だったら SONY の Vegas にしたらいいじゃん 動画編集のキモ

だったら SONY の Vegas にしたらいいじゃん 動画編集のキモ

ふつーのパソコンで、ハイビジョン動画編集作品を完成させることが出来る可能性の一番高いソニー製のソフト・Vegas movie Studio の雑感です。映像編集ジプシーよ、さらば!世界的にメジャーであるが、日本ではマイナーなVegasについて知りたくはないか!

Amebaでブログを始めよう!
動画編集ジプシー その11

当時、ムービーカメラのシェアNo1はSONYであります。

HDVのハイビジョンカメラは爆発的に売れましたが、
同時に苦情も多くなりました。

それは、ハイビジョン画質で撮影できるのは有り難いが、
でも、そもそも編集が出来ないじゃ無いか!

パソコンが動かないじゃ無いか!というクレームです。


そこで、SONYはどうしたかというと、adobeに相談しました。

現在のパソコンの性能で、
HDVファイルを編集できるようにする方法はないものだろうかと?

そうで無ければ、HDVハンディカムが売れません!

撮影は出来ても編集が出来ないのでは、
購入した方にとっては、役に立たないからです。
動画編集ジプシー その10

DVで編集していた当時から、しばらくしてHDV規格が策定されました。
映像密度は、今までのDVから比べたら、4.5倍なのですから、
それはそれはきれいな映像です。

ビデオ撮影を趣味にされている方は、こぞってHVDカメラを購入しました。

さてここで問題が起きます。

今まで使っていた編集ソフトでは、
なぜか動きが重くなって快適に編集が出来ないのです。
最悪の場合には、編集途中でパソコンがフリーズしてしまいます。

その理由は簡単で、パソコンの性能が追いつかないのです。

映像の点の数(画素)は4.5倍になりましたが、
パソコンの性能は4.5倍にはなっていなかったからです。

時の経過とともに、パソコンの性能も高くはなっていたのですが、
流石に4.5倍までは高くはなりませんでした。

当たり前の理屈ですね!
動画編集ジプシー その9

さあ、話はここからです。

動画の規格には標準画質(SD)とハイビジョン画質(HD)があります。
そもそも、動画撮影カメラ(ムービーカメラ)は、アナログ方式でテープに
記録する方式でした。

時代はアナログからデジタルに変わり、
ビデオカメラもアナログからデジタルに変わりました。

このデジタルで記録する方式を「DV」と呼称します。
記録用に使用したテープは、miniDVテープと呼ばれ、
1本に60分間記録できました。

ですので、普通に「DV」と言うと、デジタル方式で記録した、
テープ記録の標準画質のことを指します。


この「DV」の記録された映像は
どのように表示されているのかと言いますと、
「点」で表現されています。

わかりやすく言うと、「DV」は標準画質(SD)であり、
点の数が、横720個*縦480個=345,600個で表示されています。

この時点で動画編集を行おうとしたときには、
当時発売されていたパソコンの性能で何とかなったのでした。
つまり、パソコンはフリーズすること無く編集ソフトを使って、
編集が出来ました。

時は流れ、SONYとNHKが共同してハイビジョンカメラを開発しました。
ハイビジョン画質にてテープに記録したのですが、
このハイビジョン画質(HDV)は、高解像度画質ですから、
当然に点の数が増えるわけです。


HDVの映像の点の数は、
横1440*縦1080=1,555,200個となります。

点の数(映像密度)から考えると、
1,555,200÷345,600=4.5となりますから、
映像を表示する点の数(画素)は4.5倍になったわけです。

ところで、このときに、記録メディアを何にするのかが議論され、
HDV用に新たな規格のテープを作ることは効果的では無いので、
既存のminiDVテープをそのまま流用しようと言うことになりました。

すると、既存のminiDVテープに
今までよりも4.5倍の映像データを記録する必要があります。
そこで、HDVは今までの標準画質のDVに比べて、
記録したデータを圧縮してテープに記録することにしました。

DV(標準画質)であっても、そのデータを編集するパソコンは、
一般人には当然に市販のパソコンでしたから、
そのパソコンの性能目一杯のところで編集をしていました。

標準画質の動画ファイルで
何とか編集が出来るという状態であるのにもかかわらず、
ハイビジョン画質(HDV)を取り扱うと言うことは、
ファイルの重さが4.5倍になったと理屈です。

これで、そもそも今まで使っていた編集ソフトが
まともに動くでしょうか?
動画編集ジプシー その8

編集手順は前回の記事に記しました。

とりあえずムービーカメラの取扱説明書にあるとおりに
行ってみます。

そして、カメラに付属のソフトも
当然にパソコンに入れてあるので、
とりあえずはそれを操作してみます。

長いシーンにいくつもの切れ目を入れて、
不要なシーン(カット)を削除し、
簡単な文字(テロップ)を入れて、
BGMを追加して編集操作はできあがりです。

編集とはイメージでたとえると、
設計図を作ること、
お料理で言えば、レシピを作ることと同じです。

ですから、レシピだけを完成させたとしても、
お料理の実物は出来上がりません。

そこで、このレシピに基づいて、
実際にお料理を作ることがファイルの書き出し、
専門用語で言えば「レンダリング」を行うことになります。

ところで、このレンダリングでは、
パソコンで扱える(パソコンで表示できる)動画ファイルが
作成されます。

ですので、まだこの段階では
DVDやBDに書き出しているわけではありませんので、
人様に配ることは出来ません。

しかしながら、自分の撮影した映像が、
一つの作品になったと言うことは、
行った人にしかわからない、
感動に浸ることが出来るのです。
動画編集ジプシー その7

さあ、撮影した素材から、エキスの部分のみを抽出し、
順番も入れ替えました。

頭の中は、ジェームス・キャメロン監督か、
黒澤明監督になっています。

ここまで来ると、テロップ(文字)を入れたくなります。

そして、最後はBGMを追加して、
編集作業は完成となるのです。
動画編集ジプシー その7

撮影した映像の中から、
人様にお見せできない部分を削除することが
編集の基本でした。

映像のエキスの部分を絞り出して、
それを紡いでゆくのです。

映像作品はその長さが
短ければ短いほど、
インパクトがあります。

「何を見せるか?」ではなくて、
見た人の心に、「何を残すか?」なのです。

「何を残すか?」ということを考えたときに、
シーンの入れ替えを考え始めます。

普通では、時間の経過に伴って、
シーンを紡いでいくのですが、

この「シーンを入れ替える」と、
見ている人の心に物語性が勝手に想像されるのです。
動画編集ジプシー その6

プロカメラマンのような熟練した方を除いては、
録画スタート、録画停止のスイッチ操作時には、
必ず映像がぶれてしまいます。

すると不要な部分を削除する必要がありますね。

また、撮影した映像の中には、
映ってはいけないものが映り込んだり、
余計なものが映り込むことがあります。

つまり、人様にお見せできない部分を
見せないようにしなくてはならないのです。


これが編集の根本理由であり、
そのために編集するのです。

つまり、

編集とは「引き算」なのです。
動画編集ジプシー その5

動画編集での作品作りでは、
当然にその素材となる映像を撮影することと、
撮影した映像を編集する作業の2段階になります。

ビデオカメラを購入した最初の頃は、
そのビデオカメラに付属していた編集ソフトで
編集を行っているのですが、
この付属ソフトで出来ることは簡単なことしか出来ません。

なんと言っても、「おまけ」なのですから・・・。

ムービーカメラを作るメーカーにとって、
ハード(ムービーカメラ)を作って売るだけで、
「あとはお客様のお好きなように!」と言う姿勢では、
「なんだよ、売りっぱなしかよ!」なりますね。

すると、ムービーカメラを売れば売っただけ、
お客様が離れて言ってしまいます。(笑)。

そこで、形なりにも「編集が出来ますよ」という姿勢を
見せなくてはなりません。
そのために、最低限のことが出来るであろうソフトを
付属でつけているのです。

もっとも、そのおまけのソフトですが、
ソニーのようにオリジナル簡易編集ソフトを付けている
メーカーもあれば、市販されている動画編集ソフトを
付属させているメーカーもあります。
動画編集ジプシー その4

アドビのプレミアには2種類のプレミアが存在します。

映像制作業者が使うプロ用の、プレミア・プロというものと、
一般向けの、プレミア・エレメンツというものです。

アドビ社のソフトは、
現在では、プロ用が「CS」、
一般用が、「エレメンツ」と呼ばれています。


「ポストプロダクション」という言葉を
耳にされたことがあると思います。

映画やTVドラマ、CM等の作品は、
動画と静止画が混在して一つの作品が作られます。

このときに、
撮影が終わった映像素材を一手に引き受けて、
一つの完成形にする仕事が、簡単に言うと、
ポストプロダクションの仕事です。

ここでの仕事の流れの中で、
撮影された写真の修正や合成をするのが
アドビのフォトショップ、

イラストを描いたり文字をデザインするのが
アドビのイラストレータ、

ムービーカメラで撮影された動画を編集するのが、
アドビのプレミアであり、

このプレミアでの編集作業の中で、
先述の加工された写真やイラスト・ロゴ(文字)が、
動画作品の素材として使われるのです。

そして、プレミアでの編集を行う際に、
より高次のエフェクト(効果)をつけるのが、
アドビのアフターエフェクトであります。
動画編集ジプシー その3

昔から動画編集を行っている方が、
編集を始めるに至った動機は、
ほとんどがこれらに尽きます。

日本では昔から、
動画編集と言ったら、
「アドビのプレミア(adobe premiere」と言われる
超定番のソフトです。

今でこそ、動画編集ソフトというのは、
各社から発売されていますが、

一昔前は、
写真加工は、アドビのフォトショップ、
動画編集はアドビのプレミアということが、
お経のように唱えられていました。

そして、
動画編集を愛する同好の士が集まると、
ムービーカメラの機材自慢か、
動画編集のテクニックの話題に花が咲くという、
まさに、「オタク」という現象が起きていました。