こんにちは。
ピアノ講師maiです
降ってますね〜
関東では一面
銀世界が広がっています
雪景色を見ながら
心も感動で震えるような
雪をモチーフしたクラシック曲で
幻想的な世界を堪能しましょう
❄ブレイナー
小さな雪の結晶
ひっそりとした静寂の中…
天から地上へと
舞い降りていく雪の結晶
雪は天使のようにふわふわと
柔らかく降り注ぎ
あっという間に
消えてしまうから、幻想的ですよね
鑑賞していると、どこかさみしく
懐かしい気持ちになりました。
この儚いような、激しいような
銀世界を表現するのに
ピアノはとても適していますね🎹
ピアノはかなり小さい音が出るし
鍵盤から指を離してしまうと
ぱっと音が消えてしまいます…
繊細ですぐに溶けてしまう
雪を表現できます。
硬質で冷たい凍るような音も出せるし
強く弾けば、倍音効果で
寒風が何重にも迫りくるような
びゅうびゅうとした
風の音も表現できるので
雪の世界を表現するのに
ぴったりな楽器ではないでしょうか。
この曲は『小さな』という
言葉が本当によく似合いますね。
ひとつひとつの音色が
小さいながらもきらきら輝き
砂糖細工のような粉雪が
ぱらぱらと地面に
舞い降りる光景が目に浮かんで
ほっこりした気持ちにさせてくれます
癒やされたい気分に
おすすめな曲ですね。
作曲家であるピーターブレイナーは
指揮者であり、ピアニストです。
現在は、映画音楽なども
手掛けているということです。
リスト
超絶技巧練習曲第12番「雪あらし」
襲いかかるように激しく降る雪。
高音で目まぐるしく動き回る
トレモロが
地面へ殴りつけるように降り積もる
雪の暴力性を表現
さらに、強風を感じさせます。
誰もが一度は雪の中こんな思いを
したことがあるのでは?
特に雪国の方なんかは…
まさに雪に襲われている感覚になります。
聴いてるだけで凍りそう
低音でずっしり
轟轟重く鳴り響く
メロディーが凍えるような寒さと
それに耐える人間の苦痛を
肌に伝えてきます。
極寒の厳しさ…
人間は自然に抗えないんだ
この「雪あらし」ですが
リストの超絶技巧練習曲の中でも
最上級に難易度が高いとのこと
「マゼッパ」「鬼火」に
匹敵する技巧レベルですね。
巧妙な分、突き刺すような感動があり
破壊力に圧倒されますよね。
さすがリスト様です
リストについては
こちらの記事でも紹介しています。
ドビュッシー
バレエ『くるみ割り人形』より
「雪片のワルツ」
前の2曲と異なり
ファンタジー要素が強いので
楽しく鑑賞したい人やお子様に
おすすめです
たくさんの
真っ白な衣装の雪片たちが
ひらひら舞い踊ったり
集まったり楽しそうにしています。
序盤、集まって雪の結晶のような
形を作るのですが
とても綺麗でしたね
あたたかみのある
木管楽器のメロディーの中
弦楽器のピッチカートが🎻
不思議な魅力を
醸し出していました
少年合唱団のような
歌唱部分も時折挟まれ
雪の精は子供なんだぁ、と
無邪気さに癒やされました
全体的に静かな音楽でしたが
時折鳴り響くキラキラとした
トライアングルのような音や
ハープの美しい音色も
際立っていて
繊細ながら楽しげで
細かな演出が効いていて
素晴らしかったです
後半につれ、大音量の
管楽器が活躍していき
曲を盛り上げます。
ダンスも激しくなっていきます。
カラフルな衣装を着た
お人形たち(?)も登場して
華やかなフィナーレでした。
儚くも、楽しかったり激しかったり…
雪は本当にファンタジックな
世界を作ってくれますね。
震えながらも
雪景色を楽しみ
心も感動でいっぱいにしたいです
最後まで読んでいただき
ありがとうございました
名曲♪鑑賞日記