なんだか、嬉しい再会が続いているここ最近。


この前バンドメンバーに会えたと思ったら


今度は仕事でブダペストに来くれた、ロンドン交響楽団で演奏している大学時代のお友達と再会出来ました。


今年の春、ロンドンに遊びに行った時に一緒にご飯を食べたのだけど


その時に「新年度、ツアーでブダペスト行くはず!日程決まったら連絡する!」って教えてくれて


この日のことを、首を長ーくして待っていました。


残念ながらその日は私も公演があったから、お友達のロンドン響の演奏会へは足を運べず。


お友達も、前日夜にスロバキアでのコンサートを終えてのバスでブダペスト入り&翌日は朝6時の飛行機でロンドン帰国...


という、ブダペスト滞在時間が20時間にも満たないスケジュールだったのだけど、無事に会えました!


お昼過ぎににホテルに到着してから、お互いの入り時間まで、約3時間。


「ハンガリーらしいご飯食べたい!フォアグラ食べてみたい!」とのリクエストを頂いてたので


私のお気に入りの、ハンガリーレストランに行きました。


ブダペストの前は、スロバキアやチェコ、ポーランドでも公演があって、ブダペストでツアー終わり...


だからロンドンに戻るのではなく、2日間オフの後、1週間くらいかけてドイツ全土を周り、そのままベトナムへ...


というめちゃくちゃハードスケジュールの中で、ブダペストでの僅かな自由時間を、私と会う為に使ってくれました。


春の時もそうだったけど、全然時間が足りなくて、あーっという間にお互いの楽屋入り時間になってしまいました。


ご飯も美味しかったし、「このレストラン、また食べに来たい!」って言ってもらえて嬉しかった。




表情が爆発するほど、幸せで満たされた、とても嬉しい時間でした。


私も頑張ろう、そう思えました!

そして、昨日はガーボル先生のコンサートに行きました。

久しぶりのリスト音楽院大ホール。


舞台上にあるのは本当にピアノ1台だけですか?って思っちゃうほど

オーケストラを聴いているような、歌を聴いているような、素敵な音に満たされた時間を過ごしました。

オール・ベートーヴェンで、3つのピアノソナタと、2つの作品のプログラムでした。

2曲目に演奏された悲愴の第一楽章、なんだか気付いたら涙がポロポロ流れていました。

悲愴全体が、まるで何かのオペラの「狂乱の場」のアリアを聴いている感覚でした。



大変だなと思う事が春から続いていて、その都度「幸せだな」と思える事に救われながら過ごしてきて

でも特にここ数ヶ月はいっぱいいっぱいで、周りにも沢山甘えている状況だったのだけど

この数ヶ月の辛かった事が、一気に全て洗い流されたような感覚でした。

昨日は朝7時から予定があって、コンサートの時間ギリギリまでバタバタとしていたから、特にそう感じたのかな。

疲れているはずなのに、コンサートの余韻で、夜もなかなか寝付けなかったほど、本当に素晴らしかったです。

再会に、いいコンサートに、なんだかいい感じ。

そういえば。

ハンガリー人のクラスナホルカイ・ラースロー氏がノーベル文学賞を受賞して

周りにいるハンガリー人の同僚達も、ちょっとお祝いムードです。

そして坂口志文氏と共に生理学・医学賞を受賞したフレッド・ラムズデル氏は

発表時は休暇中で、携帯を機内モードに設定してハイキング中だった為に、受賞が決まってから10時間も受賞に気付かず&ノーベル委員会も20時間近く連絡も取れなかったのだとか。

そして、同じく坂口氏とラムズデル氏と共に生理学・医学賞を受賞したメアリー・ブランコウ氏も、ノーベル委員会からの電話を「スウェーデンからの迷惑電話」として勘違いして電話を切り、再び寝てしまったんだとか。

「今、知らない電話番号からかかってきたら、ノーベル賞の受賞連絡かもしれない!」と思ったら

なんだか毎日ワクワクするし、無意味に楽しいし、「今日は早起き出来た!」とか日々の何でもない、くだらないことが

「私は偉業を達成している!」と思えて素敵かもしれないと感じたので、そう思って過ごしてたけど...明日の経済学賞の発表で終わっちゃうなぁ。。。

それにしても公私の線引き、そしてデジタルデトックスって大事なんだなぁとラムズデル氏、ブランコウ氏のニュースを見て思いました。

仕事と遊びの関係について、遊びの為に仕事を頑張るし、仕事の為に遊びを頑張る事は心がけてきたつもりだけど

より精度と密度の濃い過ごし方が出来るように、今一度自分の行動を見直してみようかな。

さて。

色々頑張ろう。