぇーよぉぉぉぉッ!!!」

バシィィッ!


ウ「うわぁッ!!!」

  ドサッ!


「クケケッ!www」


ウ「う…」

 や…やっぱり…私が戦闘何て…無理だったんだ…兄貴に教えられても、全然上達しなくて…怒られてばっかで…


「ケケッ たっぷり甚振ってやろうかと思ったが…弱すぎてつまらねぇなwww さっさとやっちまって他のやつ等で楽しむかwww」


ウ「う…あ…」

  あぁ…私ここでやられちゃうの…? や…やだよ…兄貴、助けて…  

    カタッ―


「さぁーて…そろそろブチッとやっちまうかぁぁぁぁぁぁッ!www――」


ウ「た…助けて… 兄貴ぃぃぃぃッ!!!

 カタッ…!


「ケケケケケケッ!!! 叫んでも誰もこねぇ―」 ?「ふんッ!!!」ゴスッ!!   「ぶげえぁぁッ!?!!」

ウ「…え?」


?「…」


ウ「あ…兄貴から貰った人形が…う、動いてるッ!!?」





白夜の軌跡物語

ウ「…」

あの後、兄さんは気を失ってしまいそれ以上の事は聞けなかった


ウ「…兄貴」

―――――――


ウ「アニキ 兄貴ー!!」


オ「うるせーなぁ…何だよウェr――ッ!?」

 ドサッ!


ウ「驚いたー?」


オ「ってて…驚くに決まってるだろうが! 振り向いたら人形の顔があればこえーよ!」


ウ「あははっ ごめん!」


オ「ったく…にしても 人形ちゃんと扱えるようになったんだな」


ウ「うんっ!兄貴に誕生日プレゼントで貰ってから ずっと練習してたんだよ!」


オ「…ほぅ、珍しく 真面目に練習してたんだな」


ウ「あ、酷い! 私だって真面目にやる事だってあるよ!」


オ「はははっ すまん」


ウ「兄貴とぱちさんの結婚式でもっと凄いの見せられるようにしてやんよ!」


オ「おー楽しみだな、けど剣術の修行はサボらせねぇぞ?」


ウ「うっ…い、いいじゃん!少しくらい!」


オ「駄目に決まってんだろ…かぐ姉もお前が強くならないと心配するぞ?」


ウ「あう…分かったよぉ」


オ「よろしい、おし もう一度 人形術見せてみろ」


ウ「お、おうっ!」


――――――――


ウ「…」クイッ――(人形を操作する音)

 カタカタカタカタ―


か「ウェリちゃん…何かの間違いだよ オー君が負けるはず…ないじゃない…ッ」


ウ「…うん」

 そう…だけど


か「うぅ…」


  キィ―


レ「ん? 二人とも何かあったの」


か「レマさん…」


ウ「れまちょ…」

何で…れまちょはこんなに平然としていられるの…?


レ「そんな顔してたら 元気なくなっちゃうよ~」


ウ「…」

 

か「…」


レ「ウェリが元気ないと おれっちも元気なくなってしまうよー」


か「レマさんは…平気何です?」


レ「ん」


ウ「兄貴がやられたかも知れないっていうのに…レマちょは平気なの!?」


か「ウ、ウェリちゃん!」


レ「…」


ウ「レマちょ…兄貴の事、心配じゃないの!?」


レ「心配はしてないよ」


か「え…」

レ「…ガッキーを信じてるからね」


ウ「え?」


レ「ケイゴ君の話では行方不明って話しだけだったからね やられた確証はないし それに―」


か「それに…?」


レ「落ち込んで何も出来ないより 今自分に出来る事をした方が良いと思ってるからね ガッキーもそう言うと思う」


ウ「!」

兄貴なら…確かにそう言うね


か「…確かに」


レ「ね だから、二人も落ち込まないでいつも通りでやるといいよ」


ウ「うんっ れまちょ…ありがと!」

れまちょのおかげで元気が出てきた  流石、兄貴と一緒に戦ってきただけはあるね!


か「ありがとう レマさん!」


レ「いやいや~ おれっちは何もしてないよー」


ウ「ううん、レマッチの言ったとおり 兄貴なら絶対無事だよね!」


か「そうだねっ オー君は絶対無事だよ!」


ウ「うんっ! あれ、そういえば すーさんは? 兄さんの所?」


レ「あぁ、スッチーなら ケイゴ君の為に薬草を取りに行ったよ」


ウ「そっか!」


か「それじゃあ 私は皆のお昼でも作ってくるね」


ウ「あ、ねー様!私も手伝う!」





昴「ふぅ、これくらい集めれば十分だな」

しかし、まさかガッキーが居る時に白夜の軌跡を乗っ取るとはな…しほっちの他に何人かが手を貸しているのか―


昴「…考えててもしょうがない、か 今はケイゴの怪我を治す事が先決だな」


チャキッ――


昴「ッ!?」

ザッ―!  ブワンッ!

殺気を感じとっさに避けた直後、俺の居た場所に何かが通過していた


?「おぉ、さすが昴 ギリギリでよく避けたなー」


昴「…またお前か 影治」


影「おいおい、1ヶ月ぶりの友人に対してその言い方はないだろ」


昴「その友人に顔色一つ変えずに鎌振り下ろすのもどうかと思うがな」


影「ははっ いつも通りの挨拶だろ」


昴「まぁ、そうだが…毎回やられる俺からしては良い気分じゃねぇけど」


影「ははっ 悪りぃ」


昴「ったく…で? 何か用が在って来たんじゃないのか」


影「お前の顔見に来ただけだと言ったら?」


昴「…嘘だろ」


影「マジだってー 唐突にお前の顔見たくなってさー」


昴「一ヶ月前にみたばっかだろ それにお前がそんな理由で会いに来るわけねぇよ」


影「何だよ つれないなぁ そんな理由で会いにこないって 何で分かるんだよ」


昴「傭兵のお前がそんな用事で動き回るか?」


影「…」


昴「お前は有名人だからな こんな大胆に動き回れるはずもない」


影「…あぁ、確かに昴の言う通りだわ。 用事ってのはなあるギルドからの依頼で―――」

     

昴「あぁ――」


ブワッ!! ガキィーンッ!!!



―――――お前等の抹殺なんだわ――――