前回の続編になります
「枯れ葉」をテーマにした曲の
鑑賞文です。
レイモン・ルフェーブル
枯葉
曲も良いですが
アレンジが素晴らしいですね🎹🎻
様々な楽器でくるくると
表情を変えていく音楽が興味深くて
何度も聴いてしまいました。
オーケストラやピアノの
クラシック調がベースですが
徐々にシンセサイザーなどの
メカニカルなサウンドが
増幅していきます。
クラシック、ポピュラー
両方楽しめちゃう贅沢な曲
ソロパートをそれぞれの楽器が
奏でるリレー形式。
ピアノ🎹→
シンセサイザー+弦楽器🎻→
シンセサイザー+管楽器📯
これって、時間の流れ
歴史を表しているんじゃ?
自然派だった時代から
人々の知識で開拓され
生活はまさに
自然とメカニカルが
リミックスされた時代…
もはや、自然は疎まれ
減少しつつあります。
この曲は、ファンタジーというよりも
所帯じみた印象なんですよね。
この自然とメカニカルのリミックスが
普段の生活を連想させるのかも。
個人的には序盤のピアノ・ソロが
1番好きです。
意図的なのかもしれませんが
エレクトロニクスと
聴き比べさせることで
ほっと安らぐナチュラルな
魅力を引き立たせている気がします。
一方で、シンセサイザーの音色は
自然派の楽器には出せない
斬新で謎めいていて
神秘的な演出を被せてきます
これからの未来の発展を
暗示させるような‥
未知の世界へ誘うよう。
何度も聴きたいと感じたのは
ピアノソロ🎹でしたね。
これは主にピアノを
専門にしている私の感想なので
シンセサイザーの音が1番!!という
人もいるのかも。
どの楽器のどのパートが好きか?
それぞれの楽器の音色や性質が
堪能できる曲でした。
調べてみるとこの曲は様々な
アレンジがされていました。
でも、私はしっとりした
ピアノソロのある
このアレンジが1番好きかな。
アレンジ力に感服した曲でした。
レイモン・ルフェーブルは
1929年生北フランス🇫🇷のカレー町
生まれの編曲家、作曲家、指揮者
幼い頃の夢は
クラシック界のフルート奏者
だったようですが
徐々にポピュラーの方に
興味を持ち始め
1956年から20年に渡り
音楽番組で指揮者や
作曲家として活躍しました。
映画音楽も多く手掛け
日本では「シバの女王」のヒットで
知名度が上がりました。
まさに何でもこなせる
多才な人だといえるでしょう。
エディット・ピアフ
枯葉
歌詞が胸に沁みます。
元恋人への想いを
ぽつりぽつりと囁くように
歌い上げていて
やるせない思いになる曲です
本当に切ないけれど
何度季節が巡っても
こんな風に思い出せる相手が
いる事自体幸せなんじゃないかなと。
燃え尽きてしまったけれど
想い出は、ずっと胸の中にある
見た目は枯れ葉なんだけど
彼女の中では
ずっと鮮やかな色で輝いている…
そんな風にも解釈できますね。
とても素敵な大人の曲です
エディット・ピアフは
フランス🇫🇷で絶大な人気を誇った
シャンソン歌手です。
傷心的なバラードが多く
「バラ色の日々」「愛の讃歌」などが
ヒットしました。
レパートリーは多く
芝居仕立てのものや
軽快なものもあります。
歌手の方から学ぶことって
たくさんありますよね。
しっとりとしたバラードって
表現が本当に難しく繊細です。
今回、エディット・ピアフさんの
特に素晴らしいなと感じた箇所が
pp(ピアニッシモ)の表現!!
吐息しか出てないんじゃないの?
ってくらい細ーいはずなんですが…
なぜか安定感を感じます
切なく折れそうに儚い曲のはずが…
歌唱からは哀愁よりも
逞しさや包容力が勝っていて。
でも、フォルテで強く歌っている
わけじゃなくて…。
弱々しいんじゃなくて
こんな包みこんでくれるような
凛としたppもあるのかって
そのppが歌えるって
技術の面でも素晴らしいのですが
精神的に大人で自立していないと
出せない声じゃないかな。
どんな人生を歩んだら
こんな素晴らしい
歌唱ができるんだろう…?
「枯れ葉」って奥が深いですね🍂
さらっと聴き流すよりか
時間のある時に
静かな部屋でじっくりとひとりで
想い出に浸りながら
聴いて欲しい曲ばかりでした
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました
名曲♪鑑賞日記