動画編集ジプシー その9 | だったら SONY の Vegas にしたらいいじゃん 動画編集のキモ

だったら SONY の Vegas にしたらいいじゃん 動画編集のキモ

ふつーのパソコンで、ハイビジョン動画編集作品を完成させることが出来る可能性の一番高いソニー製のソフト・Vegas movie Studio の雑感です。映像編集ジプシーよ、さらば!世界的にメジャーであるが、日本ではマイナーなVegasについて知りたくはないか!

動画編集ジプシー その9

さあ、話はここからです。

動画の規格には標準画質(SD)とハイビジョン画質(HD)があります。
そもそも、動画撮影カメラ(ムービーカメラ)は、アナログ方式でテープに
記録する方式でした。

時代はアナログからデジタルに変わり、
ビデオカメラもアナログからデジタルに変わりました。

このデジタルで記録する方式を「DV」と呼称します。
記録用に使用したテープは、miniDVテープと呼ばれ、
1本に60分間記録できました。

ですので、普通に「DV」と言うと、デジタル方式で記録した、
テープ記録の標準画質のことを指します。


この「DV」の記録された映像は
どのように表示されているのかと言いますと、
「点」で表現されています。

わかりやすく言うと、「DV」は標準画質(SD)であり、
点の数が、横720個*縦480個=345,600個で表示されています。

この時点で動画編集を行おうとしたときには、
当時発売されていたパソコンの性能で何とかなったのでした。
つまり、パソコンはフリーズすること無く編集ソフトを使って、
編集が出来ました。

時は流れ、SONYとNHKが共同してハイビジョンカメラを開発しました。
ハイビジョン画質にてテープに記録したのですが、
このハイビジョン画質(HDV)は、高解像度画質ですから、
当然に点の数が増えるわけです。


HDVの映像の点の数は、
横1440*縦1080=1,555,200個となります。

点の数(映像密度)から考えると、
1,555,200÷345,600=4.5となりますから、
映像を表示する点の数(画素)は4.5倍になったわけです。

ところで、このときに、記録メディアを何にするのかが議論され、
HDV用に新たな規格のテープを作ることは効果的では無いので、
既存のminiDVテープをそのまま流用しようと言うことになりました。

すると、既存のminiDVテープに
今までよりも4.5倍の映像データを記録する必要があります。
そこで、HDVは今までの標準画質のDVに比べて、
記録したデータを圧縮してテープに記録することにしました。

DV(標準画質)であっても、そのデータを編集するパソコンは、
一般人には当然に市販のパソコンでしたから、
そのパソコンの性能目一杯のところで編集をしていました。

標準画質の動画ファイルで
何とか編集が出来るという状態であるのにもかかわらず、
ハイビジョン画質(HDV)を取り扱うと言うことは、
ファイルの重さが4.5倍になったと理屈です。

これで、そもそも今まで使っていた編集ソフトが
まともに動くでしょうか?