バイセル




 久し振りに,サイモン&ガーファンクル(Simon & Garfunkel)のアイテムの告知があったので,入手しました.

 1993年12月に 『 Asahi Beer Big Special 』 として,1982年5月に次いで,16年振り 2度目の来日を果たし,2日間のドーム公演(12月1日:福岡ドーム,2日:東京ドーム)を行った サイモン&ガーファンクル(Simon & Garfunkel).
 本アイテムは,再来日 2日目に当たる 12月2日東京ドーム公演のオーディエンス録音を収録し,2013年5月に ZIONレーベルからリリースされた 『 Tokyo Dome 1993 (ZION-034) 』 で,今回,在庫処分的な関係なのか,商品を 2組購入すると希望者に配布されるギフト・アイテムとして登場したものです.

 初来日の1982年5月の際は,大阪スタヂアム(5月7日,8日)/後楽園球場(10日,11日,12日)と都合 5公演,三度目の来日となる 2009年7月の際は,ナゴヤドーム(7月8日)/東京ドーム(10日,11日)/京セラドーム大阪(13日)/日本武道館(15日)/札幌ドーム(18日)と都合 6公演を行っていますが,再来日公演は都合 2公演だけの関係もあってか,音源自体が少ないのでしょうね.再来日(1993年12月)公演のアイテムは余り存在しません.

 正直,この日の音源を初めて聴きましたが,出音のバランスも良く,高音質のオーディエンス録音ですね.正直,東京ドームで,この音質は驚きです.
 この位,高音質であれば,初心者でも充分楽しめる内容です.


 メーカー情報
 『1982年から83年にかけて行われたワールド・ツアーの後でアルバム制作に失敗したS&Gはそこから十年ほど活動が途絶えてしまいます。その間には「Graceland」におけるサイモンのソロが大成功を収めたこともS&Gとしての活動から遠ざかる原因だったことでしょう。ところが1993年の秋、突如S&Gの再始動が実現します。
 そのメインは「The Event of Lifetime」と名打たれたツアーで、ニューヨークで十回ほどの公演が行われました。その前後でのチャリティ・コンサートへの出演もありましたが、その後日本を中心としたアジア・ツアーが行われたのは意外な驚きでした。これはやはり日本におけるS&Gの絶大なる人気を反映して実現したものでしょう。
 その内の一つ、12月2日の東京ドーム公演は高音質オーディエンス録音によるCD-Rタイトル「Tokyo Dome 1993」がリリースされ、最近ではS&GタイトルのボーナスCD-Rとしても親しまれていた名盤が遂にプレスCDによるリニューアル・リリースが実現します。90年代初頭の東京ドームにおけるオーディエンス録音と言えばとかく残響音に悩まされがちな音源が多い中、「Tokyo Dome 1993」に使用された音源は残響以上に演奏がオンな音像で録音された見事なものでした。しかも1993年の来日公演は元々アイテムが存在せず(やはり残響がネックになったものだと思われます)、その中で登場した本タイトルはずば抜けた高音質によって以前からプレスのCDによるリリースが待たれていました。
 そもそも93年の再結成ではキーとテンポの両方を下げたスローで落ち着いた演奏が特徴で、それは当時二人の老いを反映したかのように聴こえたものでした。ところがこの後、21世紀に入ってさらに本格的に実現した再結成などはすべてこの時のサウンドやアレンジが下敷きとなっており、むしろ50歳を超えた二人の新たなステップを記したものだったことが今振り返ると良く解ります。しかも面白いことに、このスローで落ち着きのあるサウンドが東京ドームの残響と上手くミックスしており、その絶妙な音質で捉えたのが「Tokyo Dome 1993」の名オーディエンス録音なのでした。しかも今回のリリースに当たって新たなリマスターが施され、その残響を軽減する仕上がり、それによって元々聴き心地が抜群によかった音質がさらに耳触りのよいブライトなサウンドに生まれ変わりました。元の音質自体もプレスCDにてリリースに足る素晴らしい音質でありましたが、今回はいよいよ文句なしの音質に仕上がっての収録が実現します。S&Gの歴史においても非常に特殊な時期のステージを最高の音質で捉えた名音源、待望の限定プレスCDでのリリースをお見逃しなく!

 ★beatleg誌 vol.156(2013年7月号)のレビュー要約です。ご参考まで。
 1993年に実現した来日公演は今回と同名のCD-Rに収められていたオーディエンス録音の音質が素晴らしく、プレスのディスクでのリリースがようやく実現した。この頃の東京ドームでの録音と言えば、とかくエコーに包まれがちなジレンマがあったが、そんな時代の録音としてはびっくりするくらい聴きやすくて、今から十年近く前にリリースされた時からこの聴きやすい印象は変わらない。一方でこの時のステージはずいぶんゆったりとした演奏とキーを下げたアレンジが合わさって、やや暗めな印象を与えたものだが、それがむしろ東京ドームのエコー感とほどよくマッチしていたのが奇跡だった。
 しかし今回のリリースに当たってはそのエコー感が上手く緩和されていて、十年近くに渡って広まっていたCD-R版に取って代わるにふさわしい状態でのリリースだとも言える。今振り返ってみると1993年の後半はポール・マッカートニーとS&Gという、日本の音楽カルチャーに絶大な影響を与えた洋楽ビッグ・ネームの来日公演が立て続けに実現したという、これまた奇跡的な時期だったと思う。60年代後半から70年代半ばの日本での一般的な音楽ファンにとっての洋楽ロックは「ポップス」であり、入口が「ビートルズとS&G」だったのだ。そしてこの時のゆったり落ち着いた独特のライブ・サウンドは後の再結成S&Gのショウにおける礎となったことが今聴くと解るだろう。2009年に大々的な日本ツアーが実現した今となってはインパクトが薄れた感もある93年の来日公演だが、その音質の良さと癒し系なサウンドの心地よさは色褪せていない。

 ★オリジナル・リリースは2013年5月です。50セット限定の特別企画。素晴らしい音質です。』

Tokyo Dome 1993 (ZION-034)
 
 Live At Tokyo Dome, Tokyo, Japan
 02nd December 1993
 [From Original Masters]

   01. Intro.
   02. The Boxer
   03. America
   04. Homeward Bound
   05. We Belong Together
   06. Be-Bop-A-Lula
   07. Hey, Schoolgirl
   08. April Come She Will
   09. American Tune
   10. El Condor Pasa
   11. Mrs. Robinson
   12. Hearts And Bones
   13. The 59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy)
   14. Scarborough Fair
   15. Bridge Over Troubled Water
   16. Cecilia
   17. Kathy's Song
   18. The Sound Of Silence
   19. Old Friends / Bookends Theme
   TOTAL TIME (71:09)

 Paul Simon : Vocal, Guitar
 Art Garfunkel : Vocal
 Vincent Nguini : Guitar
 Steve Gadd : Drums
 Tony Cedras : Accordeon, Keyboard, Guitar
 Mingo Araujo : Percussion
 Ray Phiri : Guitar
 Chris Botti : Trumpet
 Armand Sabal-Lecco : Bass
 Michael Brecker : Saxophone, EWI
 John Selolwane : Guitar
 Barney Rachabane : Saxophone, Pennywhistle
 Ladysmith Black Mambazo : Vocal
 Phoebe Snow : Vocal

  Homeward Bound
 
  Scarborough Fair
 
  The Sound Of Silence
 


[参考]
 1993 Japan Tour
 December
  01 Fukuoka Dome, Fukuoka, Japan
  02 Tokyo Dome, Tokyo, Japan













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#2024-02-27

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