「昭憲皇太后と坂本龍馬」~後編~ | ユージーのブログ

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こんにちは虹

 

本日は、前回の落穂拾いの続き 「昭憲皇太后と坂本龍馬」~後編~をお届けいたしますビックリマーク

 

 

~前編~はコチラひらめき電球

 

 

 

 

 

 

 

 

6.寺田屋伊助が建てた龍馬の顕彰碑

 

 今現在、この寺田屋はどうなっているのでしょうか?写真で紹介してみましょう。まずは「旅籠・寺田屋」の姿です。

現在の寺田屋外観

 

 

 

 次は、寺田屋伊助が寺田屋の一角に建てた坂本龍馬の記念碑と顕彰碑です。

 


記念碑 碑文

 

 

 此の碑文の中には、昭憲皇太后の夢枕に坂本龍馬が現れた事等が記されています。

 

 

 

 

顕彰碑

 

 

 明治二十四年に贈られた「贈正四位坂本龍馬君忠魂碑」の文字がクッキリと読み取れます。

 

 

 

 

 

 

 

 

7.さいごに

 

 維新の回天を経て明治という新体制が整い、漸く「過去を振り返る」そんな自己を見直す気持ちが日本全体に湧き上がってくるそんな成熟期になりつつあった明治末期に起きた一つのエピソードです。  (完)

 

 

 

 

 

この「昭憲皇太后と坂本龍馬」については

別途 児玉博文個人が運営するブログ

「日本建築見聞録」に続編として 少し

視点を変えた切り口で掲載する予定です。

 

 

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写真・文責   児玉 博文

 

 

 

 

添付資料

明治天皇紀 第十 明治三十七年八月 より

 

「皇后宮職譄賜(ソウシ)録、皇后宮職日記、伏見寺田屋址恩賜記念碑文、佐々木高行日記より出典」

皇后、金百圓を逓信大臣大浦兼武に賜ひて、贈正四位坂本龍馬を弔祭(チョウサイ)せしめたまふ、是より先、今年冱寒(ゴカン)の間、皇后葉山に御し、二月六日夜奇夢を見たまふ、即ち一壮士あり、彷彿として皇后の夢に入り、祗(ツツシ)みて告げて曰く、臣は是れ坂本龍馬なり、我が海軍を守護せん、冀(コイネガ)はくは御心を安んじたまへと、皇后、龍馬の事績は曾(カッ)て之を聞きたまへりと雖(イエド)も、その風貌は固(コク)より之を知りたまはず、乃(スナワ)ち御使いを差(サシ)はし、其の見る所を以て天皇に奏したまふ、左右傳へ聞いて奇と為す、兼武亦(マタ)之を傳聞す、後、兼武、広事を以て関西地方に往き、適々京都より奈良に赴くの途次、伏見大黒寺に過(カ)りて、文久中寺田屋に死せし薩摩藩士有馬新七等9人の墓を展(ノベ)し、更に寺田屋の遺址を訪(タズネ)ふ、寺田屋は世々旅宿を業とし、旅客の舟を僦(ヤト)りて淀川を上下するもの多く此に休舎す、今の家主を寺田屋伊助と曰(イ)ふ、業を廃し、大阪に移住す、伊助の妣(ヒ→亡き母)とせは元治中夫を喪(ソウ→亡く)ひ、爾来孀婦(ソウフ、ショウフ→やもめ)にして家業を営む、性頗る任侠に富めるを以て、諸藩勤皇の士の来りて扶助を受くるもの尠(スクナ)からず、龍馬亦常に此の家に潜居(センキョ)して大事を計る、とせ殊(マコト)に厚く此れを庇護すると云う、伊助、兼武の伏見の舊宅(キュウタク)を憑弔(ヒョウチウ)【→ゆかりの地を訪れ故人を弔う事】せしを聞き、人に託して、家に蔵する所(の)龍馬のとせに贈れる書牘(ショトク→書付、フダ等)数通を東京の兼武の邸に齎(モタラ)す、

兼武乃ち皇后に謁するの次を以て此の事を白し、且伊助齎(モタラ)す所の書牘(ショトク→書付、フダ等)を御覧に供す、實に七月の事なり、皇后、曾(カツ)て御夢の事あり、今此の遺墨を覧(ミ)たまふ、往年龍馬の国事に周旋し、事中道にして兇刃(キョウジン)に斃れたる憫(アワレ)み、其の書牘(ショトク→書付、フダ等)を返したまふに付して、是の日特に此の賜(り)あり、兼武乃ち其の賜りたる所を伊助に授け、以て龍馬を弔せしむ、伊助感激禁へず、伏見舊宅(キュウタク)内在る所新七等九烈士の碑側、別に一碑を樹て(注:建て)事由を勒(ロク)して以て恩栄を後世に傳ふ。

 

 

著作権者  :宮内庁  

発行所/者 :吉川弘文館 吉川圭三 

宮内庁 昭和49年

明治天皇紀より児玉博文書写

()とアンダーライン児玉記

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「昭憲皇太后と坂本龍馬」はいかがでしたか目

 

 

次代を超えてこのように語り継がれていることの素晴らしさを感じましたキラキラ

 

 

 

 

 

次回もお楽しみに音譜