こんにちは。
ピアノ講師maiです
毎年のことですが…
真冬は手がかじかみ
閉鎖的な気分になります
少しでも前向きに…!!
と、思いついたのが
『火』がテーマの曲
情熱的な作品を観て
寒さに負けないエネルギッシュな
心を養いましょう
ストラヴィンスキー
バレエ音楽『火の鳥』
ロシア・バレエ団を率いていた
監督ディアギレフが
新人であったストラヴィンスキーを
抜擢した作品です。
複数のロシア民話を
組み合わせたようなストーリー。
さらっと鑑賞できて初心者向け
オーケストラ鑑賞だけでは
解釈しにくい場面も
バレエ鑑賞によって
場面描写が明確になります。
オーケストラ演奏の解釈が
良く分からない
という人にもオススメ。
個人的に好きなシーンは
冒頭の
火の鳥登場で
イワン王子とのダンスシーン。
火の鳥のド派手衣装も
見物ですが
楽器が代わる代わる
怪しげな音色で不安を
まくしたててきて
ゾクッと寒気が
そんな弦楽器🎻の冷たく奏でる
ハーモニーの中
オーボエやクラリネットの
あたたかみのある音色が
不安を優しく包み込みます
これは、イワン王子の
勇敢でまっすぐな性格を
表現していて…
好感度がアップしました
演出が上手い
笑えるシーンもかなり…
敵であるカスチェイとの
対決シーン…カスチェイと
その取り巻きの皆さん(?)
衣装がなんとも個性的…
格好とくねくねダンスが
ツボにハマり…
すみません…
ちょっと強そうには…
退治方法も
卵割るだけ!!
えっ…それだけかい
ツッコミどころは満載でしたが
単純でほのぼのしてて
良かったです。
ヒーローものっぽくて
ギャグ要素もあり
お子様も楽しめる
作品でした。
なによりテンポが良くて
世界観がしっかりしてるから
飽きずに一気に観れましたね
作曲家であるストラヴィンスキーは
1882年生まれ。
バレエ音楽を多く手掛けました。
音楽家一家に産まれ
一度は法律の道に進みましたが
リムスキー=コルサコフと
知り合う機会があり
本格的に音楽の道へ。
コミュニケーション能力が高く
各国の音楽家や芸術家と知り合い
幅広い芸術的素養を
身に着け
バレエ音楽『火の鳥』を始め
『ペトルーシュカ』などで
人気を確立します。
指揮者、ピアニスト🎹としても
活躍しました。
『火の鳥』といえば後に
漫画家・手塚治虫にも
影響を与えていますよね。
様々な文化の発展に貢献した
基盤ともいえる作品
なのではないでしょうか
リヒャルト・シュトラウス
歌劇「炎の欠乏」
シュトラウス2作目のオペラです。
歌劇は観れず
曲の感想になります。
全体的に
力強く、明るくてパワフルですね。
私は始終、森の情景が
思い浮かびました
序盤、森の中で動物達が
愉快に駆け回るように
フルートやクラリネットの
音色が愛らしくて和みます。
中盤から終盤は
嵐が通り過ぎたように
打楽器が轟轟と鳴り響き
激しい場面が
また、森のざわめきや
小川のせせらぎを表したような
弦楽器の
優しいメロディーが流れ🎻
穏やかになったりと
不安定に変化する自然の様子が
描かれているようでした。
掴みどころはないですが
首尾一貫、1冊の本の中の
物語として
イマジネーションを
働かせると
情景が思い浮かぶかなと。
ヒーリング効果も期待できます
リストやワーグナーの後継者のような
扱いをされることの多い
シュトラウスですが
作曲方法は大きく異なるそうです。
シュトラウスは1864年
一流ホルン奏者の父のもとに誕生した
ドイツの作曲家です。
若くしてエリート道を進みました。
イメージを音へと変換する
才能に溢れていて
嵐や動物たちの鳴き声
家庭内の出来事といった
身近なイメージを
見事に音楽に変えていきました。
歌劇『サロメ』の成功により
一躍注目を浴びて
オペラ作曲家として
活躍していきました。
プライベートでは
妻でソプラノ歌手の
パウリーネから
良くも悪くも
インスピレーションを
受けていたようです。
パウリーネは
尽くす一方で
気性がはげしく恐妻で
シュトラウスは尻に敷かれて
いたとかいないとか
結果的に
そのような家庭の出来事も
『家庭交響曲』などの発想になり
作曲の糧になりました
作曲家マーラーとは
性格が正反対ながら
親交が深かったようです。
刺激的な人間関係から
新たな発想が
生まれることって
よくありますよね
次回は火がテーマのクラシック
後編です。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました