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京都雲龍院 寺庭婦人のブログ

京都東山泉涌寺別院 雲龍院でのちょっとした出来事を皆さんに大公開!

「寺庭婦人」である私がblogを始めました。「寺庭婦人」とは「じていふじん」と読みお寺の奥さんの事です。私なりに雲龍院を徒然なるまま ご紹介いたします。

今夜19時から BSフジ

サンデースペシャル>『全国百線鉄道の旅 皇室ゆかりの地を巡る京の旅』

で雲龍院が少し映るようです。

お話を頂いた時には「何故に鉄道の番組?」と… 不思議な気持ちでしたが
番組の趣旨はこちら↓

平成から令和へ。新しい時代に向け、さまざまな皇室の行事が行われる。そんな皇室ゆかりの地が多く点在する京都で皇室の歴史や文化にふれあう旅に出る。

悟りの窓から花カイドウ が美しく観られる季節での撮影でしたので 楽しみです。
 
本日 毎年恒例になっている 篠笛の演奏会が雲龍院で行われます。
13:30 からは本堂にて奉納演奏。
14:00から場所を 大輪の間に移して 演奏会となります。
昨日の [泉涌寺境内 月輪御陵に勅使さまが来られて 即位礼・大嘗祭を行う期日が奉告され 幣物が供えられる儀式] について、 住職に「どうだった?」と聞いてみたところ 「うん、勅使さんと中山の局さんのご子孫が来られた。海会堂に 中山の局さんのお位牌があるんだよ。」と 至極 簡単な答え…。プロ野球シーズンになると そちらに気を取られて会話が成立しなくなる事にイラッとしながら燻っていると 今朝、泉涌寺僧で 神職の経験を併せ持つ石野さんが所用で来られたので 「これ幸い!」とばかりに引き止めてしまいました。
「勅使さま、惚れ惚れする程 立派な 色付きのご装束で来られましたよ」と。御陵での儀式の後には 歴代の天皇様のご尊牌が祀られている 霊明殿にご案内をし、お参り頂いたそうです。
「ところで、幣物(へいもつ) [若しくは 幣帛(へいはく)]  って何なのですか?」と質問すると
「お供え物ですよ。柳の箱に入った 五色の反物です。」
ご即位に際し、古式ゆかしく ご先祖様のお墓参りが 粛々と為される絵図を想像し、感動の私。
「そうそう、中山の局様 ってどなたですか?」と 矢継ぎ早の質問…。
「明治天皇様のご生母さんですよ。だけど、贈皇后の位を貰い損ねて お局さまのままだから お位牌は霊明殿に置けなくて 海会堂に祀られているのです。お気の毒ですよね…」と僧侶らしい気遣いの石野さん。
明治天皇様、きっと 革新の時代に呑み込まれ 親孝行が尽くせなかったのかもしれません。
このタイミングで 中山の局さまのご子孫が ご参拝に来られたという事は きっと明治天皇様の思召しではないかと… 母の日を前にして、想いを巡らせている私なのでした。


                  シャクナゲのハート❤️


令和10日目の景色。
新緑が眩しく、例年よりも少し開花が遅いシャクナゲが 今 見頃です。
ここにきて寒暖差が大きいようで 今日は夏日に…。いつもは締め切って [しきしの景色]を楽しんで頂いている 蓮華の間の障子を開け放すと、 爽やかな風が通り 清々しい気持ちになります。
泉涌寺境内にある月輪御陵では 天皇様の勅使が来られ、即位礼・大嘗祭を行う期日が奉告され 幣物が供えられる儀式が行われたとか…。
朱印帳に [令和元年] と書くことにも やっと慣れてきたような気が致します。( 油断して間違わないように 用心 用心…!)







平成も残すところ数時間…。今日 一日は大晦日のような わくわく感があり、又   天皇陛下への感謝と共に しみじみと平成の時代を振り返っておりました。
同じような思いなのでしょうか…?  朝から お写経に来られる方が多く、「せっかくですから 今日は最後の空白に日付けを記入されたら如何ですか?」と提案させて頂いておりました。
 私事で申し上げれば、平成の大部分は雲龍院での生活という事になります。平成4年に嫁いで参りましたが、当時は拝観の方やお写経に来る方はほとんどいらっしゃらない  それはそれは静かなお寺でして…。とは言え  魅力的な寺宝や興味深い歴史、美しい景色 お寺ならではの楽しい出来事… 調べたり 書き留めたり 話したり している内に少しずつ拡散され 拝観の方が増えてきた事は嬉しい事でした。
思えば [悟りの窓] のCM起用や 報道ステーションでお天気お姉さんの 青山愛さんが 切り取った形で景色を眺める [ しきしの窓 ] を紹介して下さった事で 雲龍院がちょっと有名になったきっかけだったような…。
いやいや、忘れてならないのが NHK [ 京都人の密かな愉しみ ] で 大黒様がドラマに登場された事でしょう!
最近でも 「あの番組を観て 来ました。平成の内に是非とも大黒様にお会いしたくて!」と仰る方が多くおられ…。「カレーが食べられないお寺なのですよね!」と… かなり端折った説明に苦笑いしましたが、大黒様のメジャーデビューは平成を飾る雲龍院のトップニュースとなり…。  今夜はカレーを味わいながら 追想にふける私だったのでした。

 子龍は令和でも頑張ります。





雲龍院は写経のお寺として600年以上の歴史があります。特に4月の写経会は写経会員さんだけでは無く 山内のお坊様方も来られて特別な法要が執り行われております。
世間では10連休の初日であった4月27日、如法写経会が行われました。
例年よりも冷んやりとした気温でしたが 10時からの開始に向けて 皆さまが参集され 鐘の音と共に入堂。丁子や塗香 酒水等のお清めを受け、職衆のお坊様方が堂内に散華を撒いて場を清めると 凛とした神聖な空気が漂いました。その後 数々の修法が行われて 一同が写経に取り掛かる頃、強風が吹き始め…。いつもならば 障子を開け放し 蔀戸(しとみど) も上げ、ウグイスの声や春の麗らかさに ちょっぴり気が散漫になるところですが、今年は 締め切った堂内に皆様の気が集中して 一心に筆を走らせていらっしゃるようでした。
その後、お写経奉納の為に平成最後の御陵参拝に向かわれ… 。山から戻られた皆さま方は清々しい気持ちで 熱々の宗旦そば を召し上がり 御供えのお下がりの柏餅とお抹茶を味わいながら修行の疲れを癒されたのでした。







新緑が眩しく、鳥の囀りが賑やかな季節…。
明日、4月27日は 如法写経会法要 が行われますので 一般の方の お写経・拝観は出来ませんのでご了承願います。
「平成最後の写経会を見届けなくっちゃ!」と 東京でお勤めしている娘も休みを取って帰省して来ました。 「宗旦そば が食べたいのでは?」と勘繰る母…。
田毎さんの宗旦そば はお揚げで巻かれたお蕎麦に熱々の餡掛けお出汁が掛かっていて とても美味しいのです。先々代の頃から この行事の時には定番なようで、昭和・平成 そして令和に亘って 写経修行のご褒美として…。お写経と共に この美味しい伝統も末永く続きますように!



悟りの窓 の向こう側に ハナカイドウ が満開に咲き 見事な眺めになっております。
四苦八苦 を克服した仏の世界はこのように華やかな わくわくするような感じなのでしょうか…?
楓の新緑も眩しく輝き、利休梅の美しさに心を奪われる方が ただ今 続出中です!



先月 住職は雲龍院勉強会の先生、皆さまと共に インドにあるチベット学僧院に行っておりました。朝のお勤めに参加したり お薬師様の灌頂を授けて貰ったりと とても充実した研修をして来たようです。
インド行きは ここの所、毎年の恒例行事となっており「留守にして すみませんねぇ…」と恐縮の住職ですが、「その分 お寺の為に存分な働きを期待致しております!」と…。
取り急ぎ 還元を形にしようと 毎回 知恵を絞り、ご同行の方々のアドバイスを拝借しながら お寺で使う品を購入してきます。
今回は大黒様の前机に掛ける打敷を。ざくろの模様が織り込まれた金襴で  京都のお寺にもしっくりと馴染む風合い、それでいて薄暗い台所がパッと明るく華やかになりました。
そして もう一つ、ジャータカ物語をモチーフにした絵画を一枚。メルヘンチックながらも深い教えが秘められているのだそうです。
ジャータカ物語  〜シャコ(小さな鳥)の智慧
 
むかし ヒマヤラの山中にニグローダの大木があったそうな。
その木の下には小さな鳥と猿と象が住んでおった。
初めは仲が良かったのだが、そのうち猿と象が不平不満を持つようになり、ある日とうとう言い争いが始まった。
その内容は、やれどっちが働きものか、どっちが身が軽いか、どっちが力があるか…  そして 智慧のある年長者、つまり長老を決めようということになった。だが 一緒に暮らしていても お互いの年令は知らなかった。
 象が言った。「だいたいな、俺が小さい時 あのニグローダの大木は へその位置にあったよ。お前なんて、あの大木の小さなころなんて知らないだろ。だから、俺のほうが年長さ。」
 猿が言った。「何言ってるんだ。俺なんて子ザルの時、木のてっぺんの芽を食べていたんだ。そんな小さなニグローダの木を見たことないだろ」
 小さな鳥は この二匹の不毛な言い争いを木の枝から眺めていたが、怒りの矛先が向けられた時  穏やかに話し始めた。
「私がヒナだった頃、ここには大きなニグローダが立っていた」
「でね、私が飛び発てるようになった頃、その木は枯れてしまった。私は落ちていたニグローダの実を食べて糞をしたら、その糞に種が混じっていたんだろうね。いつの間にか芽が出て こんなにも大きな木になったんだよ。このニグローダは2代目なんだ」
 その話を聞いた象と猿は、驚いて顔を合わせた。
自分たちの愚かさに気がついた動物たちは、その後は  言い争うことなく小さな鳥に従ったとさ。

ジャータカ物語は、お釈迦様が輪廻転生をされていたとき、つまり前世で 生きとし生けるものを教え導いたエピソードを集めたものです。
象と猿と兎の上にお釈迦様の前世とされた 小さな鳥が敬われて乗った絵…。  住職が一目惚れして即決で購入したらしいのですが  一同、「この大きな物をどうやって日本に持ち帰るつもりかしら?」と心配して下さっていたとか…。恭しく頭に乗せて来たのかどうか? 知りませんが、現在 [大輪の間] に飾ってありますのでどうぞご覧くださいませ。

  子龍は たぶん、一番の年少者…。



「泉涌寺の総門近くの木蓮は いっぱい花が咲いているのに うちのは少ないなぁ…」と 住職が苦笑い。
本堂 横の大きな木蓮に 4輪だけ白い花が咲いております。木の枝に白い鳥が降り立ったようで、これはこれで「面白い!」と見入ってしまいます。
悟りの窓 から見える ハナカイドウ は今 見頃で、紅い実が鈴なりに下がっているように見えて 可愛らしい情景が見られます。
「あら? その後ろに… 何か居る?」 よく見てみると 赤い木蓮が立派に咲いております。ハナカイドウの後ろに隠れるようにして…。もう少し 陽の目を見るような位置に移動するように 植木屋さんと住職とで相談してもらいましょう。
取り敢えず、今回は 悟りの窓 をよく ご観察下さいませ。
  枝垂れ桜も満開!