1964年にデビューし,1970年1月リリースのアルバム 『 Bridge Over Troubled Water (明日に架ける橋) 』 を最後にリリースし,ライヴ活動を停止するまで,フォークやフォーク・ロックを代表するデュオとして数々のヒット曲を世に送り出し,1990年に ロックの殿堂(Rock and Roll Hall of Fame)入りをも果たした サイモン・アンド・ガーファンクル(Simon & Garfunkel).

 1981年9月19日には,ニューヨークのセントラル・パークで再結成チャリティコンサートを行い,その後,世界ツアーを行うのですが,今回,商品を 2組購入すると希望者に配布されるギフト・アイテムとして登場したのは,1970年7月18日ニューヨーク州クイーンズはフォレスト・ヒルズ・テニス・スタヂアム公演のオーディエンス録音を収録した 『 Last Live Show 1970 (Gift CDR) 』 で,このコンサートが実質的な再結成前のラスト・コンサートとなります.

 正直,このオーディエンス録音は,流石に厳しいです(笑)

 メーカー情報では
 『フォーレスト・ヒルズのライブで終止符が打たれた」というような記述がよくみられたものですが、そのラストライブの模様を捉えた音源というのが古くからトレーダー間に出回っています。
 ただし音源はサウンドボードではなくオーディエンス録音で、しかも音質が悪い。ステージのPAから発せられる音ではなく、まるでフォーレスト・ヒルズの場内スピーカーから音を拾ったような団子状の録音。おまけに絶唱「Bridge Over Troubled Water」の途中でテープ終了からの録音まで終了という憂き目に。
 なるほど以前から音源が出回っていたのにもかかわらず、一切商品化されなかったのも頷けるような音質なのですが、音像自体は大きく捉えられており、しかも音数の少ないデュオの演奏形態が功を奏してマニアなら聞き込めてしまう状態なのが不幸中の幸いかと。

 とはいえラストライブの貴重な記録と言う事実は動かしがたく、1960年代を代表し、なおかつ日本で絶大な人気を誇ったデュオ最後のステージが聞けるという点は音の悪さを我慢しても一聴の価値がありあり。
 もちろん二人もこの時点ではっきり解散を決め込んでいたという訳ではなく、むしろこの日の雰囲気は人気の絶頂にあった彼らのステージをテニス・スタジアムで和やかにオーディエンスが楽しむ様子が伝わってきます。
 実際、とても落ち着いた雰囲気でステージが進行しているのですが、そうした中にトラディショナル「Rose Of Aberdeen」やオールディーズ「Why Must I Be A Teenager In Love」といったカバー曲が披露されているのを見ても、解散を意識するというよりは原点に立ち返ろうとする意識が見え隠れしているのではないでしょうか。

 そして歴史的名作アルバム「明日に架ける橋」のリリースから半年が経過し、収録曲がファンの間にすっかり浸透。それらの中でも「The Only Living Boy In New York」のリアタイ・ライブ演奏というのは極度に貴重で、音源として確認できているのは4月のコペンハーゲン(こちらもオーディエンス録音)とこの日だけ。
 「明日に架ける橋」のリリースで頂点にいた彼らがテニス・スタジアムのステージでひっそりと下ろした活動の幕。確かに粗い音質ではあるのですが、今回はピッチをアジャストしてさらに落ち着いて聞き込めるようになっています。泣いても笑っても、これが現存する彼らのラストライブ唯一の記録。』

Last Live Show 1970 (Gift CDR)
 
 Live At Forest Hills Tennis Stadium, Queens, NY, USA
 18th July 1970

   01. The Boxer
   02. 59th Street Bridge Song (Feeling Groovy)
   03. America
   04. El Condor Pasa (If I Could)
   05. Rose Of Aberdeen
   06. Fakin' It
   07. For Emily (Whenever I May Find Her)
   08. Leaves That Are Green
   09. Scarborough Fair
   10. Put My Little Shoes Away
   11. Why Must I Be A Teenager In Love
   12. Homeward Bound
   13. Punky's Dilemma
   14. So Long, Frank Lloyd Wright
   15. The Only Living Boy In New York
   16. A Poem On The Underground Wall
   17. I Am A Rock
   18. Bridge Over Troubled Water
   TOTAL TIME (61:19)

 El Condor Pasa (If I Could)
 
 Scarborough Fair
 

[参考]

































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#2022-12-27