凱子 (kǎizi) 金ヅル | 台湾華語と台湾語、 ときどき台湾ひとり旅

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台湾映画『牯嶺街少年殺人事件(クーリンチェ少年殺人事件)』の中のスラングシリーズ、第8弾。太保泡密斯哈拉馬西蹺頭に続く今回のスラングはこれ↓

 凱子 (kǎizi) ・・・金ヅル

「吃〜凱子」の形だと「〜から金を巻き上げる、カツアゲする」という意味になり、映画の中ではそっちの方で出てくる。例えば飛機くん(ヒコウキ)が自分ちの店まで押しかけてきた不良たちに向かって言うセリフ(訳はたまり)。

 幹什麼?吃我凱子啊?
   (なんだよ?カツアゲしようってのか?)

とか、小四が小馬にちょっと言い訳的に言う次のようなセリフ。

 沒有啦,他們吃我的凱子。
   ( イヤ、あいつらにカネ取られそうになっただけだよ。)

そう、不良たちのスラング、「カネ」関係の語彙もなかなか多いね。ケンカ、色恋沙汰、そしてカネの行き来……。60年代台湾の青春グラフティ………。