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ユーシ・イレブンの技術のルーツの一つ

ユーシ・イレブンが初期のころから多くたずさわった品目のひとつに
「洋酒の外箱」があります。
昔は、洋酒というと海外旅行のお土産として定番で、
いいウイスキーを飾るなんてことをしていましたが、
その感覚で予算を割いて良い箱に入れてブランド力を高めるということを
多くの洋酒がされていました。
中身はお酒なので重さへの対処や、
容積率の対応、
高級感を出す工夫など、様々な課題を苦労しながらクリアしてきた経験が
今現在でもノウハウとして生かされています。
いまや有名な洋酒も格安で手に入る時代になってしまったので
洋酒の箱に対するニーズは減ってしまいましたが、
何かのときにスペシャルなお酒を入れるなんてときには声をかけていただくこともあります。
ダンボールだと高級感が出ないし薄い素材だと強度が心配なんて時には
厚い紙で強度のある貼り箱やVカット箱を作れる会社というのは貴重なようです。

印刷よりも目立つが使いどころが難しい素材

メタリック系の紙は使い方によっては非常に目立ちます。


普通の印刷や色紙などと違った反射の仕方をするので目立ちます。
ただ、うまく使わないと嫌味になったり、
陳腐になったりするのは箔押しと同じです。
ヘアライン加工のようなつや消しを施されているほうが使い勝手はいいです。
つや消しといってもメタル系の印刷より前面に出る感じはしますし、
かといってキラキラした感じは抑えられて、
さらに傷や汚れが目立ちにくいです。
当然、モノによってはキラキラした感じを前面に出すこともあります。
対して箔押しはワンポイントで使われることが多いため
つや消しよりつや有りのほうが比較的多い印象です。
メタリック系より目立つというと蛍光色やホログラム系の紙や加工がありますが
こちらはさらに使いどころが難しいです。
その分、うまく使うと物凄い効果的な気はするのですが、
使うのに勇気のいる素材です。
目立てばいいというわけでもなく、かといって埋没してしまっては意味が無いので
その辺のさじ加減は難しいです。

常識や固定観念にとらわれない方法

紙加工についてウチの会社はプロフェッショナルだと自負していますが、
紙の性質や機械の特性などに精通しているために
かえってデザインや加工技術などでやる前から無理だと考えてしまうことがあります。
固定観念にとらわれて無難で面白みの無いものを作っても、
今の時代お客様に選んでもらえません。
状況を打開するのに効果的だと思う手段が、
お客様の希望とか意見を聞くことです。
お客様も具体的なアイデアを持っている場合ばかりではありませんが、
試作品を提示したりすると、そこから具体的な意見や要望が出てくることが結構あります。
言葉は悪いですがそういった「素人」の意見は実現可能か不可能かにかかわらず
いいヒントになることが多いです。
お客様の意見とこちらの意見を戦わせながら作り上げたものは、
第三者から見ても革新的な製品だと思っていただけることが多いです。
このユーシ・イレブンのスタンスをf-Bizさんでキャッチフレーズにしていただいていて、
それが
ART BOXing
です。
意味としては、芸術的な箱を作り続けるということと、
ボクシングのようにお客様と意見を戦わせるという二つの意味を掛けあわしていて
聞いたときにプロのコピーライターの凄さに感動しました。
素晴らしい言葉を考えていただいたのにイマイチ活用し切れていないことに
反省している今日この頃です( ̄ー ̄;

見た目簡単そうでも実際は難しいことは良くある

長年紙加工をしてきて、
大体どういう加工が難易度が高いか分かる職人であっても
思ったより加工が難しくて四苦八苦することがあるのに、
まだキャリアが5年そこそこの私の場合、
難易度が見積もり通りに行くことはほとんどありません。
ましてやお客様に難易度を理解していただくというのは
並大抵のことではありません。
一見簡単そうに見える加工は、
担当者が変わったり、
上からコストカットを要求されるなどの要因で他の会社に流れる事がありますが
他の会社でうまく出来なくて結局ウチに仕事が戻るなんてことが結構あります。
簡単そうに見えて実は高度な技術が要求されるというのは、
難しそうに見えて実は全然難易度が低いというモノより損をしている印象ですが
紙加工は見た目より難しいモノが多い気がします。
難しいということはその分コストがかかるという事で、
本当はもっと安く出来るのではないかと疑われやすい分野なのかもしれません。
それに難しさやコダワリってお客様にとってそんなに重要なことじゃない場合が多いので
それをどこまで伝えるかというのは難しいです。
簡単に出来ると思って安いほかの所に持っていったら出来なくて
そのときにはじめてウチの
価値を知るというのも皮肉な話です。
この辺、より深く理解していただくには自分自身で作ってみて
加工の難しさを体感していただくしかないのかもしれません。

料理で味見をするのと同じ

誰とは言いませんが、料理が下手な人って味見をほとんどしない印象があります。
塩加減とかは非常に微妙で味見をしながらの調節が不可欠だと思うのですが
まったく味見をしないで出してしょっぱかったり味がなかったりします。
名前を伏せたのにウチの母親だというのがバレバレですが、
奇跡的においしい味付けになることがあるのがたちが悪いです。
ものづくりはどれでも共通だと思うのですが、
思い描いていたことを実際に形にすると全く思惑と違う結果になることが多々あります。
実際に作ってみないとわからないことがいっぱいあるので、
その通りにお客様に言うとプロなのに分からないかという反応がくることがあります。
どんなに腕のいい料理人でも必ず味見をするように
作りなれた形状であっても実際に作るときにうまくできるとは限りません。
実際に作ってみて必要であれば細かな修正を施していくというのが
一番安心できる流れです。
そうは言っても時間的、資金的、人員的な事情で十分な吟味ができないこともよくあることで、
見切り発車でうまくいくこともたまにあったり。
それが、「今度もうまくいくのではないか?」という変な期待感になって
結局大失敗やらかすなんてこともあったりします・・・・・・
試作や試運転って面倒くさいのですが、トラブルを未然に防ぐためには
どうしてもおろそかにできない重要な部分だと思っています。