光の騎士後に幻想入り 番外編 | ガッキーのブログ

光の騎士後に幻想入り 番外編

ケ「ん~…もう朝か・・・」

昨日は夜遅くまで大宴会でいつ寝たのかすら覚えてねぇ…


ケ「いてて…飲みすぎて頭痛いな…けど、 仕事しなきゃ―ん?」

何か…部屋の景色が俺の部屋と違う…?


レ「おはよう、ケイゴ」


ケ「…! レ、レミリア様!?」

振り向くとそこには ネグリジェ姿のレミリア様が窓の方に体を向けながらお顔だけこちらを見ていた


レ「クスッ 声裏返ってるわよ?」


ケ「あ…あの・・・何で俺、レミリア様のお部屋に居るんでしょうか・・・?」


レ「…覚えてないの・・・?」

そう俺が言うと悲しげな顔になって呟くレミリア様


ケ「えッ!?おお、 お、俺…レミリア様と何か越えてはならぬ一線をこ、超えてしまったのでしょうかっ!?」


レ「…ぷっ ふふふっ、冗談よ冗談っ 昨日酔いつぶれた私をベットに運んでくれた後に貴方も寝てしまっただけよっ」


ケ「うぇ?…あ、そ…そうですか・・・」

ふぅ…ほっとしたような…残念だったような・・・


レ「な、何落ち込んでるのよ…」


ケ「い…いえ 何でもないです…」


レ「…ッ/// あぁもうっ! 取り合えず私着替えるから! 出て行きなさいっ」


ケ「はっ! はいぃぃっ!」

レミリア様に怒られ 素早く外に出た


ケ「ふぅ…朝から凄い疲れるなぁ…」

しかし…レミリア様からかった後に顔が真っ赤だったなぁ…


キィ―


レ「…お待たせ」

ドアを開け 出てきたレミリア様は いつも通りの服装だった


ケ「い…いえ」


レ「…な、何してるのよ、食堂行くわよ」


ケ「は、はいっ」



コツコツコツッ―


「あ、レミリアお嬢様 ケイゴ お早う御座いますっ」

奥の方からオオガキが歩いてきた


ケ「おはようオオガキ」

こいつ…昨日 あんだけ騒いだのに元気だなぁ…


レ「おはようオオガキ、昨日は夜遅くまで起きてたのだから まだ寝てていいのよ?」


「いえ…― 執事ですから主より後に起きるワケには参りませんよっ」


ケ「…?」

一瞬オレの方に目をやった様な気がしたが…気のせいだな


レ「そういうのは気にしなくて良いと言ってるでしょ ケイゴなんて私の後に起きたものね?」


ケ「あ、えっと…そうですね」


「あはは…っと、用事があるのを忘れていました お食事はもう作ってあるので 食べてくださいーっ」

そういって走り去っていくオオガキ 俺達の横を通り過ぎる時にオオガキは笑いながら小声で―


「しかし、お二人が一緒に寝ているなんて 驚きでしたよっ」


レ・ケ「ッ!!!!???」

反論しようとしたが既にオオガキは視界から消えていた


レ「…」


ケ「…」

気まずい雰囲気が包む オノレ…オオガキ


レ「食堂…行こうかしらね?」」


ケ「は…はい―」



レ「…」

カチャッカチャッ―


ケ「…」

トクトクトクトクッ


レ「ありがとう・・・」

コクコクコクッ―


ケ「いえ…」

き…気まずい・・・食事をしてるのに食べてる気がしない…


レ「…ケイゴ」


ケ「は、はい?」


レ「食事した後に 出掛ける用事があるから 付き添いをお願いするわ」


ケ「かしこまりました、どちらにお出かけするのですか?」

よかった普通に会話出来た


レ「ちょっとね、私達の親のお墓参りにね」


ケ「お墓参り…?」


レ「えぇ、といっても…何もかも元の世界に置いて来てしまったから ただ石を立ててお供えしてるだけだけどね」


ケ「レミリアお嬢様…」

レ「私は お父様やお母様に大した親孝行も出来なかったからね…せめてもの親孝行よ」

そういって 少し笑うレミリアお嬢様、しかし笑いながらも悲しそうな目をしていた


ケ「…お嬢様は毎年 お墓参りに行ってるんですか?」


レ「えぇ、フランには内緒でね 」


ケ「…レミリア様の親孝行は きっと届いてると思いますよ」


レ「え…?」


ケ「レミリア様は毎年欠かさず 出向いているのですから 両親はとても喜んでると俺は思いますっ」

レミリア様は…親を亡くしてもそれを受け入れている…俺と違って


レ「…ふふっ ありがとう」

今度の笑みは悲しい顔ではなくとても嬉しそうな顔をしていた


ケ「いえいえ―」

ズキッ!


ケ「ッ!?」


レ「ケイゴ? どうしたの?」


ケ「…いえ、何でもないですよ」

何だ…今の体の中を何かが駆け巡る感覚は…


レ「そ、そう…激しい戦闘をして日が経ってないから 疲れてるなら無理はしないようにね?」


ケ「はい、ご心配有難うございます」

…もう 何ともない  気のせいだったか


レ「そんじゃ そろそろ行こうかしらね」


ケ「はい、かしこまりました」

俺とレミリア様は 身支度を済ませ 紅魔館を後にした


レ「良い天気ねぇ 秋とは思えないわ」


ケ「そうですねぇ レミリア様 寒くはないですか?」


レ「大丈夫よ、まだまだ寒いなんて言う程ではないからね」


ケ「そうですか」


レ「じゃ、行きましょうか 少し遠いけど歩いて行きましょう」


ケ「え? 飛んだ方がすぐ着くのでは」


レ「飛んですぐ済ましちゃったら、それこそ有り難味を感じてもらえないわよ」


ケ「あ、確かに・・・」

レミリア様考えてるなぁ


レ「      それに貴方と一緒に歩きたいしね ―ボソッ」


ケ「?何か言いましたか?」


レ「な、何でもないわよ」


ケ「…?そうですか…」

レミリア様・・・たまにオカシイ様な…


そんな会話をちょくちょくしながら 俺とレミリア様は 幻想郷にある 中で一番高い山の 妖怪の山の入口まで来た


レ「よし、此処からは登るだけよ」


ケ「…どのくらい登るんですか?」


レ「そうねぇ、あの辺くらいかしら」


ケ「ほぼ真ん中の辺じゃないですかっ!」

結構長い道のりになりますなこれ!


レ「大丈夫よ そこまで道困難じゃないから 2時間もあるけば着くわよ」


ケ「そ・・・そうなんですか?」


レ「えぇ、分かったら さっさといくわよっ!」

そういって 山の方へ足を踏み出すレミリア様

ケ「は…はい」

レミリア様の後を追った


?「見つけた、待ちなさ――」ヒュンッー!


ケ「ん?」

今何か聞こえたような?


後ろを振り向くが何もない


レ「どうしたの?ケイゴ」


ケ「いえ、誰かに呼び止められたようなきがして」


レ「ふむ、気のせいでしょう それより早く行くわよー」


ケ「そうですね、行きましょう」

レミリア様の言った通り気のせいだったな


そういって坂を上っていった



「ふぅ…あぶないあぶない、もう少しで見つかる所だった…」


?「・・・酷いわねぇ~ 邪魔はしないでと言わなかったかしら」


「えぇ、言われましたねぇ…けど、折角二人っきりのデートを邪魔してしまったら レミリア様に怒られてしまいますので……お引取りを ”紫さん”!―」



レ「さて 着いたわ、此処がそうよ」


ケ「此処が―」

レミリア様の案内で着いた此処は 見晴らしのよい場所で周りに沢山の花が咲いていた その奥 崖になっている方に 大きい石が祭ってあった


レ「これが、私の親のお墓の代わりよ あんまりそれらしく見えないでしょ?」


ケ「…見た目ではないですよ、先程も言った通り大事なのは毎年欠かさず お墓参りに来ている事です」


レ「…ふふっ、そうだったわね」


ケ「そうですよ」


レ「よし、お花を供えてっと…」

お花をお墓の前に置いた


レ「お母様、お父様…今年も着ましたよ フランは来年には来れると思うわ」

目を瞑りゆっくりと話すレミリア様


ケ「っと…」

俺も…やった方がいいかな?


レミリア様の横に行き 目を瞑った


レ「!」

目を瞑っていて見えないがレミリア様が少し驚いたみたいだがすぐに向き直し目を瞑った



レ「……」

ケ「……」



レ「…ふぅ、貴方までやらなくても良かったのよ?」


ケ「いえ、そのフラン様の代わりになれば…と」


レ「…」


ケ「あ、すいません 俺なんかがフラン様の代わりなんて…ありないですよね!」


レ「いいえ、ありがとう ケイゴ」


ケ「そんな…お礼を言われることでは…」


レ「ううん、ケイゴはやっぱり優しいわね」


ケ「そんな事は…」


レ「謙遜しないのっ! 貴方が優しいのは皆知ってるしね」


ケ「ッ…しかし―」


レ「そんな所が私は大好きよっ」

満面の笑みで恥ずかしい事をいうレミリア様


ケ「!?」

なっ!?


レ「こんな恥ずかしい事を言わないと分かってくれないんだから…まったくっ」


ケ「うっ…」


レ「それで…私はこんな恥ずかしい事を言ったんだけど、答えは?」


ケ「そ、それは…」


レ「…それは?」


ケ「…えっと、その…」


レ「…ふふっ、冗談よ」


ケ「え…?」


レ「 今すぐに答え何て出ないでしょ」


ケ「…ッ」


レ「気持ちが決まったら答えてくれるでいいわ」


ケ「有難うございます…」


レ「 さぁ、帰りましょう?」

そう言って元来た道に向かうレミリア様


ケ「は、はいっ!」

俺もその後を追おうとした


ズキッ―


ケ「ッ!!?」

ぐ…ぐあッ!!?


レ「!ど、どうしたのケイゴ!?」


ケ「こ…こな…い、で…下さ・・・ア…アGA#$%%!?」

だ、ダメだ意識がッアァァァッ!


レ「ケ、 ケイゴッ!!!!」


ケ「……」


ケ「だ…大丈夫!? ケイ―」

ブンッ! ゴキッ!!!


レ「ぐぁッ―!?」

ドンッ!!!


ケ「…ク、クククッ――― アハハハハハハハハッ!!!!!!」


レ「ケ…イ、ゴッ…!――」