今日はEOメンタリングの日。

 

 

メンターが壁打ちしてくれる時間。
自分に合ったメンターを選んでもらい、対話する仕組み。

これが、とてもいい。

 

話していて気づくのは、
メンターは「答え」をくれるわけではないということ。

 

むしろ逆で、
答えは一切くれない。

 

代わりにくれるのは、
「思考の選択肢」。

 

自分が考えている以外の選択肢を、
いくつも横に並べてくれる。

 

それが、この時間の価値だと思う。

 

自分一人で考えていると、
どうしても選択肢は限られてくる。

 

経験してきたこと。
見てきた景色。
その範囲の中でしか考えられない。

 

でも、メンターは違う。

違う経験をしている。
違う意思決定をしてきている。
違う経営の景色を見ている。

 

だから、
「そんな考え方があったのか」と思うような
選択肢が自然と出てくる。

 

面白いのは、
そのどれもが「正解」として提示されないこと。

 

あくまで選択肢。

どれを選ぶかは、
完全に自分に委ねられている。

 

だからこそ、
意思決定の重さは変わらない。

 

でも、
意思決定の質は確実に変わる。

 

見えている世界が広がるから。

 

そしてもう一つ大きいのは、
「自分で決めた」という感覚が残ること。

 

誰かに答えをもらって動くのではなく、
選択肢を見た上で、自分で選ぶ。

 

経営において、
この納得感はすごく大事だと思う。

 

同じ経営者だからこそ、
この距離感が成立するのかもしれない。

 

踏み込みすぎない。
でも浅くもない。

 

経験に基づいた言葉で、
思考の幅だけを広げてくれる。

 

EOのメンタリングは、
そんな仕組みになっている。

 

自分にはない視点を借りる時間。
自分の意思決定を、自分のものにする時間。

 

こういう時間は、
やっぱり大事だと思う。

長野市からアスクが受託して運営してきたNagano Startup Studioプログラムが昨年で終了した。

今年からは別の事業者が受託して運営していくことになる。

 

 

とても楽しかった4年間。
事業を起こすプロセスがフォーマット化され、手順が明確になった。
 

長野市で多くのネットワークも築けた。
社内にもいくつかの資産が残っている。

 

それをどう今後のアスクの成長に活かすのか。
 

アスクはこれまで300の事業に挑戦してきた。
残っているのは15事業。

 

単純に言えば、
20回に1回成功すればいい。

この前提に立つと、見える景色が変わる。

 

 

大事なのは、成功確率を上げることではなく、
挑戦回数をどう増やすか。

 

ただしこれは気合の話ではない。
人は放っておくと20回も挑戦しない。

 

現業があると、そちらを優先する。
忙しさは、簡単に言い訳になる。

 

だからこそ必要なのは、
挑戦し続けざるを得ない構造。

 

 

NSSで学んだのは、
ペインからソリューションを作り、リリースするまでの工程。

 

ただ、このプロセス自体は
AIの進化によってかなり短くなった。

 

今は、リサーチを深くやるよりも、
作って出したほうが早い。

 

そうなると、差が出るのは別のところになる。

 

何を作るのか。
どれだけ早くやめるのか。
そして、誰がやるのか。

 

 

やりたいことと、やれることは一致しない。

だからこそ、事業ポートフォリオを増やす。
外部の力も使う。
挑戦できる領域を広げていく。

 

そしてもう一つ重要なのが、失敗の扱い。

失敗したときに残るのは、経験とネットワーク。
これをきちんと資産として扱えるかどうか。

ここが、次の挑戦の質を変える。

 

 

考えてみると、
アスクは事業を作っている会社ではないのかもしれない。

 

挑戦者を量産している会社。

 

20回挑戦すれば1回当たる。


ならばやるべきことはシンプルで、
挑戦の回数を設計すること。

 

成功はコントロールできない。
でも、挑戦の回数は設計できる。

 

その前提に立てるかどうか。

 

挑戦者を量産する会社ここから先は、
その設計をどう作るかという話になる。

今日はオフ。
車でゆっくりドライブ。

 

 

GPTと音声で会話しながら、
頭の中の考えを整理していくのが楽しい。

 

仕事のこと、プライベートのこと、社会のこと、少し哲学っぽいこと。
AIとの会話は話題はいくらでも出てくるし、知識も尽きないから飽きない。

 

こういう時間は結構好きだなと思う。

一方で、少し感じることもある。

 

自分の記憶が弱くなっている気がすること。

 

AIに聞けばすぐ答えが返ってくる。
だから自分で覚えようとしなくなる。

 

苦労して覚えたことほど記憶に残るけど、
今はそのプロセスが省略されている。

 

便利になった分、何かを手放している感覚もある。

 

最近は一日中会話を録音してみるようにしている。

それを文字起こしして、
MD形式のファイルとして1日をまとめる。

 

自分の思考や会話を、できるだけそのまま残す。

そしてそれをAIに入れていく。

 

これをやっていて思うのは、
これは単なる記録ではなくて、

「思考を外に出している」感覚に近いということ。

 

頭の中にあるものを、
外に出して、整理して、検索できる形にする。

 

自分の中にある曖昧な思考が、
少しずつ構造化されていく。

 

その過程で、
自分の思考の癖みたいなものも見えてくる。

 

何を大事にしているのか。
どこで迷うのか。
どんな問いを立てるのか。

 

少しずつだけど、
自分自身を外から見ているような感覚になる。

 

記憶することの価値は相対的に下がっている。

その代わりに、
何を考えるか、どんな問いを立てるかの方が重要になっている気がする。

 

Googleでは、文字だけでなく、
画像や動画までタグなしで検索できるようになってきているらしい。

 

情報はどんどん整理されて、
人間はそれを探す側から、使いこなす側に変わっていく。

 

自分の思考や会話をAIに入れていくことで、
どこまで自分を外に再現できるのか。

 

そんな実験をしている感覚もある。

 

少し怖さもある。

でも同時に、かなり面白い。

 

すごい時代になったなと思う。

M&Aの支援をしていて、強く感じること。

 

 

事業を譲る理由は、本当に人それぞれ。
年齢、後継者、環境の変化、体力、そして将来への考え。

 

一つとして同じものはない。

ただ、その中でも多くのオーナーに共通している感覚がある。

 

「譲った後に、この事業がどうなるか」

 

お客様がどうなるか。
社員がどうなるか。
この会社が、どこへ向かうのか。

 

価格の話はもちろん重要。
でも、それだけで決める人は、実はそこまで多くない。

 

むしろ、

「誰に託すのか」

この一点に、最後は集約されていく感覚。

 

長く続けてきた事業だからこそ、
数字以上のものが乗っている。

 

現場ではよくある話。

最終的には、オーナー同士のフィーリング。
 

言語化しきれない相性。

一緒に時間を過ごしたときの違和感の有無。

 

この人なら任せられる、という感覚。

逆に言えば、ここが合わないと進まない。

 

ただ、この「感覚」はずっと気になっている部分でもある。

本当に完全に属人的なものなのか。
 

それとも、何かしらの共通点があるのか。

経験を重ねるほどに、
まったくランダムではない気もしてくる。

 

うまくいく承継。
うまくいかない承継。

 

そこには、なんとなく似た空気がある。

ただ、それを綺麗に説明できるほど、
まだ整理されているわけでもない。

 

だから今は、
目の前の一つ一つを丁寧に見るしかない。

 

それでも、こういう積み重ねの先に、
少しずつ輪郭が見えてくる気がしている。

 

事業を「売る」というより、
事業を「託す」という行為。

 

この解像度が上がるほど、
結果として良い承継が増えていく。

 

そんなことを、日々の現場の中で考えている。

今日は、会社の取締役会と株主報告会があった。

 

 

経営者というのは、株主から経営を委託されている立場。
その責任のもとで、会社がきちんと前に進んでいるかを確認し、必要な意思決定をしていく。

 

うちの場合も、株主、取締役、監査役が集まり、月次で経営の状況を共有し、議論する場がある。
いわゆるガバナンスの基本ではあるけど、この場の意味はやっぱり大きいなと毎回感じる。

 

取締役会の議長は僕が務めている。
定期的な会議で自分が議長を務めるのはこの取締役会と株主報告会くらいかもしれない。

 

会議は全社横断で物事を見ていく必要があるので、扱うテーマも自然と幅広くなる。
事業、組織、数字、リスク。

 

日々の業務の中ではどうしても個別最適に寄りがちだけど、
この場ではそれらを一つの視点で捉え直すことになる。

 

そして毎回思うのは、
「少し距離を置いて見ることの大切さ」。

 

日々の業務に入り込んでいると、どうしても視点が近くなる。
判断も、その時の状況や感情に引っ張られやすい。

 

一方で、社外取締役や株主の方々は、少し離れた場所から会社を見ている。
だからこそ、違う角度の意見や気づきをくれる。

 

その声にきちんと耳を傾けること。
そして、その人たちに対して、ちゃんと説明できる状態をつくること。

 

この「見られている状態」そのものが、
自分たちの意思決定の質を引き上げているなと感じる。

 

正直、こういう会議を毎月続けるのは簡単ではない。
準備も含めて、それなりにエネルギーもかかる。

 

でも、こうやって定期的に立ち止まり、
少し遠くから会社を見直す時間を持つこと。

 

これは会社を強くしていく上で、
とても大事な仕組みだと思う。

今日は49歳の誕生日だった。

 

 

夕方、娘がお祝いしてくれるということで、一緒にスーパーに買い物に行った。
食材を選びながら、ああこういう時間もいいなと思う。

 

そのまま家に帰って、一緒に料理を作る。
カルパッチョにパスタ、オニオングラタンスープ。
特別なものではないけれど、こうやって同じキッチンに立って、会話をしながら料理をする時間がなんとも心地よかった。

 

娘ももう20歳。
自分で料理もできるようになって、こうして一緒に作ることを楽しめるようになった。

 

昔は手をかける側だったのに、気づけば一緒に何かを作る側になっている。
その変化を、今日はすごく実感した。

 

食後には、娘が買ってきてくれたケーキを一緒に食べた。
これもまた、なんてことない時間なんだけど、妙に心に残る。

 

49歳になったこと自体にも少し驚くけれど、
それ以上に、子どもの成長の早さに驚く。

 

どんどん大人になっていく中で、
仕事の話も、プライベートの話も、
同じ目線で会話ができるようになってきた。

 

父親としては、これがやっぱり一番嬉しい。

 

特別なことをしたわけではないけれど、
とてもいい誕生日だったなと思う。

今日は「SOBA Tech NAGANO」に参加して、パネルディスカッションのモデレーターをやった。


 

 

テーマは、信州の資源を活かした起業や協業について。

長野の可能性について話す場ではあったけれど、
どちらかというと、自分の中でいろいろ整理される時間だった気がする。

 

議論の中でも、やっぱり出てくるのはこの問いだった。

「なぜ長野なのか」

 

東京でもできることは多いし、
むしろやりやすいことの方が多いと思う。

 

それでも長野を選ぶ理由があるのか、という話。

 

改めて考えると、
長野は単に“住みやすい場所”というよりも、
ちゃんと事業が成り立つ場所だなと思う。

 

よく言われるのは、自然環境とか、暮らしやすさとか。

もちろんそれは間違いないし、大きな要素だと思う。

 

ただ、それだけでビジネスがうまくいくわけではない。

 

今回話を聞いていて感じたのは、
製造業の集積とか、技術力とか、そういう土台の強さ。

 

あとは東京との距離感。
この“近さ”はやっぱり大きい。

地方だけど、完全に切り離されているわけではない。
このバランスは、結構ちょうどいいのかもしれない。

 

スタートアップと大企業の協業の話も出ていた。

うまくいくときは大きな価値になるけれど、
実際には難しいことの方が多いと思う。

 

スピード感の違いとか、考え方の違いとか、
どうしてもズレが出る。

 

それでも、うまくハマると一気に広がる。

この“難しさと可能性が両方ある感じ”が、
今の時代っぽいなと思いながら聞いていた。

 

もう一つ印象に残ったのは、海外との関係の話。

今は場所に縛られない時代なので、
地方にいること自体がマイナスになるとは限らない。

 

むしろ、長野にいることが
そのまま特徴になったりする。

 

どこでやっているか、というのが
そのまま価値になる場面も増えてきている。

 

Iターンの話も出ていたけれど、
やっぱり人が来る場所には理由がある。

 

自然があるとか、暮らしやすいとか、
そういう理由ももちろんあるけれど、

最終的には、
「ここで何かできそうだな」と思えるかどうか。

そこが一番大きいのかなと思う。

 

今回のディスカッションを通して、
長野は良い場所だ、という話では終わらないなと感じた。

 

ちゃんと事業として成立する要素が揃っているし、
やり方次第で結果も変わってくる。

 

一方で、まだ足りない部分もあるし、
簡単ではないのも事実。

 

そのあたりも含めて、
ちょうどいい難しさがある場所なのかもしれない。

 

イベントが終わってから少し振り返ってみると、
長野の可能性について改めて考えるいい機会だった。

 

普段なんとなく感じていることが、
言葉になった感覚もある。

 

こういう場をきっかけに、
少しずつ形になっていくものもあるのかなと思う。

 

会の後は仲のいい経営者何人かで集まって、長野の駅前で打ち上げ。

こういうお酒を飲みながらのコミュニケーションをすぐにできるのも、

長野の街のサイズ感がちょうど良さなんだと思う。

アスクの年に一度の経営方針発表会があった。

 

 

56期目の戦略、体制、そして重要テーマについて、全員で共有する時間。

単なる情報共有ではなく、「会社としてどこに向かうのか」を全員で揃える、とても大事な一日だ。

 

普段はそれぞれの事業が、それぞれの現場で戦っている。
異なるマーケット、異なる顧客、異なる課題。

だからこそ、年に一度こうして集まり、全体像を共有することに意味がある。

 

今期は「守りを固める年」と位置づけている。

攻めるためには、土台が必要になる。
組織としての基盤、働きがい、そして再現性のある仕組み。

 

短期的な成果だけではなく、
長く戦い続けるための力をどうつくるか。
そんな視点が全体を通して流れていた。

 

その中で特に印象的だったのは、AIに対するスタンスだ。

AIは、もはや特別なものではなく、前提のツールになった。
業務の中に入り込み、意思決定やアウトプットの質を大きく変えていく。

 

ただ一方で、その出力をそのまま受け取るのではなく、
「なぜ?」と問い続ける力が重要になるという話があった。

 

これはすごく本質的だと思う。

便利なツールが増えるほど、人間の思考力が問われる。
 

考えなくても答えが出てしまう時代だからこそ、
あえて立ち止まって、「本当にそうなのか?」と問い直す力が価値になる。

 

各事業からの共有も印象的だった。

うまくいったこともあれば、当然うまくいかなかったこともある。
 

ただ、そのすべてが次に繋がる材料になっている。

事業ごとに進む方向は違っても、
それぞれが次のステージに向かって進んでいることが伝わってきた。

 

そしてもう一つ、これまでのパート社員の呼び方を見直し、
全員を「パートナー」と呼ぶことにした。

言葉は小さな変化だけど、意味は大きい。
一緒に価値をつくる仲間として向き合うという意思表示だ。

 

GPTWのトップ100位以内に入ることを目標に

社内で複数のプロジェクトが動いている。

パートナーと呼ぶことにするのもこの動きの一環だ。

 

発表会のあとは、チームビルディングと懇親会。

アスクは複数の事業に分かれているからこそ、
横のコミュニケーションがとても重要になる。

 

普段は関わらないメンバー同士が話すことで、
思わぬ気づきやアイデアが生まれることもあるし、
何より「同じ会社で戦っている」という実感が生まれる。

 

組織は、制度や戦略だけでは強くならない。
人と人との関係性があって、初めて機能する。

こういう時間が、その土台をつくる。

 

この一日は、いわば「準備の時間」。

戦うための準備。
考えを揃え、意識を揃え、刃を研ぐ時間。

みんなで刃を研いで、
それぞれの戦場に戻っていく。

 

派手さはないけれど、
こういう積み重ねが、組織の強さになる。

 

静かだけど、確実に熱が高まる一日だった。

今日はEOフォーラムの日だった。

 

秘密保持を結んだ経営者たちが集まり、
この1ヶ月で起きた出来事や、自分の中に生まれた感情をシェアする時間。

 

 

自分にとってフォーラムは、
スパのように癒される場所というより、
むしろジムに近い。

 

1ヶ月、経営の現場で戦い続けて、
また次の1ヶ月を戦うために、
銃に弾を詰め込むような時間だと思っている。

 

経営をしていると、
どうしても限界突破を求められる場面がある。

 

うまくいくことばかりではない。
むしろ、思い通りにいかないことのほうが多い。

 

だからこそ、ギリギリの感情が生まれる。

焦り
悔しさ
怖さ
怒り
孤独感
それでも前に進みたいという気持ち

 

そうした赤裸々な感情を言葉にしていくことで、
自分では見えていなかったBlindに触れることがある。

 

フォーラムには教科書がない。

誰かが正解を教えてくれる場所ではない。
アドバイスをもらう場所でもない。

 

ただ、それぞれの経営者が、
自分の経験と感情を差し出す。

 

そして、その誰かの経験が、
別の誰かにとっての教科書になる。

自分もまた、誰かの教科書になる。

 

結局、フォーラムで大切なのは、
「自分自身にベクトルを向ける」ことなのだ。

 

他人を評価するのではなく、
環境のせいにするのでもなく、
自分は何を感じているのか。

自分は何に反応しているのか。
自分はどこで止まっているのか。

 

そこに向き合う。

純粋に、自分の成長にだけ集中する場所。

 

それが、EOフォーラムなのだと思う。

先日、長野県立大学で講演をさせていただいた。

 

対象は、4月に入学したばかりの国際マネジメント学科の1年生、約200人。
まだ大学生活が始まったばかりのタイミングで、どんな話が届くのか少し楽しみでもあり、不安でもあった。

 

 

驚いたのは、事前質問の数だった。
数百件。

そしてその内容がとても鋭い。
 

AIを活用している影響もあると思うが、それ以上に「自分ごととして考えている」学生が多かったのが印象的だった。

クラブ活動や将来のキャリアに結びつけて、かなり具体的に問いを立てている。

 

特に多かったのは、

・失敗との向き合い方
・新規事業のアイデアの出し方
・大学生のうちにやるべきこと

この3つ。

 

その中でも圧倒的に多かったのが「失敗」に関する質問だった。

 

どうやって立ち直るのか。
なぜ挑戦し続けられるのか。
失敗を怖がらないメンタルはどう作られるのか。

 

このテーマだけで50件近くあった。

 

自分の中での答えはシンプルだ。

「死ぬこと以外かすり傷」

 

これはただの言葉ではなく、実体験から出てきた考え方だ。

 

うまくいっている時は、自分の未熟さに気づけない。
崩れた時に初めて、自分の弱さや課題が見える。

 

だから失敗は終わりではない。
むしろスタート地点だと思っている。

 

ただ、ここで一つ重要なポイントがある。

大きな失敗を一発で乗り越えようとしなくていい。

 

むしろ逆で、
かすり傷で済むような小さな失敗を、何度も繰り返すこと。

 

これが一番大事だと思う。

 

最初から大きな挑戦をすると、ダメージも大きいし、立ち直るのにも時間がかかる。
それよりも、小さく試して、小さく失敗して、すぐに学ぶ。

このサイクルを回し続ける。

 

そして経験値が上がってきたら、少しずつ挑戦のサイズを大きくしていく。

そうすると、気づいた時には
“大きな挑戦ができる自分”になっている。

 

今回の講演でもう一つ感じたのは、学生たちの変化だった。

 

AIによって、情報にはすぐアクセスできる時代になった。
だからこそ、「問いの質」が上がっている。

 

何をすればいいかを聞くのではなく、
自分なりの仮説を持った上で問いを投げてくる。

 

これはかなり大きな変化だと思う。

 

大学生の今は、挑戦するには最高のタイミングだ。

時間もあるし、体力もあるし、やり直しもきく。

 

だからこそ、

未完成のまま始めること。

 

準備が整う日を待っていたら、一生始まらない。
自信が満タンになる日も来ない。

小さくてもいい。
まずは一歩踏み出してみる。

 

経営はアートだと思っている。

 

経営者になるということは、
自分の好きな絵を描く権利を持つということ。

どんな色を使うか、どんな世界を描くかは自由。

 

もちろん責任もある。
でも、それ以上に面白い。

 

今回の講演を通じて、
この中から一人でも「挑戦してみよう」と思う人が増えたら嬉しい。

 

失敗は怖い。
でも、その先にしか見えない景色がある。

 

ぜひ、小さな一歩から始めてみてほしい。