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京都雲龍院 寺庭婦人のブログ

京都東山泉涌寺別院 雲龍院でのちょっとした出来事を皆さんに大公開!

「寺庭婦人」である私がblogを始めました。「寺庭婦人」とは「じていふじん」と読みお寺の奥さんの事です。私なりに雲龍院を徒然なるまま ご紹介いたします。

お盆が終わりました。期間中、世間のお休みモードを尻目に 汗を拭き拭きお盆まいりの住職…。途中の台風到来には やきもき致しましたが おかげさまで雲龍院には被害は無く、檀家さん回りもつつがなく熟せたようで ホッと胸を撫で下ろしております。
思い起こせば 昨年の大型台風は京都を直撃し、彼方此方で大きな被害を被りました。 雲龍院でも雨戸が飛んでガラスが割れたり、樹木が倒れたりと…。
今季は台風シーズンに備えて、 限界を極めていた雨戸は スムーズに出し易く 頑丈に雨風から守ってくれる戸に一部 新調されました。
又、山門横の鎮守社の覆屋も傾いてきており お盆前に慌てて大補強…。こちらも追々 修理となりそうです。

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ちょっと格好悪いですが、安全の為にご勘弁下さい。

大型の台風10号が接近しております。
京都に最も影響があるのは今日の夜のようですが、既に  ごうごうと風が音を立て 樹木が大きく揺れております。
本日は拝観・お写経を中止させて頂きますので ご了承下さいませ。
終戦から74年目の今日…  平和の尊さに感謝をし、台風被害が出ない事を祈りつつ  お里帰り中のご先祖様と共に 静かに過ごしたいと思います。




残暑お見舞い申し上げます。
京都の夏はうだるような暑さ。「ここはまだ 涼しいですね。」 と拝観の方々は仰いますが…   泉涌寺 上り坂の参道は木陰が多いとは言え、雲龍院までの 道のりは なかなか… 長うございますので覚悟の上 お越し下さいませ。
例年通り 冷たい麦茶をご用意しておりますので どうぞ水分補給なさって下さい。







今日は梅雨の晴れ間があり ちょっぴり蒸し暑さもあった為、 蝉の声が遠慮がちに聞こえてまいりました。
京都では [ 祇園まつり が終わると梅雨が明ける ] と言われているようですが、それは前祭りの山鉾巡行(7月17日) なのか?  後祭り(7月24日) の山鉾巡行の事なのか? 突っ込みたくなりますが…。 生き生きとした苔の美しさを見ると 「ちょっと梅雨が長くなっても良いかな…」という気になってしまいます。
雨を司る神の龍… 玄関正面  衝立の龍 も心なしか ご機嫌にお見受け致します。




梅雨 真っ只中!   洗濯物が乾かないという 主婦のぼやきは置いておいて、雲龍院は雨に濡れて しっとりとした美しい景色です。今年は蒸し暑さというよりも 少々涼しささえ感じられ、お庭を眺めながら うっとりと… 艶やかな緑と 可憐に咲く桔梗の花に見惚れていらっしゃる方が多く見られます。
今日は 本堂前に白蓮が一輪、 開花しておりました。大きな蓮の葉っぱは風が吹くと上に溜まったつゆがクルクルと揺れるのが面白くて、 旬な見どころの一つになっているのでした。





6月27日(木) は 雲龍院の初代住職(開山 かいさん ) 竹厳聖皐(ちくがん しょうこう) 上人の御命日にあたり 令和初めての開山忌法要が雲龍院で営まれました。 
竹厳さまは泉涌寺の第21世長老でもあられるので、祖師を敬う 長老様をはじめとして 山内寺院の皆様がお越しになられるので 緊張致します。 世間では翌28日から大阪で開催された G20の影響で交通機関が混乱し  又、やっと突入した梅雨入りには「台風まで連れて来るらしい…」 という情報に大きな不安がありましたが 40名以上の方々がご参列下さり…。厳かな読経の中、茶道扶桑 織部 尾崎宗匠のお点前で開山様にお抹茶が献じられ、上人の威徳を皆で偲んだのでした。
僧侶の方がご退席後 ご参列の皆様にお焼香をして頂いていると大きな蟻が1匹 畳を這っているのが発見され「蟻もご利益を貰いに来たのですかねぇ…」と ほのぼの皆で眺め、[悟りの間]へご移動。武家点前 という お一人 お一人 目の前でお抹茶を点てる 二つ頭のお茶席を、[大輪の間]では高澤さんの御斎膳を召し上がって頂き  梅雨の雲龍院を満喫して頂いたのでした。




回顧記録〜その4 
 5月末から6月初旬





今年はサツキの花がとても綺麗でした。心癒される緑いっぱいの境内に咲くサツキのピンク色は目に鮮やかで…  カメラに収められる方が多く見受けられました。






   玄関のいけばな↑ 紫陽花とギボシ

回顧記録も 先の時代のものともなると流石に心苦しいのですが…

回顧記録〜その3
平成31年 4月25日(木)
泉涌寺は皇室の菩提寺 ということは広く知られておりますが、律を基本とした四宗兼学の寺である事も特徴。つまり規律の厳しい学問のお寺ということです。雲龍院は昔、仏教を学ぶ若い僧侶の寮にもなっており、律宗・禅宗・真言・天台 など 様々な勉強がなされていたとか。その寺風を少しでも呼び戻したく、10年程前から住職の恩師に来て頂き チベット密教の勉強会をしております。チベットはお釈迦様の国 インドに近い分、密教学はより濃く 伝わっているそう。
そして数年前から 平岡先生とのご縁も頂き 「入菩薩行論」の講義も行われています。
平岡先生はインドのチベット僧院に留学されて、 偉い御坊様から直接 教えを受けた方で ダライ・ラマ法王様の通訳もしておられます。留学時代の恩師との交流は深く度々 行き来されているようで 、昔 一番の師匠 ガンワン先生とご一緒に雲龍院へ拝観に来られた事があったのだそうで…。その時 「ここは沢山の僧侶が勉強をしていた習気(じっけ) を感じる」と仰られたというお話を伺い、 高僧の勘の鋭さに恐れ入ってしまったのでした。
さて、先日まで 先生のお宅には ギュメ寺管長 ロサン・デレ先生とお弟子さん、そしてチューロ・リンポーチェ のお三方が滞在していらっしゃいました。期間中の 4月25日には雲龍院で デレ先生から直々に 入菩薩行論の講義を受けられるようにお取り計らい下さり 大勢の方が聴講に来られました。忍辱波羅蜜 (怒りを耐え忍んで心を動かさない修行) の章 で分かり易くて あっという間の2時間でした。
一緒に受講していた息子は「内容は面白かったけれど 如何なる場合にも怒ってはいけない って難しいよな。例えば 子供が殺されて親が犯人に怒りを表わさなかったら 「僕って その程度の存在なの?」って悲しくなっちゃうよ…」と。
大丈夫! 父も母もまだまだ菩薩からはほど遠い凡夫だから、君が苦しい時には いっぱい悲しくなると思うよ。  だけど その前に 悟りを開く程の立派な僧侶になった暁には  目いっぱい喜んであげるから そこのところ  よ・ろ・し・く・ね!





     龍の衝立 前   ↑ハルシャギク
      花言葉は「一目惚れ」ですって。

   回顧記録 〜その2
泉涌寺では5月に秋篠宮皇嗣両殿下の御成りも賜っておりました。
5月20日(月)
本山 泉涌寺で [泉涌寺を護る会]の総会が行われました。総会は毎年恒例の行事で、宮様と会長様方  お寺の都合を照らし合わせて日程が組まれるそうです。 以前は秋の開催でしたが 近年では5月頃が多く、今年はご即位の年でご多忙な宮様のお日にちを頂戴するのですから いつになるのか… ワクワク、 ドキドキしておりました。勅使門内のお迎えでのドレスコードは和服と決まっておりますので、単や絽の季節に当たると それなりの準備が必要になってまいります。京都人にとっては その支度も楽しみの一つではあり…  手持ちの 数少ない着物を広げては 娘と共に作戦会議が繰り広げられていたのでした。
さて、ギリギリ 袷の季節に行われた総会なのですが  雲の厚い どんよりとしたお天気となり、雨に濡れても大丈夫な支度に変更して ドタバタと本山に向かうことに。
皇嗣様となられて 初めての御成りで 皆 いつもにも増して緊張致しましたが、
皇嗣両殿下の爽やかな笑顔を見上げ  心晴れやかにお迎え申し上げたのでした。




   「大輪の間 」の活花    ↑ユウギリソウ

曇りがちな 少し肌寒い日々が続いておりますが クチナシの白い花がポツポツと咲き始め 目を引いております。拝観に来られた方が「京都はまだ梅雨入りしていないんだね!」と仰られ、「そう言われれば…」と。5月・6月は多忙とお疲れモードで ブログの投稿も怠りがちに。今更ですが 回顧記録を致します。


6月12日(水) 
上皇 上皇后両陛下がご譲位最後の儀式として孝明天皇陵 、泉涌寺にご参拝遊ばされました。
ご先祖様へのお参りは懇ろに遊ばされるかと拝察し 行幸啓を心待ちにしていた私ですが、京都の方々の歓迎ぶりは想像以上で  前日のご入洛から京都駅や沿道には たくさんの方々がお迎えされたようでした。
山内寺族には勅使門内でのお迎え.お見送りのお役目を頂きます。娘と共に本山へと向かうと 皆 緊張した面持ちながらも 数年ぶりにお会いする方も居られて 控え室では同窓会のような盛り上がりに…。勅使門に移動すると整列し、今か今かとご到着をお待ち申し上げました。上空から激しく聞こえていたヘリコプターの音がパタリと止み 山内に静寂が訪れるとゆっくりと砂利を踏む車両の音がして 深紅色の上皇旗を付けた お召し車が勅使門前に停まり
上皇陛下、上皇后陛下がお降りになられました。ゆっくり ゆっくりとおひろい遊ばされ 長老さまが奉迎者を団体ごとに紹介すると
上皇様が「山内のお寺の方々だそうだよ。」
上皇后様が「まあ! 山内の方々なのですね。」と 御二方で仲睦まじく お話し遊ばされながら、私ども 一人一人に目線を合わせて下さり 一同 感激して胸がいっぱいになったのでした。
その後  御一方ずつ 孝明天皇陵へご参拝、そして霊明殿をお参り遊ばされたとの情報があり、  2時間程の御滞在で御発に。  再び 勅使門内に整列してお見送り申し上げると 
上皇后様が山内寺院の前で御足を止められて「美味しい御茶を淹れて下さって ありがとう」と仰せになられ…。
後で聞いた話なのですが、打ち合わせの際  宮内庁から呈茶の必要は無しとのことだったのですが 直前に 僧侶がお淹れした御茶を側近の方がお出しすることになるかも… という事になったそうです。そして 渡邊部長さんがそのお役目を担い お茶の師匠である奥様から猛特訓を受けたとか。三回の栄に浴し、三度目は 上村長老さまも
陛下からお召しを賜わり ご一緒に御茶を上がられたのだそうです。そのような細かい事情までを
上皇后様がご存じでいらしたのかどうかは分かりませんが、霊剣あらたかな泉涌寺のお水で淹れた御茶をお召し上がり頂けたことに悦びを感じ、
両陛下のご健勝とお幸せをお祈り申し上げさせていただいている私なのでした。