京都雲龍院 寺庭婦人のブログ

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京都東山泉涌寺別院 雲龍院でのちょっとした出来事を皆さんに大公開!

「寺庭婦人」である私がblogを始めました。「寺庭婦人」とは「じていふじん」と読みお寺の奥さんの事です。私なりに雲龍院を徒然なるまま ご紹介いたします。


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11月17日(土)から 秋の特別拝観が始まっております。
本堂には水墨画家 堂野夢酔 先生の「双龍風雷図」14面の襖絵が公開されており、その大作に囲まれて御満悦のお薬師様を拝みに来られる方、徐々に進み行く紅葉を写真に収めに来られる方、大混雑の街中から逃れて 癒しを求めて来られる方… 等々 普段 静かな雲龍院ですが ちょっとした賑わいになっております。
お茶席は[大輪の間] に限らせて頂いておりますが、今日は おサルの親子までも庭に出現して ほっこりと秋の彩りを愉しんでいたようで、さすがにお茶席へのご入室は遠慮いただいたそうです。
この期間 ライトアップ拝観も行われており、昼夜の入れ替えはありませんので 夕方から 両方の雰囲気を楽しむ作戦もあるようで…。紅葉人気に押されて 昼間は目立たなかった椿やサザンカの花が 浮かび上がって見えたり、ライトの眩しさで ムササビが飛び出したりと 夜間ならではの盛り上がりもあり、 雲龍院の夜間特別拝観  絶賛公開中です!!


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立冬をいつのまにか過ぎて冬に突入している筈ですが、思いのほか暖かく感じます。17日からの特別拝観を前にして 気分が高揚しているからでしょうか?
お天気の良い日の午後などは 悟りの間 や 水琴窟あたりが ポカポカと気持ちが良くて…。「小春日和 とは春のお天気の事ではないのですよ。晩秋から冬 あたりの暖かな日の事を言います」 と学生時代に先生から教えて頂いて 「へぇ〜 そうなんだ!」と驚いたことを思い出します。教科に関係の無い 豆知識的な話ばかりが 年を取っても記憶に残っている事に苦笑しつつ、秋思になりがちな心も ポカポカと温かくなります。
さて、今年の紅葉は? 猛暑や台風の影響が どこまで響きますか… 。
画像で伝わるかどうか分かりませんが、出来る限り 紅葉状況をアップしていきたいと思っております。

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大阪の堺市博物館で今、「土佐光吉 展」が行われており 雲龍院の寺宝「後円融天皇像」が出展されております。
重要文化財に指定されている このお軸は  1492年に土佐光信によって描かれたもので、京都博物館の工房で修繕して頂き 二年前のこの季節に 雲龍院本堂でお披露目の特別拝観を致しました。京産大の学生さんが上手に案内役をして下さり 沢山の方々がご参拝に来られた事が つい最近のことのように思い出されます。
面長で品のある整った御顔の 後円融天皇様のご肖像の上には 後土御門天皇様がお書きになられた 賛 があり、最初の「道」の文字を天皇様が書き損じたと…  側近が日記に記したお陰で画が製作された実態が丸分かりとなり 重文指定を受ける程の価値が出た と聞いております。天皇様でも緊張して失敗されるのかと…不敬ながら しっかりとその部分を確認する気 満々で !? 先日 住職と共に行ってまいりました。
仁徳天皇陵古墳のすぐ横に位置する 堺市博物館は広大な公園の一角にあり 地域の方々の憩いの場所でもあるようでした。館内に入ると 初めは古墳や堺の展示が並び ボランティアスタッフの方がとても丁寧に楽しく説明して下さり 気分が高揚してきたところで いよいよ 土佐光吉 展へ。
土佐派の絵師たちは肖像画を得意としており 室町時代には宮廷絵師として仕えておりましたが嫡男の戦死により転機を迎え、戦国時代頃 堺に拠点を移して命脈を保ちました。弟子の土佐光吉が土佐派の伝統を受け継ぎ、当時 勢力を拡大していた狩野派の絵師たちとも交流しながら 平和な江戸時代に花開く様々な絵画の土壌が作り上げられたようです。
源氏物語の 繊細で華やかな画も沢山あり 魅了される中、後円融天皇像は 肖像画部門のトップに格調高く展示されており、なんとも 誇らしく拝してまいりました。
道 の部分の間違いは… まじまじ眺めても 私には分かり難く、 きっと側近が大慌てで ごまかし作業を施したのではないかと 要らぬ想像を膨らませ…。  何はともあれ 修正技術の高さを思い知り 、後土御門天皇様の周りには優秀なスタッフが揃っていた事を ありがたく感じている私なのでした。
土佐光吉 展は  堺市博物館で 11月4日(日)までです。
お見逃しなく!

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朝晩は冷え込むようになり 秋の深まりが感じられるようになりました。  霊明殿 前 のドウダンツツジ や 勅使門あたりの桜や梅の葉が赤く紅葉し始め、緑とのコントラストが美しいです。
今夏の猛暑や天災で苔や紅葉への影響を心配しておりましたが、境内の風情は平常心…。昨日も「相変わらず 落ち着くお庭ですね。いつまでも眺めて居たくなります。」と言って下さる方もおられ、 まったりとした時間を過ごされたご様子でした。


水琴窟 横の椿が咲いているのは 突然変異ではありません。初嵐 という品種の椿で、秋のお彼岸から春のお彼岸まで 長い期間 開花致します。今年は特に沢山の蕾を付けておりますので いっぱい楽しめそうです。



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本山 泉涌寺は鎌倉時代に月輪大師 俊芿上人によって建てられた御寺です。俊芿(しゅんじょう)さまは中国へ渡り 当時の最先端の仏教を日本に持ち帰っておられます。その時代は 国の規制でなかなか留学が出来なくなっていたので、最新の仏教を知りたい 全国の僧侶が泉涌寺に憧れを抱いていたとか。その 俊芿さまが ずっとずっと無念に思われていたことがあったそうで…。それは 仏舎利、つまり お釈迦様の骨…しかも ありがたい説法をなさったお口元の御骨を戴いて来ることが出来なかったという事なのです。その宿願を叶えてくれたのが 弟子の湛海(たんかい)様。南宋に渡り 交渉の末  仏牙舎利を賜ることが出来 泉涌寺に凱旋されたのが 10月8日 ということで、現在でも舎利会の法要は重きを置いてお勤めがなされます。
実は 先月 同じく お釈迦様の歯 が祀られている スリランカの仏歯寺 を泉涌寺の長老様と一緒にお参りが出来る機会があり、参加させて頂いておりました。
「スリランカ? そんな遠い所なんて 無理 無理!」と初めは消極的でしたが、ここで諦めたら 俊芿さまのようにいつまでも悔いが残るかも!  私には代わりに願いを叶えてくれる弟子も居ないし!?   と…駄々をこねて大型連休を貰い、プライベート旅行としての参加。とは言え 長老様を筆頭に 同行者は立派なお坊様ばかりで  僧侶の地位が高いスリランカでは 「日本の有名な高僧が来られた!」と一団を特別待遇して下さり、私などはすっかり恐縮してしまいました。
石掘寺や仏教遺跡をお参りし シギリアロックに登り 豊かな自然、生き生きとした動物達に触れ合い…  そして本命の仏歯寺へ。夕方の拝礼(プージャ) に参拝することになり、僧衣以外の人は白い服で身を整え 緊張して向かうと 沢山の人が御堂に詰め掛けており…。ラッパと太鼓が賑やかに鳴り響く中、人を掻き分けるようにして2階の小部屋のような本堂に通され 日本参拝団 皆で読経。すぐ向こうには 箱に収めてある仏歯がお祀りされていたようなのですが、厳粛な日本の法要とは 余りにも違った雰囲気に気が動転してしまい しっかりと目視出来なかったのは残念でした。
スリランカのキャンティでは8月に 仏歯のレプリカを背中に乗せた象 や100人程の踊り子達が練り歩く ペラハラ祭り が行われているのだそうで、そのイラストを彼方此方で目に致しました。仏歯は国民の宝であり 仏歯寺は街のシンボルであることが肌で感じられ プージャの賑やかさも 然もありなんと納得したのでした。
さて、10月8日の舎利会を前に 泉涌寺では舎利殿の特別拝観が行われております。今日、私もお参りさせて頂いたのですが 特別朱印を戴き その上 とても丁寧に若いお坊様が説明をして下さいます。
俊芿さまも 仏歯を象さんに乗せたいと思われたかどうかは謎ですが、招来出来た喜びを想像に乗せて どうぞこの機会にお参りなさってみて下さい。

今上陛下御在位30年・佛牙舎利請来790年記念
舎利殿佛牙舎利特別参拝
平成30年10月1日~8日(7日午前中は休止)
特別朱印代込み500円
2日 舎利殿能    19時より(観覧別途)
4日 和太鼓ライブ  19時より(観覧別途)
6日 やしょめ奉納演奏15時より
7日 須磨琴奉納演奏 14時より

↓以下は スリランカの写真です。
   











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台風24号が日本列島を縦断し、去っていきました。
被害に遭われました方には 心よりお見舞い申し上げます。
 お陰様で 雲龍院は 何の差し障りもなく済みました。朝から雨戸を片付け、書院や庭を掃き清め… 通常通りの拝観・お写経もお受け致しております。
今日から泉涌寺では 舎利殿の特別拝観 が始まったようですね。私も 是非 お参りさせて頂きたいと思っております。



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台風24号が接近しております。
本日は拝観・お写経を中止しておりますので ご了承下さいませ。
京都は比較的 大きな自然災害が少なくて 「台風が来る!」といわれても ちょっと楽観的になっていたフシがありましたが…。 前回の21号の際には 建物被害は無かったものの、かなりの倒木で 茫然となった住職…。今まだ 雨も風も無く 穏やかですが、念の為 本気モードで備えております。
皆さまも 過信されることなく どうぞ外出をお控え下さいませ。

↓前回の倒木。鎮守社と塀の 僅かな隙間に すっぽりと…。仏様のご加護としか考えられない お見事な倒れ技! 


くわばら くわばら…


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お彼岸を過ぎると急に秋の空気となり、今夏のうんざりする程の猛暑は 喉元過ぎれば何とやら… で 笑い話のように感じられます。先日の三連休中には お月見の会 があり  お彼岸法要があり、昨日は月並の写経会があり… と 慌ただしい日々が続いていたのですが  萩の花が可憐に揺れるのを見、 金木犀の香りが 風に乗り届いてくると 張り詰めていた気が ふっと緩むような 穏やかな気持ちになります。
「ほんと 暑かったな…」この夏、住職は首の手術の為 1ヶ月間入院をしておりました。想像していたよりも大変な治療だった上に、術後 声が出ない状態になり お盆を前にしてどうしようかと…。 「そうそう、この機会に 息子をデビューさせてしまいましょう!」 という事で インカムマイクを付けた父と新米ボウズの息子との二人組が檀家さんをまわることに。お盆まいり に若いお坊さんが回られる事はザラにある話で、私の実家の兄などは 高校生から いきなり一人で放り出され お盆回向を勤めておりましたので、それに比べると 息子にとって破格の厚遇とは言えます。とはいえ、ちょっと緊張気味の息子は 8月に入ると「本番に備えて ちょっと 本山の朝勤で修行してくる!」 と言って 早朝から泉涌寺の読経に出かけ 先輩方のご指導を頂き 喉を慣らしていたようです。
そんなこんなで お盆まいりを済ませ  大文字の送り火 が終わった 8月17日の朝、突然 住職の声が出るようになり… あの騒ぎは何だったのだろうかと大笑い! 首も順調に回復していて今に至っております。
お彼岸法要の時の法話では 入院の一件を暴露した住職。「全てのことは前世・今世の自分の業(ごう) によって起こってきます。ケガの痛みも業の報いとして 甘んじて受けなければいけなかったのですね…」と。       という事は!  これだけの苦痛があったのですから、かなりの業が解消されたことになるのでは??  これから運の良いことばかりが起こるのかもね。宝クジでも買ってみる?   
「それでは 法話にならへんわ!」 と住職に喝を入れられつつ、秋の訪れをありがたく感じている私なのでした。



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日本人… 特に 京都人は お月さま にうるさい⁉︎ ようで  今年も雲龍院では 仲秋の名月あたりの 4連夜、お月見の会を催しておりました。過去ブログを辿ってみると早 8回目。ひと文字写経と満月弁当、武家点前のお茶席、月夜の活花、 篠笛の演奏会、そして月を愛でる… と 盛り沢山のひと時を過ごして頂く事に変わりは無いのですが  年々 それぞれの内容がレベルアップしていて 8年間でかなり豪華な会となり… 。口コミで噂になっていたのか⁉︎  連日 満席となり たくさんの方々に至福の時間を過ごして頂きました。
ひと文字写経は お月見の会 の前に住職が一年間のひと文字 を決定致します。今年は [ 照 ]。記録的な猛暑や大雨、台風や地震 等と 天災続きの昨今ですが 仏様のご加護や教えが あまねく 万民に降り注ぎ 照らし出される事を願い 選んだ漢字なのだそうです。 ついでに お月様の光も照らされる事を念じつつ  皆さま 上手にお写経をして お薬師様に奉納し、お食事場所の書院へ…。沖よし さんの満月弁当は このお月見の会の為に住職が頼み込んで考案して頂いたメニューで、お月様と秋の豊穣を感じさせる上品な見た目に歓声が上がり 皆様 舌鼓を打っていらっしゃいました。
その後は 悟りの間へご案内。織部流の武家点前は 和蝋燭の灯りが幽玄に照らし出される中を 袴姿の男性が立った姿で一人一人のお抹茶を点てていきます。お菓子は 夢政所さんの[皇月] 。お茶の香りが部屋いっぱいに広がり 気持ちがぐっと高まって来られる頃に 木々の中から お月さまが顔を出してまいりました。当初 この4日間は雨の予報だったのですが、不思議なことに 近づくに従って雨マークが消えていき 朧月ではありましたが 連日お姿を拝めたのはありがたい事でした。
そして最後は 森田玲先生・香織先生による 篠笛の演奏。大輪の間 の障子を取っ払い 庭園をバックにしての演奏会は野外コンサートの趣きで、いっぱいな虫の音の中に透き通った篠笛の音色が心地よく響き渡り 心が満される感覚を覚えました。森田先生ご夫妻のトークも冴え渡っており 夫婦漫才…⁉︎  笑いと感動の四半刻は瞬く間に過ぎ、退場は 「秋の音」という曲を吹きながら庭の奥へと消えて行く演出。音色がだんだん遠くなる中で 森田先生がふっと振り返るシーンがあったのですが  ふわりと音の風が吹いたかのような錯覚を感じ…。そして 残された 虫の音と月の光が余韻を盛り立ててくれたのでした。 









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