科学って、本質的に支配につながりやすいのかもしれない、てなことを不意に思いました。

 

そもそも、科学的に信用のおける研究を行うためには、すごい金や権力が必要になります。

 

単純に言えば、大勢の人からデータを取れないと、その結果も当てにならない! となるので、それだけ大勢の人にアプローチする時点でお金やら手間暇が相当なことになる。

 

後は高価な機材やら薬品やらが必要な実験とかもありますしね。

 

そういうのなしで、個人の経験であってもそれをデータにまとめることはできるんですが、そういうのはエビデンスレベルというやつが低い、とみなされてしまいます。

 

言い換えれば、エビデンスレベルが高い、つまり信用がおけるとされる研究はそれだけ金に代表される「力」が注ぎ込まれているわけで、その時点で「力の正しさ!」という支配力が相当高くなるわけです。

 

後は、大勢の人から取ったデータほど(基本的に)信用度が高くなる、というのも、イコール「多数決の力!」となります。

 

大勢の人に当てはまる事実なんだからそりゃ正しいでしょ! と自然と思いがちになるものですし、実際まさに大勢の人にとってはその通りの結果になることも多いので、「正しさ」とその裏側にある「間違い」という支配にとっての重要な基準がますます強調されることになる。

 

そんなわけで、科学というのはそもそもが支配の性質を持っちゃってるんだなあ、てなことを思ったんです。

 

別にだからといって、科学的な研究は当てにならない! とかいうわけではありません。

 

ただ、科学的な根拠があります! という主張がしばしば古の神託の如き権威を持ちがちであるという、その面倒くささの理由の一端がわかった気がして、なんか楽しかったのでこうして書いたわけです。

 

そしてこんなことを書いていると、「民主主義という暴力」という言葉もまた浮かんだりして、まあそういうのもあるよね、てなことも思いました。

 

それらも込みで今思っているのは、日常生活の中で普通に見逃しがちな「あれ?」という違和感に、実はシンプルながらものすごく重要なヒント、というか答えそのものがいろいろあるんじゃないかな、てなことです。

 

それは結局、人間は動物である、ということですね。

 

 

 

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