結構長いこと、新作アニメをほとんど見ずに来たんですが、今はまた気分の波が変わったのか、そっちに興味が出てきました。
ということで昨日は水島努監督・横手美智子脚本の『終末トレインどこへいく?』を、現在放送されている第5話まで見ました。
昨日のブログで生理的な気持ちよさという話を引用したかと思いますが、アニメにおいてこれをやれる結構貴重な監督が、水島努監督だと私は思っています。
終末トレインという作品は、すごく派手な面白さとかはないですし、内容的にはむしろグロい部分も多かったりするものの、それでも根っこの部分ではこの生理的な気持ちよさというやつがあって、スッと見れるんですよね。横手さんの脚本も、系統は違えどやっぱり生理的な気持ちよさというやつがあると思いますし。
この生理的な気持ちよさというやつはどんなものにもあって、これがあるがために私は最後まで見るアニメというものがかなり少なかったりします。多くのアニメは、うん、まあ面白いっちゃ面白いんだけどね……みたいな感じで、でもこの生理的な気持ちよさという点でどうしても引っかかるがゆえに見るのをやめる、ということが多かったり。
ゲームとか本だと、進めるペースをある程度自分で決められるので、自分にとって気持ちいいペースでやりやすくなるというところがあるんですが、映像作品や音楽はこのペースが基本的に決まっているため、逆に難しかったりもするんだろうなと思います。再生速度を変えればいいってもんでもないですし。
セリフ選び。間の取り方。声優の声質や演技の系統。絵の感じ、動きの感じ、色の感じ。音楽。
そういったいろんな要素が生理的な気持ちよさというものにつながり、でもそれをどこまで感じるか、あるいはどこに気持ちよさや気持ち悪さを感じるかは個人差もあって、なかなか難しいと言えば難しいし、難しがる必要なんて全くないと言えばない。自分が気持ちいいと感じるものを選べばいいだけですからね。「見なきゃいけない」なんて義務はないので。
最近は「心に聞く」をやっても、「自分の感覚で決めるんや」という答えになることが大半なので、まさにこの「自分にとっての気持ちよさ」を軸に動くようにしています。そうすること自体が、精神療法として相当な力を持っているんだろうな、とも感じながら。