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京都雲龍院 寺庭婦人のブログ

京都東山泉涌寺別院 雲龍院でのちょっとした出来事を皆さんに大公開!

「寺庭婦人」である私がblogを始めました。「寺庭婦人」とは「じていふじん」と読みお寺の奥さんの事です。私なりに雲龍院を徒然なるまま ご紹介いたします。



今日は七十二侯の中の[霜降]。霜が降り始め 秋が深まります。朝から降る雨も冷たく感じられ、 目まぐるしく 変わりゆく季節に心が逸ります。
この秋… いえ 今年一番のお祝い事となる [即位の礼] が22日に行われ、泉涌寺でも 霊明殿の前で ご記帳を受け付けていたようでした。
皇居で行われた儀式は宮中絵巻さながらで、京都御所から運ばれた 高御座と御帳台にお登り遊ばされた天皇皇后両陛下の御姿、妃殿下方の麗しい十二単の御姿をテレビで拝し 典雅荘重な雰囲気に酔いしれた私なのでした。



話が戻りますが、お月見の会で [月夜のいけ花] を担当された華師&写真家の清水先生が記録として写真を山のように撮って送って下さいましたので 娘の撮影したものも合わせて ピックアップします。
インスタグラムでも娘が ゆる〜く公開しておりますので 宜しければそちらもご覧下さいませ。










暑さ寒さも彼岸まで と申しますが、お彼岸が終わり 本格的な秋に向かって進んでいるのを感じます。
水琴窟の前にある 「初嵐」という椿が白い花を咲かせて 目を引いており、又   山門を入った所には萩の花がゆらゆらと揺れているのが可憐で つい 見入ってしまいます。  
とは言え、台所横の坪庭から金木犀の香りが漂ってきて うっとりとしていると暑い夏を乗り切ったツワモノの蚊が我が物顔で入って来たり…。
今日の写経会では、 冷たいお茶にしようか温かいお茶をお出ししようかと朝から悩んでおりましたが  参道を上がって来られた写経会員さんには 氷の入った物が喜ばれたようで…  
まだまだ夏の名残りは尽きないようです。




9月11日から14日までお月見の会が行われました。 8年程前に龍華会の催しとして始まった観月会ですが、ファンのご要望に答え 今や 4連夜の大イベントに…。連日 沢山の方々とご一緒に 雅な至福のひとときを過ごさせて頂きました。
初日は 龍華会の方々向けの観月会。まだ明るい夕方6時に皆様 ご参集され まずは本堂にて 「ひと文字写経」を。毎年 住職の閃きで文字が決まりますが、今年は「香」という漢字に決定致しました。
本山 泉涌寺は 皇室の香華院。皇室のご先祖様が眠る寺であり、香華院には香や華を供える役割の場所 という意味があります。
丁子や塗香で身口意を清めた皆様は神妙な面持ちで机に向かってお写経をされ、 お薬師如来様に美しい[香] がたくさん手向けられたのでした。
その後 霊明殿にご案内しながら お月様が見えるスポットを紹介したのですが、あいにく この日は結構な降水量で意気悄々…。 それでも お食事で[沖よし]さんの 満月弁当の蓋を開けられた時の皆様方の笑顔に ほっと胸を撫で下ろしたのでした。
又  [悟りの間]では茶道 扶桑織部による二つ頭のお茶席が行われ、 行灯の幽玄な灯りの中で 一人一人の目の前でお抹茶を点てるお点前がなされ 愉しんで頂きました。
大輪の間 で行われる篠笛の演奏会はいつも庭の奥から笛を吹きながら登場される森田先生なのですが、この頃には雨足がますます速くなり 室内 至近距離での和気藹々としたコンサートに。艶やかな篠笛の音色は湿った空気の中でもよく響き、雨音と虫の音と篠笛との三重奏 というプレミアムな競演に魅了され…。
そして 皆様方がお帰りになる頃に 一瞬だけ雲が切れてお月様が顔を出してくれるというサプライズもあり、大いに盛り上がったのでした。







昨年の9月4日、近畿を直撃した台風21号は京都に甚大な被害をもたらしました。私はこの時 京都組寺会の団体旅行でスリランカを訪問している最中で、皆様のご自坊から次々と入ってくる情報に 一同 茫然となったのでした。怖々そろりと帰宅しましたら 住職が 「これ! すごいやろ!!」と…。それは 鎮守社の横に立っていた杉の木がお社と塀との僅かな隙間に奇跡的に倒れたもので、お陰で最小の被害にとどまっておりました。
「この絶妙な倒れっぷりがカッコイイよな…。仏様の力が加わったとしか思えない!」と。 住職 絶讃のこの杉は数珠玉に加工してもらい、お念珠となって先日 出来てまいりました。
雲龍院の山門横に在る鎮守社は稲荷神が祀られており 杮葺屋根でたいへん雅な佇まいのお社です。そのお社をカバーしている瓦屋根の覆屋の補修工事を行うことにあたり 皆様方のご寄付を募り、その御礼として この 災難除け「男前杉な念珠」を差し上げることに致します。
3千円以上のご志納の方には 腕輪念珠
1万円以上のご志納の方には 2連念珠
申し訳ありませんが お念珠の数には限りがありますのでご了承下さい。
皆様方の温かいご寄付を…どうぞお願い申し上げます。






長月… 9月になりました。残暑はありますが  一時のことを想えば 随分と過ごし易く、参道脇に咲く 玉すだれ の花を見ると「お彼岸が近いのね…」と感じます。
日差しも少し和らいできたので縁側でまったりと水琴窟の音に耳を傾けていらっしゃる方が増えてきたようで…。
どうやら JR東海さんのブログで 雲龍院の水琴窟を紹介して下さっているようです。


雲龍院のご本尊は お薬師如来さま。皆様方の心と身体の健康を守って下さる仏様です。現世利益が期待される仏様なので篤く信心される方が多く、という事は お薬師様をお祀りするお寺さんも そこそこ多いわけで…  [西国四十九薬師霊場] という近畿圏内のお薬師様ばかりをお参りする霊場巡りがあり、雲龍院は第40番になっております。
「なんか中途半端な数ねぇ…。なんで あと1ヶ寺 探して 五十にしなかったのかしら?」 と秘かに疑問を抱いていた私。

四十九という数には 七仏薬師の前に7つの灯明  つまり7×7で合計49本を供えて49回読誦する修法からきているという説、又 は 人が亡くなってから四十九日の間(中陰)は 一週間交代で仏様が導いて下さるのですが、最後の週を担当されるのが お薬師如来さま。その四十九日目から来ている説などがあるそうだと…  先日 住職の代理で 薬師霊場会の会議に出席した時、お坊様から教えて貰い 得心したのでした。

さて、西国四十九薬師霊場会 は来年、開創三十周年を迎えます。それに向けた記念事業の話し合いが盛り上がっておりましたが、第1弾として7月15日から令和3年12月31日までの期間限定で 薬師霊場朱印に記念印を追加で押印致しております。

49ヶ寺 それぞれ お寺の特徴が盛り込まれたハンコ。雲龍院は 悟りの窓から お薬師様の脇侍の月光菩薩様が チラリと覗いていらっしゃいます。昨年 霊場会からデザイン案の提出を求められた際、住職が私に丸投げしたお陰で…  イチ押し の月光菩薩さま登用とさせて頂きました。美しい少女っぽいイメージのイラストで提出してみたのですが、出来上がりのハンコは 小姓タイプの美少年に…。悟りの窓 の向こう側からいつも気にして様子を見て下さっているような、ちょっぴりコミカルで素敵なデザインにして頂きました。言うまでもありませんが  月光菩薩さまのお隣には お薬師如来様、そして そのお隣には日光菩薩さまもいらっしゃいますので、どうぞ 想像を膨らませてご覧下さい。

記念印は 西国薬師霊場のご朱印だけに押させて頂きます。記念印がご不要な方は事前にお申し出下さいませ。




長いお盆休みが終わり 平常の日々に戻りつつありますが、だからこそ 心を落ち着かせに来られる方や 夏休みの締めくくりに!? お写経をされる学生さん等  まだまだ暑い中ですが 皆さま 拝観にいらっしゃっております。
世間のお休みから外して長期休暇を貰った娘も今日 東京から帰省して、写真を撮ったり 子龍と戯れたりと…雲龍院を満喫中。
「そうそう、[京都人の密かな愉しみ] の祇園祭編が放送されていたね!」と…。
そう言えば 最近また 「ドラマを観て 大黒さまのお参りに来ました。」とおっしゃる方が増えてきたような気が致します。
そして 明晩 21日 19時から [ 京都人の密かな愉しみ〜 縁結び編 ] の再放送があるようです。
秋の美しい風景は 夏の暑さを忘れさせてくれることと思います。そして 大黒さまの名演技を、とくとご覧下さい!