写経屋の覚書-はやて「総合所は総合所で報償金を集めるけど、申報社が集まった報償金を総合所に移管もするいう話の続きやったね」

写経屋の覚書-なのは「うん。その移管は1907年5月から7月の間に計7回行われたの」

写経屋の覚書-フェイト「え?1908年7月じゃなくて、1907年7月まで?たった2ヶ月間だけなの?」

写経屋の覚書-なのは「そうなんだよねぇ。申報の広告から表にまとめるとこうなるの」

申報社から総合所移管金額
移管日移管金額累計
5月 3日7,0007,000
14日2,5009,500
25日2,30011,800
6月 8日4,50016,300
17日3,00019,300
7月 1日5,00024,300
12日8,00032,300

写経屋の覚書-はやて「報償運動の熱狂が冷めてからは全然移管してへんわけやね。6月以降、申報社に移管できるだけの報償金が集まらへんかったいうことなんかな?」

写経屋の覚書-なのは「それはないよ。申報社の月別の報償金集金額を申報の広告から見ていったんだけどこんな状況だったし。あ、金額の小数点以下は銭・厘だからね」

申報社集金金額
集金額累計掲載日
1907年4月19,213.76619,213.7666月15日付紙面広告
5月19,664.19638,877.9628月10日付紙面広告
6月9,128.50548,006.4678月10日付紙面広告
7月4,974.78252,981.249掲載なし
8月1,733.68554,714.9349月6日付紙面広告
9月1,118.79855,833.73210月2日付紙面広告
10月1,068.68556,902.41711月2日付紙面広告
11月152.55057,054.96712月3日付紙面広告
12月371.99057,426.9571月9日付紙面広告
1908年1月668.52058,095.4772月6日付紙面広告
2月1,324.72559,420.2023月14日付紙面広告
3月483.28059.903.4824月3日付紙面広告
4月1,138.85061,042.3325月16日付紙面広告
5月56.67561,099.0076月1日付紙面広告
6月32.05061,131.507警秘第248号から算出

写経屋の覚書-なのは「1907年7月の分は掲載がなかったから、8月時点の総合額から6月時点の総合額を引いて出したよ。1908年5月の分は総合額と書いてなかったけど、これ以降金額の掲載もないし日付から5月分と判断したの。6月分は7月4日付警秘第248号「国債報償金に関する件」に「五六両月の計算は未た広告せさるも已に公告したる総金額と調査書の金額を比較すれは八十九円十七銭五厘の差あるを認む」から計算したの」

写経屋の覚書-フェイト「1907年6月からの減り方がすごいね。5月から6月、6月から7月、7月から8月で毎月平均50%以上も減少してるよ」

写経屋の覚書-はやて「原因はやっぱり熱しやすくて冷めやすい鍋根性と期成会の横領でのマイナスイメージ、国債報償費消事件(10)でも出てきたハーグ密使事件なんやろね」

写経屋の覚書-なのは「そう考えるのが妥当だよね。月ごとの総合所移管額と申報社の残額を表にするとこうなるの。あ、申報社残額はベセル横領の22,500円を除かない帳簿上の数字だよ」

総合所移管金額・申報社残額

 
申報社集金額総合所移管額申報社残額
1907年4月19,213.7660.00019,213.766
5月19,664.19611,800.00027,077.962
6月9,128.5057,500.00028,706.467
7月4,974.78213,000.00020,681.249
8月1,733.6850.00022,414.934
9月1,118.7980.00023,533.732
10月1,068.6850.00024,602.417
11月152.5500.00024,754.967
12月371.9900.00025,126.957
1908年1月668.5200.00025,795.477
2月1,324.7250.00027,120.202
3月483.2800.00027,603.482
4月1,138.8500.00028,742.332
5月56.6750.00028,799.007
6月32.0500.00028,831.057
総計61,131.50732,300.00028,831.057

写経屋の覚書-はやて「横領、流用するための資金を確保するために、7月中旬月以降総合所への移管を止めたん(ちゃ)うん?6月以降の報償金の減り方を見て、申報社に一定金額を確保しとく必要を感じたんかもしれへんで」

写経屋の覚書-フェイト「資金に余裕ができるのを待って、マルタンに22,500円を貸し付けたのかもしれないね」

写経屋の覚書-はやて「ほんまやったら申報社の報償金を総合所に全額移管したかてええやん。それやのに小出しに移管して申報社に報償金を残しとくいうんは、最初から横領用の報償金を貯めとくつもりやったん(ちゃ)うん?」

写経屋の覚書-フェイト「もしそうなら、社長のベセルが当初から横領を視野に入れて運動に参加したってことも疑えるようになってくるよね?」

写経屋の覚書-なのは「うーん、さすがにそれは可能性の話で、蓋然性を問うところまで行ってないんじゃないかな。でも金銭処理の仕方として非常にまずいやり方を取っていることは否定できないよね。ベセルが動機から手口まで全部自白してくれていたらよかったんだけどねぇw」

写経屋の覚書-フェイト「総合所が申報社内にあったことは、やっぱり良くなかったんだね」

写経屋の覚書-なのは「そうだね。総合所設立の際に誰がどういう主張をしてどうまとまったせいなのかはわからないけど、総合所を上位団体でもなければ完全に独立した団体でもなく、申報社の付属物のような存在にしちゃったわけだからね」

写経屋の覚書-フェイト国債報償金費消事件(10)で見た憲機第429号にあったように、ベセル糾弾の動きとともに総合所を鐘路商業会議所に移転したのは、総合所を申報社から切り離すためだったんだろうね」

写経屋の覚書-なのは「そういうことだろうね。っていうか、総合所役員たちはそれまで何をしてたんだって話でもあるけどねw」

写経屋の覚書-はやて「案外、主要幹部の何人かはベセルの共犯やったんかもしれへんでw で、費消事件の後はどうなったん?」

写経屋の覚書-なのは「国債報償運動自体が1907年7月以降事実上終わってたんだけど、この費消事件以後は報償運動は完全に死に体になっちゃったの。当然募金も集まるわけがなく、そのまま日韓併合を迎えたんだ」

写経屋の覚書-フェイト「それは申報社と総合所だけの話じゃなくて、他の団体もなんだよね?」

写経屋の覚書-なのは「うん。他の団体についてはまた詳しく説明するけど、1908年11月に国債報償金処理会が結成されて、報償金の調査・処理を行なうことになったんだけど、申報社・総合所はその処理会とは別に報償金を保管し続けたんだよ」

写経屋の覚書-はやて「募金者に返還できるとも思えへんし、結局どないしたん?」

写経屋の覚書-なのは「1910年12月14日、朝鮮総督府の警務総監部に移管して、最終処分となったの」


写経屋の覚書-19101215申報

1910年12月15日付毎日申報(大韓毎日申報が改称)
国債報償金処分
兪吉濬、南宮薫、金柱炳氏等의管理写経屋の覚書-ha17던前国債報償金処理会目下教育基本金管理会所管에属写経屋の覚書-han17報償金九万余円은去十二日에其全部를総監部■納入写経屋の覚書-ha17얏고前国債報償金総合所長尹雄烈、梁起鐸、朴容圭、金允五、金麟氏等의管理에関写経屋の覚書-han17報償金四万二千余円은昨日브터其全部를警務総監部의保管에移写経屋の覚書-ha17얏다더라

写経屋の覚書-フェイト「これが報償金処分の最終的な解決だね。国債報償金処理会改め教育基本金管理会って何なのかな?」

写経屋の覚書-はやて「国債報償金検査所いうんは国債報償金費消事件(14)でちょっと出てったけどなぁ」

写経屋の覚書-なのは「それについてはまた今度説明するから今は措いといて。ここで総合所の保管金が42,000余円になっているんだけど、その内訳について気になるんだよ」

写経屋の覚書-はやて「流れから行くと申報社の保管分を総合所に移管してたんと(ちゃ)うん?」

写経屋の覚書-なのは「そう考えるんだけどね、申報社で募金した61,131円50銭7厘から総合所に移管した32,300円とベセルが横領してマルタンに貸し付けた22,500円をを引いた6,331円50銭7厘と、総合所で募金した12,978円60銭、申報社から総合所へ移管したうちベセルが横領しないで残した2,300円を足すと、21,610円10銭7厘になるんだよね」

写経屋の覚書-フェイト「あれ?それじゃ42,000円に20,389円89銭3厘足りないよ?」

写経屋の覚書-はやて「どういうこと?その約20,000円、費消事件後にまた集まったいうわけあらへんやろし、ベセルが弁済したん?」

写経屋の覚書-フェイト「でもそれだったら国債報償費消事件(15)で見たように、総合所役員たちがベセル夫人やマルタン、コールブランに返還交渉を持ちかけないよね?」

写経屋の覚書-なのは「その問題があるから、国債報償費消事件(15)のときに後で整理するって言ったの。金鉱会社の株を売却して現金弁済したか、マルタンが20,000円~22,500円だけをベセルに返還してベセルが申報社に弁済したか、それだけの報償金が申報社の帳簿外にあったかのどれかと思うんだけどね…」

写経屋の覚書-はやて「マルタンが返還したいうんは金額的には辻褄合いそうやけどちょっと不自然(ちゃ)う?20,000円も返済できたのに、その4分の1のたった5,000円は返済せえへんかったいうことになるで」

写経屋の覚書-フェイト「5,000円はマルタンに貸し付けたんじゃなくて、最初にベセルが尹致昊に白状したようにベセルが自宅修繕に使いこんだから返せなかった、というのはどうかな?」

写経屋の覚書-はやて西岡隊長が指摘しとったように、1908年4月に総合所口座から5,000円を引き出して、先にマルタンに貸し付けとった22,500円と合わせて貸付契約をまとめたんは辻褄合わせのため(ちゃ)うかいう話とつながってくるで。自宅修繕に使(つこ)たいうんも嘘かもしれへん。ベセル夫人が5,000円あるって聞いた言うとるしね」

写経屋の覚書-なのは「うん。9月の27,500円貸付のうち5,000円はベセルが取り込んで、あとでそれをうやむやにして辻褄を合わせるために、5,000円を引き出してマルタンに貸し付けて、さらに貸付契約をひとまとめにしてそれまでの貸付金の経歴を消去したんじゃないかってことが考えられるの」

写経屋の覚書-フェイト「でも、9月時点で申報社の保管額は23,533円73銭2厘だから、27,500円は貸し付けられないよ?」

写経屋の覚書-はやて「総合所の方からも横領したんかな?」

写経屋の覚書-なのは「その点の説明が苦しくなるのがネックなんだよね…それは措くとして、弁済の方は、それだけの金銭が帳簿外にあったというのはさすがにかなり無理があると思うし、現時点では、金鉱株売却で弁済というのがもっとも無理がなく妥当な解答ってことにするよ。じゃ、今回はここまでにするね。次回は総合所について見る予定だよ」

国債報償金費消事件(1)   国債報償金費消事件(2)   国債報償金費消事件(3)
国債報償金費消事件(4)   国債報償金費消事件(5)   国債報償金費消事件(6)
国債報償金費消事件(7)   国債報償金費消事件(8)   国債報償金費消事件(9)
国債報償金費消事件(10)  国債報償金費消事件(11)  国債報償金費消事件(12)
国債報償金費消事件(13)  国債報償金費消事件(14)  国債報償金費消事件(15)

国債報償運動(1)   国債報償運動(2)   国債報償運動(3)
国債報償運動(4)

写経屋の覚書-フェイト「今回は何を見るの?」

写経屋の覚書-はやて「前回までは国債報償期成会を見たんやけど、やっぱり国債報償運動の団体を見るん?」

写経屋の覚書-なのは「うん。費消事件のときにもかなり触れたんだけど、大韓毎日申報の運動への取り組みを見ていこうと思うんだよ」

写経屋の覚書-フェイト「そう言えば、梁起鐸やベセルの関係の中では見たけど、申報社の取り組みそのものについては見てなかったね」

写経屋の覚書-なのは「そういうわけで申報社について見ていくんだけど、意外なことに、最初のうちは運動に対してどちらかというと冷静に接していていたんだよねぇ」

写経屋の覚書-はやて国債報償運動(2)で、勝手に募金受け入れ先に指定されて受入拒絶の広告を出したって言うとったけど、その他にはどんな実例があるん?」

写経屋の覚書-なのは「2月21日付では運動を最初にやりだした大邱の広文社が送ってきた趣旨書を全文載せて、3月1日・2日付では論説で褒め称えてはいるんだけど、8日付の論説では無条件支持じゃなくていくつかの注文をつけているの」


写経屋の覚書-19070308大韓毎日申報_慎重論説

国債報償
(中略)
何如튼지此国債가未満千五百万円이라写経屋の覚書-ha17写経屋の覚書-rai17도現金애如此額이流通上에必無写経屋の覚書-har17거시며雖百万円을収合積置写経屋の覚書-ha17写経屋の覚書-rai17도商業上拘束을引生写経屋の覚書-har17거시오雖不然写経屋の覚書-ha17写経屋の覚書-rai17도目賀田氏가白銅転化之策을施行写経屋の覚書-ha17던時에経験 財政厄運을必起写経屋の覚書-ha17리로다
此問題를十分商量写経屋の覚書-ha17写経屋の覚書-nan17無暇나然이나可히暁解写経屋の覚書-har17가슨財政을聚積写経屋の覚書-ha17写経屋の覚書-nan17方策은必止於災難写経屋の覚書-har17거시니此国内에略少銭額은流通中에必在写経屋の覚書-har17거시로다
然則他方策을講求写経屋の覚書-ha17야以其集合銭額으로外国에輸出될制造物品과金及他礦産과米穀과牛皮木材之類를買収写経屋の覚書-ham17이必要写経屋の覚書-ha17니如此면銭額은尚在流通中이로写経屋の覚書-thai17物質이外国에셔銭料를作写経屋の覚書-ha17리로다
如此計策을進行写経屋の覚書-ha17기에写経屋の覚書-nan17頗多費用을要写経屋の覚書-har17지라本記者의此提議에도加減을必許写経屋の覚書-har17터이나然이나対其発起人写経屋の覚書-ha17야猶可托言写経屋の覚書-har17거슨此提議가其乃基礎的発言이오且於成就之道에惟一人計画이라写経屋の覚書-ha17노라
(中略)
由是로其担務之人은厳加謹慎写経屋の覚書-ha17야人民의合金을処理写経屋の覚書-ha17写経屋の覚書-nan17写経屋の覚書-thai17雑行이不得其路케写経屋の覚書-ha17고其収合金額은合宜手中에置写経屋の覚書-ham17이必要写経屋の覚書-han17지라特其発起諸人은世界事를博識写経屋の覚書-ha17写経屋の覚書-nan17人士와国民信用에首居写経屋の覚書-ha17写経屋の覚書-nan17人士로一総代会를組織写経屋の覚書-ha17기에勿失其時어다

写経屋の覚書-フェイト「国債が1500万円未満であっても、それだけの現金が流通から消えてしまう、100万円を集めても商業上の制限を引き起こすことになる、って言ってるね」

写経屋の覚書-なのは「目賀田顧問の貨幣転換政策の際に起こった問題を引き合いに出してるけど、要するにマネーサプライの減少を引き起こすって言ってるんだよ」

写経屋の覚書-はやて「ほんで、現金は流通させたままで他の方策を考えなあかんいうわけで、集めたお金で物品を()おて外国に輸出して、その売り上げを報償金にあてようって言うんやね」

写経屋の覚書-フェイト「これなら現実的だね」

写経屋の覚書-なのは「フェイトちゃん、よく考えてみて。当時の韓国に、国内で産出・製造して外国に輸出できる物品なんてあるの?」

写経屋の覚書-フェイト「え?あ!」

写経屋の覚書-なのは「それに、たとえそういう物品があったとしても、短期間にそれらが市場から姿を消して輸出されることになったら物不足で物価が高騰するよ」

写経屋の覚書-はやて「長期的に見て、輸出できるような物品を製造加工する産業を育成するってしたかて、機械設備は外国から購入せなあかんし、すぐに採算取れるようになるわけないし…報償金を政府に献納して産業育成をやってもらうにしても、それやったら借款でやれいう話やもんなー」

写経屋の覚書-なのは「そういうわけで、実はこの申報の主張も全然現実的じゃないんだよね。それはともかく、申報論説は報償金を厳重に処理して余計なことをできないようにする必要があるんだけど、世界事情に通じた博識な人と国民の信用のある人を集めて組織しなきゃダメだってことも言ってるの」

写経屋の覚書-フェイト「それじたいはまともな論だよね。1年後に社長ベセルが横領することを差し引けばw」

写経屋の覚書-なのは「だよねw こういうふうにやや冷静な態度を取っていた申報なんだけど、3月28日付紙面に国債報償志願金総合所規程が掲載され、その事務所が申報社内に置かれることになったの」


写経屋の覚書-19070328申報新聞_総合所規程

写経屋の覚書-フェイト「呉栄根って期成会の幹部で後で横領をした人で、金光済は大邱断烟同盟会の発起人だったよね。どうしてわざわざ新団体の立ち上げに関わったのかな?」

写経屋の覚書-なのは「本来は、総合所を各団体の上位団体として設置して、最終的には全団体の募金をまとめて移管、管理する統合団体にするするつもりだったのかな?って作者は考えてるんだけどね」

写経屋の覚書-はやて「総合所っていうくらいやもんねぇ」

写経屋の覚書-なのは「3月9日付の皇城新聞には、各団体から一人ずつ代表を出して「総会所」をつくって報償運動を統括すべきだって提言記事が載ってるの。詳しくは皇城の運動参加について触れる時に言うけど、皇城は総合所の発足後にも論説でその在り方について疑義を呈しているし、上位団体による運動統括は皇城の一貫した主張とみていいんじゃないかな」

写経屋の覚書-はやて「そやけど、上位団体の話は結局はまとまらへんかったんやね」

写経屋の覚書-なのは「金光済と李鍾一は4月3日付申報で、総合所規程に名前は載せられたけど関係ないって広告を出してるし、発起人たちの中でさえも完全な合意もできず調整もうまくいかなかいまま総合所がスタートしちゃったんだと考えるよ」

写経屋の覚書-フェイト「これじゃ、各団体がきちんと連絡を取り合って調整しないと、募金状況や運営状況は分からないし、その後の処理もうまくいかないだろうね」

写経屋の覚書-なのは「後で触れるけど、統合の動きもあったんだよ。この3日付紙面には特別広告として、申報社が報償金を受け入れるって告知があるの。これが申報社の本格的な報償運動参加表明だね」


写経屋の覚書-19070403大韓毎日申報_報償金受入広告

1907年(光武11年)4月3日付大韓毎日申報
◎特別社告◎
国債報償의義捐金을至今븟터본社에셔収捧허기로定허엿스며収捧허写経屋の覚書-nan17写経屋の覚書-thai17로銭額과氏名을逐日広告에掲佈허며当日로電気会社銀行으로姑先貯置写経屋の覚書-ha17얏다가巨額에達写経屋の覚書-han17時에写経屋の覚書-nan17世界에有信用写経屋の覚書-han17会社나銀行의結託写経屋の覚書-ha17야善後方策을採用헐터이오며至於収合方法写経屋の覚書-ha17写経屋の覚書-nan17본社에写経屋の覚書-ha17額을収納写経屋の覚書-ha17며事項을相議写経屋の覚書-ha17写経屋の覚書-nan17団体와写経屋の覚書-nan17一응連絡写経屋の覚書-ha17려니와外他写経屋の覚書-nan17一切無関홈
  大韓毎日申報社

写経屋の覚書-フェイト「あれ?申報社から総合所に報償金を移管するってことは書いてないんだね?費消事件を見たとき、32,300円を移管してたよね」

写経屋の覚書-なのは「そうだよ。申報社は申報社で報償金を集めて、総合所は総合所で募金を集めていたんだけど、申報社から総合所へ報償金を移管もしたの。でもそれは規程や広告で告知した行為じゃないんだけどね」

写経屋の覚書-はやて「ほんまや。この広告には「当日電気会社内銀行にしばらく先ず貯置しおき、巨額に達したる時には世界に信用ある会社か銀行に結托して善後方策を採用」としか書いてへんし、総合所規程の第7条には「本所に於ては各支収所から送交したる金額を滞り無く銀行に置き(後略)」としか書いてへん」

写経屋の覚書-フェイト「総合所を各団体の上位団体にするという当初の予定・建前を実行したってことなのかな?」

写経屋の覚書-なのは「そのつもりだったのかもしれないけど、規程にある「各支収所」は、総合所が設置するのか、申報社や期成会のような他の運動団体を指すのかも明記されてないしね。申報社も事前告知等もせずいきなり5月4日付紙面の広告で7,000円を移管しましたって事後報告を出してるし」

写経屋の覚書-はやて「申報社と総合所の間で合意しとったとは思うんやけど、お金の話なんやし事前にちゃんと外部に告知せなあかんやんなぁ。誰も何も突っ込めへんかったんかなぁ?」

写経屋の覚書-なのは「問題視された形跡はないんだよね。ま、事後でも報告しただけまだまともかな。そうそう、費消事件でも出てきた尹雄烈が所長に就任したのは、5月25日付申報に記事が載ってるんだけど5月下旬なの。今回はここまでにして、次回はその移管の内容について見ていくね」

国債報償金費消事件(1)   国債報償金費消事件(2)   国債報償金費消事件(3)
国債報償金費消事件(4)   国債報償金費消事件(5)   国債報償金費消事件(6)
国債報償金費消事件(7)   国債報償金費消事件(8)   国債報償金費消事件(9)
国債報償金費消事件(10)  国債報償金費消事件(11)  国債報償金費消事件(12)
国債報償金費消事件(13)  国債報償金費消事件(14)  国債報償金費消事件(15)

国債報償運動(1)   国債報償運動(2)   国債報償運動(3)

写経屋の覚書-フェイト「今回は期成会の横領について詳しく見ていくんだよね」

写経屋の覚書-なのは「うん。前回見た『統監府政況報告並雑報』よりちょっと前、7月11日の大韓毎日申報に総合所のこんな広告が載ったんだよ」


写経屋の覚書-19070717申報

警告国債報償金義捐諸氏自本所로京城内各収金所를次第調査中至若期成会写経屋の覚書-ha17写経屋の覚書-nan17莫重義金을貯置不明写経屋の覚書-ha17고文簿眩惑写経屋の覚書-ha17야難以明査故로茲에広布写経屋の覚書-ha17오니該会로納金諸氏写経屋の覚書-nan17無一遅滞写経屋の覚書-ha17고領収証号数와金額과氏名과日字를昭詳히本所로録送写経屋の覚書-ha17야勿失義務写経屋の覚書-ha17심을敬要
 大韓毎日申報社内国債報償志願金総合所 白

写経屋の覚書-はやて「警告?貯置不明とか文簿眩惑とか穏やかやない言葉が出とるなぁ」

写経屋の覚書-なのは「ざっと訳すると、国債報償金について京城の各集金所を調査中なんだけど、期成会については調査できなかった上に、報償金の保管状況が不明で帳簿も迷わせるようなものだからきちんと調査することが難しい。そこで、期成会に募金した人は領収証の番号・金額・氏名・日時を書いて総合所に送ってほしいってことなの」

写経屋の覚書-フェイト「帳簿からお金の動きがたどれないから、募金者の領収証から追いかけていくんだね」

写経屋の覚書-なのは「そういうことなの。その4ヶ月後の11月5日付皇城新聞にこんな記事が載せられたの」


写経屋の覚書-19071105皇城新聞_呉の横領使途

●国金欠逋 近日巷説을聞写経屋の覚書-han17즉国債報償義捐金을期成会収金所에셔五千円이欠逋되얏슴으로該会員呉栄根氏가完納写経屋の覚書-har17次로手票写経屋の覚書-rar17成給写経屋の覚書-ha17얏다写経屋の覚書-nan17写経屋の覚書-thai17伝説에該金額으로両西等地에셔買麦殖利写経屋の覚書-ha17다가不利写経屋の覚書-har17所致로于今遷延写経屋の覚書-han17写経屋の覚書-ha17니果然인지随聞姑記写経屋の覚書-ha17노라

写経屋の覚書-フェイト「噂によると、役員の呉栄根が麦を買って利殖を図ったけど失敗したんじゃないかっていうんだね」

写経屋の覚書-はやて「小豆相場や先物取引で溶かしてもぉたようなもんやなぁ」

写経屋の覚書-なのは「総合所はその後、12月6日から13日、17日から21日、24日から27日の申報にこんな広告を掲載したの」


写経屋の覚書-19071206申報

●特別広告
国債報償志願金総合所에셔磚洞普成館内期成会의義金受入文簿를調査写経屋の覚書-ha17랴다該会主務呉栄根等이偽詐不現写経屋の覚書-ha17고義金貯置가不明写経屋の覚書-han17所致로領証調査広告도已有写経屋の覚書-ha17엿거니외方将帯持証物写経屋の覚書-ha17고交渉官庁次로又此布告写経屋の覚書-ha17오니全国同胞写経屋の覚書-nan17照亮写経屋の覚書-ha17시며領証도不日示明写経屋の覚書-ha17시오
 大韓毎日申報社内総合所

写経屋の覚書-フェイト「え?主務呉栄根の偽詐現れず、って書いてるよ。横領はなかったの?」

写経屋の覚書-はやて「単に帳簿からは不正は分からんかったいうだけのこと(ちゃ)うかなぁ。まぁ、7月の状況見たら、帳簿そのものが確認できなかったいうことかもしれへんしね」

写経屋の覚書-なのは「誤植かもしれないんだけどね。国債報償金費消事件(1)で見た警秘第248号「国債報償金に関する件」では「(現はれの誤か)」としているよ。それに誤植でなかったとしても、帳簿に不正は見られなかったけど募金の保管状況が不明だ。領収証調査広告にもあるように、証拠物を持参して官庁に交渉するため布告するよ。全国同胞はどうか領収証をお示しくださいって内容になるから問題はないと思うよ」

写経屋の覚書-フェイト「そうだね。期成会への寄付についての領収証確認のためにみんなに呼びかけるのが主旨だもんね。これで官庁も動いたのかな?」

写経屋の覚書-なのは「ところがね、官庁よりも先に動いたのが、前にも見た李東暉だよ。12月28日、李が鄭永沢と2人で呉に会って問い詰めたの」


写経屋の覚書-19071229皇城新聞_呉栄根逮捕

1907年12月29日付皇城新聞
●呉氏捉囚 李東暉鄭永沢両氏가期成会会長代弁総務呉栄根氏를某処友人家에셔逢着写経屋の覚書-ha17야国債報償金乾没음質問写経屋の覚書-han17즉呉氏가横竪의説로百般塗沫写経屋の覚書-ham17写経屋の覚書-spun17아니라反히無理의言을発写経屋の覚書-ha17写経屋の覚書-nar17即時其調査写経屋の覚書-han17文簿를送人推来写経屋の覚書-ha17야一一査考写経屋の覚書-han17즉呉氏의欠縮이金四千余円과正租一百石과金銀属四十余両重이라掩護不得写経屋の覚書-ha17야切切自服写経屋の覚書-ha17写経屋の覚書-nan17지라李東暉氏가其熱血이湧湧写経屋の覚書-ha17写経屋の覚書-nan17中其逃躱写経屋の覚書-har17慮가不無 야呉氏를警庁으로捉去写経屋の覚書-ha17야警官에게告発写経屋の覚書-ha17야曰此漢이人民의分分収合写経屋の覚書-han17国債報償金을盗食写経屋の覚書-ha17얏스니即為捉囚写経屋の覚書-ha17고(後略)

写経屋の覚書-はやて「呉はなんとか言い逃れようとしたけど、結局、現金4,000余円と正租100石、貴金属40余両の横領を自白したんやね。正租って何なん?麦のことなんかな?」

写経屋の覚書-なのは「うん。麦と見ていいだろうね。そこで李東暉は血が騒ぎ、逃げようとした呉を捕まえて、そのまま警視庁に連れて行って告発し、逮捕させたの」

写経屋の覚書-フェイト「前に見た時、やたら熱い人だって言ってたけど、ここでその熱さがいい方向に働いたんだね」

写経屋の覚書-なのは「ノリが熱血教師だよねぇw この日、期成会役員の金東圭も横領を自白して逮捕されたことが、1908年1月1日付皇城新聞に載ってるよ」

写経屋の覚書-19080101皇城新聞_金東圭逮捕

写経屋の覚書-はやて「総合所・申報社の報償金保管状況の調査請願かてこの行動の延長なんやろなぁ。一緒に請願した鄭永沢がここでも一緒におるし」

写経屋の覚書-なのは前に見たように、12月2日に釈放されてからの行動なんだけど、行動力があるよねぇ。この李の行動と呉・金の逮捕については1908年(隆煕2年)1月1日付の申報にも載ってるの。その後の呉については、1月10日付の申報にはこんな読者の投稿が載ってるの」


写経屋の覚書-19080110申報

○挙呉泳根罪状写経屋の覚書-ha17야告同胞兄弟  吉昇淵
(中略)
噫彼呉泳根은身為国債報償義捐金期成会会員兼総務員写経屋の覚書-ha17야公心血誠이宜当倍於他人而反棄自国精神写経屋の覚書-ha17고但聡銅臭写経屋の覚書-ha17야義捐金中六千余円을偸食写経屋の覚書-ha17얏스니
(中略)
一以声討呉賊之彰罪写経屋の覚書-ha17고(後略)

写経屋の覚書-フェイト「呉泳根は期成会の会員・総務員であり公に尽す心と誠実さを他人の2倍は持っていなくてはならないのに、その精神を捨ててただ金銭に敏感で報償金の中から6,000余円を盗んだ、ってことかな?」

写経屋の覚書-はやて「ほんで、呉の明らかな罪を声討つまり糾弾する、ってことやね」

写経屋の覚書-なのは「ここで気になるのが6,000余円って金額なんだけどね、『統監府政況報告並雑報』に出てきた期成会の保管金の内容を整理してみるよ」

中国貿易の資本金に融通約35,000円~36,000円
ソウルの商人に貸与8,000円~9,000円
横領金合計約43,000円~45,000円
漢城銀行預け入れ1,700余円
合計約44,700円~46,700円
報償金総額約50,000円
不明約3,300円~5,300円

写経屋の覚書-フェイト「横領額を差し引いても、約3,300円~5,300円が行方不明なんだね」

写経屋の覚書-はやて「一応、考え得る最小値から最大値の幅をとっとるんやね。そやけど、「約」やから四捨五入の切り上げ切り捨てはあるやろね」

写経屋の覚書-なのは「うん。そういうことを踏まえて考えると、吉昇淵の言っている6,000余円って、この不明金に当てはまるんじゃないかな?」

写経屋の覚書-はやて「さっき見た現金4,000余円と正租100石・貴金属40余両を全部換算したらその額になるんと(ちゃ)う?」

写経屋の覚書-フェイト「銀行預け入れは1,700余円だから、貿易資本金が約35,000円、商人貸付が8,000円とすると小計44,700円、ここに6,000余円を足すと総計約50,700余円。計算は合うよね」

写経屋の覚書-なのは「というわけで、期成会の報償金は、貿易の資本金に流用・商人に貸付・呉個人の横領で、銀行に預け入れた1,700円以外は全部費消されてたって考えるのが妥当だと思うよ」

写経屋の覚書-はやて「ほんなら、私が前回の最後で言うた1908年7月27日の憲機第40号には期成会の私消金がなくて保管額が18,700円22銭7厘って報告されとるんはどういうことなんやろ?」

写経屋の覚書-なのは「1910年7月6日付の大韓毎日申報には期成会を整理する保管委員の広告があるんだけど、そこでは保管額が18,768円4銭になってるの」


写経屋の覚書-19100706皇城

○本人等이隆煕三年九月三十日에前期成会■셔推尋写経屋の覚書-han17国債報償金一万八千七百六十八円〇四銭(物品放売価幷)■韓一銀行■期任寘이온바本年三月十六日写経屋の覚書-ska17지本利計算写経屋の覚書-ha17야合金額이二万〇六百六十一円四十銭인写経屋の覚書-thai17今에国債報償金処理会로越交写経屋の覚書-ha17写経屋の覚書-sap17기茲에広布写経屋の覚書-ha17오니一般同胞写経屋の覚書-nan17 照亮写経屋の覚書-ha17写経屋の覚書-ap17
隆煕四年七月六日

前期成会国債報償金
保管委員 李承喬
  李敏卿
 金柱炳
 金相天

写経屋の覚書-フェイト「横領事件の後、また募金が集まったの?」

写経屋の覚書-はやて西岡隊長のスレでも分かるように、1907年6月から大韓毎日申報・皇城新聞の募金額も激減していっとるのに、期成会だけが1907年7月から1908年7月の間に18,768円も集められたとは考えにくいで」

写経屋の覚書-なのは「そうなんだよね。「(物品放売価幷)」ってあるように期成会の財産を処分したり、呉たち役員が横領した金銭を弁済させたりしてなんとか回収できた金額と考えた方がよさそうだね。そうそう、1910年(隆煕4年)4月1日付皇城新聞にはこんな記事もあるんだ。還推は取り戻すって意味だよ」


写経屋の覚書-19080401皇城新聞_期成会横領金の所在

1910年4月1日付皇城新聞
●期成会国債報償金
前期成会에세収合写経屋の覚書-han17国債報償金에呉栄根金東圭両氏犯用還推条及漢城、天一、漢湖三銀行의任置条合九千四百十九円八十四銭을該委員諸氏가推尋写経屋の覚書-ha17야韓一銀行에任置写経屋の覚書-ha17写経屋の覚書-nan17写経屋の覚書-thai17韓一銀行에任寘条八千余円은金東圭氏가出他写経屋の覚書-ha17야姑未換署写経屋の覚書-ha17얏더라

写経屋の覚書-フェイト「呉と金が横領したのを取戻した分と3つの銀行に預けてある分を合わせた9,419円84銭が韓一銀行に預けられてたことが分かったけど、8,000余円は金が引き出してしまっていて返還されてないって話なんだね」

写経屋の覚書-はやて「え?一旦取り戻したのにまた横領されたん?これは弁済されたんやろか?」

写経屋の覚書-なのは「うーん、どうなのかなぁ。続報は発見できてないから分からないんだよね。じゃ、期成会の話はこれで終了、今回はここまでにするね」

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