最近シリーズ化している モービル・フィデリティ・サウンド・ラボ(Mobile Fidelity Sound Lab)社のモービル・フィディリティ(Mobile Fidelity)シリーズ:"Original Master Recording" Collection から,ザ・フー(The Who)が1970年5月にリリースした 『 Live at Leeds (ライヴ・アット・リーズ) 』 のマスター・テープを独自マスタリングした モービル・フィデリティ盤 『 US Mobile Fidelity Sound Lab 24 KT Gold CD [UDCD 755] 』 を落とし込んだ ギフト・アイテム 『 Live At Leeds : Mobile Fidelity CD (Gift CDR) 』 が登場しました.

 モービル・フィデリティ・サウンド・ラボ(Mobile Fidelity Sound Lab)社は,レコード会社から借り受けたマスター・テープを元に,独自のマスタリング技術(ハーフ・スピード・マスタリングなど)を駆使し,オリジナル・マスター・テープのデータを限界まで引き出した復刻盤ディスクをリリースしていますが,それが モービル・フィディリティ(Mobile Fidelity)CD です.
 因みに CDのみならず レコードも製作されているようです.

 モービル・フィデリティCDは使用素材が通常のアルミではなく,純度99.99%の金メッキを使用している関係から,通常のCDよりも信号記録面の反射率が高く,それ故に音質が優れているといわれており,またアーティストの意向やオリジナル音源を尊重した同社エンジニアによる作業は高く評価され,実際に多くの作品はオーディオ・ファンからも高い評価を受けています.また耐熱性・耐久性も高く寿命も比較的長いものになっているようです.

 このシリーズは殆ど持っておらず,現在となっては新品の入手は困難で中古が高額で取引されていますが,流石に音は良いですね.当然,聴く側は非常にありがたい訳ですが,このようなものを有償販売しないまでもギフト・アイテムとして提供して良いのでしょうか(笑)

 メーカー情報では
 『大きな話題を呼んだ“モービル・フィディリティ”のゴールドCD復刻シリーズ。その最新弾がギフト・リリース決定です。
 アナログ・マスター専門メーカーの“モービル・フィデリティ・サウンド・ラボ(MFSL)”と言えば、世界のオーディオ・マニア達が絶大な支持を寄せる信頼のブランド。音の匠が情熱の限りを込め、大名盤の数々をマスター・テープからデジタル化していきました。そんなシリーズの中で、本作に収められているのは1999年にリリースされた24KゴールドCD『UDCD 755』。そう、THE WHOが残したライヴアルバムの大名盤『LIVE AT LEEDS』です。

【マスターテープ・サウンドを最重視したモービル・フィディリティ】
 アナログ作品のCD化が最盛期を迎えた90年代には高音質CDが数多く登場しましたが、その中でもMFSLは別格でした。他の高音質CDは新技術によって圧縮の違和感を減らしたり、素材で読み取りエラーを減らしたりといった「デジタル劣化を抑える」発想のもの。それに対してMFSLのポリシーは「マスターテープに刻まれた音を忠実に再現し、余分なものを足したりしないこと」。磁気テープから音を引き出す段階にも目を向けた独自の“ハーフスピードマスタリング”技術を開発するなど、“アナログ録音された音そのもの”を最重視にしているのです。
 そんなMFSLは1987年からレコード会社からオリジナルのマスターテープを借り受け、数々の名盤を1本1本緻密にデジタル化。マスターテープの音をCDに移し替えていく“Ultradisc”シリーズをリリースして行きました。現在はSACDやLPの分野にも進出していますが、本作は90年代の前半期にCD化していたというのもポイント。磁気テープのマスターは経年劣化に弱く、時間が経てば立つほど録音当時の音が失われていく。テープが歪んだり張り付いたりといったケースもありますが、たとえ精密に保管されていたとしても磁気の消失までは防げない。現在では、マスターテープそのものより物理的な溝で記録するLPの方が音が良かった……などという事態も起こりつつあるのです。その点においても“Ultradisc”シリーズは偉業だった。CDの普及期にあった80年代から始められており、高音質を謳う新技術CDの登場よりも早くにマスターテープの音をデジタルに残したのです。
 MFは、そうして引き出したマスターサウンドを24金のゴールドCDに封じ込めた。純度99%以上という金メッキ・コーティングは通常CDの金属薄膜より反射率が高く、エラーを減らすことができる。その狙いも重要でしたが、現在それ以上に重要だと思われているのが保存性。CDのポリカーボネートは保水性があり、内部の金属薄膜(アルミ)を腐食させる(つまり、錆る)。古いCDを光にかざすとポツポツとした小さな点が見えることがありますが、それが腐食して空いた穴であり、これが読み取りエラーの原因の1つになるとも言われています。それに対して金はもっとも安定した金属で自然界では錆びない。もちろん、あくまでコーティングなので限界はあるものの、通常CDとは比較にならないほど保存力があるのです。

【難しいライヴ録音の質量感と立体感を見事に再現した『LIVE AT LEEDS』】
 そうして“録音から29年”時点のマスター・サウンドを伝えてくれるのが、本作の『LIVE AT LEEDS』。
 ライヴアルバムというとスタジオ作品ほど違いが出ないかと思いきや、質感がまるで違う。現行リマスター盤に比べるとわずかにエッジが丸く感じるかも知れませんが、これこそが本来のサウンド。極太な芯から自然な鳴りが発せられ、それがずっしりとした質感と立体感を描いている。
 無音の中からアタック音が立ち上がり、弦や皮の振動を伴って再び無音の闇に消えてゆく。その1音1音に滑らかな山が感じられるのです。現行リマスターでは鮮やかさを追究するあまりエッジばかりを際立たせており、この1ノートが突き上げてくるような立体感が平板になってしまい、質量も失われている。
 全楽器の全ノートが素晴らしいのですが、特に違うのはベースでしょうか。うねりを生む1音1音に生まれてから消えるまでのドラマが宿り、ゴツゴツとした、それでいて滑らかな音の山脈を描いている。現行リマスターはその山脈を写真で眺めるような平板感なのですが、本作は実際に凹凸を触っているかのような現実感と手応えがあるのです。
 実のところ、こうした違いはスタジオよりもライヴ録音の方が顕著に出やすい。スタジオ録音は楽器1つひとつ、演奏1回1回を個別に録って重ねるので立体感が強力なのですが、ライヴはマルチであっても他の楽器の音をわずかに拾って混ざっている。そのため、マスタリングで強弱を演出しようとすると不自然になり、どこかを活かせば他の音が犠牲になってしまいがちなのです。
 『LIVE AT LEEDS』で言うなら現行盤はエッジを際立たせるためにベースの質感が犠牲になり、シンバルの残響にも歪みが出てしまっている。そんな難しいライヴ録音にナチュラルな立体感を宿すにはマスター鮮度こそが要であり、マスター・テープから鳴りの微細部まで拾い出すトランスファーこそが重要。MFSLは、それを『LIVE AT LEEDS』で成し遂げてくれたのです。

 “モービル・フィディリティ”によるゴールドCDだからこそ現代まで保持し得た大名盤のマスター・サウンド。今になって現物を手に入れようと思っても、元々が少数限定生産なために困難。その美麗サウンドを1人でも多くの方に触れていただくためのギフト・リリース。どうぞ、じっくりお楽しみください。

 ★これは素晴らしいです。是非、聴いてみて下さい。』

Live At Leeds : Mobile Fidelity CD (Gift CDR)
 
 Taken From The Original US Mobile Fidelity Sound Lab 24 KT Gold CD [UDCD 755]
 Ultradisc II 24 KT Gold CD from Mobile Fidelity Sound Lab "Original Master Recording" Collection

   1. Heaven And Hell
   2. I Can't Explain
   3. Fortune Teller
   4. Tattoo
   5. Young Man Blues
   6. Substitute
   7. Happy Jack
   8. I'm A Boy
   9. A Quick One, While He's Away
   10. Amazing Journey/Sparks
   11. Summertime Blues
   12. Shakin' All Over
   13. My Generation
   14. Magic Bus

 ※) オフィシャル音源なので貼り付けはしませんが素晴らしい音です!

[参考]




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#2019-10-08