丙ワ200形は皇国国有鉄道(皇鉄)の有蓋(=屋根あり)貨車である。

 

 

地方の小駅での積み降ろし作業
 

 

積み込み作業

 

 



○概説
 雨ざらしに出来ない貨物を運ぶのに用いられる。扉は左右へ開くスライド式。
 改良型の丙ワ300形も含めて数多く生産されている。本車両は皇鉄の標準貨車となり、編成の重量を示す換算両数の基準となっている。


蒸気機関車に牽かれて都市へ向かう

○開発
 まともな有蓋貨車がなかったので開発された。
 

 名称は、
 …小型※
 …有蓋貨車(ワゴン)
 2…有蓋貨車の2車種目
 で、10の位がある場合は派生形式を示し、1の位は車両ごとに個別に付与される。

 ※…大型は甲、中型は乙である。


○運用
 ・皇鉄(皇国国有鉄道)
 ほぼ全ての路線で運用されている。地方路線では客車と混結されることも多い。

 皇国陸軍
 弾薬輸送・資材輸送に使用される。


○写真

地方の小駅②

 

 

草原をゆく

 

 

汽車に押されて① 都市近郊の複線区間でのすれ違い。奥は急行列車。

 

 

汽車に押されて②

 

 


○形式
基本形式 

 ・丙ワ200形…初期型
 ・丙ワ210形…量産車
   初期型とは屋根の形状が違う。

 ・丙ワ220形…量産車

   210形とは屋根の形が違う(凸部あり)
 ・丙ワ230形…増備車
   令和2年から生産。強度が向上。台車構造も一新された。

 

本記事の写真を見返すと、屋根や妻面(前後の面)、台車に違いがあるのがわかると思う。
 

 

派生型
 ・丙ワ300形…高速運転用の改良発展型(後述)

 ・丙ワフ100形…本形式を基礎として開発された有蓋緩急車。

 

丙ワフ100形


↑手ブレーキ(ブレーキがかかった状態)

 

丙ワ230形の新型台車。テクニック部品を使用して廉価ながら靭性ある構造となった。

 


○諸元
車両名:丙ワ200形/210形/220形/230形
車種:有蓋貨車
運用者:皇国国有鉄道,皇国陸軍,外が浜温泉軌道
製造年:令和元年~
製造数:6(累計)
運用開始:令和元年
車体色:新茶色・黒色
軌間:4凸(標準軌)
全長:17凸
全幅:8凸
実容積:6凸x16凸x6凸
換算両数:1
軸距:5-7凸

 

※…単位の「凸」はポッチの意

□■□■□

 

丙ワ300形


○概説
 丙ワ210形の急行便型。

○開発
 海浜本線での貨物列車急行便の運転が決まると、高速運転に対応した貨車も必要となった。そこで丙ワ210を素に開発された高速・大容量の有蓋貨車が丙ワ300形である。

○構造
 種車の丙ワ210形よりも2ポッチ全長が長い。扉は片開きとなっている。黒地に急行便であることを示す黄色線が描かれる。

○運用
 海浜本線・山奥本線の高速貨物列車で運用された。現在は全車廃車になっており、2軸ボギーの大型無蓋貨車甲ワ400形に置き換わっている。

 

車両基地にて留置される車両。左奥が丙ワ300形。脇を軍事列車が駆け抜ける。

 

□■□■□

 

 

 

◆あとがき

 2019年9月に製作した貨車です。これ自体が主役というよりも、蒸気機関車を引き立てる脇役といった立ち位置でしょうか。いろんな情景に合うのも楽しい要素です。

 日本国有鉄道のワム23000、ワム50000などを参考にしましたが、再現ではなく架空鉄道(”皇鉄”)の所有という設定です。

 雰囲気が出るように色々と工夫して製作した1両です。余談ですが、僕がトレインに本腰を入れるようになったのは某S氏のワム(ワだったかも)に感銘を受けたからです。そういう意味でもこの有蓋車は頑張って作りました。

 で、スライドドアは絵になるものの、レゴ的に強度が少し不安であります。改良して(設定上の丙ワ230形)やや強度は上がりましたが、まだまだ改善できそうです。

 ではでは。次は無蓋貨車の方について書こうかなぁ。