Live a life.
韓国文化に関して興味を持つ方が増えているんではないかと思います。
あまり関係なくみえるかもしれませんが、実は文化の成長と政治は緊密な関係性があります。
まず簡単に韓国近代の流れから。
韓国の初代大統領はアメリカが任命した米系韓国人のイ・スンマン(이 승만)。
任期中に6.25戦争(朝鮮戦争)が起き、次からは3連続で軍事政権による半独裁政治の歴が続きました。
軍事政権は文化成長の暗黒期
文化の発展以前に、貧困の問題が深刻だった韓国では個人の自由や表現より効率性や団体性を大事にしていました。
特に軍人のゆとりのない思考により、民間社会へも命令を従うように強迫し文化全般を政権に反するものには力で制圧してきました。
沢山のアーティストが逮捕され拷問されたり、自由を避けんでいた学生・民間人が殺されていました。
このストーリーは色んな映画がありますが、映画「タクシー運転手」でよく描いています。
文化の成長は民衆政権から
まず文化成長が本格的に始まったのはキム・デジュン(김 대중)大統領から。
彼はimf時代による最悪の状況を経済的に解決しながら、文化的に大きな流れを作りました。
大きく2つ
日本文化の全面開放
支援はするが口を出さない文化支援
2004年日本文化が近代初で全面的に開放され、日本語での書籍、映画、音楽が合法的に韓国で流通されるようになりました。また「コンテンツ」の発展こそ韓国の発展ということを見抜いたかれは映画・音楽の世界化のため国が支援金を出すことを始め、韓流の基礎を作りました。
高速ネット化を進めていたのも彼の実績の一つです。
またそのあとノ・ムヒョン(노 무현)大統領により、民主主義や個人の自由が飛躍的に発展することになり韓国文化は急成長を迎えます。軍事政権であった政府批判で逮捕されたり、既得権の人に目ざわりだから曲が販売中止になったりすることも大分減り制作者や表現者へ表現の幅が広くなりました。
そこで一旦ブレイクがかかったのがバク・グンヘ(박 근혜)大統領の任期。
彼女は韓国初の女性大統領として画期的な政治が期待されていたが、もともと初の軍事政権のバク・ゾンヒ(박 정희)大統領の娘として父の古い思考をそのまま持っていました。
アメリカ、中国との次々の外交失敗による経済悪化、セウォル号事態など色んな失敗が重なり大韓民国初に弾劾にされ拘束されることになりました。
その中で文化面ではブラックリストで自分に反する文化人の活動を制限させていたことも裁判から明らかになりました。
リストでは「パラサイト」のボン・ジュンホ監督やソン・ガンホさんも含まれていました。
精一杯羽を叩けなかった文化が本格的な結果が出ていたのはムン・ゼイン(문 재인)大統領の任期期間。
キム・デジュン大統領、ノ・ムヒョン大統領の意思を継ぐかれは文化に対しても支援はするが口を出さない主義を続け文化人の自由な活動を守りました。
またいつもより多くの文化支援金を支援して、アーティストの創作や活動の難しさを理解していました。
その結果BTSのビルボード1位、映画「バラサイト」のアカデミー賞受賞、ユン・ヨゾンさんのアカデミー助演女優賞受賞など歴代にないくらいに世界的に韓国文化の飛躍的な発展がありました。
自分の曲「Song for you」が世界的にApple Musicチャートインになったのも彼の任期期間中
なので文化関連の仕事をしている人は政治をかなり気にしていることが多いです。
現在韓国では軍事政権時代が終わり、民主主義をもとにした民主政権になったと思っていたが新しい問題が出てきました。
軍事政権の次は検事政権。
民主主義を基盤とした社会は基本的に3件分立を決めています。
行政 / 立法 / 司法
どちらかが権力を持ち過ぎないようにバランスをとっているが、実際には韓国ではそうではないことで問題になっていました。
初めて大統領と検事勢力との対立が本格的になったのはノ・ムヒョン大統領の時。
映画「ザ・キング」ではよくその内容が描かれていますが、貴族過程を歩んできてない庶民出身大統領と既得権を持つ側との対立が始まります。
それが続い、最悪になったのが今のユン・ソクリョル(윤 석렬)大統領。
国民はムン政権で問題だっていた不動産関連と男女対立の問題を法律に基づいて解決を求めて、政治には完全素人の検事出身が大統領に当選される事態が起きました。
ライバル候補とは0.7%差でしたが、彼の活動により今まで問題になっていた「政治に寄り添う検事」の問題が明らかになりました。
検事の関連者は犯罪を犯しても逮捕されない。
検事とコネを持ってる人逮捕されない。
法を知ってるからこそ法の上に立つ。
問題が続出しています。
まず大統領は機関の重要な席を「検事出身」で任命し、また正当な過程もなく自分の知り合いを公務に任命するポリシーを続けています。
先・後輩の関係が軍隊のように直立な関係性を利用していると思われるがそもそも能力中心じゃなく、各分野の専門家や適任者が政府を運営にかかわってない歴代最悪のアマチュア政府になろうとしています。
自分に反するものは法を利用して告発する、自分の勢力は法の上に立つ「検察政権」の誕生です。
日本のメディアでは親日大統領くらいで報道されていますが、中身をみたら全然違うことが起きています。
文化面では文化支援金が確実に減っていまして、各メディアは彼の問題を出すよりは嘘を弁明する場として退化していてまるで暗黒期時代に戻ったような事態に変わっていました。
文化・宗教関連では彼の退陣へのデモが大規模で続いていますが、各メディアのTopに上がるレベルのな記事がちらっとも出なくなったり。
また韓国最大ポータルDaumでは2023年6月から全リプライを24時間だけ書けるように又リプライへのいいね機能を無くし世論を作れない最悪の対策に入りました。
どう見てもこれは政府批判への世論を作りたくない対策でしか思えず、まるで共産政権の独裁政治がやってるようなことが2023年の韓国で起きています。
韓国民主主義はまだ歴が短いですが、国民の汗で作られてきました。
「民主主義は血を食って育つ」
という言葉ありますが、まさにその通りだと思います。
法から例外だらけの独裁政権で育てる文化はありません。
自由・多様性による創作活動こそが時代が共感できる真の芸術になると思います。
文化人は政治に握られてはいけないと思います。
正しくないことに共感し、大多数の人々のためのことを優先に考えないポップカルチャーは存在する必要もないし共感されないと思います。
日本では坂本龍一さんが見本のような活動を行っており、又現役では是枝裕和監督は文化人のあるべき姿を見せてくれてるかと思います。
既得権を持つ勢力だけが幸せになれる国。
法律に適応されない例外が多い国。
自由と多様性が無視される国。
のもとでは世界的な共感力を持つ作品・アーティストは出てこないと思います。
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U CAn
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