逆転の発想
真っ先にこの言葉が思い浮んだ。
常識を覆すような発想を持っている人たちが、世の中を変えていくんだなって思った。
凡人では思いつかない。
ブラピ演じるゼネラルマネージャー、ビリー・ビーン。
ジンクスがあるのか試合を観ようとしない。
負けると物を蹴飛ばしたりする短気な男。
あるとき、イェール大経済学部卒のピーターと出会い、彼が主張するデータ重視の運営論に、
貧乏球団のとるべき道を発見する。
主力選手一人に対し、寄せ集めの3人。
最初はうまく行かず、首すれすれまで。
しかし、あっと言わせるような試合展開が・・・
野球知らずの私。
でも、映画はすごく面白かった。
何とか成功して欲しいと祈るような気持ちにさえなったほど映画の中の試合に一喜一憂。(笑)
ビリーは、短気で、冷酷。電話1本で選手を一瞬のうちにトレードしたり、首にしたりもする。
でも、実際は一人娘をこよなく愛し、試合を観れないのは少々気弱なところもあるからだと思う。
選手と交わろうとしないのは、情が移るのが困るから。
相棒になった頭脳役のピーターは、自分の役割をよく知っていて、
コンピューターから冷静に数字を分析し、彼に提供する。
周りは次第にこの二人のやり方に反発するのだが、
ビリーの確信たる信念は動かせない。
成功するか失敗するか
これは野球に限らず、どんな企業でもそうだろう。
人と違ったことをすれば、道は自分で切り開いていくしかないのだから。
孤独なビリーを救ってくれるのは、かわいい娘と一緒に過ごす時間。
物語と平行して、ビリーの若かりし頃が映し出される。
大学に行くか、メジャーに入るか。
人生の別れ目のシーン。
そして、挫折。
人生の転機
この差し込まれる過去のビリーの姿に、
ラストが活きてくる。
実際にあった話だから、なお試合展開が面白く観られた。
作られた映画だったら、もっと感動したシーンがつくれたであろう。
球団の監督にフィリップ・シーモア・ホフマン。
はじめの頃は彼だと気がつかないくらい抑えた演技をしてて、びっくりした。
監督って権限があまりないのですね。知らなかった。
最後のクライマックスの野球シーンからややラストに向かってダレ気味だったのが、
ビデオテープのシーンで、一気に感動させられたところがすごかった。
