エリック・クラプトン(Eric Clapton)が ブラインド・フェイス(Blind Faith)解散後に,アメリカに留まり、デラニー&ボニー(Delaney & Bonnie)らと活動を共にしたことで,アメリカ南部のブルースロックやサザンロックに強い影響を受け,ボビー・ウィットロック (Bob Whitlock),カール・レイドル(Carl Radle),ジム・ゴードン(Jim Gordon)と共に 1970年に デレク・アンド・ザ・ドミノス(Derek And The Dominos)を結成.
 同年に トム・ダウド(Tom Dowd)をプロデューサーに迎え,アルバム 『 Layla and Other Assorted Love Songs (いとしのレイラ) 』を発表.
 バンド活動期に唯一リリースされたこのアルバムは,オールマン・ブラザーズ・バンド(The Allman Brothers Band)のリーダーでギタリストでもある デュエイン・オールマンが参加している事でも有名になりました.

 そして,今回商品として登場したのは,唯一リリースしたスタジオ・アルバム 『 Layla and Other Assorted Love Songs (いとしのレイラ) 』 の USオープン・リールをデジタル・トランスファーして収録した 『 Layla and Other Assorted Love Songs : ORriginal US Reel To Reel (No Label) 』 です.

 音が柔らかく,且つて太く,流石アナログのトランスファーです.このような暖かい音は良いですし,今の時代に,この音を聴けるのは有難いです.

 メーカー情報では
 『【激レアかつヴィンテージなリール・トゥ・リールバージョンの復刻盤】

 本盤は、70年12月にアメリカでリリースされたあの名盤「LAYLA AND OTHER ASSORTED LOVE SONGS」のアンペッグ・オープンリールバージョンをCD化したものです。
 このオープンリールというメディアは、60年代後半~70年代にかけて、一般家庭で音楽鑑賞する際のフォーマットの一つだったもので、カセットテープよりも幅広なテープなため、当然音情報を記録するアロウワンスも大きく、ステレオ録音でかつ音が良く、構造上、レコードのようなスクラッチノイズは発生しない等メリットは大きかったのですが、再生時の手間や曲跳ばしの困難さ、高価格(ハードウェアも高価格)という理由等からカセットテープよりも早く市場から姿を消してしまいました。70年に発売されていた、その激レアなリール作品がこのたび入手できたというわけです。
 音質はリール特有の太い音で、テープ状態がかなり良いのでテープダメージによる音落ちはほぼ無く、複数回再生による音質劣化も無いという、奇跡的なヴィンテージ良品でした。ピッチについては経年による影響があったため、当店では「25周年記念リミックス&リマスター盤 CD」のピッチに合わせて調整しました。本盤であの時代を甦らせるアナログチックでウォームなサウンドを是非味わっていただければと思います。迫力満点の「LAYLA」です。

【USオリジナルマスター使用ながら、オープンリール特有のサウンドの魅力!】

 「LAYLA AND OTHER ASSORTED LOVE SONGS」については、UKオリジナルマスターとUSオリジナルマスターの2つが存在し、それぞれの国でリリースされていたことが知られています。メンバーだったボビー・ホイットロックが明かした事実としては、制作中の当時、UKでのリリースの締め切りを迫られたポリドールが、未完成のUSマスター(ラフミックス)をUKに送ったとされています。従って、UKオリジナル盤には、Tell The TruthとIt’s Too Lateの前にスタジオでの会話の声が収録されているという制作途中の状態が確認できました。
 その後完成したUSマスターでは、これらの声は削除されていました。そして、クラプトンのキャリアを代表する世紀の名盤だけに、ロックマニア、オーディオマニアによってネット上でも各マスター、各フォーマットの聴き比べ検証が今日まで行なわれてきました。「どのマスター、どのフォーマットの音質がどう異なり、どれが最も音質が良いのか?」という検証です。それらマニアの意見を総合したところ、最も「温かい音質で耳に優しく、高音域の抜けの良い」のがUKオリジナルLP盤とのことです。しかし、「音質」の捉え方は人様々で、好みの音は人によって異なるのが正直なところです。一方で、USオリジナルLP盤は、中低域を軸としたマスタリングで、カッティングの技術に拠り、鮮度が高い印象を与え、UK盤よりもラウドな鳴りをすることで、迫力の点でUSオリジナル盤を押す声も多いのです。
 特にUSマスターは、マイアミのクライテリア・スタジオの空気感とほどよいリバーブ効果が絶妙のバランスを備えており、UK盤ほどの高音の抜けは感じられないものの、十分な抜けがあり、レコーディング地の利を表わすものだとの意見があります。因みに当時のドイツ盤LP、日本盤LPはモコッとした、こもった音の印象で、鮮度に欠けるという意見が多いです。これはどちらでも使用されたUSマスターの二次使用による音の変化(劣化)が原因でしょう。
 興味深いのは、今回のリール・トゥ・リールバージョンに使用されたのはUSマスターであるにもかかわらず、ベースだけは左に寄らせ、他の楽器は曲によって結構極端に左右配分しているUKマスターに近いバージョンになっている点です。聴いていただければ判りますが、近年のCDとはかなり印象が異なります。つまり、このリール・トゥ・リールでしか聴けない「LAYLA~」のバージョンが存在したということなのです。US盤LPともUK盤LPとも異なる、独自のアナログチックな太いサウンド。この「LAYLA~」はマニアならずとも聴いていただく価値があると考えます。デジタルに支配されていなかったあの時代にタイムスリップしてみてください。

 ★音質はリール特有の太い音です。テープ状態がかなり良いのでテープダメージによる音落ちはほぼ無く、複数再生による音質劣化も無いと思います。

 ★ベースだけは左に寄らせ、他の楽器は曲によって結構極端に左右配分しているバージョン。近年のCDとはかなり印象が違う。

 ★今回のリールは、テープも箱も↓のdiscogsの写真と同じものでした。それだけ唯一無二の大変貴重なものと思われます。(ここまで状態の良いテープは他に存在しないと思われます。)

 https://www.discogs.com/ja/release/9403739-Derek-The-Dominos-Layla-And-Other-Assorted-Love-Songs/image/SW1hZ2U6MjU3ODI3NTU=

Layla and Other Assorted Love Songs : Original US Reel To Reel (No Label)
 
 Taken From The Original US Reel to Reel Tape, 7 1/2 ips, 4-Track Stereo (ATCO Records, J 704)

   01. I Looked Away
   02. Bell Bottom Blues
   03. Keep on Growing
   04. Nobody Knows You When You're Down and Out
   05. I Am Yours
   06. Anyday
   07. Key to the Highway
   08. Tell the Truth
   09. Why Does Love Got to Be So Sad?
   10. Have You Ever Loved a Woman
   11. Little Wing
   12. It's Too Late
   13. Layla
   14. Thorn Tree in the Garden
   TOTAL TIME (77:03)

 Key to the Highway
 
 Little Wing
 
 Layla
 

[参考]










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#2023-05‐24