『洋菓子店コアンドル』
こういう映画はとにかく大好き!ケーキ屋さんの雰囲気がとっても良い。映画は突っ込みどころがかなりあったように思えたが、あまり、深く考えるのはヤメにして、思いっきり映画の世界に浸った方がいいかもしれない。美味しそうなケーキと、レトロちっくなとってもオシャレでステキな雰囲気なお店。そこの部分でまずは大満足だった。主人公なつめ(蒼井 優)が鹿児島弁丸出しで、気が強くって、喜怒哀楽がはっきりしているような女の子。見てて何を考えているのか、解りやすいタイプだ。思いつめたらトコトンまで突き詰めるようなそんな女の子。時には駄々をこねたり、マリコという先輩のパティシエ見習いと、けんかだって、堂々とする。このマリコという先輩がなつめに冷たくあたるのだが、普通であれば、泣く。(笑)しかし、このなつめは、絶対に泣かない。どころかますますがんばるのだ。なぜ、なつめがこのお店で働くようになったかは、置いておいて。(なつめらしい行動だった)なつめの実家はケーキやさん。彼女は一手にケーキ作りをまかされていたらしいのだが、彼女のつくるケーキと、「洋菓子店コアンドル」のケーキとでは雲泥の差があるのだ。「洋菓子店コアンドル」のオーナーシェフパティシエ依子(戸田恵子)から、これを食べたら帰りなさい。と出されたコアンドルのケーキを食べた瞬間から、彼女の決意は固まったらしい。自分もこういうケーキがつくりたい!と。夢があるって、いいなって思った。お店によく来る常連である、元女優(加賀まりこ)に、なつめのケーキは「食べられるけど、売り物にはならないわね」と半分残して帰ってしまう。しかし、実はなつめのケーキをえらく気に入っていたのだった。後のエピソードに泣けてくる。この映画の中で一番好きなところだ。お店にピンチがやってくる。せっかく晩餐会の仕事を手に入れたのに、依子は倒れてケガをして入院。お店は休業。マリコは他のお店カからスカウトされる。ここで簡単にあきらめるような、なつめではない!元天才パティシエ十村(江口洋介)に体当たりでお願いするなつめ。十村のケーキは「食べた人を幸せにする」と聞いていた。十村の悲しい過去を乗り越えて、もう一度再起を図ろうとする姿にじーんとくる。亡くなった娘のためにも、もう一度ケーキをつくろうと決意。甘いスイーツにビターな涙の味も加わり、クライマックスの晩餐会へと。なつめが十村に「なんで、私なんかのこと気にかけてくれたんですか?」と聞くと「俺も鹿児島の出身なんだ。鹿児島弁が懐かしくてな」と答えるところがちょっと笑えた。それだけ、なつめの鹿児島弁は堂々としていた。夢へ向かってひたすらがんばる姿見てて元気をもらえるようだった。蒼井優ちゃんの鹿児島弁、もう一回聞いてみたくなる。(笑)なかなかいい映画だったと思う。