あっという間に9月。


なんだかんだ毎年、あっという間に1年が終わってしまってる感覚なのだけど


特にこの夏はあっという間に9月になってしまった感覚が強いです。


それだけ、充実した夏を過ごしたという事かなぁと思います。


万博があったり、チェコで演奏会があったり、色んな再会があったり、出会いもあったり。


どれも音楽が導いてくれて、私と繋いでくれたなぁと思う、振り返ってみても温かい気持ちになるものばかり。


ただ、例年の夏以上に物理的・時間的な余裕がなくて、家族との時間がなかなか確保出来なかったのが心残り。


その分、少ない時間をしっかり過ごせたようにも思えます。


もう新年度は始まってしまっているのだけど、新年度モードで心が疲弊しないように


夏の思い出を、ポロポロ書いとこうかなぁなんて思ったり、思わなかったり。


とりあえず、なんとなく節目っぽく感じれるし、お詣りに行った話をば。


今年は巳年で、巳年生まれの私も年女で、その上、本厄の厄年なので...


偶然、白蛇様をお祀りしている神社を見つける事が出来たので、足を運んできました。




とっても素敵な所でした。


お天気も良くて、緑に囲まれた場所で、それだけでも心の諸々がスッキリしたような気がしました。


頂いたお下がり等は、全てきちんとブダペストまで運んでいるので、もう少しお家が落ち着いたら...片付けと日本から持って来たものの整理等も無事に終わったら、お家に飾ろうかなと思います。


まだ頂けていないけど、お下がりのお米、美味しいだろうなぁ〜。


頂くのが楽しみ!


まだもう少し現実に戻るのにリハビリ期間が必要だから思い出も散歩しつつ、新年度モードに切り替えて、色々と頑張らなきゃ。


20日、ハンガリーは建国記念日で祝日でした。


そして早速今年も「Ország tornája 2025 今年の国のケーキ」を食べました。


建国記念日に合わせて、毎年異なるテーマで新作ケーキのコンペティションが行われていて


その優勝ケーキのお披露目が、建国記念日だから


私の中で、建国記念日=花火大会&ケーキの日となっているので...


お誕生日ケーキ、という位置付けです。


ちなみに、今年は夜の花火大会には行かず、代わりにブダ王宮地区で開催していた「民芸フェスティバル」をお散歩がてら楽しみました。


そして毎年楽しみにしている今年のケーキ...普通部門はDCJ Stílusgyakorlat。


砂糖不使用部門はÁlmodozó。


今年のテーマが、ハンガリーの定番ケーキの1つでもあり、同じく140年前の「お誕生日ケーキ」だった、「Dobostorta ドボシュトルタ」だったみたい。


その年、1年しか基本的には食べられないはずの「お誕生日ケーキ」。


140年前の優勝ケーキが「人気だった」結果、今も愛されている、国の代表するケーキなのって、なんかすごい。


だって140年。


ハンガリーを代表する価値のあるものとして、ハンガリー政府が定めるHungarikum フンガリクムにも認定されてるほどのケーキ。


だから、そのテーマである「ドボシュトルタ」をイメージ出来るようなケーキ...だけど「ドボシュトルタ」ではない、新しいケーキでした!



せっかくなので...ここは贅沢に、国会議事堂を見ながら、2種類をテラスで頂きました。


これは普通部門のDCJ Stílusgyakorlat シュティールシュ ジャコラルト。


ケーキの名前にあるDCJとは、ドボシュトルタを考案した菓子職人のDobos C. Józsefさん(ドボシュ.C.ヨージェフ)の頭文字。


チョコクリーム、キャラメル、甘酸っぱいサワーチェリーがとってもいい感じで、一瞬で無くなってしまいました。


そして、これは砂糖不使用部門のÁlmodozó アールモドゾー。


去年のお誕生日ケーキの、普通部門を作った菓子職人Kovács Alfrédさんが考案したそう。


砂糖不使用なだけでなく、ココア豆のおから等、材料にも拘っているそうで


このケーキは糖尿病を患っている方に加えて、日頃から食材に気を付けている方にもおすすめみたい。


実際、チョコとサワーチェリーがいいバランスで、甘酸っぱくて美味しいのに、さっぱりした甘さの美味しいケーキでした。


ケーキの名前も「Álmodozó」で、日本語では「夢のような」とか「夢想家」みたいな意味になるのだけど


夢のアイディアを紙に書き出して、アルフレードさんご本人も、焼いて食べるのが待ちきれなかった...そんなケーキなんだとか。


なんだか、とっても素敵な思いの詰まったケーキだなぁと思いました。


チョコもベリーも好きなので、好き×好きの味だったから、どちらのケーキも美味しかったです。


気持ちの良い晴天で、国会議事堂を眺めつつのケーキは、とっても心が満たされる、贅沢な時間でした。


そして、王宮エリアの民芸フェスティバル。


様々な地方から、多くの民芸家さんが出店しているエリアをじっくり、ゆっくり回りました。

ビーズ細工の実演をしているのを見ていたら、声を掛けてくれて

わたしにも「3編み」ほど、編ませてくれました。

色々お話が盛り上がって、それだけでも嬉しかったのに...最後、売り物の中からピアスをプレゼントしてくれました。

この時、青いワンピースを着ていたので、ワンピースに合わせて、青いピアスを渡してくれました。


ハンガリー版ジンジャークッキーのMézeskalács メーゼシュカラーチのお店では


「こうやって絵を描いてるんだな〜」って見ていたら


「何か描いて欲しいものある?」って声をかけてくれました。


せっかくなので...お土産プレゼントで、家族の名前を描いてもらいました。


他にも色々な民芸品があって、とっても楽しかった!




この為だけに、地方から出展している方々も多いからこそ


こういう時、流暢に話せなくとも、ハンガリー語でやり取りが出来るようになってきてて良かったなと思います。


演奏もあったり



ハンガリー風ピザもここでちゃんと焼いてるのも、すごくよかったです!


そして...こういったイベントの時などに個人的に欠かせないのが、歩行者天国になっている鎖橋を渡ること。


今回も渡れたので、大変満足。


また熱波がやって来る予報で、かつ今度はサハラ砂漠の砂も一緒にやって来る...なんて予報を見たけど


建国記念日も終わったし、そろそろ季節は変わるかな?


明日からの9月、新年度も始まるし、気持ちを切り替えて、いっぱい色んなこと頑張ろう。


20日、ハンガリーは建国記念日で祝日でした。


その事も書きたいのだけど...


とりあえず、まずはチェコの続きから。


2日目のコンサート当日、オーガナイザーさんが16時にホテルまでお迎えに来てくれる予定だったので、それまで町散歩。




お天気も良くて晴天なのに暑過ぎず、風は爽やかで、むしろ肌寒いくらいでした。


趣味の1つでもある、Googleマップ探検で見つけた、郵便局レストランでお昼を食べました。





昔の郵便局を改装してレストランにしたそうで、現役の郵便局の真向かいにありました。


その日の日替わりメニューの中から、店員さんのお勧めを頼みました。


チェコのニンニクスープに、メインは鴨(ガチョウだったかな...?)レバーのフライ。





最初「くどくて全部食べらなかったらどうしよう」なんて思ったものの


初めて食べる味だったけど、深みがある味で、なかなか美味しかったです。


店員さんもあまり英語が得意ではなくて、でもとても温かく応対してくれて


お客さんが入店して着席するなり、日替わりメニューの1皿目が到着する...という、場面もたくさんあって


ローカルの方々に愛されてるレストランだったみたい。


今回も大当たりのお店だったなぁ〜なんて思いながら、ご飯を食べました。


お昼を食べたらちょっと疲れちゃったので、早めにホテルに戻って、夜のコンサートに向けて...仮眠。


コンサートの事は前回書いたので....


頂いたコンサートの写真をば。









そしてコンサートの翌日は、また長い電車旅だったのだけど


1つ目の電車の到着が遅れて、乗り継ぎが上手くいかなかったので...


駅にスーツケースとコンサートで頂いた花束を預けて、街を2時間ほど観光。


高い所にあったので、まずは教会。



とても大きくて、街のシンボルにもなっている教会でした。


教会に向かう途中、お互い道に迷っていて、意気投合した見知らぬハンガリー人ご夫婦が、写真を撮ってくれました。


街も素敵!


お昼ご飯は、Googleマップ探検中に何となく気になったお店を選び


今回も店員さんのお勧めを頼みました。


牛肉の煮込み。付け合わせはご飯。



それと「チェコの焼き菓子」みたいな名前のものを、デザートに。


牛肉煮込みは、すごく胡椒が効いていて、とてもスパイシーでした。


「ご飯が進むなぁ」なんて思って食べていたら


店員さんが「おかわりいる?」と聞いてくれて、迷う事なく「欲しいです〜」と答えたところ


「もっと欲しかったら、また声かけてね〜」ご飯とソースを持ってきてくれました。


お洒落なインドのカレーみたいなスタイル!



しかも...お会計の時にびっくりしたのだけど、おかわりは無料サービスでした。


「チェコの焼き菓子」は、中が空洞のメレンゲ菓子で、控えめな甘さが美味しかったです。


そして、訪れる度に「チェコ・スロバキアに来たら絶対飲む!」と決めて飲んでいる、コフォラも今回も頂きました。


共産主義時代が産んだ、チェコ・スロバキアのご当地“コーラ”のコフォラ。


チェーサーから注がれたコフォラ、なんだかペットボトルのものよりも美味しかったなぁ。


スロバキアに遊びに行く機会が多いので、普段飲むのはスロバキアのものの方が多いのだけど


スロバキアで飲んでるコフォラより、チェコのコフォラの方が、飲んだ後の香りなのか、何かが違って、美味しい気がしました。


今回のチェコ滞在、ここで飲んだコフォラが1番美味しかったです。


コフォラ単体で飲んでいる時に感じる、独特な香辛料の味や香りが、胡椒を抜群に効かせているお料理と合わせて食べたら、どちらにも相乗効果があるのかな。


なんだかとってもマイルドで、とにかく美味しい、幸せランチでした。


駅に預けていた荷物を受け取って...のんびりブダペストに戻りました。


とーっても充実した、大満足のチェコ滞在でした。


音楽がなければ、あの町の事を知る事もなかったし、絶景なロケーションの、素晴らしい教会で歌えなかったし


音楽がこうやって私を導いてくれるの、なんだか不思議な気持ち。


またこんなご褒美があるといいな。


そんなことを思います。



そして...写真がこれ以上投稿出来ないので、建国記念日の話はまた今度にしよう。


またチェコ行きたいな!


また外国に歌いに行きたいな!


よく一人旅をしているのに、旅行の事はブログ等に全然書いてないけど...


書いてみたら自己満足に楽しかったので、これから書いていこうかなぁ。

再び熱波が襲ってきていた為、昨日まで高温警報で猛暑だったブダペスト。


警報が出ていたので、予め予想はしていたものの、連日、びっくりするくらい雲ひとつない晴天の35℃、日の出は朝6時前、日の入りは20時なので


本当に暑さからの逃げ場がない....状態で


「熱波は来てなかったし、ブダペストより緯度は高いし、少し涼しいくらいだったな...」と思い出散歩していたので


今回のチェコでのコンサートの諸々を。


ブダペストからチェコまで、のんびり電車旅でした。


1週間しか違わないけど、熱波の到来していないブダペストは、日中は暑くともまだ過ごしやすかった...!


ブダペストから乗り換え1回、乗り継ぎ時間含めても片道約8時間。


帰りは、1つ目の電車の到着が遅れたので、乗りたかった電車にギリギリ乗ることは出来ず...約10時間。


せっかくなので、駅にスーツケースと花束を預けて、次の電車までの約2時間、街観光もして、ランチも食べて、ホクホクな気持ちでブダペストまで帰ってきました。


自分で行き先を選んで旅行へ行く時はもちろん、「歌いに行く」という目的の為の移動の時も


「なるべく観光をしよう!」

「その場所を楽しもう!」


というのが、私が心がけている事なのだけど


それは、お仕事やコンサートに限らず、コンクールや、オーディションの時も同じで


今回も、可能な限り楽しみました。


まず、行きは...1等車に乗ってみました。


乗り継ぎの駅まで、ブダペストから5時間電車に乗るのに、身体的な負担を最優先すべく


「1等車...ファーストクラスの乗り心地、一体どんなもんだい?」という興味もあり。


エアコンも効いてるし、車内アナウンスもあるし、車内には停車駅を表示している液晶モニターもあるし、シンプルに快適でした。


いつものように刺繍してたら、体感あっという間に乗り継ぎ駅に着いてしまいました。


ちなみにスロバキア鉄道のオペレーションだったのだけど、スロバキアに入国したら、無料で500mlボトルのお水を頂きました。(右の紫の飲み物は持参)


帰りもスロバキア鉄道オペレーションだったけど、2等車でのお水配布サービスはありませんでした。


流石、1等車!

いいお天気でした。

電車がどのホームから発車するのか、早くても10分前にしか案内されないので...みんな、電光掲示板と睨めっこ。


駅員さんによると「早くて10分前、まぁ3分くらい前に分かる時もあるから、モニターをよく見ててね!」との事でした。


今回は5分前に案内が出たので、走る必要なく、余裕を持ってホームに移動出来ました。


チケットを買う時も、あまりの発音の難しさに駅員さんと2人で爆笑しながらだったのだけど


無事に、1音目を何と発音するのかさっぱりわからなかった駅に到着。


駅まではオーガナイザーさんが迎えに来てくれていたので、ホテルに送ってもらって、少しお部屋で練習した後、夕飯を食べる為にも町探検。


約8時間かけて辿り着いた目的の町は、本当に可愛らしくて、人もとっても優しい、素敵な所でした。


夕焼けがとても綺麗でした。


何となく雰囲気が良さそうなお店を見つけたので、ここで夕飯。


「ローカルなものか、チェコな物を食べたい」と伝えたら、幾つかおすすめしてくれて


移動で疲れてるかなと思ったので、その中から豚肉を選びました。


噛み答えのあるしっかりしたお肉で、ソースとお米のバランスが良くて、美味しかったです。


でもこれだけでは私には量が足りなかったので、デザートを食べる為に、レストラン近くにあったカフェに寄りました。



このブラウニー、めちゃくちゃ濃厚で幸せな味がしました。


もう少し食べれたけど、翌日のことを考えて我慢して就寝。


2日目、コンサートは19時から&リハーサルは16時半開始で、ホテルに16時にお迎えが来る予定だったので...


少しゆったりめにホテルで朝ごはんを食べた後、14時くらいまで町歩き!


この日もとってもいいお天気で、ただただ嬉しい。

「ローカルを見るのにスーパーが1番!」と思ってるので、いくつかスーパー巡り。


街の中心広場にて、コンサートのポスターも見つけました。



気持ちの良い晴天のおかげで、町の可愛らしさが一際光ってる!と思いました。


緑も豊かで、建物も可愛くて、人もあったかくて


本当に素敵な場所でした。


写真がこれ以上投稿出来ないので...中途半端だけど、今日はここで終わり。




それにしても...今回の高温警報が発令された頃、朝起きたらなんだか頭痛がしていて、その日は夜までずーっと頭が痛くて。


頭が痛くて眠れなかったので、ふと、その日の夜は留学開始時に日本から持ってきていた、凍らない氷枕を使って寝てみたら


翌日の身体の「重さ」が全然違ったし、頭痛もありませんでした。


どうやら、寝ている間に軽い熱中症になっていたみたい。


あと、もともと身体に熱を溜め込みやすい&体温調節が苦手な体質の傾向があるので...


氷枕を使って寝る前に、夜のシャワーをほぼ水にしてみたのだけど、それも身体の熱を取ってくれていい感じで


それ以降は、ほぼ水シャワー&氷枕で寝ていました。


そして可能なら、昼間にもほぼ水シャワーを浴びて過ごしていました。


ひとまず今朝の時点で警報は解除されたので、今日はグッと過ごしやすいかな?


「建国記念日を境に季節が変わる!8月20日まであとちょっと!」を心の支えに過ごしていたのだけど


この先、暑さが戻らないといいな。

出演依頼を頂いてから、ずーっと楽しみにしていた、チェコでのコンサート。


お陰様で、幸せいっぱいに歌い終えました。





世界遺産に登録されている、「ゼレナー・ホラの聖ヤン・ネポムツキー巡礼教会」。


想像していたよりも大きくて、とても素敵な場所でした。



あまりにも大きくて、建物を見ただけでは、5つの角がある星型をしてる事はわからないのだけど


教会のあちこちに5角形が散りばめられているし


Googleマップで見ると、ちゃんと星形をしているの!



出演依頼を頂いて、これをGoogleマップで見た時から「こんな形の教会があるの?!」とびっくり&ワクワク。


こんな素敵な場所で、共演者のお二人、そしてお客様のおかげで、とても心温まる時間を共にする事が出来ました。


長年チェコ語を勉強している親友が「Zelená hora(ゼレナー・ホラ)は“緑の丘“という意味だよ!」と教えてくれていたのだけど


名前の通り、緑の丘の上にある教会で、まるでおとぎ話の世界に出てきそうな、絵に描いたようなロケーションでした。

 




「チェコでとても有名な音楽家の2人と演奏してもらう予定だよ!伴奏はオルガンだよ!」とだけオーガナイザーさんから聞いていたけど


フルートのJiří Stivínさん、オルガンのVáclav Uhlířさんとの共演でした。


私が共演するだなんて烏滸がましいくらいのお二人でした...依頼を引き受けた時点で知っていたら、もう緊張と恐怖で、心が持たなかったかもしれません。


お二人とは、コンサート当日がもちろん初めましてでだったのだけど...


スティーブンさんは82歳、ウフリージュさんも70歳と思えないほど、パワフルで、フレッシュで!


お二人の演奏姿に無駄はなく、特に身体で「表現」するという事は一切なく、ただシンプルに立って、座って演奏していたのだけど


2人の紡ぎ出す全ての音は、まるで調理中のポップコーンみたいに、どの音も個性を持って弾けていて、生きていて!


私も出演者なのに、彼等の演奏中は、私もお客さんとして演奏を楽しんでしまいました。


会場が歴史ある教会なので、今回は休憩なしで1時間プログラムのバロック作品コンサートだったのですが


私はヘンデルの作品から、オペラアリアを4曲を歌いました。


ちなみにオルガンが教会の最上階である3階にあったし


「声が上から降り注いできたら、美しいんじゃないかな?やってみようよ!」


というウフリージュさんのアイデアで、オルガンの隣で歌う事になりました。









ちなみに天井にある赤いものは、舌だそう。


あまり高い所は得意ではないので、ちょっと怖かったです。


でも、通常は登れる場所ではないし、普段は見る事が出来ない光景だったので、怖さ半分、ワクワク半分でした。


ただ、リハーサルの時、細い狭い螺旋階段で3階まで上がってすぐに歌おうと思ったら


息が上がってしまって流石に歌えなかったので...


息を整える為にも、コンサートが始まる20分前には上に上がって、お客さんが座っている様子を上から眺めていました。


そして息を整えている時に、プログラム順の確認の為に司会者さんさんが上まで訪ねて来てくれて...


4曲とも上から歌うはずが、「せっかくだから、最後の曲は下で歌ってよ!僕が司会で繋ぐから、移動は問題ないよ!」と。


3曲目を歌い終わって、司会者さんが話してる間に、オルガンのウフリージュさんと共に、急いで階段を駆け降りて、地上で歌いました。


でも、そのお陰でお客さん一人一人のお顔を見ながら歌う事が出来て、本当に嬉しかったです。


それにしても、スティーブンさんとウフリージュさんの音が本当に素晴らしくて。


コンサートの後に、オーガナイザーさんがホテルに車で送ってくれたのだけど


「スティーブンさん、国から叙勲されてるんだよ〜」と教えてくれて「なるほど!」となりました。


そして「歌う前に知らなくて良かった...」とも思いました。


お二人とも凄い方なのに、とてもチャーミングだったし、その凄さを凄味として一切出していらっしゃらなくて。


演奏し始めたらめっちゃくちゃ凄い、だけど演奏してない時はチャーミングで面白いお爺ちゃん。


私もこんな人になりたいなぁ、年齢を重ねた先はこんな人でありたいなぁと思いました。


それにしても、そんな凄い方って知らなくても、当たり前だけど、会話やリハーサルを通して「凄い...」と抜け殻になってしまったリハーサル後だったのだけど


抜け殻なのに、余計に緊張が増してしまって焦っている状態で「残り約1時間半、どうやってリカバリーしよう」と教会の外に出てみたら、ものすごい絶景。




小一時間ここに座って、ただ座って楽譜を見直したり、何も考えずに景色を見ていたのだけど


昔の人々が、ここに教会を作った理由がなんとなく分かったような気がしました。


また興奮してるから、纏まりなく、長くなってしまって反省。


オーガナイザーさんから、コンサートの写真貰えるかな。


コンサートで立派な花束を頂いたのだけど



10時間近い移動も頑張って生き抜いてくれて...ブダペストのお家が、とってもいい香りで満たされています。



花瓶がないので、持ってる一輪挿しをフル稼働です。


本当、幸せだなぁ。


音楽が、色んな人や場所に自分を運んでくれて、繋いでくれて、新しいものにも出会わせてくれて


とても幸せです。


長くなりすぎたので、今日はここで終わり。