「脳を書き換える」サイロシビンとマジックマッシュルームは、自閉症・うつ・PTSDなどの治療薬としてカンナビスに続く合法化の波を起こすのか?
Psilocybin & Magic Mushrooms – The Next Wellness & Legalization Trend After Cannabis?
2019年3月28日
【WakingTimes】
https://sapiensoup.com/serotonin
大麻が合法化されるトレンドが起きていますが、この次には200種類以上のマジックマッシュルームに含まれる物質、サイロシビンが健康促進のために合法化の波に乗る可能性があります。
マジックマッシュルームは治療薬として、そしてスピリチュアルな目的のために世界中の多くの文化圏で使われてきました。多くの科学的な研究や臨床検査で、人体、特に精神面に対して望ましい影響を与えることが明らかにされています。
オレゴン州とデンバー市(コロラド州)では、今年中にマジックマッシュルームを合法化する是非を決める投票が行われる予定になっており、カンナビスに続く合法化のトレンドになりそうです。
サイロシビンがヘロインと同類扱いとされている現在の法制度
カンナビス(大麻、マリファナ)やMDMA(エクスタシーまたはモリーとも)、ペヨーテやヘロインと同様、サイロシビンもまた規制物質法ではスケジュールⅠに分類されています。このカテゴリーの定義は、医療的な使用ができない物質で、乱用される危険性が高いものとされています。そしてサイロシビンを含むキノコ類の所持は重罪扱いされています。
マジックマッシュルームに含まれるサイロシビンが人類に与える効果の素晴らしさを考えると、このような分類は明らかに無知なものであまりにも厳しく、間違っています。
マジックマッシュルームのような安全な物質が、中毒性が高く、人工的に精製され、致死性のあるヘロインと同じレベル 扱いになっているのは、理解に苦しむところです。
科学的な見地から見たサイロシビン
マジックマッシュルームは、世界中の多くの科学者によって綿密な研究がすでになされており、現時点で、サイロシビンには多くの健康上の効能があることが科学的に明らかにされています。
つまり前臨床試験・臨床試験を含む科学的研究によって、サイロシビンがうつ病や不安症、中毒、さらにはガンを克服するのに役立つことが示されているということです。より高いレベルにおいては喜びや平穏感、利他主義的傾向を高めます。しかし結果をより細かく見ることで、より理解を深めることができます。
自閉症やアスペルガー、ASD(自閉症スペクトラム障害)、うつ病、不安症、PTSDに有効なサイロシビン
アメリカ全国で自閉症の割合は急増しており、可能性のある原因としてワクチン(チメロサール/水銀)やGMO(グリホサート)を疑っている人が多く存在しています。原因が何であったとしても、これは深刻な神経障害であると言えます。
アスペルガーは単独の障害と見なされていましたが、最近見直しがなされてASD(自閉症スペクトラム障害)に分類され、現在は軽度の自閉症と見なされています。アスペルガーは思考と日常習慣の硬直性、および共感力と社会的/感情的な認識の欠如がその特徴です。
2019年1月と最近なされた研究結果によれば、サイロシビンは柔軟性と創造性、そして共感力を高めることが明らかにされており、まさにアスペルガーの問題に適応している点は注目されるべきです。
その研究の著者、ナターシャ・メイソンは次のようにまとめています。
これはまた、研究の序章に記されている通り、うつ病や不安症、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などその他の精神疾患も含まれています。
エゴ(自我)と「デフォルトモードネットワーク」の分解
一般常識的にはサイロシビンは人の頭を狂わせると考えられていますがこれは誤解にすぎず、実際にはむしろ人をより正気にすると主張しているのがマイケル・ポラン(Michael Pollan)氏です。サイロシビン、そしてその効能や影響について科学界が明らかにし始めている内容についてより詳しくお知りになりたい方は、ぜひ彼の著書「 How to Change Your Mind: What the New Science of Psychedelics Teaches Us about Consciousness, Dying, Addiction, Depression and Transcendence (仮訳:意識変革の方法・意識や死期間際、中毒、うつと超越について幻覚剤が教えてくれること)」をご覧ください。
脳のデフォルトモードネットワーク(default mode network)とは、安静時における脳の一部の活動を指し、認識そのものを司るものですが、サイロシビンのような物質は、その活動を低下させることがその理由とのことです。サイロシビンはこのネットワークの機能を停止させるため、新しい神経連結が可能になり、脳の配線が書き換えられることになります。
私たちの生態と自然に共鳴するサイロシビン
ジョンズ・ホプキンス大学の精神医学および神経科学の教授であるローランド・グリフィス博士も、ぜひチェックして欲しい人物です。たとえばこの動画のように、サイロシビンが人を恐怖心や古いパターン、ネガティブな考え方から解放する様子を写した動画をネット上で公開しています。
またサイロシビンを摂った人は、自然に発生するのと同様な神秘的な経験をする場合がありますが、これはつまりサイロシビンは人間の生態と自然に共鳴していることを示唆しています。
サイロシビンの治療物質としての潜在力を示すさらなる証拠
最後に、Waking Times上で公開されている研究について下記のリンクをご覧ください。二つ目の記事では、サイロシビンがうつ病患者を非常に強力に改善したことを示しています。(記事へのリンク:一番目、二番目)
また、うつ病と関連している脳の一部の安定性が向上し、その効果は最高で5週間持続したことが研究で明らかにされました。
1回目のトリップの後の「余韻」や「崩壊」の段階において被験者の症状が消失し、さらにサイロシビンという複合物質が脳内のネットワークを再統合させるという即座的な効果があったと研究チームが説明しています。
余韻の段階では、気分やストレス解消の面で際立った改善が確認されています。
被験者は余韻の段階で、自分の脳をどう感じているかを説明する際、「デフラグ」や「再起動」、「リセット」などのコンピューター用語を例えとして多用していました」
まとめ:サイロシビンは幅広く合法化されることが予想される自然の恵み
サイロシビンは世界中で使用されてきた長い歴史がありますが、特に南米の部族で顕著です(たとえばアステカ族には「神のキノコ」という意味のテオナカトルという言葉があります)。
サイロシビンを含むキノコが描かれた先史時代の壁画は、世界中に存在しています。たとえばスペインのビジャルデルフモ近くで約6000年前に描かれたもの、アルジェリアのサハラ砂漠内の国立公園であるタッシリナジェールの絵(7000~9000年前)、そして上記写真はグアテマラで発見されたものです。
マジックマッシュルームが大麻に続いて、大麻同様にデンバーから始まりアメリカで治療薬として合法化のトレンドに乗るのではないか、というのが私の予想で希望です。どうなるのか見守っていきましょう。
【参考】
(翻訳終了)
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【コメント】
大麻合法化の波が大波になり、最近ではNY市でも合法化されるというニュースもありました。
そんな中、ここ数年でよく見かける情報に、「幻覚剤が様々な疾病、しかも最近急増している病気に非常に効果的である」というものがあります。英語圏のニュースでは、大手報道社でさえそのようなニュースを伝えることが多くなりました。
幻覚剤がガン末期患者を救い、精神病への素晴らしい薬となる可能性があることが新しい研究で明らかにされる:決して無視されるべきではない事実
New studies just found psychedelics help terminal cancer patients and could be the new wonder drugs for psychiatry – they shouldn't be ignored
https://www.independent.co.uk/
先日、BBCのラジオではLSDがうつ病に効果的というトークショーが流されていて、びっくりしました。
しかもBBCのラジオなのに、経験者の人から普通に話を聞いていたことにもびっくりです。
若そうな女性が、インタビューに対し「うつ病にはどんな薬も効かなかったのですが、最近始めたLSDのマイクロドースのおかげで普通に動けるようになりました」などと話していました。
このマイクロドース(Microdose)という言葉も、最近は一部でよく聞くようになりましたが、つまり幻覚が見えるような普通の量ではなく、ごくわずかな量を健康上の目的で日常使いするというような意味ですが、これがLSDだけでなくエクスタシーなどでも「流行って」いるようです。
たとえば強力な痛み止めとしてヘロインと同根のオピオイド系が大量に使われて社会的な問題になっており、またADSDなどの一部の精神的な疾患の症状を抑えるために覚せい剤と同系統の医薬品が処方されて批判されていたり、大麻に至っては最近では夢のような医療的効果があると世界中で合法化の大波が起きていますが、それがOK(合法)なら、その他の規制対象の麻薬系も処方される日も遠くないかもしれません。(とはいえ、利益目的の製薬企業が間に入ってしまうと、効能や価格、品質の点で問題が起きそうですが)
注意事項:本文ではマジックマッシュルームは安全だ、とされています。しかし物質そのものによる影響というよりは、それに伴う症状(幻覚)で錯乱行為を取ってしまう人がいることも事実です。
たとえば極端な例では、私がバンコクに居た際に「あるイスラエル人男性が恋人に振られた後にエクスタシーを摂って、自殺してしまった」という噂が流れていたこともありますし、インドのゴアではそういった物質を大量に、長期間に渡って摂りすぎて「帰ってこれなくなって精神病棟に入ってしまった人」などもよく聞く話でした。
それでも、現在処方されているSSRIは効果がないともいわれており、さらに副作用の欄を見るとなんのためにこんなものを摂るのかというようなすごい副作用が並んでいることもあり、そういった処方薬よりはよほど効果の方はありそうなので、うまく医療目的で使用できるようなシステムが作られて、苦しんでいる方が楽になることを期待します。
特に精神に疾患のある人の場合は、下記の関連記事の一番上にある記事のように「安全で、上手くガイドできる人がいる環境」で摂取するのが安全で効果的ではないかと思います。
(南米などでは、幻覚剤のアヤワスカを摂取するための特別な場所があり、プロのガイドがついてくれるそうです。このアヤワスカについても、近代医学では治療できない分野で素晴らしい効能があると言われています)
また、たとえば最近ではイギリス国内に流通しているエクスタシーにまがいものが多く混ざっていて、そのために死者も出ているということです。合法化することには、そういった悪質なアンダーグラウンドな物質を規制する効果も期待できます。
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