小川充オフィシャルブログ -8ページ目

いじめに打ち勝つには

今年も年始早々から

山形の小学5年の男児が首吊り自殺するという

悲しいニュースがありました。

いじめがあったかどうか学校側は確認できていないようですが

そんな中、NYヤンキースの松井秀樹選手が

内閣メルマガに「いじめをやめて」

「自殺をやめて」というメッセージを発表し

子供たちにいじめ撲滅を訴えかけています。


僕は大学時代に教職課程を取り、

教育実習に行ったこともあります。

もし、自分が今教員になっていて

いじめの現場に直面していたら、

一体子供達にどう言葉を掛けているだろうか

そう考えることがあります。


「いじめは悪いことだから止めなさい」

「いじめられる側に立ってものを考えなさい」

大人としてそう教えなければなりません。

でも、子供は大人の言うことなど

なかなか聞こうとはしてくれないでしょう。

(僕自身、子供の頃は大人の言うことなど

という感覚がありました)


松井選手のような子供の憧れの人が発する言葉は

とても説得力があります。

でも、それだけではいじめは根絶出来ないでしょう。

なぜなら、いじめはどこの世界にでもあることで

大人の世界でもあることだからです。

人間界だけでなく、

動物の世界にも存在するものなのです。


生き物とは己の不完全さに対し

それを補うような行動を起こすものですが、

それが時に他者に向けられ、

いじめとなることもある。

それだけ不完全な生き物なのです。

恐らく、神様は生き物に対し

そうした不完全な部分を残したままにしたのでしょう。

自ら考えるように。


いじめを完全に無くすことが出来ないとしたら、

いじめにあったとしてもそれにどう対処したらいいのか、

それを子供達に教えていかなければと思います。


かつてNTVの『女王の教室』で、

教師役の天海祐希さんは

いじめる子供達に罰を与えることもなく、

それどころか、いじめに遭った主人公に対し

冷たく突き放すような態度を取り、

それによって主人公が自らの力でいじめを克服できる

そんな指導をしていました。


放送当時、こうした指導方法は

行き過ぎだと大きく批判を浴びていたようです。

ドラマでは結局

主人公は友達を作り

見事いじめを克服したのですが、

でもあくまでドラマの世界なので

実際の教育現場でこうした指導が

うまくいくとは限りません。


しかし、僕はこうした

自らいじめに打ち勝つ力を身につけさせることは

1つの方法としてあるのではないかと思います。


何か没頭できるものを見つける

嫌なことを忘れられる何かを見つける

子供達には、まずそう教えてあげたいと思います。

自分の周りに広がるいじめの世界が

実はとてもちっぽけなもので

その外にはもっと広くて面白い世界があるのだと。

そして、そんな外の世界に出れば

いじめっ子なんてのも実はとても弱いもので

いついじめられる立場に逆転するかわからない。


いじめっ子は人の痛みを知らないでしょう。

挫折を知らない弱い人間ということです。

そして、そのまま大人になったら

今度は嫌というほど痛みを知ることになります。

若い頃には挫折を経験した方がいいと言いますが、

いい年をした大人になってから人の痛みを知るのでは

既に手遅れかも知れません。


いじめられていいなんて思う子供はいないでしょうけど、

でも、もし仮にそうなってしまったら

誰もが一度は通る挫折を

人より早く今、経験しているのだと。

それを乗り越えれば

いじめっ子などよりずっと強い人間になれるのだと

伝えたいと思います。


松井選手のような

周りがどのうのこうのではなく、

何があっても自分の道を貫く人

そんな人の生き方を見せてあげて、

そうした大人になれるように強く生きていくよう

子供達には声を掛けてあげたいと思います。

Kenny Garrett 『Beyond The Wall』

今この時期は

お盆と並んで1年で音楽業界が最も静かな時期です。

リリースも殆どありません。

(でも、JazztronikやDJ Kawasakiの例もあるから

最近は変わってきてますが)

届くプロモなども非常に少ないです。

でも、雑誌などには新譜情報を載せないといけないので

この時期は結構困りものです。


本日は次のremixのレヴューの締め切りで

シングルは何とか絞り出したものの

アルバムが全然無い。

で、仕方なく昨年リリースされたもので

まだ紹介されていないものをピックアップ。


1枚がThe Heritage Orchestraのデビュー・アルバム。


Heritage Orchestra
The Heritage Orchestra

もう1枚がKenny Garrettの『Beyond The Wall』。


Kenny Garrett
Beyond the Wall

実は、どちらもremix誌の同月号で

2006年のマイ・パーソナル・ベスト・アルバムに挙げたもの。

でも、何故か国内盤がリリースされないという、

ちょっと、それはないだろうという状況が続いていたのです。


Heritage Orchestraの方は

Gilles PetersonのBrownswoodからのリリースなので

そこそこ話題には上がったりもしていたのですが、

Kenny Garrettの方はCDショップでもひっそりと置かれる

そんな感じでした。


1960年にデトロイトで生まれたアルト奏者のGarrettは、

Miles DavisのバンドでMilesの死の直前まで一緒にプレイし、

またPat Methenyと一緒にColtraneのカヴァー集も出してます。

クラブ・ファンにはJazzmatazzへの参加で知られる人でもあります。

また、日本公演も何度か行っていて、大の日本好き。

コンサートとは別に、日本語を勉強する為に

滞在していたこともあるそう。


今回のアルバムは3年振りの新作で

Pharoah Sanders、Bobby Hutchersonも参加しています。

ジャケが万里の長城の写真ですが、

中国にテーマを求め、胡弓などを交えた面白い演奏も披露。

女性ヴォーカルやコーラスをフィーチャーした曲もあり、

全体に東洋ムードの漂うモーダルな楽曲が多いです。


例えばDusko Goykovichの『Swinging Macedonia』とかに近い

アジアとヨーロッパが交錯するようなエキゾティシズムも感じさせ、

往年のPharoah作品のようなスピリチュアル・ジャズの要素も感じさせ、

僕としては非常に素晴らしいジャズ・ミーツ・民族音楽の世界でした。

Sleep Walkerファンなら絶対聴くべきだと思いますし、

最近のNicola Conteの激渋路線が好き

そんな人も気に入ると思いますよ。


さて、このアルバム

NonesuchというUSのWarner傘下のインディーからリリースされてますが

でも、前述したように殆ど宣伝らしい宣伝を見掛けません。


どうも日本の傾向として、

バーンとお金を掛けてプロモーションしてるのが偉い

という風潮があるのですが

いい音楽か否かはそれとは全く無関係です。

売れるもの=いい音楽とも限りません。

悲しいことに、そうじゃないことの方が多い気がします。

(もちろん、音楽で生計を立てる以上、

売る努力、広める努力は必要なことですけど)


話がやや脱線気味ですが、Kenny Garrettです。

Gilles Petersonが『Worldwide』でプレイしたり

UKのStraight No Chase誌のレヴューでも高く評価されていたりと

そんなところから僕はこのリリースを知りました。

DJの松浦俊夫さんにも「すごくいいですよ~」と教えてもらい、

それで実際に買ってみた訳です。


でも、これらの情報が無かったら、

危うく見過ごしていたかも知れません。

日本のメディアからの情報は

全くと言っていいくらい入ってきてなかったのですから。

Kenny Garrettの旧作は僕も何枚か聴いていて

好きなものも幾つかあるのですが、

ここのところはあまりパッとした印象はなくノーチェックでした。

しかし、それにしても情報が少な過ぎではないでしょうか。


今、世の中にはありとあらゆる情報が出回っている

一見そう感じる便利な世の中ですが

でも、実は本当に必要な情報は

意外ときちんと行き渡っていないのです。


僕も情報を送る側にいる人間なので

もう一度、必要な情報をきちんと伝えることを

意識したいと思います。


と、そうこう書いている内に知ったのですが、

何とブルーノート東京で2/4~2/7に

Garrettの公演が決まったようです。

松浦さんも日本に呼びたいなということを言ってたのですが、

ひょっとして松浦さんからブルーノートに売り込みがあったのかな?


でも、グッド・タイミングです。

インフォはこちら

(残念ながらPharoahやHutchersonは同行せず

トリオ編成でのライヴのようです)

おまけに、遅れ馳せながら3月に

ワーナー・ジャパンから日本盤の発売も。


やっぱり、その素晴らしさに皆が気付いた

ってことではないでしょうか。

どうせならHeritage Orchestraも日本に呼んで欲しいけど

総勢42名だからこれは無理かな・・・。

ESSENTIAL BLUE - Modern Luxury

昨日はremixのオフィスにて小泉雅史さんよりインタヴュー。

1月末発売号に掲載される予定ですが、

1/24に東芝EMIさんより発売となる

『ESSENTIAL BLUE - Modern Luxury』に関するインタヴューでした。


インタヴューというと普段はする方の立場なので

いざされる側にまわると結構調子が狂いますね。

こういった質問をされると辛いな~とか

ここをもっと突っ込んで訊いてくれればいいのにとか

え、そっちの方に話を持っていくのとか

改めてインタヴューされる側の気持ちが分かったような気がします。


でも、小泉さんはさすが

インタヴューのツボを心得ています。

2歩3歩先を読んで質問を繰り出したりして、

最終的にはクラブ・ジャズ・シーンの現状に対して

何を訴えたいコンピなのか

そういったインタヴューだったと思います。


でもでも、そうした流れを用意していただきながら

自分としては予期せぬ質問に答が詰まったり

言いたいことが中々うまく伝えられなかったりと

反省することしきりです。

近々Groove誌のインタヴューも予定されているので、

今度はもうちょっと頭を整理して臨まないと。


で、『Modern Luxury』ですが

ちなみに曲目はこんな感じです。

01. ユートピア / マッコイタイナー
 UTOPIA / McCoy Tyner
02. フットプリンツ / ウェインショーター
 FOOTPRINTS / Wayne Shorter
03. サコタッシュ / ハービーハンコック
 SUCCOTASH / Herbie Hancock
04. アブダラ・アンド・アブラハム / チコハミルトン
 ABDULLAH AND ABRAHAM / Chico Hamilton
05. カンバ / モアシルサントス
 KAMBA / Moacir Santos
06. ミラ / アンドリューヒル
 MIRA / Andrew Hill
07. リトル・メッセンジャー / カーティスフラー
 LITTLE MESSENGER / Curtis Fuller
08. オン・チルドレン / ジャックウィルソン
 ON CHILDREN / Jack Wilson
09. ミート・ウェイヴ / スタンリータレンタイン
 MEAT WAVE / Stanley Turrentine
10. ワン・シャート / ブルーミッチェル
 ONE SHIRT / Blue Mitchell
11. ザ・ロナー / ドナルドバード
 THE LONER / Donald Byrd
12. フレンズ / ホレスシルヴァー
 FRIENDS / Horace Silver
13. テーマ・フォー・レラナ / ジーンハリス
 THEME FOR RELANA / Gene Harris


ジャケットはコレ。




ん、どこかで見たような・・・。


そう、ジャズのレコードのジャケで最も有名な1枚と言えば

ソニー・クラークの『Cool Struttin'』でしょう(もちろん中身も)。


その時に撮影された別カットの写真が

東芝EMIさんの資料室に眠っていたそうなのです。

もちろん、カメラはフランシス・ウルフで

デザインはリード・マイルス。

それを使わせていただくという

何とも光栄極まりないジャケなのです。


デザイナーの方にロゴを作ってもらったり、

今後は専用のHPも作る予定ありと、

http://www.toshiba-emi.co.jp/jazz/essential/ )*準備中

東芝EMIさんには色々と力を入れてもらっています(感謝)。

今後上がってくるデューク・ピアソン、

ボビー・ハッチャーソンのベストのジャケも

どんな感じに仕上るか楽しみです。


そして、この『ESSENTIAL BLUE』は、

その後、ジャズトロニックの野崎良太君、

その次は須永辰緒さん

そのまた次は○○○○さん(現在交渉中)

へと引き継がれていきます。


その野崎君のThe Roomでのイヴェント『Jazztronica !!』で

ジャズトロの『Love Tribe』リリース記念と併せ、

『Modern Luxury』のリリース・パーティーを行っていただけることになりました。

で、単なるDJイヴェントじゃつまらないということで

レジデントの野崎君、そして沖野修也さんと3つ巴で

トーク・ショーをすることに。

題して『Special BLUE NOTE Talk Show』 !!

2人とも話しはお手のものだから、

足を引っ張らないようにしないと…。

大丈夫かな~?


フライヤーはコチラ。



日にちは1/20(土)で、

トーク・ショーは20:30から。

その後はDJタイムに突入という流れのようです。

なお、プレゼント企画もあるみたいですよ。

Let's Get Started

本来なら元旦に言わなければならないのですが

早くも2007年も2日目となってしまいました。

ともかく、明けましておめでとうございます。


12/30からは怒涛の忙しさで

レコード選び→DJ→店の期末棚卸→

忘年会→レコード選び→DJ

といった感じで(その合間にK-1を観たり)

12/31もLegatoでカウントダウンDJをして翌1/1になり、

その後THE ROOMでの沖野修也さんの24時間DJにお邪魔したりと、

盛り沢山な年末年始です。


それにしても沖野さん、凄いな~。

僕がROOMに行ったのは4:00頃で、

丁度スタートしてから16時間目くらいのあたり。

ハウス~ガラージ・タイムで、

結構懐かしい曲がバンバンかかってて

お客さんも大喜びしていました。


で、16時間もDJしてると

繋ぎや選曲も結構惰性でいい加減になるものだけれど

(いや、熟練DJでも持って7~8時間、

並のDJなら2~3時間でしょうか)

ピッチがずれてミックスが難しい

昔のガラージ・クラシックなども

きっちりと、前後の関連性も考えて

完璧にミックスしていました。


Cymandeの「Bra」に

Ten Cityの「Devotion」のアカペラを

きっちりとピッチを合わせて乗っけてたな~。

(ピッチを合わせずに乗っけてしまう人もいるけど、

本当はまずトラック同士でピッチを丁寧に合わせておいて

それでアカペラを乗っけるというのが正しいやり方なのです)

まさに著書『DJ選曲術』の世界そのものです。

でも、これって本当にギネスブックの世界では?

他にやっている人、いませんよ。


丁度ROOMにはDJ仲間とか色々な知人・友人も集ってきてました。

恵比寿ガーデンホール帰りの野崎君(Jazztronik)や

JZ Brat帰りのSleep Walkerの面々、

Joyrideの綾子ちゃん、DJ Kawasakiなどなど。

早速新年のご挨拶をという感じです。


そう言えば、1/1から

Jazztronikの『Love Tribe』

Love Tribe


DJ Kawasakiの『Beautiful Too』

BEAUTIFUL TOO

が発売となっています。

(実際は12/26頃からCDショップの店頭に並んでいた模様)

昔は1/1発売なんて日取りは考えられなかったけど、

(大体、10日と25日というのが出版物の発売日には多いのです)

時代も変わったのかな~。

ビジネスの手法も日々変化しているのですね。


僕は、カウントダウン後の2007年1発目の曲として

DJ Kawasakiのこの『Beautiful Too』に入っている

Seikou Nagaoka feat. Kelle Sae / Let's Get Started

(DJ Kawasaki remix)をプレイするつもりでした。

とてもポジティヴでハッピーな感じの曲で、

「Let's Get Started」なんて

まさに1年の最初に相応しいじゃないですか。

でも、僕の持ってきたCD-Rと店のCDJの相性が合わず、

残念ながらプレイできず別の曲を・・・。汗


しかし、気持ちとしては「Let's Get Started」でしたね。

やっぱり、1年の始まりって清々しいものです。

Good-by 2006

2006年のカレンダーを外し、

2007年のカレンダーを取りつけました。

2006年のカレンダーに一言

お疲れさま。


ビッシリと書き込まれた2006年のスケジュール、

それを見てるとあの時は一杯、一杯だったなとか

よくまあ頑張ったもんだなとか

色々な想いがめぐってきます。


2007年のカレンダーにも

既に色々とスケジュールを書き込みました。

僕はスケジュールが一杯に埋まってないと不安

というタチではありません。

でも、仕事にしても何にしてもそうですが

声をかけてもらったり頼まれるということは

それだけ自分が人から必要とされていることの表われなのだ

と考えたいと思います(大袈裟ですが)。


僕のやっている物を書くという仕事も

頼む人、書く人、読む人がいて

初めて成り立つ仕事です。

つまり、大まかに言えば

コミュニケーション業の1つなのだと思います。


今年、このblogを始めて

改めて文章とは、言語とは

コミュニケーションの為にあるものなのだ

ということを実感しました。


巧みな言葉づかい

機知に富んだ単語

論理的な構成

上手い文章には幾つもの要素がありますが

でも、それらが全て備わっていれば

人の心を動かすのかというと

必ずしもそうではありません。


あくまで言葉はコミュニケーションの為の道具であり

まず人に何かを伝えたい

人と何かを分かち合いたい

人と繋がりたい

という気持ちが無ければ、

いくら綺麗な言葉で飾り立てても

それは意味の無いものだと思います。


こうした当たり前のことを

blogから改めて教えられたような気がします。

僕も色々な方のblogを拝見させて頂くのですが、

皆さん基本で人と人との繋がりを大切にされているのだと。


2006年も残り10時間を切りましたが、

20007年はさらに

この人と人との繋がりを

大切にしていきたいなと思います。

Merry X'masと言いたいところですが

先程、やっと原稿の執筆が終わりました。

諸々のライナーノート執筆や

雑誌の年末進行などが重なっていて、

ここ3日間はまさに缶詰状態だったのです。


ブルーノートの企画『ESSENTIAL BLUE』の

デューク・ピアソン

ボビー・ハッチャーソンのアンソロジーの選曲

そしてそのライナーノートもやっと終わり、

とりあえず一段落です。


と言いたいところですが、

正月明け早々に上げなければならない原稿も依頼されてるので

まだまだ締め切りとの戦いは続きそうです。


で、肝心の『Jazz Next Standard』第3弾

「ハード・バップ & モード」(仮題)の選盤作業が

遅々として進んでおりません。汗

本当は年内に目途を立てる予定が

どうやら年を越しそうな気配。

これは正月にでも

ゆっくり時間を作って取り組まねば

そんな雰囲気です・・・。


ところが、ここのところの酷使が響いてか

PCの調子がどうもよくないのです。

何だか処理速度が急に落ちているというか、

PCを立ち上げて時間が経てば経つほど

ノロノロ運転になっていくのです。

調べものなどで沢山ブラウザを使ってたりすると

益々遅くなっていき

時には固まることも。

これは困ります。


今、こうしてブログを書いていても

中々進まずにイライラしたり、

固まりそうな雰囲気で

冷や冷やしています。

まさか変なウィルスかスパイウェアに

引っ掛かってなければいいのですが・・・。


さて、缶詰状態で今年のX'masは終わろうとしてますが

ここで年末のDJスケジュールを。


まずは12/30(土)

渋谷のJZ Brat

nativeのニュー・アルバム

『Upstairs』のリリース・パーティーがあります。

Native
Upstairs

nativeは名古屋出身のカルテットで

若手クラブ系ジャズ・バンドの中ではモーダルなテイストを持つグループ。

なので、今回は僕も

「モーダル・ジャズ・セット」にしようと考えています。


第1部「Live Jazz Section」/ 18:00 - OPEN / チケット:3,500円
1)着席スタイルでのライヴです。ご飲食代が別途かかります。
2)要予約制。詳しくは「JZ Brat 03-5728-0168」までお問い合わせ下さい。
3)追加の料金を頂く事なく、そのまま第2部にもご参加頂けます。
出演: LIVE // native
GUEST // Gen Hosokawa(Trumpet)/ Tomoka Ito(Vocal)
DJ // Mitsuru Ogawa from Dance Music Record
Annai: Mujihina Paipu HITOMI CHAN

第2部「Club Jazz Section」/ 21:30 - OPEN / チケット:2,000円
1)スタンディング形式でのライヴです。ドリンク代が別途かかります。
2)予約不要です。詳しくは「JZ Brat 03-5728-0168」までお問い合わせ下さい。
出演: LIVE // native
GUEST // Hiroaki Kono(Trombone)/ La - miel(Vocal)
DJ // Matzz from quasimode / Hironobu Jyounai from Primo
Annai: Mujihina Paipu HITOMI CHAN



12/31(日)は
渋谷のレストランLegato (レガート)で

カウントダウン・パーティーがあります。






スタートは23:00からで、

入場料は無料です。


2007年の僕はここからスタートになります。

JazzanovaからのX'masプレゼント

いよいよ今年もあと僅かとなってきました。

世の中はクリスマス・モード一色で

ニューイヤーズ・イヴなどイベントも目白押しですけど、

僕はこれから年末~年始までびっしり仕事で

特に今年は何でこんなに重なるのという感じで

無茶苦茶忙しいことになってます。

残念ながら、クリスマスどころではないといった状況です。汗


クリスマスのイルミネーションなどで

年末を感じる人は多いと思いますが、

僕の場合は年間ベストなどを選ぶ時に

ああ、今年も終わりなんだなと感じます。


先日もremix誌の年間ベストを選出したり、

これから僕個人としての年間ベストを選出したりと

2006年を振り返る機会が増えてきます。

先程もCLUB CULTURE というサイト内の

『DJ Selections』というコーナーで

12月のチャートを寄稿しました。


これは年間チャートという訳ではないのですが、

慌しい師走の中、

逆にゆったりと落着いて聴けるフォーキー・ソウルものを中心にセレクトしてます。

(12/21頃にアップされる予定)


その中で1位に挙げたのが、

先日もTCJF2006でメンバーのJurgenが来日してましたが、

Jazzanovaの7インチで「The Siren's Call」(SK125)。



Thiefというベルリンのシンガー・ソングライターをフィーチャーしていて

一言で言えばアシッド・フォークな世界。

これってJazzanova ? と言われそうな曲かも知れませんが、

でもJazzanovaって実は

こんなフォーキーでアコースティックな世界がとても好きなのです。


僕も日頃クラブ・ミュージックに携わる仕事をしている訳ですが、

でも、クラブの喧騒を離れ、

プライヴェートで寛ぐ時は

こんなフォーキーなSSWものを聴くことが多いのです。

特に今の季節は個人的にピッタリです。


手書きのクリスマス・ツリーのジャケットも可愛いですが、

さしずめJazzanovaからのX'masプレゼントといったところでしょう。

TCJF2006プレイ・リスト

8日のTCJF2006でのプレイ・リストが知りたいというリクエストを頂いたので

記憶がまだ鮮明な内にアップしてみます。


1. CARMEN LUNDY / Time Is Love

from "Good Morning Kiss" (BLACKHAWK) US / 1986

2. CHARLES ERLAND / Intergalactic Love Song

from "Odyssey" (MERCURY) US / 1976

3. FRANK FOSTER / The Loud Minority *スポークンワード部分のみ

from "The Loud Minority" (MAINSTREAM) US / 1974

4. LONNIE LISTON SMITH & THE COSMIC ECHOES / A Chance For Peace

from "Visions Of A New World" (FLYING DUTCHMAN) US / 1975

5. KAMAL AND THE BROTHERS / Brotherhood

from "Dance" (STASH) US / 1988

6. DOUG CARN / Mighty Mighty

from "Adams Apple" (BLACK JAZZ) US / 1974

7. BILLY PARKER'S FOURTH WORLD / Get With It

from "Freedom Of Speech" (STRATA EAST) US / 1975

8. NEIL ARDLEY / Will You Walk A Little Faster ?

from "A Symphony Of Amaranths" (REGAL ZONOPHONE) UK / 1972

9. STANTON DAVIS' GHETTO/MYSTICISM / Things Cannot Stop Forever

from "Brighter Days" (OUTRAGEOUS) US / 1977

10. LONNIE LISTON SMITH & THE COSMIC ECHOES / Expansions

from "Expansions" (FLYING DUTCHMAN) US / 1975

11. BIRTHRIGHT / Love

from "Breath Of Life" (FREERANCE) US / 1976


割とスピリチュアル・ジャズ系の大定番と言われるもの中心で

且つLONNIE LISTON SMITHのようにダンサブルな曲でまとめました。

『JAZZ NEXT STANDARD』、『SPIRITUAL JAZZ』でほぼ全タイトル紹介してます。

アルバム中の他の曲もいいものばかりです。

CD再発されているものも多いと思いますよ。


TCJF2006開幕~閉幕、そしてThank You

『TOKYO CROSSOVER/JAZZ FESTIVAL 2006』

無事に終了しました。

昨夜22:00に始まって、

朝は大幅に時間をオーバーして6:00過ぎ。

長丁場でしたが、何かあっという間の一夜で、

最後は、もう終わってしまうの?

という感じでした。


今回の個人的な目玉はKoopですが、

これは本当に良かったです。

前回の来日公演は見れなくて、

でも見た人の話によるとイマイチだったらしい。

レコードはいいんだけど、ステージは、演奏は…

という典型的なアーティストのようだったそうです。

なので、今回もあまり期待出来ないかもよ

という話は周囲からも漏れ聞こえてきてはいました。


で、今日のステージ。

スモール・コンボの編成で、

もちろんヴォーカルはYukimi Nagano。

Koopの2人はキーボードに、サンプラーでストリングスやホーンを加える。

大人しいオーソドックスな演奏を想像しがちだが、

これがとてもエネルギッシュでダイナミックな迫力を感じさせるもの。

ミュージシャンの演奏能力もとても高く、

レコードで聴くより更に、バンドとしての完成度に磨きが掛かった感じ。

ヴァイブの人が特に凄かったです。

かなりのオーバーアクションで、

でもそれは全盛期のDave Pikeのようなカッコよさ。

ヴァイブって打楽器なんだな~と思いました。


「Summer Sun」ではレコードには無いようなドラム・ソロもあり、

その間ベーシストはダブルベースをくるくる回す技も披露。

そんな感じでステージ・パフォーマンスでも観せてくれ、

いい意味でのエンターテイメントとしてのジャズの楽しさを

感じさせてくれるステージでした。


Sleep Walkerのステージでは、

YukimiとBembe Segueが加わり、

Yukimiが歌う新曲「Wind」も披露。

Mark De Clive-Loweの重低音ビリビリのステージは相変わらずヤバく、

Cro-Magnonのディスコ・ダブからジャズ・サンバまで持っていく

振れ幅の広いステージも面白かった。


DJもPirahnaheadのいい意味で想像を超えた

エモーショナルなプレイは良かったし、

Divinitiの歌も圧倒的な存在感を見せていた。

Karmaの敢えてレコードとは違う世界を演出した

テクノ系のプレイも印象的。

(でもテクノという要素も彼等の中では大きなものの一つなのですよ)

もちろん、JazzanovaのJurgenは、

相変わらずコレって何というような

新鮮な曲を連発していて流石でした。


僕のプレイしたWater Barは、

プールのあるオープンデッキに面しているので

ちょっと寒いと言えば寒いのですが、

でもお客さんはここでも大いに盛り上がっていて、

とてもホットな空間になってました。

僕の前にプレイしたNote Nativeの田尻君

僕の後にプレイしたJoyride、そして福富さんと

夫々が自分のカラーを出したプレイで

皆いいヴァイブを放っていたのでした。


僕は前に告知したように

『Spiritual Jazz Set』でプレイ。

旧譜のレコードばかりで

敢えてアナログの温もりを感じてもらえるような

そんなセットにしてみました。

それと、PeacefulでFreedomなメッセージ性を持つ曲を選び

このTCJFの意味を自分なりに表現してみたつもりです。


DJについて思ったのは

Island BarでやっていたBreakthroughにしてもそうですが、

普段通りの自分たちのプレイで

いわゆる営業スタイルでDJをやっている人が誰もいなかったこと。

ArenaでプレイしたSoilの社長やJazztronikの野崎君、DJ Kawasakiなどは

皆30分という短い時間制限の中、

いかに自分のカラーを出すかに集中してたように思います。


こうした大箱の場合はとかく営業しがちな人が多いのですが、

でもそんなことはせずに、

普段の自分の色を出し、

そしてお客さんもそれを楽しんでいるように

僕の目には映りました。


おそらく来ていたお客さんの中には

クロスオーヴァーって? クラブ・ジャズって?

と言うような人も多かったのではないかと思います。

そういった人に対して本物の姿を見せてあげ、

きちんと回答してあげるのが、

今回のフェスティヴァルの一つの目的であると思うのです。

で、結果的に最後の最後までフロア一杯のお客さんが残ってくれたことは

そうした出演者の想いが伝わったからではないかと思います。


Koopのグループ名の意味は

協力ということです。

今回のTCJFは出演者、そしてスタッフや裏方さん含め、

全ての人達が心を一つにして協力しあう、

そんな協力で成り立ったイべントではないかと思います。

そして、その中心に沖野修也さんがいたわけです。


今回大トリのKyoto Jazz Massiveのライヴ・セットには

修也さんの姿が無く、

あれっ、どうしたのかなと思ったところ、

最後にスペシャル・ゲストとして(笑)登場。

そしてVanessa FreemanとTasitaを交え、

『United Legends』1曲目の「Thank You」を生でやったのでした。


そして、イベントが終了して

楽屋に全出演者とスタッフが揃い

シャンパンで乾杯 !

ここでも沖野修也さんは「Thank You」、そして「ありがとう」と。


考えてみれば僕もこの日、

色んな人から「Thank You」、「ありがとう」を言われたり、

また逆に僕の方からも言ったりしたのでした。

もちろん、ステージでは出演者から

一杯来ていたお客さんに対する「Thank You」と、

来ていたお客さんは恐らく

心の中で沖野さんやパフォーマー、DJたちに

「Thank You」と言ってたのではないでしょうか。

全て「Thank You」ずくめのイベントだった訳です。


改めて、「Thank You」の意味、

その言葉の素晴らしさを感じたTCJF2006でした。

冬の来訪者たち

仕事柄ですが

DMRには海外のDJやプロデューサーがしょっちゅう訪れます。

昨日はドイツのGOGO Musicを主宰するRalf Gumが訪れました。

僕が彼のミックスCD『GO !!』のライナーノートを書いていることもあり、

日本の発売元であるランブリング・レコーズの方が連れて来てくれたのです。


GO!!レーベル・ベスト・ミックス of GOGO MUSIC


Ralfはライナーのお礼を言いに来てくれたのですが、

逆にそんなお礼までと恐縮してしまいました。

で、色々と日本のレコードを紹介し、

彼も喜んで買っていってくれました。



そして今日はJoe Davis。

JoeはFar Outというレーベルの主催者で、

クラブ・シーンにブラジル音楽を根付かせたパイオニアです。


彼との付き合いはかれこれ10年ほどで、

以前ロンドンに行った時、

自宅にお邪魔して彼の手料理のカレーを食べさせてもらったこともあります。

何せインドからの移民なので、

もちろん本場インド・カレーでした。


Joeは毎年ビジネス・ミーティングなどで日本を訪れるのですが、

その合間に必ずDMRに寄って僕に会いに来てくれます。

でも、事前連絡も何もなくフラっと来るので驚くのですけど、

そんなところが彼らしいのです。


来年のFar Outのリリースの話などを色々してくれたのですが、

これがまた凄いラインナップ。

Joyceのニュー・アルバム

Chris + Ninaのアルバム

(Da LataのChris FrankとSmoke Cityなどで歌うNina Mirandaのユニットで

以前エスペシャルから「Mash Banana」という12インチを出していた)

Nicola Conteによるジャズ・サンバ・コンピ

Azymuthのリエディット集

(4 Hero、Spiritual South、松浦俊夫さんなどが参加)

Antonio Adolfo & Brazucaのアルバム

そしてArthur Verocaiのアルバム

といった具合。

いや~、Joe頑張ってます。


この中で個人的に注目は

Antonio AdolfoとArthur Verocai。

Antonio Adolfoは今年7インチを出していたので

多分出るんだろうなという予想はついてましたが、

まさかArthur Verocaiの新作が聴けるなんて…。

Joe様様です。


どちらも60年代後半~70年代前半に

活動の頂点を極めていたアーティストで、

ブラジル音楽とソフト・サイケ、ロック、フォーク

ジャズ、ソウル、ファンクなどの融合により

その時代でしか成し得なかった

強烈な個性を放つ作品をリリースしていたのでした。


AdolfoはBrazucaを率いては2枚、

Verocaiに至っては1枚しかアルバムを残しておらず、

まさに伝説のアーティストと言っても過言ではありませんが

僕の周りのDJには彼らの作品が好きな人がホント多いです。


Verocaiのアルバム『Arthur Verocai』は72年作です。

Arthur Verocai

超レア盤中のレア盤で、

数年前にUbiquityからリイシューされた時は

本当に嬉しかったのですが、

35年振りに新作が聴けるなんて

考えるだけで今から胸がワクワクしてきます。


数年前、日本でもブラジル・ブームが訪れた時

猫も杓子も皆ブラジリアンてな感じでしたが

そうしたブームも今は過ぎてしまい、

あの時ブラジリアンを聴いてた人達は

一体どこに行ってしまったのでしょう?


結局は流行で聴いてただけなのでしょうね・・・。

もちろん、ボッサなどは今もそこそこ人気がありますが、

AdolfoとかVerocaiのような

本当にプログレッシヴで

ブラジル音楽の奥深さや面白さを伝えるものを

きちんと理解して評価するといった考えは

流行りで音楽を聴く人達の頭の中には

全く無かったのでしょう。


でも、いいんです。

僕はブラジル音楽は流行ろうが流行るまいが、

今でも、そしてこれからもずっと好きな音楽だし、

周りがどうのなんて全く関係無いです。

そして、Joeのような

本当にブラジル音楽を心から愛し、

素晴らしいリリースを続けてくれる人物がいるならば

それを紹介していくことが僕の使命でもあるのですから。