感情をクリアにする『理解する力』

 

今回のテーマは感情をクリアリングする

『理解する力』についてです。

 

感情を理性で抑えたり

感じないように無視したり

 

ポジティブに置き換えたりしても

すぐにまた、ネガティブな感情が出てくる。

 

そのようなこと、誰しも日常で

経験していますよね?

 

今回はそうした

抑えても見ないようにしても

 

繰り返し出てくる『感情』の

クリアリングの仕方をお伝えしていきます。

 

 

 

  『止める』の次のステップ

 

 

今回の記事は

 

『感情の応急処置編』シリーズの3回目。

 

単独でも、十分役立つように

構成していますが、より効果を求める方は

 

 

前回までの記事も参照下さい👇

 

前回までの記事で

以下の『心を整える3ステップ』

 

1、ネガティブ循環を止める

 

についてお伝えしました。

 

 

1、止める(ネガティブ循環)

 

2、理解する

 

3、変える

 

そして、今回はステップ2の

『理解する』について言及していきます。

 

 

  感情の奥にあるもの

 

何かショッキングな出来事があり

そのことをきっかけにして

 

心が激しく揺れ動いてしまう。

そしてそれを引きずってしまう。

 

抑えても無視しても

ポジティブに考えようとしても

 

一度始まったネガティブな感情は

何度も繰り返し出てきて僕たちを苦しめます。

 

 

でも、いったいなぜ

感情は繰り返し僕たちを襲うのでしょう?

 

 

それはですね、実は

 

感情は伝えたい

『メッセージ』を持っているからです。

 

だから何度も何度も訴えかけてくる。

 

 

感情は僕たちに

大切なメッセージを伝えたいという

 

 

『重要なサイン』なんです。

 

 

感情の奥には自分が大切にしている

『想い』が存在しています。

 

 

それを受け取ってもらえたら

感情は、自分の役割を終えて

 

まるで安心したかのようにスッと姿を消します。

 

 

今日は、その感情が持っている

メッセージを受け取る方法について

 

詳しく書いていけたらなと思います。

 

 

自分と仲良くなれたような感じがする。

そんなホッとするスキルを

 

どうぞ手に入れて下さい。

 

 

  人の心は2重構造

 

 

 

最初に心の2重構造というのを解説します。

 

 

僕たちの心は

 

感情”と“本当の想い”という

2重の構造でできています。

 

 

感情はその時々によって

コロコロと変わる(だからココロなの)

 

 

それは、まるで天気のように

曇りや雨、雪、嵐など時と場合によって

 

さまざまに様子を変えます。

 

対して“本当の想い”は

太陽のような存在です。

 

 

曇りや雨模様の空でもその上には

いつも燦々と輝く太陽の存在がありますよね。

 

 

僕たちの心は

次のような2重構造になっています。

 

雲や雨などの天気が『感情』

いつも輝いている太陽が『本当の想い』

 

僕たちの心は天気のように

変わりやすい『感情』の部分と

 

その奥に秘めている太陽のような

いつも変わらない『本当の想い』の部分に

 

別れているのだ。と考えると

これまでよりも上手く自分の感情を理解し

 

付き合っていくことができるようになります。

 

 

 

本当の想いとは、心理学の用語では

『肯定的意図』と言います。

 

肯定的意図とは『ポジティブな理由』

という意味です。

 

 

アドラー心理学の名言を見てみましょう。

 

    

行動に問題があるとしても

 

その背後にある動機や目的は

 

必ずや“善”である

 

アルフレッド・アドラー

 

 

例えば、思春期の少年少女の

問題行動の背後には

 

『もっと愛されたい!』

『もっと、ちゃんと私を見て!』

 

といった、肯定的意図

つまり『本当の想い』である

 

『ポジティブな理由』が隠されています。

 

ネガティブな行動には

ポジティブな理由がある。

 

同じように

ネガティブな感情にも

ポジティブな理由が存在します。

 

 

その想いに耳を傾け

メッセージをきちんと受け取ると

 

ネガティブな感情は、役目を終えたように

スッと姿を消してしまう。

 

なんとも興味深い世界ですね^ ^

 

 

  本当の想いの受け取り方

 

さて、それでは実際にどのように

自分の本当の想いを『理解』し

 

受け取ることができるのか

その説明に入っていきたいと思います。

 

 

まず、想像して欲しいのは

 

今日、何か嫌なことがあったとします。

 

その出来事によってあなたは

イライラ、モヤモヤした気分になっている。

 

そんなとき、夫(妻)や彼氏(彼女)に

話を聞いてもらいたいという

気持ちになりますよね。

 

ところが、仕事を終えて帰ってきた

パートナーは疲れているのか

 

自分の話をちゃんと聞こうとせずに

上の空で流している感じがする。

 

そしてきちんと最後まで

聞くこともなく

 

自分の部屋にそそくさと行ってしまった。

 

 

こんなとき、あなたの心は

果たしてスッキリとするでしょうか?

 

考えるまでもなく

イライラやモヤモヤはなくなるどころか

 

さらに強くなっているかもしれません。

 

 

こんなときに

どんな風にしてもらえたら

 

心や気持ちはスッキリできるでしょうか?

 

 

「もっとポジティブに考えよう!」と

言われることでしょうか?

 

それとも

的確な助言やアドバイスが嬉しいですか?

 

 

きっと、違いますよね?

 

僕たちが欲しいのは…

 

 

「そっかー、すごく大変だったね」

という共感の態度や

 

「そんな大変な中、よくがんばったね」

という優しい労いの言葉のはず。

 

 

僕たちの心は、感情を誰かに

ちゃんと受け取ってもらったときに

 

わかってもらえた!と感じることによって

気持ちが静まるようになっています。

 

そのことが本能的にわかっているから

 

井戸端会議やランチ会

飲み会の席などで

 

モヤモヤした出来事を自然と共有し

自分の感情を無意識のうちに整えています。

 

 

だけど、他人の話では

「うわー!それは大変だね」と聞けても

 

自分の話を、自分で聞くことは

なかなかできません。

 

何かショッキングなことが起こると

心が乱れ、ネガティブな気持ちになるのは

 

ごく自然なことです。

でも、このときに心の中では

 

CPという「批判的な親」の人格が

出てきてしまうのです。

 

*CP(批判的な親)については

こちらの記事を参照ください

 

 

もっとちゃんとしなさい!

 

いつまでもウジウジしてるんじゃない!

 

いい加減にしろ!みっともない!

 

 

ショックを受けている自分に対して

追い討ちをかけるように

 

自分を責める言葉を無意識にかけてしまう。

そしてその結果

 

自分だけでなく、他人や環境に対しても

否定的な対応をしてしまうようになり

 

ネガティブな循環は自分の内側だけでなく

外側の状況にまで広がってしまうのです。

 

 

  感情のクリアリング法

 

でも、それは仕方のないことです。

 

なぜなら、僕たちは

自分の話を自分で聞く方法や練習を

 

学校や家庭で習うこともなく

日々の暮らしの中では通常、

 

誰もこんなことを教えてくれないからです。

 

そもそも『自分の話を自分で聴く』という

発想すらないのが当たり前ですよね?

 

 

この【応急処置編】では

本当に効果のある感情を整える方法を

 

以下の3ステップをお伝えしています。

 

 

1、止める(ネガティブ循環)

 

2、理解する

 

3、変える(導く)

 

今回は『理解する』を扱っていますが

 

それでは、具体的に

どうやって、自分の話を自分で聴くのか?

 

その方法についてご紹介します。

 

感情クリアリングの2ステップ

 

1、自分に質問をする

 

2、自分の『本当の想い』に気づき受け止める

 

1つずつ解説します。

 

 

自分に質問する

 

まずイライラ、モヤモヤしている状態の

自分に対して、聞いてみます。

 

「今、どんな気持ち?」

「今の状況の何がイヤ?教えて」

「本当は何を望んでた?」

 

自分が感じている気持ちを

改めて自覚するために

 

気持ちと、何がイヤなのか

この2つを自分の内側に質問します。

 

すると、しばらく待っていると

自分の中から答えが返ってきます。

 

 

自分の本当の想いに気づき受け止める

 

例えばこんなやりとりです。

 

自分に質問

どんな気持ち?

自分の内側を探る

ムカつく。。。いや、悲しみ、、かな

共感し、さらに質問

そっか、悲しかったんだね、、

 

今の状況のどんなところがイヤ?

自分の内側を探る

う〜ん、自分の存在が

ないがしろにされてる感じがイヤ、かな

共感し、さらに質問

そっか、それがイヤだったんだね

ホントはどうして欲しかった?

自分の内側を探る

・・・もっと大切にして欲しかったな
(本当の想い)

受け止める

そうだね、大切にして欲しかったから

悲しくなっちゃったんだね

 

最初は複雑に感じるかもしれませんが

自分に質問することはたったの3つです。

 

整理してみます。

1、「今、どんな気持ちか」

2、「今の状況の何がイヤか」

3、「本当は何を望んでたか」

 

もしも3つ聴くことが大変と感じるなら

1のどんな気持ちかを聴くだけでも

十分効果があります。

 

 

  まとめ

 

以上、今回は3つのステップの

2つ目『理解する』について解説しました。

 

最後にまとめて

次回につなげたいと思います。

 

 

 

1、感情はメッセージを持っている


2、心は『感情』『想い』の2重構造


3、本当の想いは常にポジティブ


4、感情を受け止めてもらうと

  感情はスッと消える



5、自分で自分の話を聴く


6、自分への3つの質問


  1、どんな気持ち?
  2、それの何がイヤ?
  3、ホントに望んでたことは?
 

 

 

感情を整える3ステップ

 

 

1、止める(ネガティブ循環)

 

2、理解する

 

3、変える

 

ステップ1でネガティブ循環を

止めることにより、少し余裕が生まれます。

 

一旦止めたネガティブも

しばらくすると再び戻ってくるので

 

ネガティブが戻ってこないようにするために

ステップ2の心の奥の『本当の想い』を

 

理解することが必要になってきます。

 

ネガティブ循環を止め、少し冷静になれると

自分へ質問をする余裕が心に生まれます。

 

そのチャンスを逃さずに
「今、どんな気持ちだろう?」と質問する。

 

自分の本当の想いをちゃんと理解できると

ネガティブな感情は綺麗に消えます。

 

この状態になってようやく

変化のための準備が整いました。

 

次回紹介する『変化のためのスキル』は

たくさんの種類がありますが

 

1、ネガティブを止める

2、本当の想いを理解する

 

この2つのステップを抜きにして

心の状態を変化させようとしても

 

あまり効果的ではありません。

 

今回お伝えした内容も何回か練習が

必要かもしれませんが

 

しっかりと自分のものにして

自分の心と仲良くなるスキルを

身に付けてもらいたいと思っています。

 

 

本日も最後までありがとうございます。

 

【基礎知識編】と【応急処置編】の

過去記事も合わせてご活用ください。

 

 

感情マネジメント【基礎知識編】

 

 

感情マネジメント【応急処置編】

 

 

アドラー幸せに必要な6つの考え方

 

 

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