旧日本百目での本種のページはココ

 

10月上旬、霞ヶ浦を訪れた。狙いはまだ釣ったことのないオオタナゴだった。

 

まずは水門横の垂直護岸前で釣ってみたが、テナガエビばかりだったので、少し歩いて移動し、斜め護岸の前で十二尺仕掛けで目一杯沖に振り込み、キヂの底釣りでアタリを待った。

 

すると少ししてウキが消しこみ、アワセると弱々しい引き。

 

上がって来たのはターゲットのオオタナゴだった。

 

思っていたより薄っぺらで、タイリクバラタナゴのようだった。カネヒラよりも大きくなるが、体重あたりの力ははるかに弱い感じがした。

 

 

初めて釣ったオオタナゴ

 

初オオタナゴ別影

 

この日二尾目のオオタナゴ。初オオタナゴよりやや大きかった。

 

対岸側で釣ったオオタナゴ

 

オオタナゴの俯瞰

 

オオタナゴの腹側

 

オオタナゴの近影

 

オオタナゴは中国大陸原産の外来種で、淡水真珠養殖に使うヒレイケチョウガイの中に入ったまま輸入された、および/または、ペットの遺棄が原因で霞ヶ浦に移入したとされ、2001年に湖の水尻近くの南岸側で初めて確認された。現在では特定外来生物に指定されているので生きたままの移動は禁止されている。

 

その大きさを武器に他のたなごを駆逐して爆発的に増えていると言われている一方、他の外来種同様、一時期の勢いは衰えたと言う声も聞く。どこでも釣れるわけではないようで、実際、この後訪れた、ここぞという霞ヶ浦水系のスポット13地点のうち、釣れたのは2地点だけだった。

 

水路よりも湖岸の開けた場所を好むそうだが、ドックなどの岩壁のすぐ前から釣れることもあるので、短竿で狙って大型の引きを楽しむこともできそうだ。

 

昔東京に住んでいたこともあって、人の多いところは苦手で、関東はなるべくなら近寄りたくない地域だ。なのでオオタナゴを釣ることはもうないかも知れないが、ペヘレイ狙いで寄ることがあったらもう一度釣ってみよう。

 

ペヘレイ狙いではなかったが、婚姻色オオタナゴを求めて再訪した霞ケ浦で釣った、良型のオスとメス。メスにもうっすらとしたメタリックブルーの婚姻色が出ていた。2020年。

 

釣果の一部。護岸前で五尺軟調竿で釣ったが、バイブレーションプラグのようなビートの効いた小気味良い引きを楽しめた。

 

オオタナゴのハビタット

 

2023年5月下旬に新規開拓した霞ヶ浦でのスポットから釣った良型のオスと3時間弱の釣果。アカムシ使用。