コロナ騒動が始まってから、個人的にずっと「トカゲ脳・ほ乳類脳・人間脳」という観点から社会的な現象を眺めていました。

 

 
 

「コロナ対策」として世界中の政府が実行しているような不安を煽り続ける政策の一環や、その悪影響による社会の不安定さが原因で、全体的にトカゲ脳(生き残りを司る)が暴走しやすい状況になっていて、すぐに口論になりやすい人や、暴力的な犯罪が目に見えて増加しています。

 

つまり、このような精神的負担の大きい環境では、これまで内在していた精神的な問題などが各個人の中で爆発しやすくなっているということです。その上、児童へのマスク強制や、その他コロナ疲れで怒りやすくなっている人による暴言などによって新たな「心の傷」ができている方も多いでしょう。

 

すでに自分の内面の問題をある程度解決できている人にはそれほどの影響もなさそうですが、毎日の生活などに追われたり、あるいは「人生そんなもの」「これはどうしようもない」などとそういった自分の内面的な問題を放置していた場合には、それが表面化して新たな問題を作り出すという悪循環ができています。

 

 

また「トラウマ」というと戦場で生死をかけた経験やレイプなどとんでもないレベルの経験を考えがちですが、普通に人間関係だけでも(程度に違いはあっても)十分にトラウマはできるそうです。それに対する反応のレベルはそれぞれですが、軽度の場合でもそれによって生じるだいたいのメカニズム自体はよく似ているようです。

 

そして過去に嫌な経験をした場合、各個人はそれ以降、同じような状況や新しい心の傷を避けるために「自分の心の守り方」を構築します。その「自分の守り方」を分類したものが下の図になります。

 

この図では、危機(と「思われる」状況)に直面した場合のトカゲ脳由来の「戦うか、逃げるか、擬死(死んだふり)反応」に反応に加え、新しい「迎合反応」(Fawn)が追加されているのがおもしろいところです。

ちなみにこの迎合(Fawn)反応には、エンパスやHSPの人たちが抱えやすい問題が多いようです(このタイプの人は、逆にトカゲ脳が弱すぎることが問題になっている場合が多い)。

 

「聖なる予言」にある「コントロールドラマ」のキャラ分類とも一部、似ているところがありますね。
 

 

 

トラウマ反応

 

★逃げる反応

働きすぎ 

考えすぎ

不安、パニック、OCD(強迫性障害)

じっとしていられない

完全主義

 

★戦う反応

怒りの爆発

他人をコントロールしようとする

いじめっこ的な行動

ナルシシスト(自己愛性障害)

暴発的な行動

 

★凍結反応(死んだふり反応)

物事を決めることが難しい

前に進めない

解離(現実が遠く感じる)

孤立

麻痺

 

★迎合反応

人を喜ばせることばかり考える

自己アイデンティティが確立されていない

バウンダリー(心の境界線)の欠如

圧倒されやすい

共依存

 

 

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向精神薬を含め、色んなレベル・視点での「癒し」があり、本当に精神的にきつい場合にはどのようなものでも効果さえあれば助けにはなるでしょう。しかし長期的に考えれば、問題の根源そのものに直面し、片付けて前に進むのがやはりベストですね。

 

内面の問題(心の傷)を解消する方法は、色んな種類があるようです。

しかし個人的に身近に、「元ヘロイン中毒で廃人的な地獄を経験していたが、南米でアヤワスカのセッションを経験してヘロイン中毒を完治させ、今では超人レベルのぶっ飛ばした勢い」になった人(ヨーロッパ系男性二人)を知っていることもあり、いつか機会があればぜひアヤワスカを経験するために南米に行ってみたいと思っています❤

 

ちなみに数年前に、もっと身近な人(イギリス人)も南米でアヤワスカをしてきましたが、彼いわく「アヤワスカしても何も変化なかったでー!」とのこと。でもこの人は、この時点ですでに超人レベルのぶっ飛ばした人だったので、もう何も残っていなかっただけなのかもしれません。

 

あと現役でヘロイン中毒のご家族や、過去にヘロイン中毒だった経験のある人たちと話したこともありますが、その中毒性は本当に恐ろしいもので、伝聞だけでもぞっとするほどでした。(昔、インドの海岸近くの小さな町で泊まったゲストハウスでは、そこの主人から「他の住民もやってるよ」とヘロインを勧められたこともありますが、丁寧にお断りしました。ちなみにそのゲストハウスは、人がいるのかと思えるくらい静かでした。)

 

 

 

防衛機制

 

受け入れがたい状況、または潜在的な危険な状況に晒された時に、それによる不安を軽減しようとする無意識的な心理的メカニズムである。欲求不満などによって社会に適応が出来ない状態に陥った時に行われる自我の再適応メカニズムを指す。 

 

防衛機制には、発動された状況と頻度に応じて、健康なものと不健康なものがある。

 

精神分析の理論では、防衛機制は無意識(スーパーエゴ)において行われ、不安や受け入れがたい衝動から守り、自分の考え方を維持するためになされる、現実の否認または認知の歪みといった心理的戦略であるとされる。

 

 

 

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アヤワスカがトラウマ(心的外傷)の治療に強力な6つの理由
6 Ways Ayahuasca Works like a Good Trauma Therapist
https://chacruna.net/6-ways-ayahuasca-works-like-good-trauma-therapist/

 

 

(画像:アヤワスカのセッションの様子)

 

 

アヤワスカには、うつや不安症、中毒などの根底にある根本的な問題を明らかにする深遠な力があります。おそらくは植物の持つ魂や、私たちが本来持っている知恵を引き出す化学物質の組み合わせ、あるいはその二つが絶妙に混ざり合ってそのような効果をもたらすのでしょう。

 

アヤワスカは、様々な精神上の問題の根底にある未処理のトラウマを私たちの目の前につきつけます。そして問題の源に直接、意識を向けることによって、とても深いレベルの癒しを可能にします。

 

「アヤワスカは、トラウマがコード化されている脳内のより深い箇所に影響を与えることがわかっています」

 

 

トラウマは(合理性を司る人間脳)大脳新皮質脳よりも、(感情を司るほ乳類脳)大脳辺縁系脳に対して、大きな影響を与えることが神経学的研究から明らかになっています。

 

 

1. アヤワスカは、トラウマがコード化されている脳のより深い領域に影響を与えることが知られている。

 

2. SE療法(脳科学と心理学をかけあわせたトラウマ療法)や感覚運動の処理などの身体ベースのトラウマ療法の効果と類似している側面もある。

 

こういった療法は、トラウマを解放し、神経回路を再配線するために活性状態が維持されるという生理学的なレベルで機能します。

 

3.  EMDR療法もまた、トラウマの治療に非常に効果的な療法の一つですが、これはトラウマに関する情報の適応統合を容易にする方法で、これも大脳辺縁系(感情)に影響を与えるものです。

 

EMDR療法は、自然な治癒のプロセスを引き起こす両目の眼球運動により、脳の情報処理の複合機関を活性化させることでトラウマを治療する方法です。

 

肉体ベースのトラウマ治療、またはEMDR療法がどのような神経生理学的メカニズムによって機能しているのか、結論として特定している研究はまだありませんが、アヤワスカに関する研究は他の療法ほどには研究が進んでいません。

 

 

しかしそれぞれの療法での経験談には、一部の類似性があります。客観的な視点が自然に生まれること、癒されていくイメージが浮かぶこと、そして過去の痛みが解決されることなどが共通しているのです。つまり、アヤワスカは(トラウマの治療に)関連した一連の自然なプロセスを活性化させている可能性があるということです。

 

 

トラウマに対する深い洞察

 

トラウマは、神経系が処理するにはあまりにも程度や速度、時間がかかりすぎるような経験によって作り出された、心理や感情の傷跡を指します。

 

たとえば事故やレイプに遭うなどの劇的なできごとや、あるいはいつもケンカしてばかりいる両親と一緒に暮らすなどストレスがたまる進行形の状況などによって引き起こされるものです。
十分なサポートを得られない子供には特に、トラウマができやすくなっています。

 

トラウマによって、はるか過去に起きたあるできごとが起きた辛い瞬間が、ずっと引き続き当人を苦しめるところがやっかいなところです。

 

そして神経系が過覚醒や低覚醒の両極端な状態にしかならず、まるでトラウマを起こしたできごとが今でも起きているかのように体が反応し、現在の瞬間に当人が経験していることを脳内変換するフィルターを作りだしています。

 

過覚醒:強いストレスを受けた時に、交感神経の活動が亢進するなど体が活動する準備になるが、その状態が何らかの理由で必要以上に継続している状態で不眠やイライラの原因となる。

 

低覚醒:何らかの理由で覚醒の指令が機能しない、あるいは睡眠の指令が働きすぎる状態、ナルコレプシーなどをもたらす。



つまりトラウマは、特定のできごとや状況そのものではなく、過去に起きたできごとの影響の中で、勝手に起きた神経上の反応が体に刻み込まれる、という内面的な問題なのです。

 

子供は耐えがたいような辛い経験の中でも生き残るため、自分の感覚を麻痺させることを覚えますが、これがのちに大人の神経系内に刻み込まれ、無意識で機能しています。

 

どれだけの意志の力をもってしてもこの「パターン」を変えることはできませんが、トラウマの影響を解体し、癒すことを可能にする方法はあります。

 

 

トラウマの影響は、PTSDの狭い診断基準からわかるよりもはるかに広範囲に渡ります。特にトラウマによって他人から、そして当人の周りの環境から、当人の本当の自分から慢性的に断絶しているように感じるようになる点が顕著です。

 

神経系が過度に活性化、あるいは不活性化しているというだけで、全体、そして生物としての自分自身への情報伝達の役割を担う感覚や感情を体感することができなくなっているのです。

 


トラウマに苦しむ人のほとんどは、自分を悩ませている不安症やうつ、中毒が過去のできごとの影響から発生していることに気がついていません

 

このよう、トラウマは個人や社会レベルでの障害の根源に横たわっているのです。

 

トラウマ治療のメソッド、SE療法の開発者であるPeter Levine氏は、次のように考えています。
「(トラウマは)あまりにも一般的に存在しているため、ほとんどの人はその存在に気がついてすらいません」

 


このような残酷な問題に対し、アヤワスカが持つトラウマ治療の可能性はもっともありがたいものになる可能性があります。

 

MAPS(サイケデリック物質を用いた療法を多角的に支援する研究団体)の代表、リック・ダブリン氏:
「アヤワスカ経験がPTSDを克服する助けとなったと報告する人々からの多数の事例報告がありるということは、アヤワスカ経験によるPTSD治療に関する科学的な研究を正当化するものです」

 

 

アヤワスカ:疑似体験療法か、あるいは体細胞レベルでの療法か?

 

アヤワスカがトラウマに働きかけるメカニズムはよく疑似体験療法と比較されています。しかし私自身の臨床経験から考えると、その効果はとても繊細かつ多様性があるようです。

 

疑似体験療法の多くは、人にトラウマが起きたできごとの具体的な説明を繰り返し話させることで、恐れているタイプの刺激への「慣れ」を作り出すように作り出された認知行動療法です。そしてこういった療法は、「最も残酷な治療法」や「考えうる限りで最悪の治療法」として批判されています。

 

しかし一方、アヤワスカは、内面にあるリソースを活性化させながらトラウマを身体的ベースで処理することで、自己としての感覚や行動の自主性を強化しているように思われます。疑似体験療法と比較すると、より洗練され、幅広い反応を生み出すようです。

 

アヤワスカは、身体ベースのトラウマ療法のように働く場合もあると言えば言い過ぎかもしれませんが、アヤワスカ経験と、私が目撃したEMDR療法やSE療法のようなトラウマ療法の間には興味深い共通点があることに気がつきました。

 

次に、EMDRやSE療法の訓練を受けた心理療法士としての私の経歴を参考にしながら、アヤワスカがトラウマとどのように作用するかについての経験的観察をまとめました。
その一部は、総合セラピストとしての私の仕事で気がついたことで、その他は私自身の経験から気がついたことです。

(翻訳終了)

 

 

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【コメント】

長文になるので、アヤワスカの具体的なメカニズムについては、次にまとめます。

 

 

 

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