1970年春に エリック・クラプトン(:Eric Clapton)は デラニー&ボニー(:Delaney & Bonnie)で活躍していたベーシストの カール・レイドル(:Carl Radle),ドラマーの ジム・ゴードン(:James Beck Gordon),キーボードの ボビー・ウィットロック(:Bobby Whitlock)がバンドを脱退することを知り,彼らと共に新たなバンド:デレク・アンド・ザ・ドミノス(:Derek and the Dominos)を結成するも,オフィシャル・アルバム 『 Layla And Other Assorted Love Songs (いとしのレイラ) 』 を 1枚のみ残して解散.

 デレク・アンド・ザ・ドミノス(Derek and the Dominos)解散後の 1973年1月にリリースされたオフィシャル・ライヴ・アルバム 『 In Concert (イン・コンサート) 』 は,1970年10月23日と24日に ニューヨークのフィルモア・イーストで行われた公演のテイクを収録したものですが,実はその時点では デレク・アンド・ザ・ドミノス 唯一の アルバム 『 Layla And Other Assorted Love Songs (いとしのレイラ) 』 は,未だリリースされていない状況でした.

 本商品は 『 Layla And Other Assorted Love Songs (いとしのレイラ) 』 のレコーディング(1970年8月-9月)終了後,英国ツアーに次いで 10月15日ニュージャージー州ローレンスビルはライダー・カレッジ公演を皮切りに,12月06日ニューヨーク州セルデンはサフォーク・カントリー・コミュニティ・カレッジ公演まで行われた北米ツアーから,ツアー終盤の 12月01日フロリダ州タンパはカーティス・ヒクソン・コンベンション・ホール公演のオーディエンス録音を収録し Beanoレーベルからリリースされた 『 Tampa 1970 (Beano-227) 』 で,ゲストとしてレコーディング・メンバーでもある オールマン・ブラザーズ・バンド(The Allman Brothers Band)の デュエイン・オールマン(Duene Allman)が参加したパフォーマンスを収録した唯一の公演です.

 既発では 『 Soul Mates 』 のタイトルで Mid Valley(Empress Valley Supreme Disc)レーベルから何商品かリリースされていますが,今回はオリジナルのマスター・テープからデジタル・トランスファーしたものを使用しているので,より鮮度も良く既発ヴァージョンよりは聴き易くなっています.
 と言っても,既発ヴァージョンの音質が酷過ぎでしたから.

 リリース告知10日で,260枚完売!
 「 9/24 ★デレク・アンド・ザ・ドミノス with デュアン・オールマン「TAMPA 1970」のナンバー入りシール・ステッカー付きは完売致しました。お問合せ多数の為、急遽20セット(No.241~260)を用意させて頂きました。★本タイトルは、これにて終了となりますので、オーダーの方はお早めにお願い致します。
 「 9/25 ★デレク・アンド・ザ・ドミノス with デュアン・オールマン「TAMPA 1970」は完売致しました。

 流石ですね!

 正直,上述したように,元々,コアなファンしか聴けないような音質だったのですが,やはりオリジナル・マスターからのトランスファーと言う事と,マスターの経年劣化等もあったと思いますが,その点もある程度補修しており,聴き易くなっています.
 何と言っても,壮絶な二人のギター・プレイが素晴らしいので,音質云々では無く,ドキュメントとしてファンならば必聴の商品でしょう.

 メーカー情報では
 『【これぞ歴史的音源!デュエイン・オールマンとの共演ライブ】
 今週リリースの2作目は、70年12月1日、フロリダ州タンパ公演のニューバージョンです。こちらもまたオリジナルマスターテープから新たにデジタルトランスファーされて、ネット上にアップロードされたものです。
 この音源は、シンシナティ公演に比べると、やや音質の劣るモノラル・オーディエンス録音ですが、何と言ってもその価値は、唯一現存するデュエイン・オールマンとの共演ステージを収めている点にあります。アルバム「LAYLA AND OTHER ASSORTED LOVE SONGS」が、デュエインの参加によってバンドに化学反応が起きた結果、ロック史上に燦然と輝く名盤となったことは周知の通りですが、その効果を肌で感じ取り、デュエインと意気投合したクラプトンは、レコーディング終了後にデュエインに対し、正式にドミノスへの加入を打診したといいます。しかしデュエインは弟グレッグと結成した自身のバンドが軌道に乗ったばかりとあって、やむなくその誘いを断りました。しかしクラプトンもデュエインも、もう一度、今度はライブステージでの共演を望んで別れました。それが実現し、テープに残されたのがこの公演だったというわけです。デュエインはこの日のフルステージに参加しています。この音源は、クラプトンファン、サザンロックファンなら何をおいても聴かねばならないものでしょう。その期待を決して裏切らない、夢の共演がここに収められています。

【特別な日の特別なパフォーマンス!】
 クラプトンもデュエインも、再度の共演を望みながら、実現したのはこのタンパ公演と翌日のシラキュース公演の2ステージだけと言われています。この日においては、後年に発掘された二人の共演写真が残っています。そこではデュエインのレスポールを抱えたクラプトンとクラプトンのストラトを抱えたデュエインが向かい合ってプレイする姿が収められていました。ギターを交換してプレイするほど、二人は共演の実現を喜んだのでしょう(どの曲でギターを交換したのかまでは判りませんが)。
 因みに翌日のシラキュース公演では、楽屋でのグループショットのカラー写真が後年発掘されています。デュエインは自分のバンドの都合がつく限り、フロリダ州からニューヨーク州へとドミノスに同行して長距離移動したことが窺えます。それほど二人は離れたくなかったのでしょう。ライブ初共演となったこの日、クラプトンは特別なサプライズを用意していました。ツアーでは一度もプレイしてこなかったLaylaをセットインさせたのです。クラプトンからすれば、ギターを6本重ねて録音した重厚なスタジオバージョンをライブで再現することは、デュエインなしには考えられませんでした。それが遂に叶う。だからクラプトンはLaylaをセットインさせたのです。デュエインがスタジオバージョン通り、あの7連フレーズを弾き、オブリガートをかまします。クラプトンはスタジオバージョンどおりのボーカルラインで歌います。サビの「♪Layla!♪」のコーラスもクラプトンは歌っています。これが堪らない!なぜなら、後年の予定調和の中で変化したボーカルラインや「♪Layla!♪」をバックコーラスに任せてしまうアレンジよりも、この時点ではリアルタイムだったメッセージだけに説得力が半端ないからです(この時点では彼はまだパティ・ボイドとの悲恋に苦しんでいたのです)。
 そして後奏ではデュエインのスライドギターが、空を駆け巡るかの如く活躍します。しかしスタジオバージョンとの違いはここからです。何とデュエインのスライドに被せるように、クラプトンがシングルノートで速射砲のようなソロを弾き出すのです。さらにデュエインがスライドでそれに応酬する(スタジオバージョンで印象的だったフレーズを奏でるところには思わずにやっとしてしまいます)。そしてこの展開に感極まったクラプトンが再度サビのコーラスを歌い出すのです。ボビーもあらん限りの力でシャウトしています。何とエネルギッシュなLaylaのライブバージョンでしょうか。このライブテイクが聴けるだけでもこの音源の価値はあります。しかしそれに加えて、ドミノスのレパートリーの数々に、スタジオバージョン同様にデュエインのプレイが加わるという、この日のパフォーマンスすべてに価値があることは言うまでもありません。逆にデュエインがスタジオバージョンに参加していなかったGot To Get Better In A Little While、Blues Power、Bottle Of Red Wine、Let It Rainで、デュエインによる縦横無尽のプレイが聴けることが特筆すべき魅力です。
 全曲においてクラプトンとデュエインのギターバトルが展開されていますので、やはり本作は聴かねばならない歴史的音源でしょう。

【当店だけの丁寧なメンディングによるグレードアップバージョン!】
 この日のオーディエンスソースには二種類のマスターが存在していますが、本作のマスターはLaylaのイントロにテープ揺れを含む、いわゆる「ラウド・バージョン」と呼ばれている方です。その表現通り、もう一方のマスターよりも楽音がくっきりと立ち、迫力のある音像です。
 しかしながら、ネット上のファイルには、元テープの経年劣化からLaylaの0:13 / 0:24 時点に酷いテープ揺れがあり、4:23時点には一時停止欠落がありました。当店ではテープ揺れを緩和し、一時停止部分は拍を合わせてのクロスフェード処理で格段に聴きやすくしました。(1:42時点の音落ちは削除すると跳ねるのでそのままです)。「ラウド・バージョン」で音揺れのないLaylaが聴けるのは、本作だけです!またBottle of Red Wineの途中には音のダブりもありましたので、ここも修正しました。最も顕著だった欠点は、やはり経年劣化による全体的なピッチの狂いで、全体に亘って-60 ~+20%程度という、バラバラに狂っているという酷い状態だったピッチを出来る限り正常に修正しました。さらに、前半部分で左右の音圧が極端に落ちる箇所が複数ありましたが、それらも緩和しています。このように、いくつにも及ぶ欠点を丁寧に修正して聴きやすくしたのが本作です。デレク・アンド・ザ・ドミノスのライブ史上、最重要と断言できる一日。それは是非、このグレードアップバージョンの本作でお楽しみください。

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(リマスター・メモ)
 ★-60 ~ +20%程度狂っていたピッチをなるべく修正しました。
 ★原盤Disc1前半で左右の音圧が極端に落ちる複数個所を緩和しました。
 ★一時停止箇所をクロスフェード処理で繋ぎました。』

Tampa 1970 (Beano-227)
 
 Live At Curtis Hixon Hall, Tampa, FL, USA
 01st December 1970
 [UPGRADE]

  Disc 1
   01. Layla
   02. Got To Get Better In A Little While
   03. Key To The Highway
   04. Why Does Love Got To Be So Sad?
   TOTAL TIME (42:06)

  Disc 2
   01. Blues Power
   02. Have You Ever Loved A Woman
   03. Bottle Of Red Wine
   04. Let It Rain
   TOTAL TIME (44:22)

 Eric Clapton : Guitar, Vocal
 Duane Allman : Guitar
 Bobby Whitlock : Keyboards, Vocal
 Carl Radle : Bass
 Jim Gordon : Drums

 Layla
 
 Got To Get Better In A Little While
 
 Bottle Of Red Wine
 
 Let It Rain
 

[参考]
 Soul Mates, Twin Flames (MVR-309/310)
 
 Soul Mates, Twin Flames "40th Anniversary Edition" (MVR-615/616)
 
 Soul Mates - 炎の友情 -(MVR-850/851/852/853)
 
 

 1970 Tour Dates
 June
  14 Lyceum Ballroom,London,UK

 August
  [UK Tour / 1st Leg]
  01 Roundhouse,Dagenham,London,UK
  02 The Place,Hanley,Stoke-On Trent,Staffordshire,UK
  07 Mayfair Ballroom,Newcastle-Upon-Tyne,UK
  08 California Ballroom,Dunstable,Bedfordshire,UK
  09 Mothers Club,Birmingham,UK
  11 Marquee Club,London,UK
  12 Speakeasy Club,London,UK
  14 Winter Gardens,Great Malvern,UK
  15 Tofts Club,Folkestone,Kent,UK
  16 Black Prince,Bexley,London,UK
  18 Pavilion,Bournemouth,Dorset,UK
  21 Town Hall,Torquay,Devon,UK
  22 Van Dyke Club,Plymouth,Devon,UK

 September
  [UK Tour / 2nd Leg]
  20 Fairfield Halls,Croydon,London,UK
  21 De Montfort Hall,Leicester,Leicestershire,UK
  23 The Dome,Brighton,East Sussex,UK
  24 Philharmonic Hall,Liverpool,UK
  25 Greens Playhouse,Glasgow,UK
  27 Colston Hall,Bristol,Gloucestershire,UK
  28 Free Trade Hall,Manchester,UK

 Octobar
  04 Redcar Jazz Club,Windsor Ballroom,Redcar,UK
  05 Town Hall,Birmingham,UK
  07 Winter Gardens,Bournemouth,Dorset,UK
  08 University Of Leeds,West Yorkshire,UK
  09 Penthouse,Scarborough,North Yorkshire,UK
  11 Lyceum Ballroom,London,UK

  [North American Tour]
  15 Rider College,Lawrenceville,NJ,USA
  16 Electric Factory,Philadelphia,PA,USA
  17 Electric Factory,Philadelphia,PA,USA
  21 Lisner Auditorium,Washington,DC,USA
  23 Fillmore East,New York City,NY,USA
  24 Fillmore East,New York City,NY,USA
  29 Kleinhans Music Hall,Buffalo,NY,USA
  30 University Gym,SUNY-Albany,Albany,NY,USA
  31 Virginia Beach Dome,Virginia Beach,VA,USA
 
 November
  01 Civic Auditorium,Jacksonville,FL,USA
  05 Ryman Auditorium,Nashville,TN,USA
  06 McFarlin Auditorium,University Park,TX,USA
  07 Houston Music Theatre,Houston,TX,USA
  09 Sacramento Memorial Auditorium,Sacramento,CA,USA
  11 Mammoth Gardens,Denver,CO,USA
  12 Santa Monica Civic Auditorium,Santa Monica,CA,USA
  13 University Of Nevada,Reno,Reno,NV,USA
  14 Utah State Fairgrounds Coliseum,Salt Lake City,UT,USA
  17 Sacramento Memorial Auditorium,Sacramento,CA,USA
  18 Berkeley Community Theatre,Berkeley,CA,USA
  19 Berkeley Community Theatre,Berkeley,CA,USA
  20 Santa Monica Civic Auditorium,Santa Monica,CA,USA
  20 Santa Monica Civic Auditorium,Santa Monica,CA,USA
  21 Pasadena Civic Auditorium,Pasadena,CA,USA
  22 Golden Gym, California Western College,San Diego,CA,USA
  25 Auditorium Theatre,Chicago,IL,USA
  26 Cincinnati Music Hall,Cincinnati,OH,USA
  27 Kiel Auditorium,St. Louis,MO,USA
  28 Allen Theatre,Cleveland,OH,USA
  29 Painters Mill Music Fair,Owings Mills,MD,USA
 
 December
  01 Curtis Hixon Convention Hall,Tampa,FL,USA
  02 Onondaga War Memorial Auditorium,Syracuse,NY,USA
  03 Eastown Theatre,Detroit,MI,USA
  04 Capitol Theatre,Port Chester,NY,USA
  05 Capitol Theatre,Port Chester,NY,USA
  06 Suffolk County Community College,Selden,NY,USA
 

























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#2022-09-14