皇国国有鉄道
【気動客車 庚ロ80型/81型】
庚ロ80型および81型は、皇国国有鉄道の気動客車である。
〇開発
ローカル線を走る気動車(ガソリン車)として開発が行われた。ガソリン車は、蒸気機関車よりもコストが低く整備性・運用性にも長けるため、需要が低い地方路線にはうってつけの存在であった。
○構造
・台車
初期には、二軸車として計画が進められていたが、車内容積を確保するために片ボギー式になった。
○ディーゼル化
ディーゼルエンジンを搭載する戊ロ60系列気動客車との併結をするべく、最新型(庚ロ81型)では発動機をディーゼルのものに換装している。
○運用
地方線で各駅停車として運用されることが多いが、以下の優等列車にも充当される。
[準急] うつろい号
経由:北国線・海北短絡線
国の中央の山岳地帯を縦断する列車。同地域はトンネルが多く蒸気機関車が使用できない区間が連続する一方で、電化が一部でしか完了していないため、気動車が重宝される。
[準急][国際] きっさき号
経由:西廻線
南方新領土における、青レゴ共和国との直通列車。
■あとがき
今回は、気動車についてご紹介します。オレンジと片ボギーが特徴の小型車両です。
Mモーター搭載タイプ(庚ロ80)
駅にて
○製作
今作は、第5回レゴ艦船オフの1日目の夜に作り、翌日、すなわちオフ会2日目に持っていく…という突貫製作だったレゴトレインです(笑)
それはさておき、この車両を製作するときに僕が掲げた目標は、「高い運用性を持つ車両であること」です。具体的には、「頑丈・持続・小型」の三点でした。なぜこの三点なのか?結論から申しますと、ずばり、本車両の製作コンセプトは「遠方レゴオフ特化車両」なのです。以下に詳しく解説します。
2019年に参加した23のレゴイベント(赤文字)のうち11回は宿泊を伴う地方開催のイベントです。
こういった”遠征”は時間をかけて遠距離を行くものですから、途中でレゴ作品が壊れる可能性があります。遠方じゃなくてもそうですが、箱を開けて壊れていたら困りますよね。→①強度が大事
また、長期間にわたって複数のイベントを渡り歩くことも有りますから、電池もちというのも大切です。(例えば、自宅から宇治オフまで22日かかっています。)電池が無くなって急遽、買いに行く…というのは面倒です。→②持続性が大事 ※
それで、遠方へ参加しに行く際は、ミリタリー作品や宿泊道具はもちろん、場合によってテント寝袋・電動ガンも持っていきます(なんで?)。そういう大荷物をザック1つに詰め込むわけですから、レゴトレイン1両が場所を大きく取るわけに行きません。→③小さい必要性
以上を踏まえ、いろいろ調べたり、試行錯誤をして完成したのが、この記事でご紹介する気動車です。次の項目では各部の構造を紹介します。
※ちなみに最近は単4・3ともに充電池を導入しました。
※なお、話はそれますが…本型式と同様に遠方への輸送を考慮したミリタリー作品が、「五三式空挺戦車」です。タッパーに入れるだけという簡単輸送。まさに。「空挺戦車」的なコンパクトさ&機動性を兼ね備えています。
○構造
・寸法
全長22凸と、PFとしては比較的小型なサイズです。電池ボックス+受信機+モーターの全長から自然にこの長さに決まりました。幅はいつも通り7凸幅、高さも他の客車・気動車に合わせています。
・外装
ほぼ全部を順組にすることで強度を保っています。ドアの凹みも無くし、色を新灰に変えることで対応しました。
なお、自由形ですが、配色などは加悦鉄道のキハ101形を参考にしています。オレンジ・白ともに手持ちパーツが潤沢だった…という事情もありますが。
固定軸サイドにはバスケットをつけることもできます。
・車輪と動力ユニット
二軸ではつまらないし、ボギー車はサイズが大きくなるので、間をとって片ボギー式としました。二軸は二軸で、ホイールベースを長く取れないという欠点があります。TRIX-BRIXのR24カーブを想定すると全長は無理して20凸くらいでしょうか。その点でも片ボギーというのは有効な選択肢かもしれません。
内部構造はこの画像をご覧いただくのが手っ取り早いでしょう。
当初、駆動にはMモーターを使用していましたが、先日アップデートして図のようにLモーターに換装しました。うまいこと軸受けを設置し、歯車のズレ・脱落を防止しています。
ボギー台車への推進軸による動力の伝達は、ユニバーサルジョイントを2つ使用するなしさんの方法や、それを基にしたiLさんの方法を参考としています。本当は節約の為に1つのほうがいいのですが、2つの方が安定します。固定軸の方にはそのまま動力を伝えています。
ギア比は16歯ギアによる1:1です。最新型はLモーターを搭載しているので、牽引力・速度ともに過剰すぎるほどです。
なお、架空鉄道としては、Mモーター搭載=ガソリンカー、Lモーター搭載=ディーゼル車という設定です。詳しくは、後述します。
電池ボックスは単3用です。サイズとしては単4のほうがよさそうですが、単3電池の持続性を優先しました。あと、単純に、単4のは蒸気機関車などで使いたいというのもあります。
屋根は直ぐに外せるので電池交換・チャンネル切り替えは容易です。これは、蒸気機関車(輅70形)で電池交換が面倒だったことの反省を取り入れたものになります。改良前はデコボコしてひどい屋根でしたが、現在は、受信機の位置を変更して屋根の形を整えています。まだすこし見栄えが悪いですが、他の性能の代償と思っています。また、受信機横置きにした結果、やや受信性能が悪くなったので、周辺をクリアパーツに置き換えるなどの対策を検討中です。
前後のライトも点くようにしてあります。点灯はたのしい。クリアパーツは当初、黄色でしたが、無色のほうが光が強く見えますね。
○現状と今後
自宅の線路で走らせるにはちょうどいいです。というか、他の車両が重量や性能の問題で走れないので…(苦笑) なので、しばらく壊すことはないでしょう。単行はもちろん、無蓋車・有蓋車、二軸客車と併せても楽しいです。極めつけは本線用の気動車と併結……実際にそういう編成があったかといえば怪しいですが。
ひどく線形が悪い場合、無動力の第二輪がつっかえて走行不能になることが稀にあります。なので、なんとか第二輪にも動力を伝えられないか検討中です。あと、内装を作りこんだ無動力(被牽引)タイプも設計してみたいものです。
これくらいの二軸客車がちょうどよさそうです。
以上です、構造にこだわりある車両なのでメカニックな話が多かったですね。ほかの車両の紹介もまだまだ残っているので、すすめていきたいです。まだブログに掲載していない戦車・列車・飛行機・軍艦……いくつあるんだろうか……。
おわり
・路線名など設定更新に合わせて訂正、その他少し修正