ガッキーのブログ -8ページ目

お嬢様と俺

俺がルシフェンの追跡から逃げて何週間が経っただろうか、親を殺され 頼る宛てもなく ただ、ただ 逃げ続け いつの間にか知らない世界に迷い込み 気を失ってしまった。


そんな俺を助けてくれたのは俺と同じ種族…いや、俺みたいな混血と一緒にするのは失礼か…誇り高き紅魔館の主 吸血鬼のレミリア・スカーレットお嬢様だった。  レミリアお嬢様は前に自分が居た世界から来た俺を快く受け入れてくれた…本当に感謝している


まぁ実際、俺を見つけて助けてくれたのは執事長のオオガキと メイド長の咲夜さんなのだが…


…とにかく、俺が今こうして生活していられるのもレミリアお嬢様の優しさと紅魔館の皆のお陰だ


ケ「ふぅ…今日の薪割り終了」

紅魔館に住むようになって 俺はレミリアお嬢様の執事となった 仕事はレミリアお嬢様のお世話をする咲夜さんのサポートが主だが 最近は冬が近くなってきたので 暖炉に使う薪を毎日作っている


ピュー


ケ「っう…寒くなってきたな」

さっさと薪を入れて中に入れて 温かい飲み物でも飲もう…




オ「おや、ケイゴ」

中に入り薪を倉庫に入れ終わった所でオオガキが食堂から出てきた


ケ「おう、オオガキ 薪割り終わらしてきたぜ」


オ「ご苦労様 寒かったでしょ 紅茶入れておいたから 飲むといい」

こいつは、さっき言っていた 執事長のオオガキ フランお嬢様の執事で紅魔館でレミリアお嬢様を除けば一番実力を持っている男だ


ケ「そうか、ありがとうよ」


オ「おう、っとそうだ さっきレミリアお嬢様が呼んでたぞ」


ケ「そうか、ならすぐ紅茶を飲んで行かないとな」

俺は紅茶をすぐ飲みほし お嬢様の部屋に向かった 後ろの方で 「しっかり味わっていけよ…」という声が聴こえてきたが聞かなかった事にした



コンコン


レ「入りなさい」


ケ「失礼します」

中に入るとお嬢様が椅子に腰掛け テーブルの上の紅茶の入ったティーカップを持つ所だった


ケ「お嬢様 お待たせしてしまって申し訳ありません」


レ「あぁ、気にしなくていいわ 急ぐ用事じゃないからね」


ケ「はぁ…それで用事とは?」


レ「簡単な事よ 私のティータイムに付き合ってほしい それだけよ」


ケ「ティータイムですか? フランお嬢様といつもしていたのでは…」


レ「フランは友達と外に遊びに行ってるわ 咲夜もメーリンとデートに行ったしね…」


ケ「成る程…」

だから俺・・・か


レ「そ、それに、ね」

少し戸惑いながら話しレミリアお嬢様


ケ「?」


レ「さ、最近 貴方とゆっくり話してなかったから…良い機会だと思ってね・・・」


ケ「!」

お嬢様…

 

レ「貴方が来てから ゆっくりする時間も少なかったし…色々な事を話したいのよ」


ケ「…畏まりました、お嬢様がお望みなら お付き合い致します」


レ「ありがとう」


それから 俺とお嬢様は 色々な事を話した 前の居た世界の事 ルシフェンの事 紅魔館に住んでからの事

話をしている時のお嬢様は いつもの喋り方ではなく 見た目相応の 無邪気な話し方をしていた


レ「ふぅ~沢山話してたら もう夕方なのね」


ケ「そうですね つい時間を忘れるほど話をしてしまいましたね」


レ「ふふっ 今日はケイゴの事を色々聞く事が出来て嬉しかったわ」

そういって微笑みかけるレミリアお嬢様 そんなお嬢様を見て俺は少し固まってしまった


ケ「は、はい こちらこそお嬢様の事を沢山知る事が出来て良かったです」


レ「これから もっと知ってもらうわよっ 私の事をねっ」


ケ「はい 覚悟しておきますね」

そういって笑いあった


ケ「さて、そろそろ夕ご飯の準備をしなければいけないので失礼いたしますね」


レ「えぇ― ケイゴ」

ドアの前まで言った所でお嬢様が声をかけてきた


ケ「はい?」

振り向きお嬢様の顔をみた


レ「紅魔館に…いいえ、私の所に来てくれて ありがとう これからも、宜しくね」

その微笑は今まで見た中で一番無邪気で 見惚れてしまうほどだった


ケ「は…はい こ、こちらこそ宜しくお願いします」


これから俺は お嬢様達と紅魔館の皆と楽しく過ごして行く事だろう その平和を壊そうとする者が現れた場合 俺はきっと命を掛けてお嬢様を…っと紅魔館の人を護る そう心に決めた





日常風景

私がこの幻想郷に来て二日が経ったのかな…っと私はウェリアムです! 理由も分からずに突然 違う世界に来てしまったみたいなんだ…。

更には身長が物凄く縮んでいて 竹の中に入れるくらいになっていたのは最初は驚いたけど…今は月の民…?っていう偉いお医者さんのお薬で元のサイズに戻ることが出来た!

紅「おーい、ウェリ」


「あ、もこたん!」


妹「…もこたんは止めろ…」


「えー、言い易いから いいじゃんっ もこたんで―いはっい!?」

ムニーッ!

妹「…もこたんって言うの止めるまで 離さない」


「わ、わはった! ごへんなはいっ!!」


妹「判れば宜しい」


「うぅ…痛いなぁ…」

私の頬を抓ってきたこの人は 藤原妹紅さん 竹の中に閉じ込められていたのを助けて貰って 私を元のサイズに戻す為にお薬を取りに行ってくれた 優しい人だ 違う世界から来た私を家に住まわせてくれてるしねっ


紅「事項自得だよ…ご飯出来たから 食べちまうよ」


「わーいっ!ご飯だーっ」


妹「まったく…本当に反省してるのか分からないな」


「へへへっ…お腹空いてたから…」


妹「やれやれ、ご飯食べ終わったら 薪割りとか手伝ってくれよ?」


「分かってるよっ!」



ご飯を食べ終わり私ともこたんは 家の近くの薪割り台で薪を切り始めた


「よい…しょっ―」

切り終わった薪を縄で結んで運ぼうと担いだ が―


グラッ

「あっ―」


ポムッ

妹「おいおい、大丈夫か ウェリ」


「っと…ありがとう もこたん!」

あっ


妹「…」


「ご、ゴメンなさいっ!!! 今のはつい口から出ちゃって!!!燃やさないでぇぇぇ!!」


妹「はぁ…もう、もこたんでいいよ」


「え?」


妹「ウェリがそう呼びたいなら それでいいって言ったのさ」


「い、いいの!?」


妹「いいよ」


「わーい!! もこたん! もこたん! もこたん!」


妹「…やっぱり燃やす―」

ボッ!


「ぎゃっ!! ちょ!もこたん止めて!!!」


妹「問答無用!」


「アーッ!!!!」




「うぅ…酷い目にあった・・・」


妹「自業自得だって言ってるだろ…」


「だって…もこたんって呼んで良いって言うから喜んじゃったんだもん!」

妹「だからって限度があるだろうっ! 連呼されたら恥ずかしいだろ!」


「あ、そうだった」


妹「お前…」


「ごめんっごめんっ!」


妹「…まぁ いいよ」


「へへへっ、有難う!もこたん!」

怒ると怖いけど やっぱり優しいなぁ


妹「さて、ちょっと出掛けてくるよ」


「何処行くの?」


妹「ちょっと食料を手に入れに 狩りさ」


「…もしかして、私がいる分の食料…?」


妹「あぁ、そうだ すぐ帰るよ」

そういって出て行ったもこたん


「んー…」

私が居候してるせいで…もこたんに迷惑掛けてるのかな…


「何か…出来る事ないかな…」

武器もないから…狩が出来ないし…あっ!竹林なんだからキノコとか生えてるかもしれないな! よし!行って見よう!!




「あっ! 此処にもあった!」

家を出て10分程でキノコなど食べれそうな物を見つけ どんどん袋に詰めていった


「これなら…もこたんにも迷惑掛けないですむ!」

あ、もう持てないや…もこたんが帰る前に家に戻っておこうかな!


「あ、あれ?」

帰り道…どっちだっけ


「た、確か…向こうから歩いてきたんだよね―」



「こ…こっちじゃなかった…うぅ どっちが家だったけ…うぅ…」

全然帰り道が分からないよ…この竹林て…本当に迷うんだ…


「うぅ…もこたん・・・帰り道が分からないよー…たすけてよぉー…!」

うぅ…怖いよ・・・


「うわぁーん!もこたぁーん!!」


妹「おーい!ウェリー!!」


「うぅ…? も、もこたん!」


妹「やっと見つけた…まったく 一人で出歩いたら 危ないって行ったのに何で一人で出歩くんだ!」


「ごっ…ごめんなさい・・・」


妹「やれやれ…何で一人で外に出たんだ?」


「そ、それは…」


妹「それは?」


「突然私が家に居候しちゃったから…もこたんの食料とかが減っちゃって迷惑かけちゃってると思って…それで少しでも手伝えたらと思って…何か食べる物探しにきてたんだ…」


妹「…」


「けど…手伝うつもりだったのに逆に迷惑かけちゃったて…私本当に駄目な奴だね…」

もこたんに愛想尽かされちゃうよねこれじゃ…



妹「…まったく、そんな事で外に出たってわけね…」


「そ、そんな事って!私はもこたんに迷惑かけたくなかったから!」


妹「ウェリが居候してて 迷惑だ何て何時私が言ったんだ?」


「うっ…い、言ってない」


妹「だろ? 私はウェリが来て迷惑だとか 邪魔だとか思ったことはないよ まだ二日だけど 一緒に住んで楽しいと思ってるよ」


「ほ…本当?」


妹「あぁ だから、あんまり気にするなよ」


「う…うん」


妹「さ、家に帰るよ ゆっくりしてたらすぐに夜になってしまう」


「うん!有難う!もこたん!!」

そういって私はもこたんの手を取って繋いだ


妹「やれやれ…」

もこたんは呆れながらも手をちゃんと握ってくれた



「…ねぇ もこたん」


妹「何?」


「私も 食料取り明日から手伝っていいー?」


妹「だから気にしなくて良いって言ってるだろ…」


「いや気にするよ! もこたんの役に立ちたいし!」


妹「…判ったよ じゃあ 明日は一緒にイノシシ狩り行こう」


「うんっ!もこたん愛してるっ!!」

まだまだ この幻想郷の事は分からないけど もこたんと一緒なら 何でも楽しくなりそうだなぁっー


妹「はいはい―」





出会い1

「よろしくお願いします!オオガキさんっ」


「こちらこそ、よろしく~ ウェリさん」

出会いは偶然だった 掲示板に貼ってあった 気球でお金を稼ごう そんな内容に遊び半分で向かってみた そんな気まぐれで初めてこの人物と出会った


「私まだ冒険を始めたばかりで…足手まといになるかもしれませんけど…大丈夫ですかね?」


「大丈夫、大丈夫 何事も経験してみるのが大事だしね」

他にも何人か参加者が居たが 俺は何故かこの人物に興味が湧いていた


「成る程…頑張ってみますねっ!」


「うんうん、その意気です」


「―さぁ皆さん、そろそろ行くぞ~」

この気球のパーティーのリーダーの人が指示を出し 俺とウェリアムさんは気球へと 飛び立った


「うわぁー! 高いなぁっ!」


「あんまり景色ばかり楽しんでると ワイバーンの格好の獲物になりますよ?」

恐れをしらないというか…


「そ、そうですよね… けど 良い景色だと思いませんかっ!」


「あぁ、うん…確かにね」

この人は…天然というか…抜けてるというか…


「あ・・・ 皆さん! ワイバーンが来ましたよ!!」

仲間の一人が声を出し 一点を指していた


「―本当だ! 皆さん戦闘準備をするんだ!」

リーダー武器を構えながら 皆に指示を出し俺とウェリアムさん 他の面々もそれぞれ武器を構えた


「えいっ! えいっ!」

ウェリアムさんと他の人達は扱い慣れていない弓を必死に扱い ワイバーンに矢を放っていくがあまりダメージは見られない


「ファイアボルト!」

俺は弓を使わず ワンドを持ち 火の低級魔法をワイバーンに当て 次々と打ち落とした


「お、オオガキさん凄い!」

ウェリアムさんが驚きの声をあげ他の仲間達も次々と落ちていくワイバーンを身ながら驚いていた


「いやいや、急所にマグレで当たってるだけですよ」


「そ、それでも凄いですよっ!」

驚きながら楽しそうに喋るウェリアムさん


「―あ」

突然 リーダーが声を出した


「ど、どうしたんですか? リーダー」


「―いや、皆 燃料持ってくるの忘れてたわスマンな…」


「…」

「あちゃ~」

その場のほとんどが静まり 俺は、呆れるような声を上げてしまった 気球はそのままゆっくりと地に降下していった




「―いやぁ~幸運でしたねぇ、落ちた所に温泉があるなんて」

温泉に浸かり寛ぎながら喋るリーダー


「そうですねぇ~ 怪我の功名ですかね」

まぁ、結局気球完全に壊れて ゲート開くまで戻れないから温泉入るしかないんだよなぁ この近く安全なの此処くらいだし


「そうですねっ しかし私達 服のまま入ってるけどいいんですか?」


「あぁ、いいんじゃないかな? この温泉猿が入るくらいだし」

疑問を投げかけるウェリアムさんに 俺は返答を返した


「おーい リーダー!」

温泉に入らず辺りを捜索していた人達が戻ってきて リーダーに駆け寄った


「―どうした?」


「あっちの方にゴーレムの居る場所がありましたよ! 憂さ晴らしに行ってみませんか?」


「!」


「―おぉ、いいなぁ!全員で叩き潰してやろうぜ!!」


「おーッ!」

俺とウェリアムさんと何人かを除く人達がリーダーの声に反応し 戦闘準備を始めていた


「ん~ 危ないから止めといた方がいいぜ?」

俺はいきり立つパーティの奴等に行か無い方がいいと言った


「―何で? 気球も壊れちまったし憂さ晴らしくらいしたっていいだろー?」


「いや、憂さ晴らしって言うけど 行こうとしてる所結構危険だぞ? 軽はずみに行っていい場所じゃないし」


「ははぁーん 怖気づいたんですね なら来なくてもいいですよ!」

リーダーに賛同したうちの一人がそんな言葉を投げかけてきた


「…まぁ、行きたければ行ってみればいいさ」

その言葉を聞いてすぐリーダー達はゴーレムの生息する方へと歩いていった


「あ、あの…私達心配だから見てきますね!」

賛同しなかったウェリアムさんや他の人達も やっぱり心配なのか興味があるのか 後を追っていった


「…」

いくら俺達全員ミレシアンだからといっても ゴーレムがうじゃうじゃ居る場所なんて愚かだよ…


「…あぁ、もう ほっとけはしないか」

俺もゆっくりと立ち上がり 後を追った



ゴオォォォォォォ!!!


「―うわっ!?」

「ぐはっ!!」


「あ…あぁッ…―」


「…やっぱり思ったとおりの状況か」


「た…助けなきゃ!」

ウェリアムさんがゴーレムに襲われている リーダー達を助けようと 飛び込んでいった


「あ、ウェリアムさん!―」


ゴオォォォォォォォッ!!!!!


「―ひっ!?ひいぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」


ガッ!!!


「っ…は、早く逃げて下さい!!」


「あ…うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

ウェリアムさんに助けられたリーダーはお礼を言わず一目散にこっちに逃げてきてそのまま温泉の方まで逃げていった


「あ! ちょっと!」

「何て奴だ! 仲間を見捨てて逃げやがった!」



「っ…も、もう駄目・・・」


「無茶しすぎですね」

ガシッ! バンッ!


「え?…」


「ふぅ、大した事ないな」


「お、オオガキさん!?」



「やれやれ、勇敢と無謀は違いますよ ウェリアムさん」

あぁ…最初に何かこの人にばっか興味が湧いてたのか分かったな



「す…すいません」



「まぁ、説教は後回しにして…」

俺と同じくらい無謀者だったから気になったんだな!



「こいつ等をぱぱっと片付けてしまいましょうか」



「は、はい!!」










「ふぅ…」

ゴスッ!



「いてっ!?」



「兄貴! 何ボーっとしてんのさ!」



「いてぇーな…ウェリ 何の用だよ返答によっては殴る」



「ちょ…今日は定例会何だからわざわざ起しに来て上げたんじゃん!!」



「・・・あぁ、そうだったな」


「まったく…取り合えず 早く行かないと 遅刻だよ!」


「わーってるよ」







「なぁ 兄貴」



「あぁん?」



「さっき 何でボーっとしてたん?」



「あぁ、おめーに初めて会ってギルド入った日の事を思い出してた」

あん時はコイツも猫被ってやがったんだなぁ




「あぁ…そんな事も会ったねー」



「何年か前だしな 曖昧にしか覚えてねーけど」



「あの時は兄貴も もう少し丸かったのにねー」



「あぁ? 何か言ったか?」



「な、何でもない!」



「ふむ、 まぁいいや さっさと行こうぜ  ウェリ」

ま、ギルドに入れて正解だったか な



「あいよ!!兄貴!!」





END―


まぁ 暇だから ウェリがギルド入ったときの奴書いてみたとさ