525粒目 「秋元真夏と、舌べろと、方言と」 | 砂のブログ

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「線は無数の点から成り、…」で始まるボルヘスの
“砂の本”の様に、始まりも無ければ終りも無い
日々の営みの中で感じたことや思いついたことなどを
つらつらと綴っていこうかなと、ね。

応援している
乃木坂46の
秋元真夏さんのブログを
拝見していたら

「舌べろ」って
いい方はあってるの?

ずっと普通だと思っていたのに
舌とべろは
同じだから繰り返してるよ
と言われることが
多いので

という疑問を掲げていたのを
目にしたので





「舌べろ」は、
東海地方の方言です。


静岡出身の婆ちゃんも
フーフーしないと
舌べろ火傷するよ、などと
言ってました


が、「べろ」は

辞書などには
べろは“方言”だと
書かれていたりもしますが

正確には、
方言では
ありません。


元々、
“した”のことを「べろ」と
呼称していたのが

“舌”という字が伝わり
公用語として広まっていったのに対し
反比例するように
徐々に使われなくなり

方言だと
思われる様になった
というわけです。




先ず、

「べろ」の
“由来”自体が
曖昧でハッキリしないこと


ということは
かなり昔からで遡れない
ということでもあり

文字は、
文字として“見える”ので
その文字が誕生したとこまで
遡ればなんだけど

“音だけ”の言葉の場合は
そうはいきません。


次に、

「べろ」が
どこかの方言なら
通じない地域も在る筈なのに

全国的に
「べろ」=
「舌」と、通じること

つまり、
公用語として
舌という言葉が
入ってくる前から
舌のことは「べろ」だった
ことが伺えます。


公用語とは、
国などの
共同体において
定められた言葉のこと


“方言”とは、

公用語が全国に広まる過程で
地域性によって訛ったり

公用語が広まる以前から
使われていた地域性の言語

の、ことですが
どこでも通じる「べろ」の
場合は

民族性の方言
というか
公用語以前の“通用語”
とでもいった
ところでしょうか。



同じく全国的に通じる
「あっかんべー」の
“べー”は勿論
「べろ」のことですし


まぁ、

公用語が定められたとこで
キチンとした教育制度もなく
庶民には字なんか
覚える機会も無ければ
読み書きも余り必要無かったわけで

こういう現象が起きたりも
するんでしょう。




そう言えば、

「秋元」姓は

藤原氏の流れをくむ
宇都宮氏の
某(名前は忘れました)が
上総国(千葉県)の
“秋元荘”を拝領したこと
から始まり関東東海に広まったので

親戚に
東海地方の方がいて
子どもの頃から
「舌べろ」という言葉に
親しみ覚えてしまってのかも
知れませんね。


因みに、
秋元姓も

サイトウさんの
「斎藤」が本当の様に

「秋元」が本当で
「秋本」の、ほとんどが

例の、
全国大会からです。