こんにちは、ぬぬつきです。
 
 突然ですが、兵器×鉄道の組み合わせといわれて、皆さんは最初に何を思い浮かべるでしょうか。やっぱり花形は列車砲・装甲列車…ですよね。作例も多いです。ですが、貨車による装備品の輸送というも魅力的です。僕とっては戦車の鉄道輸送が、トレインへの入口でもありました。
 というわけで、今回は、戦車を運ぶ貨車について僕が色々考えたことや、過去作をご紹介しようと思います。


↑初代貨車(01型 2015年)


 

上2枚:比較的最近の作品(10型改2) 蒸気機関車との相性もいいです。載っているのは中戦車。

 


 さて、列車で戦車を運ぶ…と、言うは易しですが、これが意外と難しいです。トレインの方は線路の幅が既に決まっており、走行時にはプラットホームや電柱(架線柱)、対向車などがあります。それを破砕するわけにはいきません。戦車も大砲も、積載状態を車両限界内に収める必要があります。
 ですが、戦車は、必ずしも鉄道に乗せる前提で作ったわけではないので、簡単にはいきません。
 「戦車として既に在るものを、貨車を媒介してレゴトレインのスケールに落とし込む」……。この、調整が、戦車輸送車の難しいところであります。


○幅
 まず最初に問題になるのが、貨車の幅です。


↑戦車いろいろ。全幅は左から、双砲塔戦車=10ポッチ、装甲兵車=8ポッチ、軽装甲車=7ポッチ。

 

 自分の戦車は、大半が8ポッチ幅で、一部に10ポッチ幅、7ポッチ幅があります。
 対して、レゴトレイン車両は、ぬぬつき規格だと7ポッチ幅、他の方も6~8幅が多数です。
 この二点を勘案して、個人的には貨車は8幅がベスト、と判断しています。それ以下だと運べる車両が限られますし、逆にそれ以上の幅だと、連結したときに他車両との違和感が生まれてしまうと考えます。


○高さ
 次に検討するのは貨車の車高です。そのまま貨車に乗せると、全体が高くなってしまいます。これだと、トンネルでつっかえたり、電線に接触する可能性があります。他の列車との高さも異なり、見た目がよくないです。あとまぁ安定性も微妙です。


 なので、戦車輸送車は、車高を極限まで下げて、他の車両と同じ高さまで下げる必要があるわけです。個人的には、ここが肝だと思います。


 で、車高の下げ方として最初に挙げられるのは、小径車輪の使用です。車輪を小型のものにすれば、全高はかなり抑えられます。


上2枚:小径車輪の使用例 10型(改2) チケ氏の自走砲を載せて

 ただ、この小径車輪は走行抵抗が大きいので、シリコンスプレーをかけるなどの対応が必要です。それでも、直径の小さい車輪は脱線リスクが高い印象です。なので、多少の低さを犠牲にして、通常車輪を使用するのも手だと思っています。



通常車輪の使用例 11型 電車は関山さん作 乗っているのは空挺戦車



○長さ
 長さはあまり問題ではないですが、自分が作るときは戦車の車体長x2を目安にしています。戦車は長さは15~20ポッチなので、貨車は30~40ポッチくらいになります。

最新の車両(12型と呼称)の全長は38ポッチです。


○固定
 戦車の固定には、鎖(短)を使うことが多いです。これだけでも意外と安定します。

↑鎖を使用した戦車の固定の例

 

 

○その他&写真

おまけ、ぷに氏の戦車輸送車。小径車輪を使用して小さくまとまっています。ぷに氏、今でこそダイレクトメッセージで怪文書を送ってくる人……になっていますが、同氏もかなり前から戦車を列車に載せたりしています。僕も色々と影響を受けています。

 

 

↑よい

 

 

さくりん氏のJRF電気機関車に牽かれて快走。貨車・戦車ともに複数あって、それが線路上を走るのは見ていてとても楽しいです。そう考えると、量産性も大切ですね。

 

 

 以上です。なんだかふんわりとした記事でしたが、とりあえず書きたい題材だったので書けてよかったです。戦車輸送車については、今後も新規作品などありましたら当ブログ内にアップロードしていきたいと思います。

おわり