23粒目「ハヤシライス ~世辞は後でいいから、とにかく喰らえ」 | 砂のブログ

砂のブログ

「線は無数の点から成り、…」で始まるボルヘスの
“砂の本”の様に、始まりも無ければ終りも無い
日々の営みの中で感じたことや思いついたことなどを
つらつらと綴っていこうかなと、ね。

寒くなるとカレーやシチューを
作りおきします

ライスやパンだけでなく
麺ものやソースにも使えるしね。


先々週くらいに
ブラウンシチューつまり
ビーフシチューを作り

と、云っても肉は豚

減ったら継ぎ足し更に減ったので
ホールトマトを足し
ブラウントマトソースに。




ところで、

シチューは英語で
“煮込み料理”の意味
元はフランス料理のラグーだそう

で、世界的には

具がメインの汁物は
シチュー

汁がメインの汁物は
スープ

に、分類され
と、いうことは日本の
吸い物は
スープだけど
味噌汁は
若干シチュー寄り

けんちんや豚汁なんかは
最早シチューかなと

で、

日本でシチューというと
ホワイトソースの
ホワイトシチューか
ブラウンソースの
ビーフシチューだけど
具材や肉の種類が何であれ

ホワイトソースで作るシチューは
ホワイトシチューだし

ブラウンソースで作るシチューは
ブラウンシチューなわけで

ホワイトでも
ブラウンでも
牛肉をブチ込んだら
ビーフシチューってこと。


というか、

ブラウンソースつまり
デミグラスソースは
牛肉を使ってるので
牛肉が合うけども

ホワイトシチューも
牛乳や生クリームを使うじゃん?
ということは鶏や豚よりも
牛肉の方が合うわけでさ

美味しいよ?
牛肉のホワイトシチュー

ま、

好きなものを
好きに食べれば
それで良いんだけど

ブラウンシチューを
ビーフシチューと云う
商品名で売るのは
どうかと思うわけさね


チゲ鍋は鍋鍋
パスタは総称
ビンチョウマグロではなくビンナガ
焼餃子は和製中華
チーズフォンデュに
野菜を浸けるのは日本独自で
本場スイスはパンだけ
パンは鍋のこと


ま、いいけどさ。


作りおき、もう一品

青唐辛子が
おつとめ品になってたので
湯がいて冷まし
すし酢に漬け
“青唐辛子の酢漬け”に



すし酢、便利だわ。




扠、

その翌日
ふらっと友人が
家呑みに来たので
まずはあてに



鶏肉と白菜を
少量の出汁で軽く煮
大粒ナメコと
てりやきの素を加え
最後にマーガリンを加えた
こっくりとした炒め煮

ちょっと失敗したのは
初めて買ってみた“オレンジ白菜”
普通の白菜よりも歯応えと甘味が強く
そのせいか水分が少なく縮みやすく
もう少し大き目に切れば良かった

と、もう一品が
前日のソースで作った
ハヤシライス



ハヤシライスって、
ハッシュドビーフのこと

ブラウン(デミグラス)ソースで
薄切りの肉と玉ネギを
煮込んだもの

この元来のハヤシライスを出すとこも
結構あるけど
市販のルーや洋食店には
トマトを加わえた
酸味のあるものを出すとこも
多いじゃん?

多分、元来のハヤシや
ハッシュドビーフだと
ビーフシチューと具材が違うだけ
下手すりゃ品祖なビーフシチュー?

日本人は見栄え重視だから
大きな具材がゴロッと入ってれば
まあ!豪華!!みたいなとこ
あるじゃん?

くらいに見え
商品としての格差を
付けたかったのでは?と

後、元来のは
濃厚でコク深すぎるというか
飽きるというか
ボンヤリしてるというか

で、トマトをブチ込んで
みたのかな?と。


只、自分は何か昔から
どちらも余りだったのですが

金沢の
老舗洋食店
“自由軒”で食べた
ハヤシライスに目から鱗で

歯応えが感じられるサイズに切った
豚バラ(自由軒のは牛)と玉ネギを
ソテーしルーを加え
サッと馴染ませるだけ

玉ネギのシャキッとした
食感がフレッシュで飽きのこず
添え付けの福神漬け(自由軒は紅生姜)も
いいアクセント

美味しいよ。



最近の洋食屋って
老舗なんかも
ちょっとコジャレてしまった
というか

自由軒の料理は
どれも美味しいけど気取らずに
ガツガツ喰らいたい感じでさ

インスタとか、
店側にとっては
良い宣伝になるし
客も増えるから良いだろ
とか思う人も
多いんだろうけどさ

それでその地域の人が
入れずあぶれるのは
地域に根差した店にとっては
痛し痒しだろうし

何より美味そうな飯が出てきたら
まず喰えよって
自分なんかは思うわけさ

はい。