慌しい街が
賑やかになり
そしてようやく
落ち着きを見せる
本年も佳境なり
役目を終えたソリを
よろよろと引きずって
鈴の音のリズムも
まばらになり
遠のく家々を
たまに振り返り
喜びに沸く朝を
想像する
トナカイの帰り道を
照らすのは
一年が最後に放つ光
夜に解き放たれて
街に乗って人が繰り出す
色を失くした
色気ある時間に
覚束ない足で
引き寄せられるように巡りたい
明かりの下を
人で散らかった
飲み屋の並んだ道を
猫がそっと横切る
明け方には
太陽に告げられる
今日が昨日でないことに
午前2時の
終わりを悟った夜の
苦みが癖になる