いじめに打ち勝つには
今年も年始早々から
山形の小学5年の男児が首吊り自殺するという
悲しいニュースがありました。
いじめがあったかどうか学校側は確認できていないようですが
そんな中、NYヤンキースの松井秀樹選手が
内閣メルマガに「いじめをやめて」
「自殺をやめて」というメッセージを発表し
子供たちにいじめ撲滅を訴えかけています。
僕は大学時代に教職課程を取り、
教育実習に行ったこともあります。
もし、自分が今教員になっていて
いじめの現場に直面していたら、
一体子供達にどう言葉を掛けているだろうか
そう考えることがあります。
「いじめは悪いことだから止めなさい」
「いじめられる側に立ってものを考えなさい」
大人としてそう教えなければなりません。
でも、子供は大人の言うことなど
なかなか聞こうとはしてくれないでしょう。
(僕自身、子供の頃は大人の言うことなど
という感覚がありました)
松井選手のような子供の憧れの人が発する言葉は
とても説得力があります。
でも、それだけではいじめは根絶出来ないでしょう。
なぜなら、いじめはどこの世界にでもあることで
大人の世界でもあることだからです。
人間界だけでなく、
動物の世界にも存在するものなのです。
生き物とは己の不完全さに対し
それを補うような行動を起こすものですが、
それが時に他者に向けられ、
いじめとなることもある。
それだけ不完全な生き物なのです。
恐らく、神様は生き物に対し
そうした不完全な部分を残したままにしたのでしょう。
自ら考えるように。
いじめを完全に無くすことが出来ないとしたら、
いじめにあったとしてもそれにどう対処したらいいのか、
それを子供達に教えていかなければと思います。
かつてNTVの『女王の教室』で、
教師役の天海祐希さんは
いじめる子供達に罰を与えることもなく、
それどころか、いじめに遭った主人公に対し
冷たく突き放すような態度を取り、
それによって主人公が自らの力でいじめを克服できる
そんな指導をしていました。
放送当時、こうした指導方法は
行き過ぎだと大きく批判を浴びていたようです。
ドラマでは結局
主人公は友達を作り
見事いじめを克服したのですが、
でもあくまでドラマの世界なので
実際の教育現場でこうした指導が
うまくいくとは限りません。
しかし、僕はこうした
自らいじめに打ち勝つ力を身につけさせることは
1つの方法としてあるのではないかと思います。
何か没頭できるものを見つける
嫌なことを忘れられる何かを見つける
子供達には、まずそう教えてあげたいと思います。
自分の周りに広がるいじめの世界が
実はとてもちっぽけなもので
その外にはもっと広くて面白い世界があるのだと。
そして、そんな外の世界に出れば
いじめっ子なんてのも実はとても弱いもので
いついじめられる立場に逆転するかわからない。
いじめっ子は人の痛みを知らないでしょう。
挫折を知らない弱い人間ということです。
そして、そのまま大人になったら
今度は嫌というほど痛みを知ることになります。
若い頃には挫折を経験した方がいいと言いますが、
いい年をした大人になってから人の痛みを知るのでは
既に手遅れかも知れません。
いじめられていいなんて思う子供はいないでしょうけど、
でも、もし仮にそうなってしまったら
誰もが一度は通る挫折を
人より早く今、経験しているのだと。
それを乗り越えれば
いじめっ子などよりずっと強い人間になれるのだと
伝えたいと思います。
松井選手のような
周りがどのうのこうのではなく、
何があっても自分の道を貫く人
そんな人の生き方を見せてあげて、
そうした大人になれるように強く生きていくよう
子供達には声を掛けてあげたいと思います。