ふと、自分の世話焼きに辟易した。
幼稚園児のお世話をするように
いちいち心配したり手伝ったり、
あえて黙って見守ったり。
大人の愛し方が分からないのか、
自分の愛し方が分からないのか。
未完成な私だからこそ
愛される余地があるような
頼れるあなたじゃないからこそ
心を離さずにいられるような
私は、まだ一つになれないよ
あんなに遠くからやって来て
お互いを引っ張り合っこ
インドと日本と地球と宇宙と
未来と過去とを行ったり来たり
私の宇宙はあなたの宇宙で
同じところへ還るはずなのに
離れることさえしんどいの
全ては愛 なんだって。
私たちは愛を学んでいて
それが今はまだ苦しい
私は私を試してしまうから。
私はあなたを試してしまう。
疑いなんてないようなふりで
見て見ないふりで
毎日が進んでいくよ
追いつけるのか
追いつけないのか
あなたに当たりたいんじゃない
あなたが受け止めることじゃない
ただ本当に自分勝手に、自分を愛したい。
それってどういうことなのか
誰のために何をしなくても良いから
持ってるものを分かち合えなくていいから
私だけのものを削らなくてもいいから
私の力を譲らなくてもいいから。
あなたに、させたくない事
私が、してしまってる事
もう頑張らない
愛し愛されるって
きっと別のこと
分かち合うものは
我慢でも責任でも競争でもなく
そのままの弱さと
そのままの強さ
そのままの私と
そのままのあなた
今は見えていなくても
いつか離れて進む時も
※ただ今絶賛VISA更新中(汗)
国民的スターのサルマン・カーンが司会を務める「BIG BOSS」が昨夜11シーズン目のフィナーレを迎えた。
世界では様々なスタイルのリアリティ・ショウが人気だけど、インドのそれも中々強烈。この番組の私の感想は当初、「。。。やかましい。。」の一言。
司会のサルマンと「優等生」ヒナ、「女王様タイプ」のアシー。表情本気で怖いw
夫が好きで毎晩見てるんだけど、まぁウルサイこと。。。ほとんど毎日ケンケンがくがく、怒ったり笑ったり騒々しい。
インド全土から応募した若手俳優や歌手、ダンサーなどが、舞台となるスタジオで共に暮らしながら、エンターテイメント業界での成功の約束と賞金をかけて、BIG BOSSからの指示を受けタスクに挑んで行く。
最終週に残った候補者たち。ダンサー、ゲイの監督、歌手、ラッパー、女優。笑
中にはラッパーや面白YouTuberもいて、皆キャラが濃い。タスクは室内ゲームの戦いから精神的な揺さぶりやドラマ(リアル?演技?)まで。
タレント・ショウとしての多彩なパフォーマンスも見所だった。週数が進む毎に敗者は抜けて行き、昨夜は最終選考だった。
選ばれた2人はどちらも裕福な家に育った女優の卵。優等生タイプのHinaと、家庭的で愛嬌のあるShilpa。
視聴者からのオンライン投票でリアルタイムに勝敗が決まり、何かと面倒見の良かったシェルパが優勝を勝ち取った。
サルマンと優勝したシェルパ。3ヶ月の激闘でも常に気遣いと笑顔。
直後にMCのサルマン、賞金の44万ルピーを直接、観覧していたシェルパの両親に手渡し。。。!(本人の才能や努力よりも家族への恩義か。。。インドよ)
何せ候補者たちは演技のプロでもあるのですが、社会でこんなこと言ったら絶縁かクビ(追放)・・・?という過激な言動あり、厚い友情あり、危ういロマンスあり。日本では絶対にありえない目眩めく展開なのでした。
不思議YouTuberのBenafsha(右下女子)のラップも面白すぎ。あらびき団?
途中、お母ちゃんたちが訪ねて来て視聴者を泣かせるのもインドっぽい。
次回、シーズン12は10月から、また3ヶ月間の闘いです。土日なんてスペシャル拡大版で「毎日」放送されます。舞台技術や照明などのスケールもなかなかのもの。ボリウッドの急成長と底力を感じます。毎日、は本当スゴい。
近年のボリウッド映画などを見ていると、もうとっくにハリウッドよりエンターテイメントで、先進諸国が描けない人間性の光や闇や、忘れてしまった感覚までも揺さぶられるようだ。新たな旅をする様でワクワクと楽しい。
私にとってインドはまだまだ、刺激的な国です。笑
※画像はインドのエンターテイメントサイトやSNSで
何の屈託もなくシェアされているものをお借りしました。
3ヶ月分の放送を見るのは難しいと思うので、ハイライト番組もあります。ご興味があればぜひ。(ヒンディー語)↓
Top 15 Bigg Boss 11 Highlights | Controversies, Fights, Love | Hina, Vikas, Zubhair, Shilpa
嫉妬っていう感情は
生存の危機を叫んでるかのよう。
愛を奪われること、夢を奪われること
生を奪われること。
それらから大切なものを守る、
命がけの感情みたいに
激しく衝動的で
抑え難いアドレナリンパワー。
もし、夫に浮気をされたとしたら、
別れずにいられるか
平気で暮らせるか
嫉妬に心をさらわれないか。
そんなものが強く賢い女の基準のよーに
お洒落な雑誌によく書いてあるけれども。
浮気をさせないように、
ハッピーで魅力的でいればいい?
っていうのも、何か違ってる気がする。
すべての感情は必要だからやって来る。
強い感情ほど、無視したり抑えたりするほど
知らない間に押し戻されて
無意識のうちに暴れ出したりしないのか
オシャレじゃないけど、みんな持ってる嫉妬。
で、どうするの?どうやって扱うのこの人?
愛が肉体を必要としなくて
純粋に魂の結びつきだったなら、
嫉妬は存在しなかったんだろうか。
魂は永遠だと、偉いグルジーは言うけれど
魂を磨けばいいの?3次元のゴタゴタは置いてくの?
私は今はそこに行きたいんじゃないなぁ。
って言うか行けないんだろうな今は。
今は、ようやく見つけた自分の愛と
作り出したこの現実世界を守りたい。
嫉妬は、命の叫びみたいだ。
記憶の奥のもっと奥の遠くから
カルマに呼び戻されてるみたい。
また、呼び出し喰らっとる。笑
大切なものを、どうやって守るのか
今度はやって見せてごらんよって。
私を揺さぶり、試してくる。
どんなかたちで愛をつくるのか
真実なのか、嘘はないのか。
償ってない罪はないのか
癒していない傷はないのか
相手の中じゃなく、私自身の中に。
それが反転して相手を通して見えるだけ。
許せない、
その一線を守りたいって感情が
何なのかっていうと、
私は私を許せない。
私は私を傷つけてきた。
私は私を守れなかった。
↓
私はあなたが傷つけられるのが許せない。
↓
私は私が傷つけられるのが許せない。って。
私の中の嫉妬という感情は、
もうずっーと怒っちゃってるのかも。
ずーっと怒ってたのに、ずーっと放っとかれてる。
許すんじゃない、癒すんでもない、
そういう甘ったるいヤツじゃない
「懺悔」と「後悔」と「反省」が足りてない。
私も若い頃は独り善がりで
手探りで目茶苦茶な結果にしてた。
今はちゃんとやり直したくて、
ちゃんと愛したいし、守りたいのに
まだやり方が分かっておりませんの。
奪われた、傷ついた、失ったという感情が
嫉妬という猛獣になって暴れ出す時、
私はぜんっぜん分かってない
私が奪った、傷つけた、失わせてしまったもの
私が傷つけてきた周りの人たちの思い
その人たちがどうやって大切なものを守ったのかも
だから本当にごめんなさい、私が傷つけた人たち
私が好きだった人を、ちゃんと愛してた人たち
私が寂しかったことを、許してくれた人たち
私はあなたの命をなめてました
あなたの嫉妬を知ることもなかった。
愛しているものを本気で守ること
今の今まで分かってもいない。
私もこれから
愛する道と
許す道
いばらの道を歩みます。
こんな事を思う引き金になったのが、夫のケータイ。私は見ない人だったけど、先日ひっきりなしに新年メッセージが届き鳴り続けてて、本当に何気なく「すごいなー誰から?」と。。
元旦に職場からセルフィーに「Happy New Year 2018」って加工して私に送ってくれてた写真。その同じものが、ある女性にも送られてた。前後にはお正月やクリスマス仕様の可愛いスタンプも連続して送られてる。私にくれたんじゃないのかー???
夫の気持ちは疑ったこともなく、別れた彼女とはもちろん終了済だと思ってた。基本、別れても友だちでいられるのは心の広いことだと思う。でもそれは色々と修正した後の話で。
。。。別れた彼女は、自分が結婚してるのを隠してあなたと付き合ってたって言ってたよね?あなたが結婚まで考えてお母さんと大騒ぎして、親戚中から死ぬほど心配されていた最中に、その彼女はインド滞在を終えタイに帰国して、旦那さんやお子さんたちと笑顔で家族円満のインスタ投稿してて。。。?もう騙されるのも、お人好しでいるのも、周りが困るからいい加減にしてくれませんか。。。って、言ってみた。
いくらSNS好き&友だちの多いインド人でも、スタンプ祭りは私も困ります。そんなに寂しい思いをさせてたのーー?と。すると彼は、いや、そうじゃない、分かった、もうしない、と。友だちだからと思ってよく考えてなかったと。。。
心の狭い人にはなりたくないし、彼の無邪気さを大切に思ったりもするけれど、同時に、甘えと依存の傾向でもあることが結構ツラい。叱るのも正すのも面倒だからイヤだったのに、結婚すると色々と守んなきゃいけない責任も生まれるのか。今までなら別れて、削除して、遠く無責任に幸せを願い放題だったのに。
まだまだ若い彼の素直な気持ちは良く分かる。私もそうだった。ただ好きだから一緒にいたり、連絡したりしたかった。ちょっと今までなかった壁に当たると寂しくなったり、心細くなったり、誰かに声をかけて欲しくなった。彼のたった1つの恋を責める理由なんて私にはない。本当に私は甘え腐って依存して何年も死にかけてたもん。私は依存を断ち切ることしか、次の朝を迎える方法はなかった。自分を愛して自分に頼ることでしか這い上がれなかった。だからって、そういう人生の学びを彼なりのペースでやってることを、取り上げる権利は私にはない気がしてる。
甘えられるところまで甘えて、傷つけるところまで傷ついて、あらゆる感情を味わって、あらゆる奇跡も魑魅魍魎も、思う存分見たいだけ見るのが人生だと思う。私がそれを阻んでいたら、自分を頼りにして生きてけなくなるんじゃないか、頼れる夫になってくれないんじゃないかとも思う。だから少し距離を置くくらいできっと丁度いい。もう2度とこのことは言わないし、ケータイも見ないようにしようと誓ったお正月でした。
2人で力を合わせて自分たちの大切なものを守って行きたい。これからも、伝えるべきことは多分、それだけです。
ナマステー&明けましておめでとうございまーす!
日本より3時間半遅く、今年もインドで無事お年越しを迎えることができました。健康に感謝、平穏に暮らせる毎日に感謝です。
2016年夏に渡印しこちらで暮らし始めてから、人生の大波小波がありました。そんな中2017年からブログを始めて、広ーいインドに一人きり!に思えた日々も、読んでくださる方々がいると思うといつもいつも励まされ、異郷の地でも自分を失わずにいることができました。心から、ありがとうございます!
今年もまた、人生の課題や難題が訪れるかもしれません。インドならではの面白い発見もあるかと思います。率直な思いをそのまま記して行こうと思います。揺れる日も、スパイスぃーな日もありますが(笑)、少しずつ鍛えられ?強く逞しく生きて行こうと思いますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
。。て気付けばもう2日。今年はやけに紅白が見たかったけど、インドで無料で見る術がなくて断念。その代わりに夫と2人、インドの年末番組「Award Function Bollywood 2017」を見ました。今をときめくボリウッドスターと最新映画がよく分かる映画の一大式典です。個人的に印象深かった映画は「Tubelight」。一昨年ロケで移動中のサルマン・カーンに、最北インドで遭遇したからです。私はバスに乗ってましたが、彼は外に出て大興奮。国民的スターなので、みんなバスや車から降りて黄色い声援を送り、山道なのに大大渋滞になってました。実話に基づく「Toilet」もインドっぽい題材で面白かった。主演男優賞を受賞した「Newton」という僻地の選挙を描いた作品も素晴らしかった。私はCGを多用した派手な作品よりドラマが好きです。
取り合えず手に入る材料で作ったお節を食べながら、夏に持って来た日本酒も開けられて幸せでした。元旦の0時をまわると、インド新年のディバリ程ではないながら、通りで数発の爆発音がー!何もないと思ってたせい?にしても夜中の爆竹には慣れません。
久々のホロ酔いとちょっぴりホームシックでしたが、夫がテンション上げて「Happy new year!」と盛り上げてくれて、2人でベランダに出て通りを見渡してみました。が、街灯もまばらな通りには人っ子ひとりいない。。。デカい牛だけがゆっくり、ゆっくり歩いてました。日本では除夜の鐘と降りつづく雪、というイメージでしたが、こちらでは爆竹とのそのそ歩く牛。。。が、その瞬間。さすがインドの「三丁目」。
お正月は特別に日本酒〜。
良いことも沢山、たーっくさんあった2017年。
北インドの景勝地へ新婚旅行にも行けて、日本でのお仕事もいただけて。でもショックな出来事にかき消され、良いことや感謝するべきことにチューニングできにくかった年でもありました。大変、次どうしよう、次あれやらなくちゃ。ずーっとそんな心境でした。コレを終わらせないとアレが始まらない。ソレができないと満足になれない。。。全体的にそんな感じ。
今に感謝して、今を大切にと、思ってる様にはうまく行かず。。どんな出来事にも意味があると前を向いても、肝心なその「意味」はさっぱり分からず終いでした。いつか分かる日が来ると信じるだけで、宙ぶらりん。
ショックな出来事の数々は、一体どんな因果応報で起きているんだろう?と、半生を振り返って真剣にやり方を変えようとも思い始めました。人生や命について無知なままでは辛すぎて、読み始めたインドの占星学や哲学にも助けられました。何より、気持ちの真直ぐな明るい夫にはいつも救われました。
パートナーができても、一人の時よりも自分の無力さを痛感しました。彼は痛みも辛さも2人で分かち合うものだと言って、出来ることは何でもしてくれました。私が逆の立場だったら同じ様にできたかどうか。考え方の違いや年齢差はあっても、夫の尊敬できるところです。
インドでは年末年始、年越しパーリーくらいしかないみたいなのに、「日本ではお正月が一番大事なんだよー」と言うと夫は張り切ってくれて、大掃除や買出しに奔走。毎朝寒ーいキッチンに立ち、熱々のチャイで私を起こしてくれて。前の晩に力尽きてたまってた洗い物も終わらせてくれたり。大晦日は寒波が来てたのですが、念願のストーブも買換えられ、夫はジャケットを新調し、暖かく新年を迎えることができました(涙)。こんな地味なことに幸せが宿るのは何でなんでしょうね。
9月の新婚旅行にて。コチラは牛ではなく長毛のヤク。
さぁ、今年はインドの景気が回復しますように。夫の勤め先の売り上げも。経済成長を始めたインドだけど改革の波?の直撃を庶民は受けてるので、今年も乗り切れ、乗りこなせー(笑)です。
さてそんな状況だった去る12月22日の冬至の日、婚姻のための書類をこちらの役所に提出して参りました。色々とあり、お寺で結婚式を挙げてから半年以上経ってた。でも式をしてから3ヶ月以内、6ヶ月以内、1年以内…と手数料が違ってたので、普通に受け付けてるみたいです。噂通りのたらい回しはありましたが、賄賂なんてのはなく、国際結婚でも割とすんなり2時間位※で受理。(※窓口と各所を5往復走り回った末)
うまく行けば今年は晴れて日印の法律上でも夫婦になって、より絆を強めて頑張りたいです。年齢的&精神的&運勢的にも多分、今年は子供を持つためのラストチャンスかなぁという雰囲気もありますが、体調を見て無理はせずに、と。2人なら立ち直れると信じていても、今のところはもう辛い思いはイヤだー。まずは幸せな時間を作ることに力を注ぎます。命は両親を選んで生まれてくるらしいので、私も自分の運命を選んで健康にハッピーになろうじゃないか。ヨガと料理と占星術を頑張ろう。今年はお洒落もしたいなー。
今日の夕飯はこちらに来て初の「日本風カレー」の予定。ルゥとかもないので、小学校の家庭科で習ったバター&小麦粉から。インドカレーより煮込み時間が少なくて良いわー。夫は気に入ってくれるかな?(お節料理は好評でしたが、何故か私が口に入れてあげないと手を付けなかった。。子犬。。?)お節も良いけどやっぱりインドはカレーですね。
皆さまにとって今年が最良の1年となります様に~!
インドよりスパイスを込めて(笑)
2018年1月2日
ゆにティー
この生活で得るスキルは先進国では必要のないものばかり。そう思うと「余計な」苦労になるんだけど。先進国ならお金払って「修行」する人もいるくらいだし。私もそろそろ一休さんのお寺で暮らせそう。
インフラは供給されてても、予期できない停電と断水に動揺しなくなるまで1年かかった。最近は野良(山)猫が夜な夜な巡回に来るため、ごみを完全に封印しなくてはならない。ごみ収集のお兄さんにそんな事情は知らんので、出てなければ素通りされる。来たらノックしてって言ってるのにー。
この町に暮らすのは独身ヤングか新婚家庭が多い。大抵が地元の商店などの2~6階のアパートに間借りしている。停電時に発電機なんか使えるのは1階の大家さんだけで、若い人たちは電化製品を使わず手動で家事をする。
エアコンなんて付けてる家はない。昔ながらのレンガに漆喰の壁はエアコン想定外。冬も暖房や給湯のない家がほとんど。お湯はキッチンのガスコンロで沸かすか「ロッド」と言う小さな電熱器具をバケツに入れて温める。
この後下の電球も停電で飛びました。もう修理不可。
うちにもシャワー・洗濯機・冷蔵庫・掃除機はない。去年買ったばかりの電気ストーブが壊れたのはもう4度目。修理も諦めた。12月の気温は7~20度位で、陽が当たる午前中に全部家事を終わらせないと確実に後悔する。
共用の廊下は大家さんに水で洗うように言われてる。廊下の一角に鳩の一家が住んでいて、お隣さんがご利益を求めて毎朝餌付けしてるので、追い払うことも掃除もままならず。こちらの大家さんは「管理人」ていう感覚はない。大体あれしろ、これしろとウルサイ感じ(笑)。
冷蔵庫がないので、毎日リヤカーの野菜売りから野菜を買う。ヒンドゥー教徒の多くは火・木・土は動物性のものを食べないので、肉を料理するのは稀。どうしてもって時は近所の小さな市場に行くと、生きた鶏をその場で絞めてくれるのですが、調理する時確実にまだ温かい。命に感謝って、強制的に思う仕組みになってる。。
手洗いだと洗濯にも力がいる。バケツを運んだり大きなものを絞ったりと、力仕事のおかげで体力は温存できる。寒いお風呂場でバケツ1杯のお湯で全身を洗うのも、昔おじいちゃんが言ってた「寒風摩擦」みたいで勇ましい。本気で風邪引くので家事でバタバタ動き回ってるか、ヨガしてるか、毛布を被ってないといられない。
毎日ミネラルウォーターを買い、移し替えて使ってます。
水道水は石灰の多い硬水のため、私には飲めませぬ。ミネラルウォーターの宅配のない地域のため、夫が毎日5リットルのボトルを背負って来てくれます。水差しに移し換えないと重過ぎるので、それもちょっとした手間。「貴重なお水ありがと~」って思うと少し気が楽になります。
エコだとか自然だとかに憧れてた若き頃もありましたが、現実を垣間見るほどに戦慄を覚える。も、もしもの話、万が一でも長男である夫が実家の農村で暮らすなんて事情になったら。。と、考えるだけで逃げ出したい。くれぐれもその様な事のないように、話し合いが欠かせない。
夫の実家の農村では、少し前までトラが出没したらしい。嘘か誠か、お義母さんが夜中に一人で松明を振りかざして、そのトラを追い払ったとか。タイガーですョ、ベンガルトラ。当時の飼い犬もある日ジャングルから戻って来なかったとか。。水汲み場までは3キロあって、そこには毒ヘビが出るそうな。。。。って、怖がらせてるだけだよねぇ?(北海道でも本州の人には、熊出るよって言うもんね。出るけど家には来ないよー!)
チャンディガールっていう都会の一角に居られるだけで、今は良い方かもしれない。ほとんど行かないけどモールだってあるし。食べないけどピザの宅配もある。めっちゃ高くて中華っぽい日本食レストランもある。ガン見されて恥ずかしいけどタクシーも呼べる(庶民はリキシャ)。すぐに壊れるけど市場で日用品は大体あるし。誰もさほど親切じゃないくとも、人目はあるから危険は少ないし。
でもでもでも。もし可能なら、インフラの安定した場所で、清潔で設備の良い家に住んで、ご近所と仲良くやれて、20世紀のテクノロジーを使った便利な暮らしがしたい。!!!。っていうないものねだりをしたくなった。
願望に素直にならないと、このまま修行僧みたいな暮らしに飽きて、インドの良い所も夫の良い所も見えなくなってって、簡単に諦めて日本にトンボ帰りしちゃいそうだ。愚痴も言わないでると、何がしたいんだか分からなくなってくる。素直に気持ちを言わないと麻痺したロボットに戻っちゃう。
シャツとシーツの洗濯(別洗い)が終わったと思ったら、日が暮れて寒くなってきた。それでやたら悲しくなった。帰宅した夫にその話をしたらワケも分からず泣けてきた。優しい夫は「あなたみたいな奥さんは他にいないよ。毎日一生懸命やってるよ。何もかも完璧だよ。僕は幸せだよ」と、言った。それを聞いてもまだ涙が出た。(日本にいたらもっともっと、もっとできるのに。完璧ってナニー!キー)って愚にもつかない思いが溢れた。
一通り泣いて落ち着いたら、夫の言葉が胸に染みた。大してできてないのに、許してもらえるなんて。思い通りに行かないのに、感謝してもらえるなんて思ってもみなかった。それだけでいいって言ってくれるから、それ以上にやってみたいと思えるのかもしれない。あとは何もいらないは、今は。
過去に囚われたりネガティブになりがちな時、自分だけの歪んだ認識の中でグルグルすることがある。そんな時、恥も捨てて?素直に何でも言える相手がいることが、こんなに救いになるんだと知った。自分でももっと、別の視点を持てるようになりたい。ご近所ほぼ全員がパンジャビスーツをお洒落に着こなす異国の価値観の中では、見方でいてくれる人の存在は特に大きい。色んな運命に絡め取られてここにいる様な気がする日も、自分で選んでここに来たって言える日も、彼がいるから私がいて、私がいるから彼がいる。
あるインドの占星術師が「運命」と「意思の力」の配分を、「五分五分」と考えてチャートを読むように言ってた。やればできる論でもない、やられっ放し論でもない、微妙な五分五分感。勝ち負けも成功失敗もなく、人生は生きることのためにあると。困難な出来事が示されているからと言って、怖れても逃げても、運命を生き切れてるとは言えない。目の前のことに心血を注ぐこと。それだけでいいと信じようと思う。
夫の実家のある農村にはこんなに美しい湖が。でもヘビが出るって現実も(汗)