今年の春の本州遠征では、10種・亜種・バリエーションの未釣魚を狙っていたが、代掻きによる濁りと増水、天候、漁業権などに阻まれ、実際に釣れたのはニゴロブナだけだった。

 

この間、たなご釣りも楽しんだので、まとめてみた。

 

今年の遠征では、本州に渡る前に熊本に立ち寄った。前年と同じスポットでは、ほぼ一か月遅く来たので田植えの影響で濁りと増水があり、黄身練りでの見釣りができなかったのでアタリがなかなか取れず、夕暮れ前の2時間弱で5尾と苦戦したものの、遅い分、赤みがより強く出たオスのイチモンジタナゴを釣ることができ、婚姻色たなご揃い踏みのページの同種の写真を入れ替えることができた。

 

北陸では、初キタノメダカを釣った地域でミナミアカヒレタビラの新規水路を一本開拓できた。この水路にはヤリタナゴもいて圧倒的に多かったが、幸運なことに一番最初に釣れたのがミナアカのメスだったので見逃がさずに済んだ。

 

そのヤリタナゴのうちのオスの一尾

 

秋田キタノアカヒレタビラメンズクラブ。近くの、数は出ないが型の良いオスが釣れた水路は今年も魚影がなかったので移動してきたこの止水域では、タイリクバラタナゴよりもキタアカの方がまだまだかなり優勢で、飽きない程度にポツポツと一か所から来て楽しませてくれた。

 

北日本の太平洋側では、タナゴの新規水路をまた一本開拓することができた。2020年秋に人目の多さから釣るのをやめたスポットを補って余りあるポイントで、魚影の濃さと人目のなさの点でこれまででベストなスポットとなった。

 

霞ケ浦でのオオタナゴ釣果。早朝の一時間弱で7尾と、このスポットでは今回も釣れ過ぎず、釣れなさ過ぎずな程度に釣れた。五尺のウキ仕掛けにアカムシを付け、護岸前の沖合に入れると、ギルのエサ取りアタリとは違っていつもスーッとウキが素直に消し込んだ。

 

宮城県でなんとか釣ったカネヒラ、メス。1年魚だろう。2020年秋に見つけた同県内の小カネの釣れるスポットは工事中だったので下流を探索したがアタリもなかった。しかたなく同県内の秋用のスポットへ行き、温存のためすぐ隣のポイントでやってみたが、モツゴしか釣れなかったので、やむをえず温存ポイントの下流のアシの間から仕掛けを一つ潰しながら上げた一尾。それにしてもたなごが釣れるスポットは工事が入りやすいスポットだなあ。たなごあるあるの一つだ。

 

北日本太平洋側のいつものポイントでのタイリクバラタナゴアカヒレタビラの早朝三時間半の釣果。アカムシまたはマルキュー黄身練り使用。一番大きなオスのアカヒレが上がった時には、一年前に同じピンスポットから釣った大物と同一個体かと思わず疑ったが、そんなはずもなかった。