1964年にデビューし,1970年1月リリースのアルバム 『 Bridge Over Troubled Water (明日に架ける橋) 』を最後に活動を停止するまで,フォークやフォーク・ロックを代表するデュオとして数々のヒット曲を世に送り出し,1990年に ロックの殿堂(Rock and Roll Hall of Fame)入りをも果たした サイモン・アンド・ガーファンクル(Simon & Garfunkel).

 そんな サイモン・アンド・ガーファンクル(Simon & Garfunkel)の商品として,今回,『 Sounds Of Silence US MONO (No Label) 』,『 Parsley, Sage, Rosemary and Thyme US MONO (No Label) 』 に次いで登場したのは,1968年4月にリリースされた アルバム 『 Bookends (ブックエンド) 』 の,US MONOモノラル:Monaural)盤を,話題の Prof Stoned がトランスファーした 『 Bookends US MONO (No Label) 』 なのです.

 メーカー情報では
 『「SOUNDS OF SILENCE」と「PARSLEY, SAGE, ROSEMARY & THYME」の成功でスターの地位を築いたS&Gの到達点とも言えるアルバム「BOOKENDS」が彼らにとって最後のモノラル・リリースとなりました。A面だけでも一年近くを費やして作られたアルバムということもあり、その込み入った芸術的サウンドをモノラルで聞く体験は実に新鮮。裏を返せばステレオ向きなアルバムと言え、正に末期な状態にあったモノラルがよくぞ作られたものだと思えるほど。
 それまでのS&Gのイメージを打ち破るような衝撃のオープニング「Save The Life Of My Child」からしてステレオの洪水のような仕上がりと違うモノラルらしい骨太な質感が押し寄せて来る。ステレオでは強いエコーと共にバックコーラスが響き渡っていましたが、ここではもっと生身の声が聞こえてくる印象。
 またサイモンの弾き語りメインな「Overs」はバチバチ必須のビンテージLPコンディション泣かせな曲である訳ですが、ここでもProf Stonedがその卓越した手腕をいかんなく発揮。スクラッチノイズの一切ない超クリーンサウンド、なおかつモノラルならではのウォーミーな質感をたっぷり味わえる見事な収録状態。どうしたらこんな静かな演奏から盤のノイズを取り払って透き通ったような状態で収められるのでしょうか。
 またステレオを生かして各人の会話が左右から飛び交っていた「老人の会話」をモノラルで聞くというのも不思議な体験だと言えるかもしれません(笑)。

 コンセプト・サイドだったA面から最強のヒットシングル集に切り替わるB面の「Punky's Dilemma」がまたイントロから静かに始まる曲ですが、これもProf Stonedが堂々のクリーンサウンドにて収録。
 実を言うと本アルバムのモノのデジタル化だけは過去に試みられたことがあり、懐かしのPurple Chickが「ALTERNATE BOOKENDS」というタイトルで流通させてくれたことがあったのです。しかし、それから数年後にProf Stonedがトライしたバージョンの方がはるかにクリーンにモノラルLPを収めてくれていた事は言うまでもありません。
 むしろ「ALTERNATE BOOKENDS」はアルバムの別テイクを最高の音質で収めてくれていたという点で今も価値が高い。そこで同盤のレア音源とProf Stonedのモノを組み合わせることで今回は最強バージョンというパッケージに。
 
 レア音源パートでは何と言ってもアルバムの幕を開けた「Save The Life Of My Child」の別テイクが衝撃的。当時の最新機器だったムーグ・シンセサイザーを駆使して極度にスペイシーな仕上がりとなっていた同曲が、ここではサイモンのアコギを中心としたバージョンで聞けるのだから。とはいえ、この時点でもムーグを使った音が飛び交っており、当初からぶっ飛んだイメージにまとめようとしていたことが伺えます。
 また「Groundhog」は二人がデモ録りしただけでお蔵入りしてしまった未発表曲ですが、なるほど悪くないもののアルバムには不釣り合いな感が否めません。それでも60年代のサイモンならではの見事なギターさばきにはうっとり。さらに「A Hazy Shade Of Winter」のモノ・シングル・ミックスは同じモノでもアルバムとは違っており、ほんのりフェイドアウトでイントロが始まり、二人のボーカルにエコーが加えられている。そしてエンディングのオルガンの音が大きいといった具合。
 そして驚くべきはこれら別テイクやデモといったレア音源がすべて最高の音質で聞かれるということ。だからこそ本アルバムだけはモノとレア音源のカップリングで出される理由が解ってもらえることかと。
 S&Gのモノラル終演アルバムとなった傑作「BOOKENDS」のベストトランスファーに同アルバムの別バージョンやデモなどをカップリングした必殺の内容にてリリース!』

Bookends US MONO (No Label)
 

   [Mono]
   01. Bookends Theme
   02. Save the Life of My Child
   03. America
   04. Overs
   05. Voices of Old People
   06. Old Friends
   07. Bookends Theme
   08. Fakin' It
   09. Punky's Dilemma
   10. Mrs. Robinson
   11. A Hazy Shade of Winter
   12. At the Zoo

   [Sessions & Demos]
   13. Bookends Theme - instrumental
   14. Save The Life Of My Child - alternate lyrics
   15. America - alternate version
   16. Overs - outtake
   17. Groundhog - demo outtake
   18. Old Friends - demo
   19. Fakin' It - 7' mono mix
   20. Punky's Dilemma - demo
   21. A Hazy Shade Of Winter - 7' mono mix
   22. At The Zoo - alternate lyrics
   TOTAL TIME (53:08)

 America
 
 Mrs. Robinson
 
 A Hazy Shade of Winter
 

[参考]































[関連記事]
Parsley, Sage, Rosemary and Thyme US MONO (No Label)
 
Sounds Of Silence US MONO (No Label)
 
The Complete Singles Collection 1965-1970 The Mono / Stereo 45 Mixes (No Label)
 
At Osaka Stadium 1982 (ZION-003)
 
Mountain View 1993 (Gift DVDR)
 
Granada Studios 1967 (No Label)
 
Korakuen Stadium 1982 (ZION-133)
 
Osaka Stadium 1982 (Gift CDR)
 


#2022-12-27