こんにちは。
ピアノ講師maiです
もうすぐ、ひな祭りですね〜
子供の頃はお雛さまを
飾るのが嬉しくて嬉しくて‥
ひな祭りは幼い女の子の
夢と憧れが詰まっていますよね。
こんな女性になりたい‥
お雛さまを見ながら
たくさんの理想を描きます
今回は‥
女性が主役のクラシック曲
(星の数ほどある中でお気に入りの曲を)
さて、どんな女性が登場するでしょうか?
ビゼー
「アルルの女」ファランドール
『カルメン』に並ぶビゼーの
ニ大傑作として有名です。
キャッチーなメロディーで
わかりやすく覚えやすいところが
良いポイント
短編集『風車小屋』の劇のために
作曲された曲ということですが
現代は上映されることがないようで
情報がありませんね。
あらすじは以下の通り。
南仏の農家の純朴な息子フレデリは
奔放なアルルの女
(どこの馬の骨ともわからぬ女)
に恋をします
しかし、お見合い相手との
婚約が決まっている
お坊ちゃん育ちのフレデリは
泣く泣くアルルの女を諦めます。
結婚の前日、アルルの女が別の男と
駆け落ちしたと知ったフレデリは
嫉妬に狂い自ら命を絶ちます
まさに情熱的で一途な片想いを描いた
お話なので曲にもそのような
燃え上がるような想いが
溢れていますね
自身も燃えつくすほどの情熱かぁ‥
というか、一目惚れでそこまで
燃え上がるか!?
幻想に恋してるだけ‥
って冷めてたら入り込めんわ(笑)
若い頃の情熱を思いだせ
ファイヤー
その命を断つほどの
一方的な大恋愛ということで
どの楽器も熱量が凄くて
全身全霊で恋に陶酔していて
その迫力がお見事ですよね
好きな部分はやっぱり序盤の
有名なメロディー
タッタタータラッタラッタラ〜
の奔放でありながら情熱的な
アルルの女💃登場シーンと
思われる箇所ですよね。
冷たい風を颯爽と
切っていくように奏でられる
弦楽器の力強いハーモニーが
ものすごくかっこ良くて
ブラボーでした
まさに荒波にも飲まれない
意志の強い凛とした憧れの女性を
体現しているんじゃないかなーと💃
その後に続く
フルートの小鳥のさえずりのような
軽快で明るいメロディーも
アルルさんの無邪気な一面をちらりと
表していて好感が持てましたね
着飾ったお姫様とは真逆の
大地を裸足で駆け出していくような
風のような自由さと無邪気さを
持った人なんだろうなー
ラストはトランペット🎺や
ティンパニー🥁が
ドカンドカン!!と
曲を盛り上げていき
迫力が増していきます。
気持ちの高ぶりが最高潮で迎える
ラストは圧巻ですね
主人公フレデリさんの
命を奪ってしまうほど
エネルギッシュな魅力溢れる
女性を見事に表現していて
素晴らしい曲(女性)でした💃
ビゼーについては
こちらのブログでも紹介しています。
ラヴェル
バレエ音楽『マ・メール・ロワ』より
パゴダの女王レドロネット
イギリスで古くから伝わる童謡である
『マザー・グース』をもとに
作曲されました。
パゴダという塔に住む
中国製の首振り陶器人形の物語。
中国🇨🇳をモチーフにした
オーケストラ音楽というのが
珍しいなと興味が湧きました。
中国の楽器といえば‥
昔『女子十二楽坊』という
グループが流行っていて
その時に「二胡」の音色に
夢中になった記憶があります。
ほわーっと中国のお香が漂ってきそうな
癒しの音色。
そんなゆるいイメージの中国の音楽を
シャキシャキっとした(?)
西洋の楽器でどのように表現するか?
そして、お子様向けに作られた
音楽ということで
どういった部分がお子様の
ハートを捉えるのか
気になるところですね。
序盤、フルート、ピッコロの
高温で愛らしいメロディーが
まるで、森の中で朝の訪れを告げる
小鳥のさえずりように響きます。
この時点でおとぎ話の
始まりを予感させますね。
その後、クラリネットのソロや
オーボエのソロが続き
森の中の動物が次々
活動を始めたのかなーと。
インパクトが強かった楽器が2つ。
ひとつが珍しい楽器「チェレスタ」
アップライトピアノのような
鍵盤楽器の一種です🎹
弦のかわりに金属板が鳴る仕組みに
なっているんですね。
音質は鉄筋に似ていますが
鉄筋よりも
まろやかで耳に優しい音です
そして、「シロフォン」という
鍵盤打楽器。
木琴よりも輝い音色で鉄琴に近いかな‥
よく響きます。
この2つの音がきらきら
お星さまのように鳴り響くことで
よりおとぎ話の世界観を
醸し出していたんじゃないかな
そして、一気に中国🇨🇳の世界に
引き込んでくるのが
「タムタム」という中国発祥の
大型楽器です。
ボワーンと王様の貫禄。
誰もがこの音色を聴いただけで
中国だ🇨🇳となるやつですね(笑)
可愛らしくファンタジー溢れる音色は
小さなお子様大好きだと思うので、
お子様と一緒に鑑賞するのに
ぴったりな曲だなぁと。
そして中国の楽器は「タムタム」しか
使っていないにもかかわらず
これだけ中国の音楽を表現できるのも
びっくりで見事だなって思いました。
楽器を探究しすぎて
テーマからは
かけ離れてしまいましたね
人形のストーリーは正直のところ
よくわかりませんでした(笑)
音色が本当に
「お子様ファンタジー」
「中国」🇨🇳の両方のテーマを
見事に融合させていて
素晴らしかったです
モーリス・ラヴェルは
1875年生まれの
フランスの作曲家です。
パリ音楽院でガブリエル・フォーレ
などにのもとで作曲を学び
ピアノ曲「水の戯れ」などを
ヒットさせて有名作曲家に。
この「マ・メール・ロワ」は
人気絶頂期に作曲されました。
後期は交通事故による
記憶障害に悩まされ
病気と戦いながらの作曲活動でした。
次回はPart2です。
素敵な作品を紹介していきます。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました
名曲♪鑑賞日記