うさ吉のきままダイアリー -4ページ目

うさ吉のきままダイアリー

お芝居を観たり、おいしいものを食べたり、旅行したり、、、の感想を書き留めておく日記。そんなところ。

中途半端にたまったJALのマイレージの有効期限が今年で切れてしまうのでなんとか一番お得な使い方であるおともdeマイルを利用したかったのだが、どうせ旅に出るならついでに・・・。と、ぴあのプレリザーブでポチッとしたら運よくチケットが取れたので行ってきました。むふふ。

石川はノリがよかったです。最初から総立ち。「パンを焼く」まではどっちかっつーと座って聴きたかったりするんだけど、がんばって立ちました(最初だけ)。「8月のクリスマス」でまさよしくんに促されようやくみんな座りました。あと「十六夜」での手拍子はいらんかな、と思ったり。

各地方によって盛り上がり方がちがうんでしょうね。ま、なんだかんだ言ってまさよしくんの声と音楽はやっぱりステキでした。これでHMAも聴き納め。楽しかったなぁ。さびしいなぁ。次のLiveをおとなしく待ってます。あんまり間あけちゃいやですよ、まさよしくん。

セットリストはメヌエット&Super Suspicionバージョン。ソファでの最初のセッションは「おうちに帰ろう」を少しだけ。

♪おうちに帰ろう~ コウバコでダシとろう~♪ ん?コウバコって?サカナ??とクエスチョンマークを残しつつ会場を後にしてごはんを食べに行ったのだけど、そこのメニューで“コウバコ”を発見!香箱ガニですって。ズワイガニの雌を香箱ガニって言うんですって。内子を味わうために香箱ガニを食べるんですって。と、店員さんに教えてもらいました。なるほどなるほど~。謎が解けました。解けたついでに味わってきました。内子と外子、両方ついてきたけど内子の方が断然おいしかった。まさよしくんがコウバコ~♪と歌ってくれなかったら“香箱ガニ”なんて知らないままでいたろうなぁ。それからはあっちにもコウバコ、こっちにもコウバコ、と妙に反応してしまったことです。おいしい出会いをありがとう。


金沢旅日記はまた後日書くつもり。つもりつもり。

本当は2日目に観劇したのにさぼりにさぼって後回しにしていたが、先代萩、というか竹の間がよかったのでなんとか一言書いておこう。でないとすぐ忘れちゃうから。


今月は昼の部を3B席、夜はイマイチ見る気がしなかったので舞踊のみを幕見。


伽羅先代萩 2004年3月の菊五郎の政岡も見ているはずなのに全く覚えておらず。もちろん竹の間も見ているはずなのだが今回はじめて見るような新鮮なおもしろさ。菊五郎の政岡はこの人のあっさりした芸風のせいか自己主張が強くないと言うか控えめな印象、しかし常に目は鶴千代に向かっていて情愛があり母性を感じる。対する仁左衛門の八汐は憎憎しくも愛嬌があって傑作。2人の芸風の違いが良い方向に働いててこの竹の間、かなりおもしろい。三津五郎の沖の井、秀調の松島がグッジョブな良い奴等。三津五郎の女形はめずらしいけど色気があっていいね、他でももっと見てみたいな。御殿になってからの八汐はほんとひどいよ、あんた。最後政岡に敵を討たれてもしょうがないね、という冷酷な女であった。そして千松が八汐にぐりぐりやられてるところを堪えてじっと見ている政岡の目がね、今すぐ八汐を突き飛ばして千松を抱きしめたい、というような目に見えうるっときた。ほんとは顔色一つ変えないってのが本当だから違うのかもしれないけど、菊五郎の目って色気があるというか潤んでるんだよね、だからそう見えたのかな。

床下の男之助は富十郎、2日目のせいかセリフに微妙な間が、でもさすがな男之助。団十郎の仁木は3Bからはほとんど見えず。しかし揚幕に近づくにつれ定式幕に映る影がだんだん大きくぼやけてってそれだけで不気味さが出てた、歌舞伎の演出ってすごいね、と改めて思った。

対決・刃傷は、、、仁左衛門が登場するまでに意識が遠くなり、長い虎の講釈に気を失った。しかし最後、手負いの外記にひとさし舞えって、助かるものも助からないジャン、早く手当てしてあげよぅよ、という突っ込みはなしか。


この日の大向こうはうへぇ、なものが多かった。竹の間の政岡の引っ込みでおばちゃんが「政岡がんばれー!!」、御殿だったかで「オニ松嶋!」って。がっくりしちゃうね。


源太・願人坊主 相変わらず舞踊はよくわからないけど三津五郎の踊りは眠くならない。


雛助狂乱 舞踊としておもしろいのかというと決してYesと言えない気がするが、久しぶりに巳紗鳳さんのお声も聞けたのでよし。

五条橋 鷹之資くん、お父さんと息ぴったり(というか富十郎があわせてるのか)、きっちりお行儀よい踊りでさすが富十郎の息子。将来有望です。

行ってきました、2days。

いや~、楽しかった。オープニングの3人のセッションにわくわくし、「陽気なゴースト」でキタローさんえらいトロンボーンうまくなったなとびっくりし(実は裏で村田陽一氏が吹いてて途中から登場)、「星に願いを」「メヌエット」で12弦ギターの美しい音色にうっとりし、「Super Suspicion」のエレキにしびれ、あんなにしょーもない話をしてたのにすっと「8月のクリスマス」の世界にもって行くまさよしのすごさに唸り、「ビー玉望遠鏡~低気圧ボーイ」のゲンタさんが小道具で生み出す波の音のうまさに感心し、「パンを焼く」「Fat Mama」のパワフルな歌とエレキにヒートアップし、アフリカン度合いが更にパワーアップした「長男」に驚き、「アンジェラ」の骨太で色気のあるな歌声にときめき、「月明かりに照らされて」のスライドギターのかっこよさはこの上なく、ラストの「バス停」でやっぱりまさよしサイコーと思ったのでした。

ツアー2日目の神奈川県民ホールの時よりもリラックスしてて「8月のクリスマス」「未完成」「全部、君だった」あたり、とっても丁寧に歌ってるかんじよかったです。いや、全てが良くなってる、進化してる、そんな気がしました。


18日は2階前列下手、19日は1階24列下手。場所のせいなのか?18日はちょっとドラムの音が前に出すぎ?ヴォーカルが聞き取りにくいなと感じた曲もあったけど、19日はそんなこともなくまさよしの歌声がよっく聞こえとってもとってもとってもよかったです。


セットリスト

1.NAVEL

2.陽気なゴースト

3.long yesterday

4.(18日)星に願いを (19日)メヌエット

5.十六夜

6.(18日)ステレオ (19日)Super Suspicion

7.8月のクリスマス

8.(18日)English man in NY(Sting) (19日)Sweet Memories(松田聖子)

9.未完成

10.ADDRESS

11.ビー玉望遠鏡~低気圧ボーイがちらり

12.全部、君だった

13.中華料理

14.道化者のチャーリー

15.パンを焼く

16.Fat Mama

17.長男

18.アンジェラ

19.晴男

アンコール

20.セロリ

21.月明かりに照らされて

22.バス停

1階9列目 やや上手より


番町皿屋敷 何度か見ているはずだが最初から最後まで見たのは今回はじめてかも。話自体が好きではないので今までは、、、寝ちゃってました。でも今回はがんばって見た。播磨が次々と皿を割っていくのが恐かったぁ。最後はもう喧嘩と酒に溺れ荒んで堕ちてゆく人生しかこの男には残ってないんだろうなと思った。松緑が一本気な男を好演。松也がおとなっぽくなってきれいだったのに驚いた。


勧進帳 菊初役の富樫、期待以上の出来に満足。山伏問答では海老弁慶にちょっと押され気味だったけど富樫のお姿がとっても素敵だったのでよし(菊バカ)。海老蔵となって2回目の弁慶、松竹座の時は見ているこちらが手に汗握った記憶があるが今回は余裕すら感じて安心して見ていられた。ただ中盤気の抜けたようなセリフと感情過多というか表情を作りすぎるのが気になった。逆に菊は感情が表に出にくいところがありそれが難だったりするが。四天王が揃っていていい。吉弁慶にもこれくらいの四天王つけてあげてください。


弁天小僧 お嬢さまの菊が美しいことは今更言うまでもないが艶っぽく色気が加わってさらにきれい。芝居のおもしろさ間の良さはそら親父様には敵わないが男と見顕してからの少年の持つ特有の美しさ妖しさはこの若さならでは。菊之助って男が女に化けてるっていう芝居の世界と現実が重なるおもしろさは菊バカにはたまらない。菊之助が菊之助でほんとに良かった。兄貴分の南郷が菊や菊やと呼びかけるのも実際少し年上の松緑と重なってておもしろい。松緑の南郷も菊と息が合ってて良い。これからもこのコンビで見て行きたいな。


以上、菊バカ全開の感想でした。しかし今までになく松緑に目覚めた月でもありました。

1階9列目 上手より


時今也桔梗旗揚 なにげに楽しみにしていた一幕。松緑は科白をはっきり言おうとしているせいかテンポが悪い。それと最初から目つきが険しいので花道引っ込みで謀反を決意するとっころがあまり際立たない気がする。しかし初役で教わったとおりに一つひとつを丁寧に演じていて好感が持てる舞台だった。松緑の動きにちらちらと教えている人(吉右衛門)の姿が見えるのはこちらの気のせいかな。

船弁慶 菊之助の凛とした良く透る声が能から題材をとった松羽目ものに良く合うなぁと思いながら見た。写真や映像でしか見たことがないが梅幸に似てるなぁとも。時折見せる表情に哀切を感じる。後ジテの知盛は迫力は少し物足りないがしかし舞と捉えれば美しかった。薙刀を担いでまわりながらうまく鳥屋に入っていくなぁと感心。しかし藍隈でも端正で美しいお顔であったよ。

四の切 問題の狐忠信、高音の声がすでにかすれて出ていなかった。そのせいか噂の猿之助の口マネとやらが薄らいでいてよかったのかもしれない。動きや性根を教わったとしてもセリフ廻しまでを真似る必要はなく、自分にふさわしい声で表現すれば良いのにと思う。それと親を思う心情は出ているがちょっとなよなよ狐でそれもどうかと思う。しかし猿之助の四の切は狐忠信から本物の忠信の早変わりとかすっぽんから登場して宙乗りだとか客を喜ばせる演出でそれは楽しい、はじめて見ました。でも初役の四の切、できたら菊五郎型でやったほうがよかったのでは。


寺嶋しのぶさんが外国のお連れの方と船弁慶から観劇されてました。細かったー、スタイルよかったー。

秦基博
シンクロ

今年のオーキャンのオープニングアクトで登場した秦基博、その時聞いた歌声がとっても良かったので彼のデビューを密かに楽しみにしていました。

で、11/8にとうとうデビュー。オメデトウ。

さっそく買って聴きました。

うん、やっぱいいよ。

とにかく声が魅力的。少しざらついてて乾いた声というのかな。のびのある歌声もいい。メロディーもいいよ。

ここ で視聴できます。

カップリング曲も○です。


不動のNo.1はもちろん山崎まさよしだけど、秦君もこっそり(なぜこっそり?)応援してるんでいい曲作ってね、期待してます。


三越友の会に入っている友に誘われ日本橋三越で開催中の「歌舞伎展」 に行ってきました。

以前の勤め先がここら辺だったのだが今はさっぱり寄りつかない所。久しぶりに行ったら三井タワーができてたり(なんのか忘れたが)ビルが潰されていたりやたら工事してたりと、なんだかちょっと変わったなぁ、と思いつつ「木屋」や「タロー書房」は相変わらずあって、日銀やら三井本館の建物はやっぱすごいなぁ、と懐かしい。そして日銀と三越の間の通りが「江戸桜通り」と名づけられたらしく、成田屋の書による石碑がさりげなく建っているのを見てちょっと得した気分になりました。

さて肝心の展示会はというと、歌舞伎の代表的な役々の衣装と扇や刀から今月活躍した猪、お馬ちゃんなどの小道具いろいろを展示。

衣装の方は360度から見られるという趣向で非常に間近で見ることができ普段舞台を見ているだけでは気付かない模様がじっくり見れる。えー揚巻の打掛、伊勢海老の横にあるのは干し柿!?娘道成寺の帯に大根の模様!?みたいな。非常に間近すぎて触りたい衝動に駆られるががまんがまん。決して触っちゃいけませんよ。背中の汗染みやら色褪せやらも見え、実際に使ってる衣装なのねー、と実感。で、誰が着たのかしら??

小道具の方は一瞬にして刺さる矢や萎れる菊のしくみの解説を見てほほぅ。なるほどなるほど。「天一坊大岡政談」に出てくる跳ねる魚は実際に動かしてみることができる。が、これ、生きている魚のように動かすにはなかなか難しそうでした。雨や波、風の音を出す小道具もありました。最後に町駕籠が展示されてて中に座れます。座る場所がかなり狭くって男の人が乗ったらキツそうだけど、みなさん器用に乗ってるのね。

ないとは思ってたがやっぱりなかった吃又の手水鉢。あれ、観る度にどうなってるの??と不思議。あの仕掛けは秘密なのかしらん。

展示品は多くはないけど小道具がいじれてなかなか楽しい「歌舞伎展」でした。

             


3階1列目 


仮名手本忠臣蔵 五・六段目  ニザさん、いい勘平でした。姿かたちがきまっててきれい、そして最初は思わぬ金が入ってうきうき帰ってくるのだけど、まさか、もしや、と追い詰められていく様がよくわかりました。「色に耽ったばっかりに」でニザさんの白塗りのきれいなお顔に赤い血がついていっそうきれい、と思いました。そして最後はすこーしだけ微笑んで事切れました。

菊ちゃんのお軽はね、声がよくとおるせいかちょっと強く聞こえちゃうのかな。もうちょっと柔らか味と情がほしいかな、と思いました。特に相手がニザさんだと。それとこの額に紫の布のついた鬘(なんて言うんだっけかな)の菊ちゃんはあんまり好きじゃないのを思い出しました。ので私的にはイマイチ菊に夢中、になれず。

家橘のおかやも今まで見たおかやの中では一番強そうでした。いつも江戸っ子の源六が多い中、上方出身源六(松之助?)がニザさんの芝居の雰囲気にもあってて○。

海老くんの定九郎、白い腕がにょきっと出てきたところから悪いヤツ、ぞくっとさせる。刀を着物で拭いて髪の滴を払うところの下座音楽がとっても効果的。悪人の凄みと美しさがある定九郎でした。


髪結新三  高麗屋の新三が暗いというか言うか重いんだな、最初から最後まで。それに新三ってもっと若いと思うんだけど貫禄ありすぎるというかじじくさいし。お熊ちゃんの高麗蔵はよかったけどちょっとトウが立っているような(失礼)、松也くんあたりのがよかったなぁ。勝奴やら弥太五郎源七やら忠七やら他の配役はよかったんで、惜しいねぇ。これで新三が音羽屋なら・・・もごもご。(その音羽屋は御園座で新三を出している・・・。)


写真は西側売店で買った菊柄のてぬぐい。菊再会記念?で購入。秋ってことで菊柄のてぬぐいがたくさん出てました。もう一つほしいのがあったのだけど・・・来月もあったら買っちゃいそう、な予感。

葛の葉  魁春の葛の葉は地味目だけどよい葛の葉でした。狐と明かした後、狐言葉や動きがずいぶんあっさりしてるようだったけど、初役のようなので回数を重ねていけばもっとおもしろくなりそうです。山吹色の着物がキツネを連想させてきれい。ところで、見所である曲書きを見て思ったこと、今の時代、普段の生活で筆を使ってものを書くということがほとんどなくなっているけど、やはり歌舞伎役者には書道のたしなみもあってほしい、と思うのは酷であろうか。


寿曽我対面 海老くんの五郎、セリフがちょっとおかしかったりしたけど勢いあって形のきれいな五郎でした。菊ちゃんの十郎、暴走するなよと五郎を抑えてしっかりお兄ちゃんでした。団十郎の工藤はやっぱり若い2人にはかなわない格があって立派でした。


熊谷陣屋 爆睡しました。


お祭り 最後は華やかな一幕。ニザさんの粋な男っぷりを楽しみました。


今月の昼の部は、ケレンのあるもの、歌舞伎の主要な役柄が揃った様式美あふれる一幕、義太夫狂言の時代もの、華やかな舞踊、といろんな芝居があって歌舞伎初心者にはもってこいの狂言立てだったのでは。

真山青果などの新歌舞伎はかなり苦手なので退屈してしまうのではないかと心配だったのだけど、気を失うこともなく最後まで見てきました。それもこれも吉右衛門のおかげ。見ごたえある舞台でした。それにやっぱり忠臣蔵っておもしろいしね。第三幕でやっと登場した吉右衛門は、堂々として立派、思慮深くってまさにイメージする内蔵助そのものでした。

しかし、休憩入れて約4時間半っつーのは長くって、セリフも膨大で見ているほうもかなり体力必要。最後の大評定 黒書院の間のあたりは集中力が切れちゃって、それと昔歌舞チャで見た「忠臣蔵 花の巻・雪の巻」はどうだったかなーとかぼーと考えていたら話の流れについていけなくなってちょっと??になってしまった。ばかばか。大事なところなのに。

歌昇の多門伝八郎が天下泰平の世にあってもいまだもののふの道を忘ぬいいお役。芝雀のおりく、出番が短くって残念だけど立派な家老の妻でした。東蔵さん、この方は変化自在な方ですね。貴重なお方です。

ところでこれ、是非ともテレビで放送してほしいのだが。なんで国立劇場の歌舞伎ってNHKで放送してくれないの?