○概要
皇国国有鉄道は、その名の通り皇国の公営鉄道。鉄道庁に管理され、路線は国中に拡がっている。国内における旅客輸送・貨物輸送の中心的存在である。
○沿革
長らく国内で鉄道はほとんど重要視されて来なかった。しかし大陸における紛争が解決した後、殖産興業政策の中で鉄道の役割が期待されるようになり、N.N.1349年に現在の鉄道庁が成立した。また、成立に際し陸軍の貨車や海軍専用線(縦須賀線)の一部を編入し、一気に規模を拡大させた。
▲初期の機関車
○名称
正式名称は皇国国有鉄道だが、一般に「皇国鉄道」や「皇鉄」と略される。西洋語では”Ferrocarriles Imperiales(FI)”など。
○現況
国家の動脈となる路線はあらかた建設が終わったので、現在は地方都市と辺境とを結ぶローカル線の建設が進んでいる。戦争中は貨物輸送が主であったが、今では旅客輸送も重視しており、急行列車・準急行列車が設定されている(後述)。
路線は、ごくわずかな部分を除き単線で、輸送量の増加に対処できていない。全国に路線を広げることが優先されて、既存路線の改良が遅れているのである(建主改従)。
都市部では電化が進められているが、残るほぼ全線が非電化のままである。一般に運行されるのは蒸気機関車による客車列車。近年は気動客車(ガソリン・ヂーゼル)の導入も始まっている。
○車両(おもなもの)
全車両の一覧は「作品目録II ──鉄道」参照
・蒸気機関車
軽110形、較100形、転90形 など
・客車
乙50系列客車 など
・気動客車
戊ろ60系列気動客車、庚ろ80型気動客車
・電車
デヌ05型
・貨車
有蓋貨車、無蓋貨車、緩急車 など
○路線
本土6路線に加え外地2路線を有する。軌間は標準軌(4ポッチ軌間)。
▲路線図(内地)
・内地(本土)=6路線
①海浜本線
首都・皇都(スメラミヤコ)駅を中心にして、国の東西を結ぶ基幹路線。東の終点は忌怪ヶ島駅、西の終点は白湊駅。都市部は複線電化。
②山奥本線
代城(シロシロ)駅から①海浜本線を分岐し、北へ走る路線。終点は国の北端の外が島駅。赤字路線。
③海ノ瀬線
海薙(ミナギ)駅で①海浜本線から分岐し南下、多島海地方に至る路線。大部分が高架橋で、海の上を走る。大海獣による定期船の被害を補う役割がある。
④東國線(とうごくせん)
東部の辺境地域を走る路線。建設費削減のため隧道や橋梁を避けた結果、カーブや迂回が多い線形となってしまった。
⑤北國線&⑥海北短絡線
内陸部を縦貫する路線。⑤は途中まで建設中。景色が良い。隧道が多く、早くから気動車が投入されている。
・南洋領土=2路線
➊帆北線
南方領土の「帆島」と呼ばれる島の東側を走る路線。陸上国境で接する青レゴ共和国とは直通運転を行う(後述)。
➋西廻線
帆島の西側を走る路線。こちらも青レゴ共和国と直通列車が設定されている。
○運行形態
都市部では毎時1~2本が確保されているが、地方では1日2~3本の場所が少なくない。
○急行列車・準急列車
▲気動車の準急。それぞれの列車には2x2ポッチサイズのヘッドマークが付けられている。
▲系統図と編成表
長距離を移動するために急行列車・準急列車が設定されている。それらのうち多くは夜行列車である。また、近年は食堂車や寝台車が導入されている。
・急行 あさぎ:皇都~忌怪ヶ島 [客車列車]
・準急 みかがり:皇都~外が浜 [客車列車]
・準急 ほしふり:皇都~空島 [気動車]
・準急 かかわり:涼都~夜岬 [気動車]
・準急 うつろい:海薙~星岬・怒蕗温泉 [気動車]
・区間準急 23・24列車:耶ノ邑~郁山 [気動車]
南方領土では青レゴ共和国との直通列車が設定されている。同国とは軍事同盟を結ぶほどの友好国であり、この鉄道を基幹に南洋地域の共同開発・防衛を行っている。
・急行 かなた:新都~烏弖々未<国境>→共和国領内へ
・準急 きっさき:新都~禰加美<国境>→共和国領内へ
○軍隊との関係
設立の経緯から、皇国鉄道は軍隊との関係が深い。陸軍から装備の輸送を受託しているほか、装甲列車に関する共同研究を行っている。陸軍が鹵獲した二重帝国軍の「8号装甲列車」を分解・研究した際も協力した。
また、海防軍の艦隊拠点に燃料を運ぶ業務も担っており、専用の油槽車を保有している。
○その他
・国有鉄道を除くと、国内の鉄道事業者は首都の市電のみである。
・宿泊事業も営んでいる。
○付 各線時刻表
①海浜本線────────────
②山奥本線────────────
③海ノ瀬線────────────
④東國線─────────────
※2枚分割
◆あとがき
今回は、自分が作っている鉄道車両(再現形を除く)が所属しているということになっている架空鉄道の概要について書きました。前々から兵器の設定で設けていた皇国(レゴ国連当時の名称は天ノ川皇国)の国有鉄道というわけです。車両はもちろん、路線図、ダイヤグラムを作るのも楽しかったです。
最近は実在車両も作るようになりましたが、やっぱりメインは架空鉄道かなぁ。いずれにしても、作った架空鉄道・兵器のプラットフォームとして、一つの国があるのは面白いです。
なにかあればまたこうした記事を投稿したいと思っています。ではまた~
おわり